絲山秋子のレビュー一覧

  • 夢も見ずに眠った。

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    離れて暮らしたり離婚したり旅行したりする中で、悩んだり怒ったり悲しんだりする話。
    函館、青梅、横浜、岡山など、いろんな街が出てくるところと、最後がとてもよかった。

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    2024年02月01日
  • 薄情

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    群馬に住む中年男性のモヤモヤと日常。
    「田舎」と「都会」。都市(町)の境界。
    ヨソモノと地元の人の対比。良かった。

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    2024年02月01日
  • 薄情

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    タイトルにひかれ手に取りました。
    淡々と地味な内容ではありながらも、文章がすっと入ってきました。
    主人公 宇田川の人との距離感、つきあい方、考え方に共感できたり、似てると思えるところもあり。
    薄情なのかもしれないが、温かい部分ー感じる作品でした。

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    2024年01月18日
  • 袋小路の男

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    ネタバレ

    なんかもぞかしいというか、厄介というか、お互いにどっちもどっちな気がする。人の恋愛を見てもぞもぞしたい人にはいいかも

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    2024年01月14日
  • イッツ・オンリー・トーク

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    映画「やわらかい生活」を見て原作も読もうと思って2年近くも経ってしまった。
    優子は寺島しのぶ、祥一は豊川悦司になってしまうのは仕方がない。結構強烈なイメージだったから。
    登場人物は一致しているが、ストーリーは少し違ったような。
    蒲田も重要な役(目)だったように思う。ヨーカドーあったんだ。

    初期の頃の絲山作品は結構読んでいるつもりだったが、デビュー作は読んでなかった。なんとなく実際の蒲田を知った今の方が雰囲気がわかって良かったと思う。逆に蒲田を知らなかったら(それが正しい味わい方のような気がするが)、映画も見ていなかったら、どんな感想だったのか。

    併録の「第七障害」も良かった。こちらも地名が

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    2024年01月11日
  • 沖で待つ

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    勤労感謝の日

    「あまり大袈裟じゃなく、ホームパーティーみたいな感じ」ではあっても一応お見合いで呼ばれたのに、あのナリと態度の男性の方がどうかと思ってしまう私は、主人公目線…
    いや、私が彼女の母なら、その場は取り繕っても、速やかにお断りの連絡を入れるでしょう



    沖で待つ

    太っちゃんの言葉のチョイス
    あんなノートを残されたら泣いてまうかも


    みなみのしまのぶんたろう

    ひらがなとカタカナだけのぶんしょうがこんなによみづらいものだったとは!
    ぶんたろうがかぞくとたのしいなつやすみをおくれるといいな



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    2023年12月15日
  • まっとうな人生

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    言葉の使い方が絶妙。
    精神疾患を抱える主人公の気持ち、共感できる。

    ー元気な時は想像力が不足しがちだ。落ち込んでいる人に面と向かって「出口のないトンネルはない」とか「明けない夜はない」などと言ったりする人もある。あるよ。出口のないトンネルはブラックホール。明けない夜は宇宙。ー

    すごく響いた。

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    2023年11月28日
  • イッツ・オンリー・トーク

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    「イッツ・オンリー・トーク」は、それぞれにキャラクターのちがう男たちとの関わり 身体を介さないコミュニケーション(痴漢を除いて)、即物的でない繋がりの方が向いているひとたちだ お互いになにも期待しない気安い関係のほうが心地よいときもあるよね
    「第七障害」は馬術の話だ、馬・群馬・篤、馬づくし 年下男のよさ、ありますね〜
    どっちも感想書くの難しいけど、好きな感じでした

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    2023年11月11日
  • 夢も見ずに眠った。

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    ネタバレ

    冒頭の岡山旅行では「勝手な旦那さんだなぁ」と思ったし、そりゃ奥さんも機嫌悪くなるよなと思った。
    旦那さんは非正規雇用で婿養子でもあり、精神的にしんどいだろうなと思ったら、やはり鬱になってしまった。そういう面で同情的な気持ちもあったが、やはり旦那氏は奥さんの気持ちをもう少し考えるべきだと思ったし、話し合うべきだと思った。離婚の決断も勝手だと思う。
    ただ、引き込まれて読んでしまったし、旅先での話とか聞いていると、旅行したいなぁと。絲山さんの作品は昔に逃亡くそたわけとか読んだことあるけど、また改めて読んでみたいなと思った。

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    2023年10月19日
  • 夢も見ずに眠った。

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    物語の雰囲気は現実感に満ち溢れていて、日本のどこかの夫婦の生活を切り取ったようでした。夫婦の2人は日本各地を訪れていますが、私が生まれ育った街が出てきた時はテンション上がりました。物語の中の人と同じ空気を感じられるのはいいですね。

    私はまだ20代で、大人の生き方はわからないけれど、この物語の夫婦の想いは胸にしまっておこうと思います。

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    2023年09月20日
  • 逃亡くそたわけ

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    ロードムービーみたいな小説。2人の逃避行。
    劇的な「救い」は訪れないし、2人ともこれからどうするんだろう的空気が読み終わっても胸に残るのだが、不思議と好きだった。雰囲気が、としか言えない。ロマンチックもカタルシスもない。けれど読んでいるあいだ心が凪になれる。

    虚しさと目的地のないどん詰まり感がある。カラッと、突き抜けた明るさもある。どっちをより強く感じるかは受け手によるのかも。私は前者かなあ。
    花ちゃんとなごやんでずーっとダラダラ逃げ続けてほしいなあ、と思った。無理だと分かってるから余計そう思うんだろう。

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    2023年08月31日
  • エスケイプ/アブセント

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    これもよかったな~。京都へ少しの間逃亡する、元・活動家の男の語り。どうしてこんなにどこの方言も自然なんだろう?
    祈りの描写が良かった。手紙みたいな、もっと言えばメールみたいな。

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    2023年08月26日
  • ばかもの

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    群馬(高崎・前橋)の話で、また方言がとてもリアルで驚き。これもよかったなあ。
    アル中の焦燥感ってこんな感じなんだろうな、というのがよくわかる。

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    2023年08月26日
  • 沖で待つ

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    自分が、新入社員だったころのことを、思い出しました
    仕事が上手くできず、上司との関係が悪化して苦しみ、生きるのをやめようと思って、下を向いて働いていた時に、気づいたら隣にいて、笑ってくれた同期がいました
    勝たなくていい、負けないでいこうや
    そんな気持ちが伝わった気がします

    仕事の同期は、友達とは、なんとなく違うような気もします
    なかなか、弱音を吐きあうってこともないけど、ぼくが会社を辞めると決めた時も、みんな心配してくれました
    本当にありがたかったです
    仕事は、とても苦しかった、でも、とても大切な出会いをもらえました

    男女の友情が成立するか、ということが、時々議論されたりしますが、仕事では

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    2023年07月23日
  • 沖で待つ

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    会話分が抜群に心地よい。物語の筋に関わるわけでもない、どうでもいい会話が、自然で楽しく読める。
    芥川賞受賞作「沖で待つ」もだけど、「勤労感謝の日」が特に良かった。この女性主人公がとても身近で好感が持てる。主人公の周囲への毒づきが楽しい。

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    2023年06月17日
  • イッツ・オンリー・トーク

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    イッツオンリートークは様々なだめんず達が出てくるけど、みんなそれぞれに人間臭いどころがあって、絶妙に心を揺さぶられました。
    第七障害も良かった。涙を誘われました。
    登場人物が下手に飾られてなくて、すごく現実味がある感じが好きです。

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    2023年06月05日
  • まっとうな人生

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    ネタバレ

    待ってましたから。

    里のそばになるので。
    聞き慣れた地名や国道その俗称等
    懐かしさも含め包まれている感覚

    表紙のごっちゃ感もイイのだけど、いろいろ思い出す。
    そして、最初のイラスト風地図も何度も見直すし。
    目次が年月なのでコロナの足音を(それぞれの感覚ですが)感じます。

    富山弁、博多弁。
    花ちゃんとなごやん、の再会。
    芝犬の小太郎。
    コロナの世界。

    〜違う水槽に憧れる〜
    わかるぅ。

    シナリオ。
    大雪。
    アタシも大好き野鳥と、離島。

    盛りだくさん‼︎まっとうって⁉︎

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    2023年05月17日
  • 夢も見ずに眠った。

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     どっちかと言えば俺が旅、だよなあ。俺が旅に出てしまったようなものだよなあ。旅先でもばらばらだったけれど、あとで落ち合うのは楽しかったな。
     岡山の夜をかれは思い出していた。(220p)

    総てが、旅人視点からの物語だった。1998年から2022年までの大学同級生の男女の話ではあるが、まるで旅人のように初めて見る景色と同様に、着かず離れない2人の初めて知る景色を描いている。

    knkt09222さんのレビューに、岡山や松江や三次の話が載っていると聞き、それなら私も‥‥と思い紐解いた。初めと終わり以外は埼玉や北海道や岩手や東京周辺などが舞台になるのだけれど、冒頭に岡山の笠岡や倉敷や岡山市商店街の

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    2023年05月16日
  • 沖で待つ

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    人の本質的なものを書くのが上手だなと感じた。

    文面自体も読みやすくもっと読んでいたいと思う物語であった。ジェネレーションギャップを感じる部分はあったが今の時代にもいるような登場人物に共感する部分が多く気にならなかった。もっと絲山秋子の作品を読みたいと思った。

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    2023年05月09日
  • まっとうな人生

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    やっぱり絲山秋子先生のロードムービー的小説世界が好き。
    ぐぐるまっぷでルートをたどりながら読んでしまう。

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    2023年05月04日