堀井憲一郎のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
「キリスト教徒でもないのにクリスマスを祝う(クリスマスで騒いで楽しむ)のはおかしい!」という意見を耳にすることは多いです。
特に昨今では、恋人のいない人がいわゆる「リア充」をねたんでこのような発言をすることをSNSなどで目にするように思います。
「恋人たちの日」として認知され、さまざまな市場が沸き立つこの「クリスマス」というイベントがどのように日本に受け入れられ、そして今のような形になったのか。
戦国時代のキリスト教伝来から江戸・明治初期のキリスト禁教の時代、日清日露戦争後の「一等国」として西欧文化を消化した時代に、太平洋戦争中の中断、そして講和条約後の騒擾。
当時の新聞記事などをたどりなが -
Posted by ブクログ
作家買いです。久々のディズニー本は、TDRのアトラクション大好きだけど、そのバックグラウンドをあまり知らずに乗ってる人に向けた「ディズニーアニメ世界の基礎知識」本です。
ハッキリ言って、マニア&オタなら読まなくても大体知ってる内容なんだけど、TDR行くのにアトラクションの元になってるアニメのストーリーを知らずに行く人ってそんなにいるんですかね?
プリンセスものやプーさん、トイストーリーあたりはみんな観て知ってますよね~
だけど、ロジャーラビットや2万マイルとかになるとストーリー知らなくてつまらなくなってるゲストさんもいるのでは。映画もとても面白いからみんなに見てほしいですよね…
ディップのこと -
Posted by ブクログ
なかなか興味深かった。何だ、昨今のハロウィーンの渋谷でのバカ騒ぎが巷間批判・揶揄されているが、1930年頃、また1950年頃に、当時の若者たちもクリスマスをネタに乱痴気騒ぎをしていたのか!というのは初めて知った。日本におけるクリスマスの大衆化は思っていたよりもずっと歴史が長いことや、時代により雰囲気の変遷を経てきたことも。(ちなみに私の世代はバブルの頃の、「クリスマスイブは恋人と過ごす特別な日」というイメージが強いと思う)
しかし、このテーマ(=日本人とクリスマス)で1冊の本を書くのであれば、なぜに「アメリカには無い、クリスマスケーキというものが日本ではここまで定着したのか?」について全く触 -
Posted by ブクログ
新潮文庫だけど横書きwの、写真も絵もない謂わばオモシロ読み物です。堀井さんならではの、ちょっとシニカルなディズニー愛がじわじわ伝わってくるのがいいです。
今回の調査結果報告は、今までの著作よりもっと重箱の隅をつつくようなww細かくてはっとさせる内容になっていました。
なるほど~と何度も頷いてしまいました。
例えば、「ファンタズミック!」のべスポジとか、「年越しディズニー」の当選確率とか…
抽選があれこれあるTDRなので、やはりショーや年越しの倍率は気になるところです。
大体は経験から知ってることが多く載ってましたが、スターツアーズの54通りコンプリートについての話は、ずっと不思議に思ってた -
Posted by ブクログ
2000年以降の00年代から現在までの日本の社会について。
ネットにスマホに、気づいたらすごく便利になってて、便利になっただけじゃなくて、社会のシステム自体がガラッと変わってしまった。
と漠然と思ってたんですが、その辺のことが上手くまとめてありました。
いろいろ便利になって、いろんなものを捨ててしまってから、著者が立ち止まって拾ったのは
「迷惑くらいかけてもいいじゃん」ってことだそうです。
他者と共生しながら人間らしく生きるには、
自分が誰かに迷惑をかけた分は、また別の誰かの役に立てばいいじゃん
的な話は、レヴィ=ストロースが「反対給付」の話で言ってたようなことなのかなーと考えたり。