堀井憲一郎のレビュー一覧
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常に、今が「大変な時代」だと思いたがっている(ように見える)世の中の空気について考える本。1つ言えるのは、死を意識しない人ほど、「生きるのは大変だ」と考えがち、ということ。いつも死と隣り合わせで生きている人は、決して「大変だ」などと意識しない。大変なのは当たり前だから。今の時代は、閉塞感こそ漂っているものの、客観的に見れば決して「大変な時代」とは言えない(それどころか、有史以来、もっとも「大変でない時代」ですらある)。もっとも、「大変だ」と考える人は、決して過去と比較しているわけではなく、漠然とした主観でそう思っているだけなのだけど。まあ、多くの人が「今は大変な時代だ(から頑張ろう)」思うこと
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Posted by ブクログ
[ 内容 ]
寄席で見つけた落語の真髄!
なぜ繰り返し聴いても飽きないのか?
うまい噺家はどこがすごいのか?
日夜、浴びるように落語を聴き続けてたどり着いた渾身の落語論。
[ 目次 ]
第1部 本質論(ライブとしてのみ存在する 意味の呪縛を解く 落語はペテンである ほか)
第2部 技術論(落語は歌である 音の出し方のポイント 「間」が意味するところ ほか)
第3部 観客論(好き嫌いからしか語れない 落語の多様性 嫉妬という名の原動力 ほか)
[ POP ]
[ おすすめ度 ]
☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
☆☆☆☆☆☆☆ 文章
☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
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Posted by ブクログ
クリスマス・ファシズムの始まりは1988年。「若者はクリスマスを恋人同士で過ごさないといけない」という思想が日本の隅々まで行き渡ったとのこと。雑誌の特集により時代の流れを分析。
ちなみに、出発点は1983年12月、アンアンの「クリスマス特集 今夜こそ彼のハートをつかまえる!」。1983歴史的宣言。この記事から、クリスマスの若者向け商品化がスタートしたとのこと。男性誌ポパイでの特集が1988年。
バレンタインデーのブレイクは1977年。デパートで「バレンタインデー用の専用チョコ」が初めて売り出された。チョコレートと関係あるバレンタインデーは世界中どこにもなかった企画、1958年にメリーチョコがは