あらすじ
今までやっていないことに挑戦しようと始めた「一月一回一人キャンプ」。設備の整ったキャンプ場のみならず、人里離れた自然の中、友人の家の庭など考えつく限りの場所でテントを張る。醍醐味は何といっても焚き火と食事、そして酒。夜には読んでみたい新書のタイトルを考えたり、何かの気配を感じたり……。(講談社文庫)
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Posted by ブクログ
絲山さんの小説はだいぶ読んでいますが、エッセイは敬遠していました。小説のとんでもない世界が現実の足枷を受けるとどうかなあと思っていたのは事実。
しかしエッセイも絲山さんでした。テント生活なんておよそしそうもない印象ですが、自前でお持ちだし、一緒に行くお友達もたくさんいらっしゃるんですね。そんな訳で引き続き、エッセイを読もうと思いました。進め!絲山秋子!(そんな気持ちになります。)
Posted by ブクログ
軽やかな文章。そしてサービス精神てんこ盛りな文体の妙。さすが絲山さん。小説は好きだけど、エッセイは好きじゃない作家さんの方が多いけれど、絲山さんは小説もエッセイも太鼓判です。
Posted by ブクログ
絲山秋子の絲的サバイバルを読みました。
絲山秋子が高崎の近場で一人キャンプを行い、その経緯をエッセイに書くという企画のエッセイ集でした。
出不精なkonnokとしては、キャンプの話はピンと来ない内容でした。
しかし、絲的メイソウと同じような、新鮮なレタスのサラダのようなシャキシャキした歯切れの良い文章を楽しみました。
Posted by ブクログ
アウトドアは割と好きだ。
というか、少しハマっている。
どれぐらいかというと、ひとりでキャンプするぐらいだ。
川端賞・芥川賞作家である絲山さんのスタイルは、単独行だったり知り合いと一緒だったりする。
わたしはキャンプをするなら、だだっ広い野原の真ん中あたりにテントを立てて、あとは暇に任せてぐだぐだ時間を潰したい派だ。日がな一日、読書したり、昼寝したりする。
だから、歩き回ったり、決して釣りなんかに手を出さない。
絲山さんのスタイルはわたしとは大違いだから、同じことをしたいとは決して思わない。
同じところはお酒が好きなところぐらいだろうか?
絲山さんは料理も上手そうだけど、わたしは白飯があれば、あとはなんだっていい感じだ。
で、タイプの違う絲山さんのキャンプスタイルに興味がないかと言えば、そんなことは全然なくて、むしろ…ふむふむ、そういう楽しみ方も良いかもね…でも、マネしないもんね…などと、色んな想像をするのである。
わたしはキャンプ場で、ほかのキャンパーたちの観察を良くする。
わたしは決してやらないけれど、自分のキャンプサイドをいろいろ今風に飾っている人がいたり、キャンプファイヤーかっていうほど大きな焚火を燃やしてる人たちもいる。
みんな思い思いに楽しんでいるのだ。
絲山さんも楽しんでいる。
キャンプはそういうところが楽しい。
Posted by ブクログ
一人キャンプをしてきた体験記をエッセイとしてまとめている点は良かった。ただ、群馬在住であること、自家用車を持っていることなどから、読者がすぐに参考にして真似できるかというと難しい。
独身アラサー女性でも楽しめるキャンプというのは、誰に対してもやさしい設計のキャンプだと思う。静かな夜に一人物思いに耽るとか、地元のおいしいものを七輪で調理してたらふく食べるとか、読んでいてホッコリした気持ちになる。いつか七輪を買って好きなものを好きなだけ焼いて食べたい。