小栗虫太郎のレビュー一覧

  • タナトスの蒐集匣 -耽美幻想作品集-(新潮文庫nex)

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    豪華すぎやろがい。この一冊でいろんな文豪の文章に触れられて楽しかった〜!百年ぶりに読んだ谷崎潤一郎が良すぎて大興奮。そしてはじめて読んだ泉鏡花が激ムズすぎてひっくり返った。文章が独特でわけわからんくなりながら、描写がきれいなことだけは伝わってくるのが不思議でなおさらわけわからんくなっていたような。いや、でも、でも、やっぱり江戸川乱歩すきですァ〜!しかも「芋虫」って。何回読んでもウワァ…ってなる。たまらない。

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    2025年08月12日
  • タナトスの蒐集匣 -耽美幻想作品集-(新潮文庫nex)

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    とても良い!!!!!!!
    読んだことあるやつもあったけど、乱歩の芋虫、坂口安吾の桜の森の満開の下、太宰治の駆込み訴え、辺りが気になっていたので読めてよかった。

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    2024年10月01日
  • 黒死館殺人事件・完全犯罪 アニメカバー版

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    【黒死館殺人事件】好きなんです‎߹ㅁ‎߹)♡

    角川文庫から文ストコラボカバーで発売されたので、早速コレクションの為購入.☆.。.:*・°

    こちら、探偵小説デビュー作の【完全犯罪】も収録されていました。
    (漫画『文豪ストレイドッグス』では小栗虫太郎の異能力が「完全犯罪」らしい…。)

    【黒死館殺人事件】を読んだのは結構前なので、読み辛さをうっすら忘れていましたが【完全犯罪】で蘇る蘇る…(^▽^;)
    読む速度が、現代小説の倍かかりました笑(短編なのに…)

    しかもこの【完全犯罪】舞台が南支那(現代の中国本土)であり、中国語の名前…またもや多国籍入り交じり系ですね(-∀-`; )

    193X年5

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    2023年02月08日
  • 疵(きず)の迷楼 耽美幻想セレクション

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    まず装画が怪しげで綺麗!いわゆるジャケ買い
    あとタイトル『疵の迷楼』別世界へと誘い込まれるような魅惑的な感じに加え、名だたる文豪たちの作品に興味を引かれてしまう。
    まだ、このとき耽美という言葉の意味を理解していなかった。ただ「美しい」くらいにしかとらえていなかったので読んでみたら本当の意味を思い知らされ、常軌を逸した世界への入り口だった。

    なかなか普通の感覚では理解、共感し難い作品ばかり。どの作品も何かに心を奪われていたり、病的にのめり込んでいたりと現実からかけ離れていて危うい空気が漂っている。
    抗いがたい好奇心や欲望、まるで[パンドラの箱]を開けてしまったようなそんな感じだ。

    収録されて

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    2025年10月15日
  • 人外魔境

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    秘境を冒険する13の物語。
    ルビと文体が独特ですが、舞台のようなセリフの言い回しや文体のリズムに思わず没頭してしまいます。お気に入りは『天母峰』『水棲人』です。

    天母峰
    「ユートピア!? しかし僕は、小説にあるような美しさは求めていない。きっとそこには、冬眠生理でもあるような人間がいるだろう。ながい冬は眠り、短い春は耕す──そういう世界にこそ、ユートピアはあるのだ」

    水棲人
    「人間はちいさな機会などに眼をくれていたら、大きなのを失うよ。誰にも、一生に一度はやってくる大かいやつを、俺は捕まえようってんだ(後略)」
    「面白くもない私の生涯に、過ぎゆく女性の衣摺れの音を聴いたのも、まったくあなた

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    2025年10月04日
  • タナトスの蒐集匣 -耽美幻想作品集-(新潮文庫nex)

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    とても豪華な1冊。
    求めていた文豪の短編がビッシリ詰まっていて、不気味!耽美!最高!
    夏目漱石、夢野久作、江戸川乱歩、太宰治が入っていてとても嬉しい。
    どれも面白くて良い。

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    2025年08月14日
  • 夢殿殺人事件

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     『黒死館殺人事件』でおなじみの刑事弁護士・法水麟太郎が活躍する短編六つ。どれもこれも、おどろおどろしく、悪趣味全開(いい意味で)。いわゆる推理小説としての、ああ! そういうカラクリだったのか! といった謎解きの爽快感はないかわりに、無茶苦茶な設定や、あやふやでいかがわしい歴史学的だったり生理学的だったりする説明の多用に、わけわからん! と感じつつも、煙に巻かれる快感を味わえる。表題作の、廻転し続けるあるものには、読んでいて大笑いしてしまった。

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    2025年07月29日
  • タナトスの蒐集匣 -耽美幻想作品集-(新潮文庫nex)

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    妖しげな姫様(?)の絵が好みでジャケ買い。近代文学史に名を残す文豪たちによる怪作集。「桜の森の満開の下」「芋虫」「夢十夜」は以前読んだことがありましたが、今回も変わらずおもしろくて好きな作品です。個人的には「白蟻」のいい意味で「何を読まされているんや…?」という気持ちになり印象的でした。

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    2024年11月05日
  • タナトスの蒐集匣 -耽美幻想作品集-(新潮文庫nex)

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    改めて読むと、夏目漱石や江戸川乱歩の文章のなんと読みやすいことか。

    個人的には夢野久作の瓶詰地獄が、短編のなかに、考えさせられる構成の工夫があり、謎解きのようで面白かった。
    わかりやすさや時系列がシンプルな今時には見られない昨日だった。、

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    2024年10月27日
  • 黒死館殺人事件・完全犯罪 アニメカバー版

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    日本三大奇書のラスボス的存在。
    とにかく最初から最後までペダンティックを突き詰めたような作品。
    大量のガジェット、推理そっちのけで行われる蘊蓄の大洪水!
    正直読んでて話の1割理解出来てるかどうか怪しいレベルだけど、なんというかはっちゃけ過ぎてどうでも良くなったというか...w
    またいつか再チャレンジしたい作品

    ちなみに本書には作者のデビュー作である「完全犯罪」も収録されていますが、こちらは短いうえに黒死館よりもペダントリーが少なく比較的読みやすかったので普通に話が理解出来た、ただこっちはこっちで「ようそんなん思いつくな...」と言いたくなるほど、超トンデモトリック。いやぁ凄い...

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    2023年08月19日
  • 二十世紀鉄仮面

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    ひどい悪筆
    なんか、もう、たまらないなぁ~
    クセになりそう
    読んだあと、何も考えないし、何も残らないのに、読んでる間は楽しすぎる、サイケデリック音楽のような作品

    青空文庫ではなくこっち読んだ

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    2021年06月20日
  • ぽけっとまん他 水木しげる漫画大全集

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    ネタバレ

    『宇宙虫』

    『怪木』

    『鳥かご』

    『猫又』

    『怪骨』

    『死声』

    『吸血鬼』

    『妖怪百物語』

    『化木人のなぞ』

    『ぽけっとまん』

    『花町ケンカ大将』

    『宇宙虫 改稿版』

    『死声 改稿版』

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    2014年07月17日
  • 黒死館殺人事件・完全犯罪 アニメカバー版

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    探偵役がいろいろなもの知識について冗長に語る。容疑者たちとの詩の詠みあいから容疑者の心理を分析し、スタイリッシュかつ芸術的に推理を組み立てていくものの、なかなか犯人に到達せず、ちょいちょい推理を外していくもどかしさ、推理の半分も頭に入ってこない感じ、三大奇書の所以が分かりました。面白いかと言われればあんまりですが唯一無二の世界観です。

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    2025年10月22日
  • 夢殿殺人事件

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    ネタバレ

    つまり、1番複雑に思われるものが1番簡単なんだよ」

    いや、そんなもんわかるかーい(^O^)

    独特のルビと難解な文章で幻惑されながら読むと、意外にもごく普通の探偵小説の様式を纏っていた。実現可能性や論理性が微塵もないのが逆に好きだけど、過剰な装飾と奇想天外なトリックは7割が意味不明なもので、もはや誰にも到達できない域に達している。百年前の作家なのに一人だけ千年先のミステリを書いているのでは…?

    これ誰かが我々一般読者にも伝わるように分かりやす〜くリライトしたら、小栗虫太郎のトリックメーカーとしての資質がバレるんじゃないかな。『後光』の心理トリック、『聖アレキセイ寺院』の鐘トリック、『夢殿』

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    2025年09月28日
  • 疵(きず)の迷楼 耽美幻想セレクション

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    ネタバレ

    ■江戸川乱歩「鏡地獄」
    既読を再読。

    ■谷崎潤一郎「人魚の嘆き」
    未読のまま。
    水島爾保布の挿画ありの中公文庫で読みたいので。

    ■小栗虫太郎「方子と末起」 ★
    初読。まさことまき。
    百合、スール、手紙のやり取りという少女小説、にして不思議の国のアリスモチーフ。
    推理小説<恋愛小説。

    ■泉鏡花「妙の宮」 ★
    初読。
    たった4ページだが、なんでこんな風景を思い描いたのだろう? と。

    ■木下杢太郎「少年の死」
    高原英理・編「少年愛文学選」で既読。

    ■坂口安吾「蝉―あるミザントロープの話―」
    初読だが、混乱をそのまんま文章にした風情で、よくわからなかった。
    Misanthrope はフランス

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    2025年07月08日
  • タナトスの蒐集匣 -耽美幻想作品集-(新潮文庫nex)

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    ネタバレ

    総題の漢字よし。
    収集箱じゃつまらない、蒐集函なのだ。
    カバーイラストも素敵。
    新潮文庫nexというレーベルで、ヤングアダルトにこの作品たちを差し出した編集部、GJ!

    ■坂口安吾 桜の森の満開の下
    既読を再読。

    ■芥川龍之介 影 ★
    初読。
    芥川といいえばドッペルゲンガーなのでそういうことかと中盤で思わせておいて、ラストなんと映画だった? 夢だった? というオチ!
    しかもそれすら真実かどうか不明な放り出し方。凄い。
    しかし、「歯車」でも感じたことだが、狂気に飲み込まれそうな感覚を、それでも作品化「しちゃえる」ことが、逆に悲劇だったのかもしれないと考えたりもした。

    ■江戸川乱歩 芋虫
    既読

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    2025年06月24日
  • タナトスの蒐集匣 -耽美幻想作品集-(新潮文庫nex)

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    ネタバレ

     耽美とは何なのか未だ理解できていないが、収録作から思うに愛憎、背徳、情念、倒錯、フェティシズム、幻想、狂気etcが入り混じったものか。そこにタナトス≒死への衝動が加味された、名だたる文豪らによる10編。

    「桜の森の満開の下」(坂口安吾)や「瓶詰地獄」(夢野久作)は本書のコンセプトをまさに体現している作品か。作家のフェチ全開「刺青」(谷崎潤一郎)、美しくニューロティックな幻想「夢十夜」(夏目漱石)、サスペンスからの意外な結末「影」(芥川龍之介)もそこに沿ったものかと。
    "美"という点では泉鏡花の「浮舟」、折口信夫「身毒丸」なのだろうが、個人的には独特の文体含め作品世界にハ

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    2025年04月25日
  • タナトスの蒐集匣 -耽美幻想作品集-(新潮文庫nex)

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    なかなか手を出すのを躊躇ってしまう、私にとってはハードルが高いと思ってしまう文豪たち。
    こういったテーマに沿ったアンソロジーは、手を出しやすく助かります。
    江戸川乱歩の「芋虫」と、太宰治の「駆込み訴え」が好きでした。

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    2025年04月15日
  • タナトスの蒐集匣 -耽美幻想作品集-(新潮文庫nex)

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    好きな作品集まってて、その中で泉鏡花、小栗虫太郎、折口信夫の話は未読だったので多分これらも好きだろうとウキウキで読んだけど結局これら全部ななめ読みで終わってしまった。むずいまだオレには
    夢十夜、第一夜だけ一人歩きしているから第二夜以降新鮮な気持ちで読めた。
    芋虫が本当に好きで何度も読み返しているのでここでも読めてよかった。

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    2024年11月30日
  • タナトスの蒐集匣 -耽美幻想作品集-(新潮文庫nex)

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    耽美幻想文学のアンソロジー。いくつか読んだことのあるものもあり、名前はよく聞くものの実際読んだことのなかったものもある。
    やはり、桜の森の満開の下は断トツで好きなのでこれが冒頭に来てしまうと後がちょっと弱い気がする。いや、あくまで個人的にはだが。江戸川乱歩は「蟲」の方が好きだしな~。みたいな個人的にこのテーマで耽美幻想文学を編むなら何を入れるかみたいなのを考えるのも楽しいかもしれない。あと太宰治の「駈込み訴え」がガチ恋同担拒否反転アンチの詰んでるヲタク描写すぎて解像度高ぇ~ってなった。

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    2024年11月03日