絲山秋子のレビュー一覧

  • エスケイプ/アブセント

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    双子のそれぞれの目線と状況からかかれている。軽い乗りでかかれているが、深く考えてしまう内容だった。正臣も和臣も、新しい人生の第一歩が始まるのだ。両方のラストが印象的。

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    2011年12月18日
  • ラジ&ピース

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    表題作〝ラジ&ピース〟の主人公は、32歳の独身女性。孤独癖のあるひねくれ者なのですが、読んでいてぜんぜん嫌な気を起こさせないのは、絲山さんの文章のなせる技ですねぇ。むしろ、主人公の気持ちに共感させられてしまいます。孤独というのが、良くないこととして受取られるようになったのは、いったいいつ頃からなのでしょう?孤独に馴染むことも、人として大切なことだと思えますが・・・。
    併録されている〝うつくすま ふぐすま〟は、恋人よりも友達が大事という、ちょっぴり高慢で我侭な女性が主人公です。自分の恋人のことをケチョンケチョンに評価するので、読んでいてたまらない気持ちになりますが、どちらも不思議に晴々とした余韻

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    2011年10月31日
  • 末裔

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    ネタバレ

    妻に先立たれ 子供たちも巣立った 独り身の公務員
    ある日 帰ったら 鍵穴が消えて 家に入れない…
    そして ゴミ屋敷を整理することで 自分と家族 一族を見つめ直す
    軽いタッチで1日で読めた
    そして 鍵の謎はこの際考えないでおこう ちょっとキツネにつままれた不思議な余韻

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    2011年12月22日
  • 末裔

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    新刊出てたの知らなかったから見つけた時びびったよね(←


    私は絲山さんが描くアラサー女子主人公が好きなので、おじさんが主人公かぁーって初めは思いました。が、いがいと好き。

    後半が好きですねー。

    あと、
    町中にいる普通のおじさまたちにも(もちろん若人にも)、皆に人生のストーリーがあってラブストーリーがあるんだよなぁ…

    と、しみじみ考えてしまった。
    当たり前のことなんだけどね。
    忘れがちだからね。

    ルネ可愛いねー。

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    2011年10月22日
  • 末裔

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    一度読みはじめて、すぐ挫折。。。
    わけ解らないだもん。

    でも、その解らなさを突破すれば一気に読めたかも。

    現実感がない感じもするけどね。

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    2011年10月16日
  • 絲的炊事記 豚キムチにジンクスはあるのか

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    ネタバレ

    一人暮らしの人必見。
    簡単創作メニューがたくさん載ってます。
    絲山秋子のエッセイを楽しむもよし、レシピとして参考にするもよしの一冊☆
    個人的には、文庫になる前の題名『豚キムチにジンクスはあるのか』の方が好き。

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    2011年07月28日
  • エスケイプ/アブセント

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    2011/07/27
    エスケイプの方が好きだな。
    壊れた自由を投げ捨てる、哀愁漂うラストシーン。カッコいいね!

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    2011年07月27日
  • エスケイプ/アブセント

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    最後の学生運動世代の活動家が、活動を引退(?)してから普通の生活を始めるまでの数日間を描いた作品。
    私が学生時代にも活動家はまだ残っており、デモや学校封鎖などをやっていましたが、すでに「ちょっと変わった人たち」という見られ方で、自分も距離を置いていました。そのせいか、この世代がテーマの作品にはあまり共感を覚えません。あとがきでは、このテーマの作品の中では異色というような評価が書いてありましたが、それも良く分かりません。
    普通に一人の人間を描いた作品としても読めますが、それにしては”核”となる部分の力が弱いように感じました。

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    2011年07月06日
  • エスケイプ/アブセント

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    正臣のゆってること、なんだかわかるなあ。
    活動家の気持ちはわかんないけど。
    この20年何やってたんだろうって、本気で考えると怖すぎ。
    自分というもの、自分の居場所。
    この先ごまかしきれないな。

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    2011年06月27日
  • エスケイプ/アブセント

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    6月くらい? この人の本にしては…という感じ。小説としてはおもしろかった。あと牧師さんみたいにちょっと超越した変わり者かくのうまい。私学生活動とかに興味がないからおもしろくなかったんだと思う。

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    2010年08月17日
  • エスケイプ/アブセント

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    左翼とアナキストの双子の新しい生活を描いた連作です。
    ほとんど独白で終わりちょっと短すぎる印象です。まあまあ。

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    2010年07月17日
  • エスケイプ/アブセント

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      おれは必死だよ。でも、必死って祈ることに少しは似てないか。

     不在っていうのは影みたいなもんだ。エスケイプしたら不在が残る。教室に、家に、あらゆる、いるべき場所に不在は残る。(中略)不在は美化される。

    * * * * *

     フランス人なのに日本語しか話せないコスプレ神父。法衣を纏ったら似合ったからという理由で神父になったというくだりは、この本で絲山さんが書きたかったことの例えだと思う。つまり、外側から作られる場合もあるということ。本当に自分の中から出て来るものって少ないんじゃないかということ。人間は不確かで脆い。

     人生についての本。人生を思いっきり軽い口調で語った本。相変わらず

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    2010年06月10日
  • エスケイプ/アブセント

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    職業的革命家だったおれもいまや40歳目前。
    革命なんて時代遅れなんだよと、遅きに期すが趣旨替えして、可愛い姪の子守に妹の経営する保育所で、働くことにする。

    その前に、夜行寝台列車で京都まで旅にでる。ここは思い出の地。
    「不在は美化される」
    このフレーズのかっこよさ。
    「不在っていうのは影みたいなもんだ。エスケイプしたら不在が残る。あらゆる、いるべき場所に不在は残る」

    おれの双子の片割れ探しは、不在の確認だった。

    アブセントは、その片割れの現在を描く對の物語。

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    2010年02月18日
  • エスケイプ/アブセント

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    “革命”っていわれても、ピンとこないんだよなぁ。しかも、その革命ですらあまり絡むことなく終わっちゃうし。
    主人公たちが何度も、「俺の人生ってなんだったんだろう」ってゆってるけど、それはこっちがききたい。この物語って…なんだったんだろう…
    ただ、そうやって“なんの意味もないこと”について意味もなく悩んでしまう無力な人間のことは、決して嫌いではない。

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    2010年01月29日
  • エスケイプ/アブセント

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    短編作品。読みやすかったけど、暫くしたらモヤッとする感情もわいてきて・・。決して不快や重いという訳ではなく、なんか夏の倦怠感を思い出しました。「アブセント」の彼女の実家、知っている場所だったのでちょっと驚いた。

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    2010年01月25日
  • エスケイプ/アブセント

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    軽くて、すぐに読み終わります。
    会話もすごくテンポよく進んでいくし、
    地の文の中でも、主人公である正臣の語りは、
    軽快な口語文で進んでいくから、読んでいて楽しい。

    でもむつかしい。
    琵琶湖は、何の象徴だったんだろう。

    よく考えてみると当たり前のことなんだけど、
    活動家でも、葛藤し続けて、楽しいこともあって、それが人なんだけど、
    自分は今までそんな風に見てこなかったな。
    いま、もう一度「二十歳の原点」を読めば、高野悦子さんが考えていて、
    多くの人の心を打ったものが何なのか、わかるんだろうな。

    やっぱり本を読むって楽しいな。

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    2009年12月31日
  • 絲的メイソウ

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    絲山さんの作品が好きで最近好んで読んでたんですが、
    新聞とかにたまにエッセイ載っててもチェックしています。
    というわけでエッセイも見ましたが面白い!!
    なんというか、サラリーマン経験しているって経歴が、
    私の中ではやっぱり面白みがあるなあと思います。

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    2009年10月12日
  • イッツ・オンリー・トーク

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    2019年01月16日
  • イッツ・オンリー・トーク

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    眠ること、と寝ることは違う。寝る、ことはなんだかとても哀しい。眠れないことも哀しい。

    デビュー作なのか…と思うとなんだか納得。「袋小路の男」に比べて軽い…?と最初は思ったのですが、このキャラクター性の強い登場人物をまとめて運んでいくのに、丁度良いという印象にまとまりました。

    眠る、ことは哀しいと思う作品でした。

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    2014年05月31日