絲山秋子のレビュー一覧

  • 御社のチャラ男

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    これはお仕事小説じゃなく会社員小説というのが納得!

    お仕事小説は読むと自分も頑張ろうと思えるが
    これはそうではない。
    この小説は出てくる人達が特徴的で
    妙にリアルに読めるからちょっと苦しくもなる。

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    2024年04月11日
  • 御社のチャラ男

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    お仕事小説ではない。ギャグ満載の軽い小説でもない。組織に集うさまざまな個人の心理と相互関係を描いて、面に敷き並べたという感じを受けた。それぞれに過去や、生傷や、妄想や、漠然とした憧れを持って生きる普通の人間であり、彼らが企業や社会を動かしている。

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    2024年04月10日
  • 御社のチャラ男

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    面白かった。叙述トリックのような終盤が特に良いです。

    恐らく自身の欠点・短所を客観的に認識できているのは"チャラ男"三芳部長、"窃盗癖"山田さん。しかし、周囲から二人の言われようときたら散々。
    自分のことを"正しく"認識できているからと言って、それが社会的・人格的その他にとって"正しく"機能し反映されるかと言うと、そんなことはないんだよなあ…と、身につまされました。
    そして、誰かから見れば評価は低かったり悪かったり、高かったり良かったり。また誰かから見れば違う評価や印象になる。
    なんて恐ろしくも可笑しいんだろう。
    人間ってどうしようもなく、関係性の中で生きているのだなあ。
    では個人の本性とは

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    2024年03月31日
  • 神と黒蟹県

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    架空の黒蟹県を舞台にした連作短編集。
    最初の『黒蟹営業所』を読んだときは「これ面白いのかなぁ」と、ちょっと思った。
    でも次の『忸怩たる神』から、じわじわと面白くなる。個人的に好きなのは『なんかわからん木』
    あと黒蟹辞典も好き。本文を読みながら「これ絶対、架空のものだろー」と思ったものが実在したり、逆に実在するものが架空のものに思えてきたり。そういう体験も面白かった。

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    2024年03月14日
  • 袋小路の男

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    うん、好きだ!

    3編からなる短編集。
    『袋小路の男』と『小田切孝の言い分』は
    同じ男女を描く視点違いの2編。
    この2つ好きだわ〜。
    名前はつけられないような関係性。
    とくに“バカだな”のくだりがしびれた。

    『アーリオオーリオ』は叔父と姪の文通で、
    星座や星がキーワードになっている。
    こちらも静かな物語で素敵だった。

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    2024年03月06日
  • 神と黒蟹県

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    絲山秋子さん好きにはたまらない魅力が詰まった作品です。ファンタジーですが、細部の地方都市のリアリティが抜群にうまい。黒蟹辞典と地図で何時間でも妄想が掻き立てられます。

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    2024年03月04日
  • 絲的メイソウ

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    面白かったです。久しぶりに本を読んで爆笑しました。エッセイなので絲山秋子さんの日々の生活が映し出されていくのですが、気持ちいいくらい感情の描きっぷりがいいので、すっきりとした気持ちで笑えました。絲山さんの他のエッセイも読んでみたくなりました。

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    2024年02月09日
  • 夢も見ずに眠った。

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    離れて暮らしたり離婚したり旅行したりする中で、悩んだり怒ったり悲しんだりする話。
    函館、青梅、横浜、岡山など、いろんな街が出てくるところと、最後がとてもよかった。

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    2024年02月01日
  • 薄情

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    群馬に住む中年男性のモヤモヤと日常。
    「田舎」と「都会」。都市(町)の境界。
    ヨソモノと地元の人の対比。良かった。

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    2024年02月01日
  • 薄情

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    タイトルにひかれ手に取りました。
    淡々と地味な内容ではありながらも、文章がすっと入ってきました。
    主人公 宇田川の人との距離感、つきあい方、考え方に共感できたり、似てると思えるところもあり。
    薄情なのかもしれないが、温かい部分ー感じる作品でした。

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    2024年01月18日
  • 袋小路の男

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    ネタバレ

    なんかもぞかしいというか、厄介というか、お互いにどっちもどっちな気がする。人の恋愛を見てもぞもぞしたい人にはいいかも

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    2024年01月14日
  • イッツ・オンリー・トーク

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    映画「やわらかい生活」を見て原作も読もうと思って2年近くも経ってしまった。
    優子は寺島しのぶ、祥一は豊川悦司になってしまうのは仕方がない。結構強烈なイメージだったから。
    登場人物は一致しているが、ストーリーは少し違ったような。
    蒲田も重要な役(目)だったように思う。ヨーカドーあったんだ。

    初期の頃の絲山作品は結構読んでいるつもりだったが、デビュー作は読んでなかった。なんとなく実際の蒲田を知った今の方が雰囲気がわかって良かったと思う。逆に蒲田を知らなかったら(それが正しい味わい方のような気がするが)、映画も見ていなかったら、どんな感想だったのか。

    併録の「第七障害」も良かった。こちらも地名が

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    2024年01月11日
  • 沖で待つ

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    勤労感謝の日

    「あまり大袈裟じゃなく、ホームパーティーみたいな感じ」ではあっても一応お見合いで呼ばれたのに、あのナリと態度の男性の方がどうかと思ってしまう私は、主人公目線…
    いや、私が彼女の母なら、その場は取り繕っても、速やかにお断りの連絡を入れるでしょう



    沖で待つ

    太っちゃんの言葉のチョイス
    あんなノートを残されたら泣いてまうかも


    みなみのしまのぶんたろう

    ひらがなとカタカナだけのぶんしょうがこんなによみづらいものだったとは!
    ぶんたろうがかぞくとたのしいなつやすみをおくれるといいな



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    2023年12月15日
  • イッツ・オンリー・トーク

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    「イッツ・オンリー・トーク」は、それぞれにキャラクターのちがう男たちとの関わり 身体を介さないコミュニケーション(痴漢を除いて)、即物的でない繋がりの方が向いているひとたちだ お互いになにも期待しない気安い関係のほうが心地よいときもあるよね
    「第七障害」は馬術の話だ、馬・群馬・篤、馬づくし 年下男のよさ、ありますね〜
    どっちも感想書くの難しいけど、好きな感じでした

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    2023年11月11日
  • 夢も見ずに眠った。

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    ネタバレ

    冒頭の岡山旅行では「勝手な旦那さんだなぁ」と思ったし、そりゃ奥さんも機嫌悪くなるよなと思った。
    旦那さんは非正規雇用で婿養子でもあり、精神的にしんどいだろうなと思ったら、やはり鬱になってしまった。そういう面で同情的な気持ちもあったが、やはり旦那氏は奥さんの気持ちをもう少し考えるべきだと思ったし、話し合うべきだと思った。離婚の決断も勝手だと思う。
    ただ、引き込まれて読んでしまったし、旅先での話とか聞いていると、旅行したいなぁと。絲山さんの作品は昔に逃亡くそたわけとか読んだことあるけど、また改めて読んでみたいなと思った。

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    2023年10月19日
  • 夢も見ずに眠った。

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    物語の雰囲気は現実感に満ち溢れていて、日本のどこかの夫婦の生活を切り取ったようでした。夫婦の2人は日本各地を訪れていますが、私が生まれ育った街が出てきた時はテンション上がりました。物語の中の人と同じ空気を感じられるのはいいですね。

    私はまだ20代で、大人の生き方はわからないけれど、この物語の夫婦の想いは胸にしまっておこうと思います。

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    2023年09月20日
  • 逃亡くそたわけ

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    ロードムービーみたいな小説。2人の逃避行。
    劇的な「救い」は訪れないし、2人ともこれからどうするんだろう的空気が読み終わっても胸に残るのだが、不思議と好きだった。雰囲気が、としか言えない。ロマンチックもカタルシスもない。けれど読んでいるあいだ心が凪になれる。

    虚しさと目的地のないどん詰まり感がある。カラッと、突き抜けた明るさもある。どっちをより強く感じるかは受け手によるのかも。私は前者かなあ。
    花ちゃんとなごやんでずーっとダラダラ逃げ続けてほしいなあ、と思った。無理だと分かってるから余計そう思うんだろう。

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    2023年08月31日
  • エスケイプ/アブセント

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    これもよかったな~。京都へ少しの間逃亡する、元・活動家の男の語り。どうしてこんなにどこの方言も自然なんだろう?
    祈りの描写が良かった。手紙みたいな、もっと言えばメールみたいな。

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    2023年08月26日
  • ばかもの

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    群馬(高崎・前橋)の話で、また方言がとてもリアルで驚き。これもよかったなあ。
    アル中の焦燥感ってこんな感じなんだろうな、というのがよくわかる。

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    2023年08月26日
  • 沖で待つ

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    自分が、新入社員だったころのことを、思い出しました
    仕事が上手くできず、上司との関係が悪化して苦しみ、生きるのをやめようと思って、下を向いて働いていた時に、気づいたら隣にいて、笑ってくれた同期がいました
    勝たなくていい、負けないでいこうや
    そんな気持ちが伝わった気がします

    仕事の同期は、友達とは、なんとなく違うような気もします
    なかなか、弱音を吐きあうってこともないけど、ぼくが会社を辞めると決めた時も、みんな心配してくれました
    本当にありがたかったです
    仕事は、とても苦しかった、でも、とても大切な出会いをもらえました

    男女の友情が成立するか、ということが、時々議論されたりしますが、仕事では

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    2023年07月23日