中原中也のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
中也の後記より
「私は随分と苦心はしたつもりだ。
世の多くの訳詩にして、正確には訳されているが分かりにくいという場合が少なくないのは、
語勢というものに無頓着過ぎるからだと私は思う。
私はだからその点でも出来るだけ注意した。
出来る限り逐字訳をしながら、その逐字訳が日本語となっているように気を付けた。
語呂ということも大いに尊重したが、語呂のために語義を無視するようなことはしなかった。」
ランボーの詩集は新潮から出ていた古いものを所有しています。
間違いなくそちらの方がスタンダードなのですけれど、
過去に何度もそちらで挫折を繰り返してしまった私には、
断然こちらの中也訳の方が分かりやすく、身