中原中也のレビュー一覧
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ネタバレ読んでる感じは確かにあるんだけど、確かに迫ってくるものはあるんだけど、実質的なものを伴わない、浮遊する感覚がが故に、それを得ようと繰り返し繰り返し読みかえす。なかなか読みすすまない(笑)とりあえず頭じゃなく感じることだけを頼りに読み終わる。で年譜、吉田ヒロオさんの解説を読むと「名辞以前」という中也の詩に脈々と流れる考え方が紹介されており納得。言葉という形をなす前の心象を描くことで心へ直線に語りかけてくるんだから言葉を追って理解しようとしても無理なはずである。
‥そのインパクトとしてある彼岸と此岸を往き来する浮遊感は時にモノクロであり時に色彩ゆたかな天然色だったりする。とても感覚的で、どの詩が良 -
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浦野所有。
悲しく、暗い、中原中也の世界をぜひ。
<詩集『山羊の歌』より「汚れつちまつた悲しみに」>
汚れつちまつた悲しみに
今日も小雪の降りかかる
汚れつちまつた悲しみに
今日も風さへ吹きすぎる
(略)
汚れつちまつた悲しみは
なにのぞむなくねがふなく
汚れつちまつた悲しみは
倦怠(けだい)のうちに死を夢む
キーワードはノスタルジーなんでしょうか。それとも過去との決別なのか?
中也は何を詩に託したんだろう。
<詩集『在りし日の歌』より「初夏の夜」>
――色々のことがあつたんです。
色々のことをして来たものです。
嬉しいことも、あつたのですが、
回想されては、すべてがかなしい -
Posted by ブクログ
詩集とイラストのコラボは、とても相性が良いです。
詩を楽しむ、背景を想像する能力が乏しいので、まくらくらまさんの美しいイラストは、中原中也の世界観に近いのではと思えますが、その中原中也がつかみ難い。
あるアマチュアの会派の年一回の展覧会へ 従兄弟が所属しているので、数十年続けて見せてもらっている。長い間、油絵会員だけだったけれど、
最近の若手会員さん達は、画材や画題にすごくチャレンジしていて、とても面白くなってきた。この画家さんもベースは油絵のものもあり、意欲的な作品でした。
詩は、さすがに数点は知っているものもあったけれど、詩そのものが若いかな。甘いかなあ。
無意味さの美しさとか?喪失感とか