中原中也のレビュー一覧

  • 中原中也詩集(新潮文庫)

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    ネタバレ

    読んでる感じは確かにあるんだけど、確かに迫ってくるものはあるんだけど、実質的なものを伴わない、浮遊する感覚がが故に、それを得ようと繰り返し繰り返し読みかえす。なかなか読みすすまない(笑)とりあえず頭じゃなく感じることだけを頼りに読み終わる。で年譜、吉田ヒロオさんの解説を読むと「名辞以前」という中也の詩に脈々と流れる考え方が紹介されており納得。言葉という形をなす前の心象を描くことで心へ直線に語りかけてくるんだから言葉を追って理解しようとしても無理なはずである。
    ‥そのインパクトとしてある彼岸と此岸を往き来する浮遊感は時にモノクロであり時に色彩ゆたかな天然色だったりする。とても感覚的で、どの詩が良

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    2010年12月27日
  • 汚れつちまつた悲しみに… 中原中也詩集【語注付】

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    言葉のひとつひとつに、古さを感じない。心にぐさりと突き刺さるような詩もあり、何度読んでも飽きない。秋元康の「鑑賞」も良かった。

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    2013年02月06日
  • 中原中也詩集(新潮文庫)

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    浦野所有。

    悲しく、暗い、中原中也の世界をぜひ。

    <詩集『山羊の歌』より「汚れつちまつた悲しみに」>
    汚れつちまつた悲しみに
    今日も小雪の降りかかる
    汚れつちまつた悲しみに
    今日も風さへ吹きすぎる
    (略)
    汚れつちまつた悲しみは
    なにのぞむなくねがふなく
    汚れつちまつた悲しみは
    倦怠(けだい)のうちに死を夢む

    キーワードはノスタルジーなんでしょうか。それとも過去との決別なのか?
    中也は何を詩に託したんだろう。

    <詩集『在りし日の歌』より「初夏の夜」>
    ――色々のことがあつたんです。
    色々のことをして来たものです。
    嬉しいことも、あつたのですが、
    回想されては、すべてがかなしい

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    2010年06月27日
  • 中原中也詩集(新潮文庫)

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    「春日狂想」と、顧問の先生が好きな「言葉なき歌」をゼミで発表した。でも全然ダメだった、詩を論じるのは本当に難しい。
    中原中也の作品は、他には「港市の秋」とかも好き。ゼミのおかげで一時期詩にどっぷりハマった。詩の知識も多少なり身についたので、挑戦してよかった。

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    2010年05月25日
  • 中原中也全詩集

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    多少の意味がわからない部分があっても、詩の言葉一つひとつを五感で受け止め、感覚的に胸に響く詩がいくつか見つかった。著者の孤独と寂しさと、自分自身を怠惰と蔑むあたり、自分と重なる部分に共感を覚えた。30歳と若きに死した、その短い時間の中でも、感情(ネガティブなものが多かったが)が迸るのを感じた。

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    2025年11月07日
  • 文豪たちの微妙な関係

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    新紀元社の文豪アンソロジー第三弾。『文豪誕生』、『文豪死す』に続いての今回は『微妙な関係』。
    ということで、切り口は
    (1)芥川と谷崎の「文芸的な、余りに文芸的な」論争
    (2)無頼派三人衆(座談会エピソードなど)
    (3)中原中也と周囲の友人達
    となっています。

    人物相関図や年表、代表作の紹介(あらすじに加えて、その作品の解説付き)なので、文豪に興味ある人の入門としてはとても良い本だと思います。

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    2025年08月20日
  • 詩集『山羊の歌』より(乙女の本棚)

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    乙女の本棚シリーズの一冊。
    正直よくわからん。独特な感性であることはわかるが、それが理解や共感に至るかといえばそうではない。画集としてのほうが楽しめる。
    解説がほしいな。

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    2025年06月08日
  • 詩集『山羊の歌』より(乙女の本棚)

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    乙女の本棚シリーズ、中原中也の詩とまくらくらまさんのイラストの華麗なる融合!
    正直、中原中也の詩はオーケンが引用しているぐらいしか知らなかったのですが(汗)
    イラストがあることで詩の内容も頭に入ってきやすいような気がしました。

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    2025年05月17日
  • 詩集『山羊の歌』より(乙女の本棚)

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    乙女の本棚シリーズ。
    中原中也の時をきちんと読んだのは初めてでした。作品全体に漂う薄幸な雰囲気と、まくらくらまさんの怪しげな絵が合っています。
    個人的には、有名なサーカスの挿絵が好きでした。

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    2025年05月11日
  • 中原中也全詩集

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    全部は読んでいない。代表作、気になったものなどをつまみ読み。「サーカス」「帰郷」「失せし希望」「汚れつちまつた悲しみに」「幼獣の歌」「こぞの雪いづこ」「雨が降るぞえ」。

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    2025年03月19日
  • 汚れつちまつた悲しみに… 中原中也詩集【語注付】

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    誰もが耳にしたことがあるであろう「汚れつちまつた悲しみに」がどんな詩か読んだことがなかったので、手に取った。
    「悲しみ」を「汚れた」と形容するところが非凡。
    冬の荒んだ気持ちが表現されている。詩の中で「よごれつちまつた〜」のフレーズが繰り返されるので、通常でない表現ながら、最後は納得してしまう。
    「冬の夜の自画像」も良し。

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    2024年02月13日
  • 詩集『山羊の歌』より(乙女の本棚)

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    中也です

    詩集です、遂に

    まくらくらまさんのイラストが素晴らしいのよね〜
    そしてこのすんばらしいイラストが出てくるってことは、一回まくらくらまさんの中で中也が消化されてるってことですからね
    そこんとこも含めてまくらくらまさん良いですね

    そして、ここでねあらためて訴えたいのはね

    やっぱ詩は音読ですよ!
    音読しなきゃダメ、絶対!
    声に出してこその詩です
    声に出してこその中也です

    いや中也、中也て馴れ馴れしいわ!小学校の同級生か!

    ゆあーん ゆよーん ゆやゆよん

    うーん、これぞ声に出して読みたい日本語

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    2024年01月23日
  • 汚れつちまつた悲しみに…… アニメカバー版 中原中也詩集

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    詩は自分には理解するのが難しかったが、何本かはすんなり心に入ってきたので読んでみて良かった。またチャレンジしてみたい。

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    2023年12月05日
  • 詩集『山羊の歌』より(乙女の本棚)

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    詩集とイラストのコラボは、とても相性が良いです。
    詩を楽しむ、背景を想像する能力が乏しいので、まくらくらまさんの美しいイラストは、中原中也の世界観に近いのではと思えますが、その中原中也がつかみ難い。
    あるアマチュアの会派の年一回の展覧会へ 従兄弟が所属しているので、数十年続けて見せてもらっている。長い間、油絵会員だけだったけれど、
    最近の若手会員さん達は、画材や画題にすごくチャレンジしていて、とても面白くなってきた。この画家さんもベースは油絵のものもあり、意欲的な作品でした。
    詩は、さすがに数点は知っているものもあったけれど、詩そのものが若いかな。甘いかなあ。
    無意味さの美しさとか?喪失感とか

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    2023年10月22日
  • 汚れつちまつた悲しみに…… アニメカバー版 中原中也詩集

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    10月22日は中也忌。(1907年~1937年)『文豪今日は何の日?』より。

    受験問題で中原中也の「一つのメルヘン」が出て印象深かったので覚えている。
    確か、こんな感じだった。
    「一つのメルヘン」の全文が載せられており、
    問1 
    "それに陽は、さらさらと
    さらさらと射しているのでありました"
    の"それ"とは何を指していますか?(四択だったように記憶している)
    問2
    "蝶"は何のメタファーとして用いられていると思いますか?
    貴女の考えを文章で答えなさい。
    「げ。問2わからんっ!」当時の私はそう思ったけれど、入学出来たので何とかなったん

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    2023年10月22日
  • 汚れつちまつた悲しみに…… アニメカバー版 中原中也詩集

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    完全にオタク趣味から手を出した初詩集。

    表題作や、サーカスという詩のフレーズは
    馴染みがあったので
    「おっこれだったのか」という感じ。

    若くして亡くなった方の割にそんなに捻くれた印象はなかった。

    気に入ったのは「夏の日の歌」「サーカス」かな。

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    2023年07月23日
  • ランボオ詩集

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    目指せ、岩波文庫100冊読破! 1/100冊目。

    『幸福』『恥』『永遠』が好き。
    中原中也がランボオの詩を訳していたとは知らなかった。
    次は、『月の満ち欠け』を読む。

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    2023年05月12日
  • 詩集『山羊の歌』より(乙女の本棚)

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    詩を読むのにはセンスが必要で私にはそれが乏しいことがよく解った。

    サーカスという詩でブランコが揺れる音を表した「ゆあーん ゆよーん ゆやゆよん」の響きが気に入った。

    汚れつちまつた悲しみに……だけ見覚えがあった。

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    2023年04月21日
  • 詩集『山羊の歌』より(乙女の本棚)

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    中原中也の詩って、よく考えると「汚れつちまつた悲しみに……」しか知らない。
    中世ヨーロッパのゴシックなイラストが、その世界観に暗い華を添えるような一冊。
    春夏秋冬、季節名をタイトルに据えているものが多いというのは発見だった。そしてその夕暮れや夜。
    「サーカス」という詩が特に心に残る。ゆあーん ゆよーん ゆやゆよん

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    2023年02月21日
  • 中原中也詩集(新潮文庫)

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    音を通して歌詞を通して体験することが多かったが、言葉のみで世界観を感じるのは新鮮だった。
    詩を声に出して読む時に独特のリズム、語感を感じれたとは思う。情景がありありとは浮かばないが、中原中也の世界観(孤独、悲しみ)はひしひしと伝わってきた。
    もう少し詩を勉強したい。

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    2022年01月18日