作品一覧

  • 詩の中の風景 くらしの中によみがえる
    5.0
    1巻946円 (税込)
    いつでも訪れることができる、不思議にひろい場所。ときどき深呼吸をしたくなる原っぱ。かたくなな心に手をさしのべてくれ、暮らしの中で鏡のように光るもの。――詩は自分にとって実用のことばという著者が、みずみずしい感性で五三人の詩篇を選び、エッセイを添える。読者ひとりひとりに手渡される詩の世界への招待状。〈解説〉渡邊十絲子
  • 朝のあかり 石垣りんエッセイ集
    4.4
    1巻990円 (税込)
    自分の住むところには自分で表札を出すにかぎる――。銀行の事務員として働き、生家の家計を支えながら続けた詩作。五十歳のとき手に入れた川辺の1DKとひとりの時間。「表札」「私の前にある鍋とお釜と燃える火と」などの作品で知られる詩人の凜とした生き方が浮かび上がる、文庫オリジナルエッセイ集。〈解説〉梯久美子 【目次】 Ⅰ はたらく 宿借り/けちん坊/朝のあかり/雨と言葉/目下工事中/よい顔と幸福/日記/晴着/事務服/事務員として働きつづけて/おそば/領分のない人たち/食扶持のこと/着る人・つくる人/巣立った日の装い/試験管に入れて/夜の海/こしかた・ゆくすえ Ⅱ ひとりで暮らす 呑川のほとり/シジミ/春の日に/電車の音/器量/花嫁/通じない/女の手仕事/つき合いの芽/彼岸/コイン・ランドリー/ぜいたくの重み/水はもどらないから/愛車/庭/籠の鳥/貼紙/山姥/梅が咲きました/雪谷/私のテレビ利用法/かたち Ⅲ 詩を書く/立場のある詩/花よ、空を突け/持続と詩/生活の中の詩/仕事/お酒かかえて/福田正夫/銀行員の詩集/詩を書くことと、生きること Ⅳ 齢を重ねる 終着駅/四月の合計/二月のおみくじ/椅子/私はなぜ結婚しないか/せつなさ/インスタントラーメン/火を止めるまで/しつけ糸/鳥/おばあさん/ 空港で/八月/港区で/花の店/隣人/風景/思い出が着ている/悲しみと同量の喜び/ウリコの目 ムツの目/乙女たち/夜の太鼓
  • ユーモアの鎖国
    4.0
    1巻715円 (税込)
    戦争中には、戦死にまつわる多くの「美談」がつくられた。ある日、焼跡で死んだ男の話を耳にした。その死に「いのちがけのこっけいさ」を感じた時、数々の「美談」に影がさすのを覚えた。そして自分の内の「ユーモアの鎖国」が解け始めたのだ。戦中から今日までに出会った大小の出来事の意味を読みとり、時代と人間のかかわりを骨太にとらえた、エピソードでつづる自分史。
  • 永遠の詩01 金子みすゞ
    4.4
    1~8巻880~1,485円 (税込)
    幻の天才童謡詩人による奇跡の詩。 彗星のように現れて消えていった、天才童謡詩人、金子みすゞ。わたしたちのこころに永遠に生きつづけるその童謡詩を金子みすゞ記念館館長・矢崎節夫による鑑賞解説付き、現代仮名遣いで収録。 永遠の詩シリーズは、今日的に意義のある詩人をとりあげ、代表作を厳選しました。わかりやすい解説で、詩があなたにもっと近くなります。

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ユーザーレビュー

  • 詩の中の風景 くらしの中によみがえる

    Posted by ブクログ

    とある国語の先生が、この本を読んで詩が好きになったと言っていたので、気になっていた。中学二年生の教科書で石垣りん「挨拶−原爆の写真によせて」を扱うので、これを機会に読もうと買った。一周目は、文字が目を滑って何も頭に入らなかった。二周目で、ようやく紹介されている詩と、エッセイとが、内容のつながりを持ちつつ頭に入ってくるようになった。
    ひとまず、二周は読んでみることをおすすめする。

    あとがきを読んで、「ああ、そういう風に読めばいいのか」と思ったことが、二周目をすごく読みやすくした。

    (前略)解説をする力はないので、その詩が折にふれ私とどうかかわり、どう働きかけたか、書くとすれば自分のことばかり

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    2025年07月21日
  • 朝のあかり 石垣りんエッセイ集

    Posted by ブクログ

    石垣りんさんは、名前は知っていて気になってたけど、詩の人だからあまり接点はない(詩が全くと言っていいほど俺は理解できない)かなと思ってたところにエッセイをを発見、読んだ

    『私の前にある鍋とお釜と燃える火と』は詩だけど、理解できたことが嬉しかった

    彼女が、地面にしっかりと自分で立って、ぶれながらもしっかりと生きてるのがわかるから、なんか安心する
    ぶれてもいいんだって

    それにしても政治家、経営者がいう私はぶれないという言葉の軽さよ

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    2024年09月06日
  • 朝のあかり 石垣りんエッセイ集

    Posted by ブクログ

    14才から銀行に勤め続けて定年を迎え、つつましくひとり年をとる女性の暮らしと心の動きを写し取るものとしては、近年流行の元気前向き一人暮らしおばあちゃんの本よりもむしろずっと共感できる。

    P36 2月21日【前略】このところ、隣の家の念仏が十二時を過ぎても低く続く。一時を回る頃には近くの保健所工事現場から、鉄筋を打ち込む音が規則正しく響き始める。私の所在を知って台所口に呼びに来たのは野良猫シロ、夜食をよこせというのであった。貧しくにぎやかな夜更け。寒い冷たい夜更け。

    2月24日【前略】未婚者が自分の資質をゆがめず、素直に年をとるにはどうしたらよいか、その困難さについて先輩女性と語り合う。

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    2024年05月04日
  • 朝のあかり 石垣りんエッセイ集

    Posted by ブクログ

    昔も今も働く女性は変わらないと思っていたけれど、このところ急に世の中のシステムが変わった。しかし、心は変わらない。

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    2024年02月27日
  • 朝のあかり 石垣りんエッセイ集

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    この時代の人はほとんど全員生き残りなんだった。健常でない人がたくさんいた。今よりずっと。そういうことも思い出した。

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    2023年07月07日

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