中原中也のレビュー一覧

  • 中原中也全詩集

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    『現代詩文庫 中原中也詩集』(思潮社)だけど代用

    読んでる時は、バリエーションに富んだ詩を読む人だな、くらいの印象だったが、

    本人の"小詩論"、"芸術論覚え書"
    秋山駿と鮎川信夫の解説を読んで初めて、詩人としての生き様を見れた感じでした。

    踏まえてもう一度読んでもまた印象変わるかも

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    2021年10月06日
  • 永遠の詩04 中原中也

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    詩というものに馴染みがないのだけど、
    永遠の詩シリーズは、そんな私でも読みやすくて、この本をきっかけに八木重吉など詩を好きになるきっかけを得ている。

    装丁も綺麗で、解説も読みやすく、
    中也がどんな人生を歩んで詩をつくってきたのかということが分かる。
    川上未映子のあとがきも、中也ファンの心境がよく表されていて、いい。

    生々しくて、痛々しい言葉、
    リズミカルで反芻したくなるような美しいリズム、
    あやうさ、
    いいです。

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    2018年04月11日
  • 中原中也詩集(新潮文庫)

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    NHKの子供番組で中原中也の「サーカス」の詩に曲をつけていたのを気になったのがキッカケで購入。詩集は金子みすゞしか読んだことがなく、中原中也の世界へ入って行くのが少し苦労しました。中也の経歴や人となりを頭に入れてから読み始めると多少スムーズになった気がします。
    中也の詩のイメージは繊細さ、心の揺れ。ですが気に入った「湖上」という詩は優しい女性的な詩で驚きました。その他、「骨」や「一つのメルヘン」も印象的でした。
    ずっと手元に置き、気が向いた時にまた読み返したいと思います。

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    2017年07月17日
  • 汚れつちまつた悲しみに… 中原中也詩集【語注付】

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    作家の感情をそのまま表現した心の叫びみたいな詩は好き。詩を読むときは 詩のつくられた年数と 詩人の歴史と一緒に読むと この詩を書くときの詩人の感情と 詩をリンクして 深読みできる


    子を失った親の 狂気を感じた。悲しみや 怒りを飛び越えたところには 狂気があるのだと思った

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    2017年02月02日
  • 中原中也詩集(新潮文庫)

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    切なくて悲しかったのですかどこか力強さを感じました。
    お気に入りはたくさんありますが特に『盲目の秋』と『春日狂想』が好きです。どの詩も思わず声に出してよみたくなってしまいました。

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    2016年02月06日
  • 汚れつちまつた悲しみに… 中原中也詩集【語注付】

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    思えば遠くに来たもんだ。

    このフレーズどこかで習った。
    中原中也さんの頑是ない歌だったのか。


    「酒場にて」と「いのちの声」が
    今の僕には印象に残った。

    ゆふがた、空の下で、身一点に感じられれば、
    万事に於いて文句はないのだ。
    P86 /いのちの声

    諸君は僕を、「ほがらか」ではないといふ。
    しかし、そんな定規みたいな「ほがらか」なんぞはおやめなさい。
    P198/酒場にて


    繊細さ故の孤独。
    それを言葉にできる天才。
    自殺ではないが、早死にする運命を詩から感じた。この感覚ははじめてだ。

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    2015年07月01日
  • 中原中也詩集(新潮文庫)

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    ネタバレ

    良かった。とても良かった。
    詩集をちゃんと読むのは、2冊目。一冊目が谷川俊太郎だったのでまず、比較してみると。。

    谷川俊太郎の詩をことばでたとえると、芸術的なパズル、とか少年の冒険とか、そんな感じなんだけど、

    中原中也の詩は、幼い頃への憧憬とか街はずれの叙情とか、そんな感じかな。




    正直、最初は旧仮名遣いのせいもあってかなかなか入り込めなかったんだけど、だんだんとその調子とか息遣いが見えるような気がしてきました。世界の認識の仕方が

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    2016年05月21日
  • 汚れつちまつた悲しみに… 中原中也詩集【語注付】

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    本棚に眠っていたので。
    中原中也のことは別に詳しくない。国語の時間に出てきたっけ。それぐらい。
    どの詩も塞ぎ込むような冬の厚い雲に覆われているよう。心躍るような輝きはなく、どんよりとくすんだ気持ちになるが、その先には晴れた空が必ず広がっている。悲しみの中で、喜びが眩しい。
    彼の目に映るどのような景色も深い深い内省につながり、どこまでも透明で触れてしまえば簡単に崩れてしまいそうな、そんな中原中也がこちらを見つめ返してきた。

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    2014年03月19日
  • 汚れつちまつた悲しみに… 中原中也詩集【語注付】

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    国語の教科書を久しぶりに見てみると
    たまたま「サーカス」が載っており
    今まで詩を読むことは殆どなかったのですが
    興味が湧いたので文庫本を買った

    日常の「陽」と「陰」
    「思い出」などの詩が響くものがあり
    体験してもいない日々に浸かれることが出来た

    詩に出てくる言葉の解説も面白く勉強になった

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    2014年03月04日
  • 汚れつちまつた悲しみに… 中原中也詩集【語注付】

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    ネタバレ

    一度人にあげてしまい、探していた一冊。
    初版と表紙のイラストが違う気がするのは気のせいか。
    詩についてはさっぱり分からないんだが、心に残る。

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    2014年02月17日
  • 汚れつちまつた悲しみに… 中原中也詩集【語注付】

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    29歳の若さで永眠した中原中也。
    晩年というには若すぎるが、今の自分と同じくらいの年齢のときに残した言葉の数々が、とても響く。
    知識不足ゆえ、難解な言葉や表現も多々あるけれど。
    希望、挫折、焦燥、愛、怠惰、憧憬。
    いまの自分だから読めたのかもしれない。

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    2013年10月25日
  • 汚れつちまつた悲しみに… 中原中也詩集【語注付】

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    汚れちまった悲しみに。

    悲しみはそのままに。
    あるがままにいきましょーぜ。

    気分が落ちた時に読むと拍車がかかるのですが、心は落ち着いたりします。悲しいね。
    でも、いいね。

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    2013年06月19日
  • 汚れつちまつた悲しみに… 中原中也詩集【語注付】

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    ある日母から読んでみないかと渡されたのが汚れっちまった悲しみにでした。読み進めていくうちに、これは自分用に持っておきたいと思い(母の書き込みもあったのでもらってはいけないと思って)自分でこの表紙のものを購入。雰囲気も会っているのではと思います。

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    2013年03月20日
  • 中原中也詩集(新潮文庫)

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    独特の虚無感と倦怠感に満ちた中原中也の詩集。
    中でも五音七音を主として構成される詩の韻律が心地いい。
    そんな訳で今のところ心に染みたのは「サーカス」「汚れつちまつた悲しみに…」「骨」「頑是ない歌」「蜻蛉に寄す」「月夜の浜辺」の六編。

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    2013年04月18日
  • 中原中也全訳詩集

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    中也の後記より
    「私は随分と苦心はしたつもりだ。
    世の多くの訳詩にして、正確には訳されているが分かりにくいという場合が少なくないのは、
    語勢というものに無頓着過ぎるからだと私は思う。
    私はだからその点でも出来るだけ注意した。
    出来る限り逐字訳をしながら、その逐字訳が日本語となっているように気を付けた。
    語呂ということも大いに尊重したが、語呂のために語義を無視するようなことはしなかった。」

    ランボーの詩集は新潮から出ていた古いものを所有しています。
    間違いなくそちらの方がスタンダードなのですけれど、
    過去に何度もそちらで挫折を繰り返してしまった私には、
    断然こちらの中也訳の方が分かりやすく、身

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    2013年03月10日
  • 中原中也詩集(新潮文庫)

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    語感が体に心地よい。気むずかしげに見えて洒落ている。ただ、詩というものはまとめて読むものではなく、好きなときに好きなだく読むものだ、と思わされた。

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    2012年10月09日
  • 汚れつちまつた悲しみに… 中原中也詩集【語注付】

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    詩集なんて、もしかして初めて読んでみたりして。
    中原中也の詩が、あまりにも純粋で、完全に自分の中に入っていかないのは自分が汚れてしまっているのか、それだけ歳を重ねてしまったのか、ただ、そんな若かりし頃が懐かしくて、もっと早く読んでおけばよかったと少し後悔。読むなら学生時代の方がいいと思った。素直に自分の心に突き刺さってくる詩はたくさんあると思う。決して明るい詩ではないが・・・過去、詩のテストは点数が悪いのを少し思い出してしまった・・・

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    2012年09月03日
  • 永遠の詩04 中原中也

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    中原中也は高校の授業で取り上げられて少し気になっていた詩人。
    やっと「永遠の詩」シリーズで見つかったので読みました。
    「頑是ない歌」「湖上」「雨が、降るぞえ」あたりが気に入りました。
    後は七五調のもいいですね。
    今度はもう少しちゃんとした詩集も読んでみようかな。

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    2012年04月12日
  • 中原中也詩集(新潮文庫)

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    J-POPの詩って、なぜかサビだけ英語が混ざってたりしますね。
    あれにはとても照れてしまう僕です。
    演歌にはありえないしだれが始めたのやら、、、とか思っていたのですが、この詩集を3年前くらいに読んでたらなんと!
    中原中也先生がやってました。
    これが最初かどうかは知りませんが、J-POPの英語混ざりの曲が流れてると、起源(?)は中原中也、と想像して、ほくそ笑んでます。

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    2012年01月23日
  • 中原中也詩集(新潮文庫)

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    自分のこと、身近にある風景、季節の移り変わり、世の中のことなどを、すごく繊細に感じ取って、嘆いたり、お道化たり、嘲笑したり…
    いたるところに郷愁が漂っていて、その独特な言い回しに、共感してしまった。
    悩み多き若者の詩なんだなぁと思う。
    書いても書いても書ききれないというもどかしさを感じます。

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    2013年04月06日