堀井憲一郎のレビュー一覧

  • 若者殺しの時代

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    83年にクリスマスが恋人たちのものになり、以後若者という消費者層をつくり恋愛を通して金が動いた…。80年代日本で何が動いていたのか知るための本。

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    2009年10月04日
  • 愛と狂瀾のメリークリスマス なぜ異教徒の祭典が日本化したのか

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    堀井ファンの期待を裏切らない一冊。膨大な下調べに対し、敬意を表します。
    著者の主張に対し、私の大きな異論はなぜ日本で一神教が根付かなかったかの理由。
    それは、一神教は先祖崇拝を認めないからですよ。
    日本人のほとんどはほかの国でも先祖崇拝をしていると思っている。が、そうじゃないです。
    日本仏教は死ぬと成仏すると主張するが、これは本来の仏教の考え方ではなく、先祖崇拝に適合するように日本仏教が独自に教義を変更しているのです。

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    2024年04月06日
  • 若者殺しの時代

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    週刊文春に長期連載の『ズンズン調査』をもとに時代の変化をさぐった本。/「’80年代の入り口は、可能性に満ち満ちまもなく豊かになるだろうと信じ…’89には十年前には想像できなかったほど贅沢に暮らしていた。欲望が僕たちを追い越してしまい、欲望の指し示す道を突き進むしかなかった」→若者に消費を勧める「恋愛至上主義」トレンディドラマ/クリスマスの外泊推進/TDL聖地化/ワープロでミステリは分厚くなるばかり/ヘアヌード。宮沢りえ’91菅野美穂’97/携帯電話で社会が覆われた。友達数の格差が鮮明に/新幹線のぞみ停車駅に’85新横浜、’06品川が加わる。東京の拡張

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    2022年01月27日
  • ボーっとディズニーランド行ってんじゃねーよ ~ディズニーアトラクション34 本当の物語~

    購入済み

    さすが堀井さん

    ディズニーリゾートのアトラクションと原作をこんなに真面目に紐付けしたものをはじめて見ました。今はなかなか行きづらいですが、今度行く時はもっと楽しめるはずです。ありがとうございます。

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    2021年08月01日
  • ボーっとディズニーランド行ってんじゃねーよ ~ディズニーアトラクション34 本当の物語~

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    ネタバレ

    タイトルからどんな内容なのかと思ったのだけど、ディズニーランド/シーのアトラクションの元になった映画のあらすじを書いた本だった。
    でも、それって著者の「東京ディズニーリゾート便利帖」にあったじゃん、と思ったらやはり便利帖のあらすじの部分を抜き出して膨らませたものだった。

    で、なーんだと思いつつ読んでみたのだけと、各章が結構大幅に増量してあるのと、ベイマックスやアナ雪など2020年以降にオープンするアトラクションの元になった映画のあらすじも書いてあったりして、ちゃんと面白かった。
    どの映画もガッツリとネタバレで、そして著者の「ディズニーに詳しいけど、決して信者ではない」という目線からの感想がチ

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    2020年03月09日
  • ボーっとディズニーランド行ってんじゃねーよ ~ディズニーアトラクション34 本当の物語~

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    読んでいなくても楽しめるし、読んでいたらなお楽しい。そんな一冊です。アトラクションの元のお話がわかるのでおもしろいです。
    この本を読んでからディズニーに行きたい!

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    2019年11月11日
  • ねじれの国、日本

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    著者のことはよく知らなかったが、本書に書かれた内容や主張はスルッと腹落ちできる。

    確かに日本のあり方や日本人の心持ちは「ねじれている」かもしれない。

    共同体の中で説明不要かつ言語化不要な共通認識を対外的に説明しようとしたときの違和感は、自分でも経験がある。

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    2019年09月20日
  • ボーっとディズニーランド行ってんじゃねーよ ~ディズニーアトラクション34 本当の物語~

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    ん?
    このアトラクション、映画より先にあったけど??

    ん?
    このアトラクション、リニューアルしたからこうなのでは??

    という、古参オタク的にはツッコミどころがある本ですが……。堀井先生の文章だから楽しめるかも?

    ☆読後あとがき読んで理解しました!

    ディズニーランドが好きだけど…ディズニー映画は観てないよーという初心者向け読本でした!

    ぜひこれを読んで予習してから、パークを楽しみたいですね♪

    親切な本でした!

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    2019年06月20日
  • 1971年の悪霊

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    ウェブメディアCakesに連載されていた時のタイトルは「1970年代の見張り塔よりずっと」。1973年に高校に入学した著者のちょっと先輩である全共闘世代への「おもい」とその後の社会主義の退潮への「おもい」を音楽や映画などの文化を通じてまさに「見張り役」のように呟いています。ほぼ同世代としてほぼ同じ時代を生きて来たものとして、著者の「おもい」は、わかるわかる的に染み込んできました。自分の中のモヤモヤが、どんどん言語化されていく感じがしました。1968年の「五月革命」から始まる若者の時代の流れを俯瞰したいという、このところの本のチョイスも、たぶんこのモヤモヤから来ています。1968年を政治から消費

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    2019年04月14日
  • 1971年の悪霊

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    本書の著者は1958年生まれ。自分より3歳年上。この世代の3年は意外と大きい。本書で取り上げられている岡林信康、高橋和巳、ウッドストック、小さな恋のメロディ、ローリングストーンズ幻の日本公演、パリの五月革命、文化大革命、すべて何となくわかるが100%共感できるわけではないから。

    とくに音楽をあまり聴かなかった自分には岡林信康はわからない。その次の吉田拓郎も怪しくて、多分、次の中島みゆきとかに飛んでしまう。「小さな恋のメロディ」もリアル感がないし。高橋和巳は自分が高校時代にはもう過去の人という感じだった(何しろ大学生になったときはすでに時代は村上春樹だったんで)。

    著者は高校紛争に遅れてきた

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    2019年02月22日
  • 愛と狂瀾のメリークリスマス なぜ異教徒の祭典が日本化したのか

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    1983年を境に日本が変わっていく、というポイントをほかの著書でも指摘していたホリイさん。今回はそのクリスマスをまじめに、ずんずんと調査していきます。
    クリスマスなんて、いちいちまじめに調べるほどのもの?とか、戦後になってアメリカ文化に染まったってことでしょ?というのがアリガチなイメージです。

    どうしてそういうイメージになるのか、そもそも、いつから日本のクリスマスはあるのか、などなど、歴史好きのオジサンたちにも面白い一冊になっています。

    全力でふざけることで、全力で相対化することで、大事なものを守る。無意識ながら、確かに。と思うところがいっぱいみつかります。

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    2017年12月10日
  • TDSレストランぜんぶ食べたガイド 全土産店紹介付

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    東京ディズニーシーのレストラン&ショップ紹介本です。

    そのショップがどんなイメージで作られているのか等、公式HPをあまり見ない私は「あのお店はそんなイメージで作られていたのか」と読み物としてとても楽しめました。

    マップや写真等ありませんが、公式HPと照らし合わせたりして、なんとなく覚えておけば次にシーに行ったときに「そういえばあの本に書かれてたっけ…」と思い出して、更にシーが楽しめるのではないかと思います。

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    2017年09月13日
  • 恋するディズニー 別れるディズニー(新潮文庫)

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    久々の堀井さんの本。
    ディズニーリゾートは女性向けに作られていることを忘れず男子は対応しましょうという、堀井さんならではの視点。ディズニーリゾートに凄い詳しい堀井さんが言っているから本当でしょう。

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    2017年05月10日
  • 恋するディズニー 別れるディズニー(新潮文庫)

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    堀井さんのディズニー本が好きなので、速攻買いました。
    男女でディズニー行くとうまくいかないのはなぜか、という本です。そもそもの生物として感じるところが違うという話になっていっておもしろかったです。

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    2017年04月22日
  • TDSレストランぜんぶ食べたガイド 全土産店紹介付

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    新潮文庫だけど横書きw
    「TDLレストランぜんぶ食べたガイド」同様、マップも写真も無いのでガイドブックとは言い難いけど、調査結果としてはすごくよくまとまっています。

    シーのレストランやショップについてメニュー形態や価格帯、雰囲気などわかりやすく書いてあるので、読み物としても面白く参考になることもいっぱいです。
    あと、営業時間帯のことも奥地は開店遅く閉店早目で、エントランス付近になるにつれて閉園時間以降も開いてるとか…知ってる人は知ってるけど、便利な情報もあれこれ載っていました。
    座って食べたいならPSは必要だけど、この本の分析からPSなしで余裕でごはんを食べる術を身につけるのもアリですね。

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    2015年12月02日
  • TDLレストランぜんぶ食べたガイド 全土産店紹介付

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    新潮文庫だけど横書きw
    ガイドと書いてあるけど、写真も絵もない謂わばオモシロ読み物です。堀井さんならではの、ちょっとシニカルなディズニー愛がギュギュッとつまっていました。
    レストランとショップ全店の調査結果報告と言ったほうがわかりやすいかも。
    ディズニー熱烈信者のような語り口じゃなく、いいところも悪いところもひっくるめて書いてあるのが爽快です。
    でも辛辣なこともゆるめの文章だから、思わず納得してしまったり…

    マニアの人なら知ってる情報ばかりなので、行った後から読んだ方が頷ける箇所もアレコレあって面白いです。
    改めてTDRの時代に対応した進化や、流動性を認識しました。
    そこがいいから何度でもリ

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    2015年09月21日
  • ねじれの国、日本

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    一体何がねじれているのかと思ったら、内向きの以心伝心な世界をひたすら守ろうとする頑なさと、それでは世界で通用しないことに観念して表向きだけ嘘で取り繕う様を表現したものだった。特に東アジアにからむ世界情勢や歴史の見立ては妙に説得力がある。それが正しいのかどうかは自分には判断できないけれども。
    本書は「○○論」というようなものではなく、ちょっと長めのコラムなのだから、そういう視点で読めば楽しめると思う。論拠を求めるのは筋違い。

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    2015年05月11日
  • 若者殺しの時代

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    物騒なタイトルだけど、1980~90年代の日本の社会風俗史をクリスマスやトレンディドラマ等のユニークな視点と文体で纏めてておもしろおかしい。
    それぞれの時代で“若者”がどう扱われてきたかを分析し、「若者であることが得をした時代」と「若者であることが損でも得でもない時代」と「若者であることで損をする時代」などと表現している。タイトルもそういう意味。
    社会のシステムの1タームがおよそ60年とし、敗戦後社会の「裕福で幸せな社会を目指して右肩上がりで発展していくこと」を目標にしていたタームはもう終わろうとし、これからは別の目標の新しいタームに入ろうとしているクダリが面白かった。
    最近 昭和懐古のコンテ

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    2014年10月03日
  • やさしさをまとった殲滅の時代

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    コミケを「個どうしが閉鎖性を持ちより拡大し続ける場所」、とする表現に的確さを感じた。

    インターネットはオープンだ、と言いながら、実態はクローズドが蔓延しているのだな、と。

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    2014年02月08日
  • やさしさをまとった殲滅の時代

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    堀井憲一郎さんの現代評論。


    僕は、今の時代は「変わり目」だとは思うものの、そこまで激しい「変わり目」であるかというと、それはどうかな~と首を傾げてしまう。日本の歴史を観ても、明治維新や太平洋戦争の敗戦といった、人の生き方を180℃も変えてしまうような「変わり目」はたくさんあったし、それと比較しても、今はもっと緩やかで柔軟性に富んだものになっている。たぶん、今の世の中が高度に成熟していることが、知らず知らずのうちにセーフティネットになっていて、その恩恵を受けているのだ。


    ゼロ年代を俯瞰して、インターネットやサブカルチャーの興廃から、日本社会の構造の変化について考察している。「世間」という

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    2013年11月16日