絲山秋子のレビュー一覧

  • 細長い場所

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    ああ、もしかしたらホントにこんな場所なのかもしれない 『末裔』も不思議だったケド今回は全編 もぅどっぷり不思議でした

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    2026年01月27日
  • まっとうな人生

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    ネタバレ

    「逃亡くそたわけ」の続編。ざっと読み返してから、臨んだ。
    富山のあるあるや、県雑学や、生活や、イベントや、固有名詞たくさん。
    地図があるのは前作と同じだが、経路ではなく、富山の歩き方というニュアンス。
    花ちゃんもなごやんも、県外からの移住者。いわゆる「たびの人」としての生活観だが、たぶん作者の実感でもあるんだろう。
    2019年4月から2021年10月まで、つまりコロナ禍の初期。
    自粛と分断で生活が、ガタつきそうなのを、なんとか抑えるのだが、双極性障害持ちとして、とはいえ家族もできたいい大人として、なんとかかんとか。
    特に花ちゃんが、大人になったものだなと感慨深いが、それは読者も同じ。
    前作のや

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    2026年01月21日
  • 御社のチャラ男

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    群像劇でかなり登場人物が多いが、さすが絲山秋子だけあってディテールがすごい。平成から令和、東京オリンピックを控え、なんとなく不安の立ち込める(そしてそれはコロナ禍で具体化する)時代の空気感も素晴らしい。
    ただやや思想が極端か。主張はとても良く分かるが、いまいち乗れないところがあった。

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    2026年01月19日
  • 細長い場所

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    ネタバレ

    短編9作
    行間に潜む余白の気配が静かにまとわりついてくる
    ふっと意識が落ちる瞬間
    どの作品のどの場面というわけでもなく、突然やってくる沈み込み
    引き込まれているのかといえば、そうとも言い切れない
    むしろ頭にはほとんど入ってこないのに、身体だけが反応してしまう
    落ち着かなくてそわそわし、時々ぞわっとする
    周囲を見渡すことも、確認することもできないような、閉じた空間
    細長い場所を進むしかなく、いつかくるそのときを待って浮遊することに、とても疲弊した

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    2026年01月05日
  • 細長い場所

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    全9章で構成された小説。予備知識をまったく入れずに読み始めたので、最初は連作短篇集かと思った。それくらい各章の関連性は薄い。
    読み進むうちに、これは“ここではないどこか”を描いた作品なのではないかと思い始めた。時間も空間も入り交じった奇妙な場所。そこに存在するのは(おそらく)死者の魂だ。輪廻転生も絡んでいるのだろうか?
    なんとなーくわかったような、やっぱりなーんもわかんないような、そんな読後感。絲山さんの著作を全部読んだわけではないが、これまでに読んだ中で一番難解な作品だった。

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    2025年12月27日
  • 細長い場所

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    う~~ん、ワカラン。
    芥川賞作家・絲山秋子が挑む“生と死の旅”最新長編『細長い場所』と紹介されています。目次を見ると確かに第1章から9章まであり長編のスタイルですが、各章の物語につながりは有りません。主人公が同じかと言えば、そもそも主人公というモノが居るのかどうか。何とも不思議な小説です。
    仏教でいえば49日までの中陰の期間でしょうか。亡くなって、浄土へ旅立つ準備をしつつ現世と来世の間を彷徨う。次第に過去は薄れ、個さえも不明瞭になる。そんな感じの世界(仏教色は全くない)が綴られています。
    ただ、良く分かりません。理解出来なくても、その世界に浸る事が出来れば、それはそれで楽しいのですが、どうも弾

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    2025年12月24日
  • 細長い場所

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    著者の今までの作品とは一味違う作品。

    各章、死にいく世界をイメージしているのかとだんだん、分かってきたようで、それでもよくわからず浮遊した世界を進んでいく。

    なかなかに難しく、まだそのときを覚悟していないからか。

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    2025年12月23日
  • 細長い場所

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    死生観とは違うんだけど、何か色々考え方が変わるかもしれない。読むべき人が読んだら、救われるかもしれない。自分の心と見比べながら、会話をしながら、何かを確認するように読みました。
    死んでから完全に消えるまでの間にある、不穏な世界の細長い場所の話。なはず。
    決して読後感は虚無ではなかった。
    ほとんど理解出来てないかもしれないし、咀嚼出来てる気がしないのだけれど、自分に死が迫った時にこれを読んだら少し楽な気持ちで死ねるのかもしれない。

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    2025年12月21日
  • 細長い場所

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    ネタバレ

    おそらくは死後の世界を描いた話。
    話、と言っていいのか…絲山さんの中にある条理を超えた世界をそのまま見せられていて、率直に言って「わからん」という感じです。
    デヴィッド・リンチの映画を見るときと同じような、幻想的でざわつきのある、でもなぜか魅力的で見てしまうが、でも話はさっぱりわからなくて気づいたら寝てました、というようなあの感じを活字で体験した気分です。
    ラストにつまりなんなのか、は描かれているので「よかった、このまま放り投げられなくて」とホッとしました。とはいえ疲れました。いや、今もって理解できたのか?と問われると正直よくわからない…

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    2025年12月20日
  • 沖で待つ

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    最初の職場に一番仲がいい人が出来ることに共感、新しい職場の人達はすでに仲がいい人がいる。人生の目標に「長生きです。」って言える人間性が好き。

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    2025年11月05日
  • ばかもの

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    眼前に無限に伸びているように感じる時間の意味のなさと途方もなさに行き場のない感情が肥大してアルコールで目隠しをして今日と明日を繰り返すだけの生活が生々しい。酒をやめるか、生きるのをやめるか
    アル中目線の語り以外のところは、まあ普通だった

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    2025年10月26日
  • ばかもの

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    3.5 アルコール依存をめぐる物語。主人公はアルコールで全てを失う。今でこそ飲むことはある程度コントロールできるが、昔はこの主人公に近い状態や心情もあったことを思い出した。人に優しく、傷つけずに生きていきたいなと思った。

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    2025年09月23日
  • 袋小路の男

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    2005年第2回本屋大賞第4位。
    3つの短篇集です。
    2つは連作になっており、同じ二人について、女性目線と第三者目線とで、それぞれ描かれています。
    距離感って大事です。

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    2025年08月23日
  • 神と黒蟹県

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    好きです。
    架空の県に住まう人々の日々。そして神。あるあるのようでいてフィクション。架空と実在の物の名前が混在していて楽しいです。
    ストーリー的に面白いというより、完全に文章を楽しむ本。絲山さんのセンスにハマるか否かでしょうか。
    雉倉さんのおばちゃんとの付き合い方とか、十和島さんの町内会のやりとり、赤髪の男のスタンス、そして所々の神。淡々としているようで、確かにと思う所もあり、ユーモラスな文章が好きです。
    楽しい読書時間だったけれど、時間を経たら内容絶対忘れちゃう〜。刹那的。☆3.5

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    2025年07月21日
  • 離陸

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     この小説は間違いなく「道中」が面白い小説でした。
     人は誰しもいずれは死という結果に行き着くものだし、そこに至るまでの道中に意味を持たせる必要はない。滑走路を走っているうちにいつかふわりと離陸していくものなんだと思った。
     作中で解決されない謎があるが、それはたまに思い起こす昔の消化不良の恋みたいなもので、自然と過ぎ去ってまたいつかふと思い出すことがあるだけ。結局のところ他人は他人で、人間は他人の考えなんか真には分からないんだよな、とそんなことを思う。このほろ苦い実感を噛みしめるのもこの作品の価値なのかもしれない。
     しかし、物語の中に生きていた人物たち全員にいつの間にか愛着を持っていた。だ

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    2025年07月07日
  • 御社のチャラ男

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    大きなストーリーがあるわけではないので、ぐいぐい読み進めるものではなかったが、途中あらゆる視点からの人が心の中で考えていることをみるような感覚になった。会社のことも思い出し、嫌な人まで思い出してしまった。
    人間は奥深いですね。

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    2025年06月26日
  • 御社のチャラ男

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    登場人物が多くて、途中で「今誰が話してるんだっけ?」と混乱してしまった。
    章ごとに語る人物が入れ替わるから、わかりやすい構造のはずなんだけど、なんでだろう…。
    たぶん、全員が独白調で語っているから、みんな同じような文体になっているのが原因な気がする。

    様々な年代や立場の人たちが、三芳部長というチャラ男について、そして会社の組織について、人生について、語っている。
    基本的に恨み節や愚痴であり、途中で飽きてしまいそうになる。
    でも最後には、「ええーー」とびっくり&脱力してしまう結末が待っていて、その驚きを味わえたから、通読して良かった。

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    2025年06月10日
  • 不愉快な本の続編

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    ネタバレ

    最後が少し怖かったぐらいでイマイチよくわからなかった本だった。
    物語も浮浪者みたいな主人公が自分の人生を語り口調で淡々と話しているみたいな内容。
    内容自体もまぁ太陽が頻繁にでていたり昔関わった女性の話が度々出ていることから、過去の場所や出来事に囚われていないように見えてるが、本当は誰よりも囚われているんじゃないん?と思った。
    そう考えると最後の主人公の行動が今までの逃亡者のような人生を、最後に本当に逃げないといけない出来事を起こすのをきっかけに逃亡生活みたいな人生を終わらせるためだったんじゃないかと思い少しだけ主人公の気持ちがわかった気がした。

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    2025年05月17日
  • 御社のチャラ男

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    具体的な話のようで、実は一貫して普遍的な話としてキャラを動かしているのが印象的。各キャラに典型的な立ち振る舞いを与えつつも個性を出す描き方をしているのはすごいと思った。

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    2025年05月06日
  • 沖で待つ

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    「神と黒蟹県」がよかったので、同じ作家さんの本を。短編が3本、どれもサクサク読めました。

    「勤労感謝の日」働く女の疲労と怒りとカッコよさと情けなさが全開。毒が効き過ぎな女子会、罵倒がキレッキレで笑っちゃう。女性総合職の第一世代。「働きマン」よりひとまわり上な感じかな?

    「沖で待つ」会社の同期、という関係を特別なものとして描く。こんなふうにいろんなものを超えた関係になれるもの?
    おしごと描写がリアル。あと、男のポエムが地味にリアル。三代目魚武さんとか、「一生一緒にいてくれや」とか、一時やけに流行ったあの空気。ただ「沖で待つ」というワードのかっこよさは頭ひとつ抜けてる。さすが。
    第134回芥川

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    2025年05月01日