絲山秋子のレビュー一覧
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「沖で待つ」に続いて読んだ作者の作品。現代の市井のなんか冴えない人を書くのがうまい。私も含めこうパッとしない毎日だけど、何とかみんなやってるんだよな。希望と言えるのかもわからないものだけど、そんな小さな光を示してくれる作品だった。Posted by ブクログ
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超然という意味を知らずに、ばかものがおもしろかったので読みました。
それぞれの超然とする様はみっとも無いような、意地っ張りのような居心地の悪さがとても読みやすかったです。
伝わるとすればせいぜいそれは愛想だろう。Posted by ブクログ -
絲山秋子作品。宝くじに当たったサラリーマンが会社を辞めて海の美しい敦賀に引っ越した。そこへ神様の遠縁のファンタジーが表れてというお話。ファンタジーが神様っぽくなく俗っぽい。途中で悲しい過去やら厳しい現実を経験して・・・敦賀の海が美しいので尚更哀しみが深くなりますが敦賀の海を感じたくなりました。Posted by ブクログ
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久しぶりの絲山作品。
なんだか不思議な後味の短編ばかり。
でも、はっとするフレーズがどれにもあって、
色んな名前のない気持ちを起こさせる。
とても好みの短編集だった。Posted by ブクログ -
どれもよかったけど、
最後のやつ、特によかったなぁ。
どれもこれも絲山秋子らしさがよく出ていて、
静かでも激しく人間らしさで満たされているような作品ばかりだった。Posted by ブクログ -
絲山さんにしてはファンタジー色が強かった気がした。現代をうまく取り入れて話がかかれてるから、絲山さんの文は読みやすいー。私は絲山作品は短編より長編好みだな、と思った。Posted by ブクログ
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【本の内容】
真冬に冷やし中華に挑戦して惨敗し、締切と格闘しながら、満腹になれる丼を五連発で作る。
さらにはあまり食べないエスニック料理の食材を集めて悪戦苦闘、そしてオリジナルの豚キムチに舌鼓を打つ。
群馬県高崎市在住、一人暮らしの著者による試作に試作を重ねた毎日。
時に切なく時に笑える傑作料...続きを読むPosted by ブクログ -
【本の内容】
引っ越しの朝、男に振られた。
やってきた蒲田の街で名前を呼ばれた。
EDの議員、鬱病のヤクザ、痴漢、いとこの居候―遠い点と点とが形づくる星座のような関係。
ひと夏の出会いと別れを、キング・クリムゾンに乗せて「ムダ話さ」と歌いとばすデビュー作。
高崎での乗馬仲間との再会を描く「第...続きを読むPosted by ブクログ