中原中也のレビュー一覧
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この『永遠の詩』シリーズは詩人の人生に沿って数十の詩がのせてあります。こんなことを言うのはおこがましいかもしれませんが、その人の歴史を本人の声で聞けているような気がして、すごくその詩人のことがわかって、仲良くなれたような気がします。石垣りんさんは、すごく心の美しい人だったのでしょうね。Posted by ブクログ
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最初はすわりが悪く、読んでいてもガタガタしていましたが、だんだんと調子がなれてきて、ひとつひとつがぴったりと自分の中に収まっていく感じがしました。「無学と博学」なんていいですね、面白かったです。Posted by ブクログ
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中原中也は高校の授業で取り上げられて少し気になっていた詩人。
やっと「永遠の詩」シリーズで見つかったので読みました。
「頑是ない歌」「湖上」「雨が、降るぞえ」あたりが気に入りました。
後は七五調のもいいですね。
今度はもう少しちゃんとした詩集も読んでみようかな。Posted by ブクログ -
一番最初の短編、じいさんばあさんを読み、森鴎外が大好きになりました。
ただ、たんたんと事実を綴るような書き方に所々小説のような切なさ、爽快さをミックスさせるのが堪らないと思いました。Posted by ブクログ -
J-POPの詩って、なぜかサビだけ英語が混ざってたりしますね。
あれにはとても照れてしまう僕です。
演歌にはありえないしだれが始めたのやら、、、とか思っていたのですが、この詩集を3年前くらいに読んでたらなんと!
中原中也先生がやってました。
これが最初かどうかは知りませんが、J-POPの英語混ざりの...続きを読むPosted by ブクログ -
五感が研ぎ澄まされました。慌ただしい日常、ふと立ち止まって金子さんの詩を読めば、いつもは忘れがちで気付かない大切な事に巡り合えます。お母さんのように厳しくも優しい詩です。Posted by ブクログ
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読み応えのある詩。厳しくも優しい言葉に魅力を感じました。悩み苦しむのは人の性。誰が読んでも共感を感じるんじゃないかなと思います。茨木のり子の詩に勇気付けられながら自分も強く生きていきたいなぁと思いました。Posted by ブクログ
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自分のこと、身近にある風景、季節の移り変わり、世の中のことなどを、すごく繊細に感じ取って、嘆いたり、お道化たり、嘲笑したり…
いたるところに郷愁が漂っていて、その独特な言い回しに、共感してしまった。
悩み多き若者の詩なんだなぁと思う。
書いても書いても書ききれないというもどかしさを感じます。Posted by ブクログ -
手元に戻ってきて再読。何度読み返した事だろう。一人ぼっちを腑に感じた時は誰に会ったって寂しさや絶望は埋まらない。この本を眺め、抱いて眠るのです。孤独にきく薬は人の温もりじゃなく、甘えるなよと背中をぴしゃっと叩いてくれる言葉。でもね、なにより彼女が亡き夫に詠うのが好き。メロディーつけたくなるくらいピン...続きを読むPosted by ブクログ
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なんだか色々うまくいかないし、
体調もいまいち。。。
という頃に手にとった本。
表題にもなっている
「自分の感受性くらい 自分で守れ ばかものよ」
が、ガツンと効いた。
それから、
「一人は賑やか」
「汲む」
でハッとさせられ、
「急がなくては」
で泣いた。
厳しい言葉を綴って...続きを読むPosted by ブクログ -
読んでる感じは確かにあるんだけど、確かに迫ってくるものはあるんだけど、実質的なものを伴わない、浮遊する感覚がが故に、それを得ようと繰り返し繰り返し読みかえす。なかなか読みすすまない(笑)とりあえず頭じゃなく感じることだけを頼りに読み終わる。で年譜、吉田ヒロオさんの解説を読むと「名辞以前」という中也の...続きを読むPosted by ブクログ
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言葉のひとつひとつに、古さを感じない。心にぐさりと突き刺さるような詩もあり、何度読んでも飽きない。秋元康の「鑑賞」も良かった。Posted by ブクログ
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深い目と、言葉に対する尊敬と、人間としての威厳のようなものがこの人にはある。
けれども、柔らかい。
とても柔らかい果実のような感触。
すごい時代を生きたっていうのはこんなにも人の洞察力とか、感性とか鋭くするものなのだと思った。
「ぎらりと光るダイヤのような日」
「落ちこぼれ」
「この失敗にもかか...続きを読むPosted by ブクログ -
浦野所有。
悲しく、暗い、中原中也の世界をぜひ。
<詩集『山羊の歌』より「汚れつちまつた悲しみに」>
汚れつちまつた悲しみに
今日も小雪の降りかかる
汚れつちまつた悲しみに
今日も風さへ吹きすぎる
(略)
汚れつちまつた悲しみは
なにのぞむなくねがふなく
汚れつちまつた悲しみは
倦怠(けだい)の...続きを読むPosted by ブクログ -
「春日狂想」と、顧問の先生が好きな「言葉なき歌」をゼミで発表した。でも全然ダメだった、詩を論じるのは本当に難しい。
中原中也の作品は、他には「港市の秋」とかも好き。ゼミのおかげで一時期詩にどっぷりハマった。詩の知識も多少なり身についたので、挑戦してよかった。Posted by ブクログ -
詩とか全く興味なかったけど、表紙の言葉に惹かれて衝動買い。
特に「落ちこぼれ」の詩がいいなと思った。
落ちこぼれって言葉が、自分の中でこんなにも良い言葉に思えたのは今までにない衝撃。
言葉に新しい解釈を与えるって素敵。
ただ全体的には、あまり共感できなかったというか、解釈が難しかったというか、自分...続きを読むPosted by ブクログ -
詩のことはよく分からないです.
今まで詩集なんて買ったことなかったし,学校くらいでしか読んだことない.
それでも,やはり感じるものはあるし,
分からないからこそ「なんかすげぇぞ!」とよく分からない衝撃を受けたりもします.
個人的には「心象」「春日狂想」が好き.やられてしまいました.
...続きを読むPosted by ブクログ -
前々から読んでみたかった『人間失格』。わざと面白い行動をとり、人を笑わせる。人に好かれることは知っていても、人を愛する能力はかけている。そんな主人公・大庭葉蔵。そういうところが他人に見破られるところが印象的。クラスメイトの竹一に、わざと尻餅をついたことがばれたとき、友達の堀木に、「世渡りの才能だけは...続きを読むPosted by ブクログ
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子狐にとって初めての冬。初めての雪にはしゃぐ子狐の悴んだ手を見て、母狐は手袋を買ってやろうと考えました。母狐に片方だけ人間の手に変えてもらった子狐は手袋屋へ出かけます。人間を信用しきれない母狐は、子狐が心配でたまりません。そんな子を思う母の愛が見えてくる絵本だと思います。(by MIKIPosted by ブクログ