堀井憲一郎のレビュー一覧

  • 落語の国からのぞいてみれば

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    ○テレビウォッチャーでコラムニストの堀井氏の作品。
    ○落語の登場人物や描写、時代背景などを、テーマごとに選りすぐり紹介したコラム集。
    ○典型的な古典落語から、新しめの創作落語まで、様々な話について、横串をさして紹介している点が斬新的。
    ○内容がやや小難しい部分もあるが、全体として面白かった。

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    2014年12月10日
  • やさしさをまとった殲滅の時代

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    どんどん個に割られて行く。そして若い男性のソサエティは消滅する。ここはなるほど!そう見ればよいのか!
    そして、いままでのルールとは違う社会になる。違うルールに適合するものもいれば、違和感を強く感じ、馴染めないものもいる。気付かないうちに社会の仕組みが置き換えられて行く。個々の事例に思い当たるフシはあるのだが、全体の主張がまとまっていない感じ。直近のこと過ぎるからか?

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    2014年11月11日
  • やさしさをまとった殲滅の時代

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    大体は『若者殺しの時代』とおなじ
    まあこういうことを言う人も必要だよね

    ただ、ちょっとその情報は違うんじゃないかと思えるものもあった

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    2014年05月13日
  • 若者殺しの時代

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    当たり前だけど、19歳にはここに書かれてることのほとんどが実感を持てないものだった

    そんな時代があったんだなーと思うのが限界だった

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    2014年05月12日
  • 若者殺しの時代

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    社会の中に「若者」の居場所が無かった時代。
    ボクの世代はベビーブーマー世代とベビーブーマーJR.世代の合間の世代。
    物心つき始めた頃は、すでに社会はおもしろおかしい楽しげなモノ、はやく東京に行かねばっ!とまだハァ〜ハァ〜していた世代である。
    本書を読んで、それがスーツを着た大人たちが社会の中に「若者」を取り込んでいった時代をまんま生かされていた感じた。

    「おとなが若者のつもりのまま年をとっていき、その下の若者の居場所がないのだ。  となると若者は、自分の内側の世界を大事に生きるしかない。内側を生きる人たちは、世界に薄い膜をかけて見る。リアルに直視しても、何も幸せになれないからだ。その世界に生

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    2014年03月16日
  • やさしさをまとった殲滅の時代

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    見た目のクリーンさが整えられ、そのぶん生活危険度が増していく
    包括的な文化をめざすことをずいぶんまえからやめていた。それが00年代。
    暴力的なものを隠し、気がつけばこんなはずでは、という世界になっていた。
    愚痴のような、反省のような、日露戦争とコミケをあわせて考えたりして、まあとにかく、分断されながら、局所的に増大している社会の例が次々に。読んでいるとすっかり鬱々としてくるのだが、しかし何故か読むのがやめられない。まあ、迷惑をかけたりかけられたりしようぜ、ってね。

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    2014年01月02日
  • やさしさをまとった殲滅の時代

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    迷惑くらいかけようぜ。
    迷惑くらいかけられようぜ。
    最後のまとめにとても共感した。

    全体に関してはこういう捉え方もあるのかー!と興味津々だった。
    少し気になったのはこの作者さんの憂いすぎ?な感じ。
    そんな気にするほどのこと?と想ってしまうくらい嘆きの側面を感じてびっくりした。

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    2013年11月28日
  • やさしさをまとった殲滅の時代

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    00年代をサブカル的視点でどんな時代だったかを考察した本。
    堀井さん、ファンなのですが。
    なんだか今回はためいきが重たかった。独創的な視点と文章のキレも心なしか鈍い。なぜこんなに憂いているのか。結局2013年版にアップグレードした「昔はよかった。大事なものが失われた。今の若者はかわいそう」っていうことを言ってるだけの気もする。もちろん言ってる本人は本気なのだけどね。面白いな、とハッとさせられる部分もある反面、居酒屋でオッサンの愚痴をきいている気怠さ。
    思慮深く頭のよい中年男性は皆、リリー・フランキーが提唱した通り「中年鬱」になって、村上龍のようにどんどん顔が険しくなっていく運命(と書いてさだめ

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    2013年11月20日
  • 若者殺しの時代

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    ネタバレ

    若者は、「若者」というくくりをつけられた上で、ある一定の方向性に誘導させられ、搾取させられてきた。例えば、「クリスマスは彼女とリッチに過ごす(1983)」だったり、「バレンタインにチョコレートをあげる(1977)」などである。

    これらは、1980年代に女性主導で起こった。ディズニーランドも1987年あたりで聖地化した。これらは、女性主導で行われた。ラブホテルから回転ベッドなどの面妖さが抜け、女性好みのシンプルさになっていったのも、その一環だと思われる。女性の要求は、洗練され細分化された形で事前に用意された。

    1980年代後半にはコンビニが普及し、人々が「無駄な消費」を覚えた。水や茶の販売も

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    2013年11月01日
  • 落語の国からのぞいてみれば

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    落語噺の住人も現代人も、のぞいてみればおんなじだ。
    人間ってもんをわかりやすく教えてくれる。落語にはそんなところもある。

    古典落語を聴く。なんも難しいことなんてねえ。ただ、聞けばいい。ちょっとのぞいてみようかなって感じでいいんだ。

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    2013年10月06日
  • ねじれの国、日本

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    選挙とは無関係。歴史を踏まえながら、日本を外部に対して見せる外枠と内部とが「ねじれた」国であり、それが外部からの影響を内部に及ぼさない安定した状態である、と説く。感覚的には分かるが、「ホリイ節」の読み物としてのみ楽しむべき本だろう。

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    2013年07月17日
  • 若者殺しの時代

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    80年代あたりを直に生きてきた人にはそうそう!って感じで面白いのかも。85年生まれの私には実感が湧かないけど、ちょっと上の世代がどんな時代を生きてきたかっていうのが垣間見えて面白い。きっと時代とそのブームを上手く面白おかしくまとめてくれてるんだと思う。

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    2013年01月15日
  • いつだって大変な時代

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    無縁社会についての考察が、シニカルながらも鋭かった。
    個人主義を選択した自分達がトレードオフで得た結果なのだと。
    無縁社会の死に様を勝手に哀れんでいる人は、理想的な死に方にとらわれ過ぎていたり、独善的思考にとらわれていたりするのだ。
    政府や東電に関しても同様の論が展開される。
    他人事のように文句を言うけど、我々がフルメンバーなのである。
    「大変な時代」というキーワードは客観性、他者性を持って置いた方がいいよというための象徴として使われてもいた。

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    2012年10月29日
  • ねじれの国、日本

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    なんとなく分かったような分からんような日本論。見方は面白いけど「で何?」感が残る。ちょっと例えがクド過ぎるかも。

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    2012年06月02日
  • 落語論

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    この本そのものが落語といった雰囲気を出している。
    なかには書いてあることに矛盾を感じるところがあったように思うが、それはそれで落語なのかとも思う。
    毎日のように落語会や寄席に足を運べる筆者とは異なる立場にあるものとしては、昨今の落語ブームでテレビで楽しめる回数が増えたことには素直に感謝したい。

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    2012年01月21日
  • ねじれの国、日本

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    「中国化する日本」(與那覇潤著、文藝春秋)を読む傍らで合せ読んだ。虚飾を施した国としての日本の起源を物語を採り上げ、今につながる「曖昧な日本」を考えさせる。個人的には、7世紀後半からの日本書紀編纂など大和朝廷および天皇家の権威付けの取り組みを「『日本国』起動プロジェクト」とするネーミングが妙に気に入った。

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    2012年01月08日
  • 若者殺しの時代

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    以前、団塊の世代の方々とお話したときに、
    「壊した後に何も作らなかったのがよくなかった」といったようなことをおっしゃられていたことを思い出してしまった。

    若者であることはすばらしいとは、私は思わない。
    「ぼくは二十歳だった。それがひとの一生でいちばん美しい年齢だななどとだれにも言わせまい」とポール・ニザンもいっている。ということを、子どもや若者がいいといわれるときによく思い出してしまう。

    堀井さんはカルチャーと絡めて、どんどん若者が食い物にされていく様子を浮き彫りにしている。その視点が面白い。ただ、どんどん女の子がお姫様化、恋愛至上主義化していくというのは、どんなもんなのだろうと思う。ただ

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    2011年12月26日
  • ねじれの国、日本

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    ネタバレ

    話し言葉、それも雑駁。
    日本人論ではなく、日本人論的エッセイ。参考文献もついてないし、典拠・出典の記載も少ない。
    面白いポイントも多いけれど、消化不良になってしまいそうな浅さ、曖昧さ。

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    2011年12月23日
  • 落語の国からのぞいてみれば

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    一時期、ポッドキャストの落語の配信を楽しみにしている時期があった。少々かじった程度であるので、本からでも他に面白いことがあるのではないかと手に取ってみた。なるほど、昔の常識(武士の利き腕、月と暦の関係)が分かっているのt分かっていないのでは落語の理解、面白さに差がでてくるではないか。今後は違った視点からも落語が聞けるのではないかと思う。著者の言うようにライブで見るべきだが、いつかは行ってみたい。

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    2011年12月11日
  • ねじれの国、日本

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    とってもラジカル。いわく「天皇は昭和憲法どころか、8世紀から「象徴」だった」「日本人は外向けに自分たちが必要としていない「国家」を無理やりでっち上げた」「中国にとって日本は「怖い」」などなど。ねじれた状態を維持して日本人が維持してきた日本の「芯」の部分は?という最後のオチは、正直なところ「そんなものかなあ」というところだけれど、「空虚としての中心」などとスカしたこと言われるよりかはいい。

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    2011年12月10日