堀井憲一郎のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
以前、団塊の世代の方々とお話したときに、
「壊した後に何も作らなかったのがよくなかった」といったようなことをおっしゃられていたことを思い出してしまった。
若者であることはすばらしいとは、私は思わない。
「ぼくは二十歳だった。それがひとの一生でいちばん美しい年齢だななどとだれにも言わせまい」とポール・ニザンもいっている。ということを、子どもや若者がいいといわれるときによく思い出してしまう。
堀井さんはカルチャーと絡めて、どんどん若者が食い物にされていく様子を浮き彫りにしている。その視点が面白い。ただ、どんどん女の子がお姫様化、恋愛至上主義化していくというのは、どんなもんなのだろうと思う。ただ、私が女子代表(メジャー)とはとても言いがたいので、女子の中心はそうなのかもしれない。
逃げろと堀井さんは最後にアドバイスをくれているが、さて、私はいったいどこへ逃げようか。 -
Posted by ブクログ
常に、今が「大変な時代」だと思いたがっている(ように見える)世の中の空気について考える本。1つ言えるのは、死を意識しない人ほど、「生きるのは大変だ」と考えがち、ということ。いつも死と隣り合わせで生きている人は、決して「大変だ」などと意識しない。大変なのは当たり前だから。今の時代は、閉塞感こそ漂っているものの、客観的に見れば決して「大変な時代」とは言えない(それどころか、有史以来、もっとも「大変でない時代」ですらある)。もっとも、「大変だ」と考える人は、決して過去と比較しているわけではなく、漠然とした主観でそう思っているだけなのだけど。まあ、多くの人が「今は大変な時代だ(から頑張ろう)」思うことが、社会の発展を推進するエンジンになるのであろう。…というようなことが淡々と書かれていて面白かった。多くの面で私の価値観と合っていたかな。
-
Posted by ブクログ
[ 内容 ]
寄席で見つけた落語の真髄!
なぜ繰り返し聴いても飽きないのか?
うまい噺家はどこがすごいのか?
日夜、浴びるように落語を聴き続けてたどり着いた渾身の落語論。
[ 目次 ]
第1部 本質論(ライブとしてのみ存在する 意味の呪縛を解く 落語はペテンである ほか)
第2部 技術論(落語は歌である 音の出し方のポイント 「間」が意味するところ ほか)
第3部 観客論(好き嫌いからしか語れない 落語の多様性 嫉妬という名の原動力 ほか)
[ POP ]
[ おすすめ度 ]
☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
☆☆☆☆☆☆☆ 文章
☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
共感度(空振り三振・一部・参った!)
読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)
[ 関連図書 ]
[ 参考となる書評 ] -
Posted by ブクログ
クリスマス・ファシズムの始まりは1988年。「若者はクリスマスを恋人同士で過ごさないといけない」という思想が日本の隅々まで行き渡ったとのこと。雑誌の特集により時代の流れを分析。
ちなみに、出発点は1983年12月、アンアンの「クリスマス特集 今夜こそ彼のハートをつかまえる!」。1983歴史的宣言。この記事から、クリスマスの若者向け商品化がスタートしたとのこと。男性誌ポパイでの特集が1988年。
バレンタインデーのブレイクは1977年。デパートで「バレンタインデー用の専用チョコ」が初めて売り出された。チョコレートと関係あるバレンタインデーは世界中どこにもなかった企画、1958年にメリーチョコがはじめたもの。