井川博年の作品一覧

「井川博年」の「永遠の詩」ほか、ユーザーレビューをお届けします!

作品一覧

  • 永遠の詩01 金子みすゞ
    4.4
    1~8巻880~1,485円 (税込)
    幻の天才童謡詩人による奇跡の詩。 彗星のように現れて消えていった、天才童謡詩人、金子みすゞ。わたしたちのこころに永遠に生きつづけるその童謡詩を金子みすゞ記念館館長・矢崎節夫による鑑賞解説付き、現代仮名遣いで収録。 永遠の詩シリーズは、今日的に意義のある詩人をとりあげ、代表作を厳選しました。わかりやすい解説で、詩があなたにもっと近くなります。

    試し読み

    フォロー

ユーザーレビュー

  • 永遠の詩08 八木重吉

    Posted by ブクログ

    フォロワーさんのレビューで知った詩集。

    うつくしいことばと、純粋さに、わたしの忘れかけていた何かが共鳴した、ような気がした。
    重吉の詩のことばを借りれば、「ほそいがらすがびいん」と鳴って、壊れるように。
    壊れた「がらす」は粉々になって、光にきらきらと反射してプリズムとなる。

    重吉の詩を読んで「びいん」と鳴ったひとは皆、そのうつくしさに惹かれるのだろう。

    重吉はずっと、かなしさを抱えてた。
    愛する妻と愛らしい子たちはいても。
    平安な日々を送っていたときも、詩では「はらにたまっていくかなしみ」と書いていたことを知って、後に妻の富美子さんは、『八木をひたしていた【かなしみ】とはなんだったのだろ

    0
    2023年10月20日
  • 永遠の詩05 石垣りん

    Posted by ブクログ

    石垣りんさんの詩集ですね。
    永遠の詩シリーズ 05 の作品です。
    このシリーズの魅力は、時代に関わらず読み次がれていける作家と作品を見事に紹介されていることですね。
    石垣りんさんの詩集も、ものすごく受け入れやすく、働く私たち職場の隣に席する仲間だという事だと思います。また、『職場の詩人』であり、『詩情豊かなロマン溢れた詩人』でもあるようですね。
    石垣りんさんは、2月生まれ(21日)との事。初めてふれる詩人の誕生の月に巡りあえて二重の喜びでした。
    同時に、茨木のり子さんの大親友(石垣りんさんが六歳年長)であられたようなので、親しみを増しました。
    解説の井川博年さんは語られています。
    「現実

    0
    2023年02月18日
  • 永遠の詩08 八木重吉

    Posted by ブクログ

    書店で表題作に胸を突かれて購入した詩集。
    なんて美しくて悲しい詩なんだろう。
    それでも、日差しを受けてキラキラ光る雨粒や、降り注ぐ光、雲間からの青空が浮かび、光に満ちて神々しい。

    29歳でこの世を去った八木重吉。
    名前は重々しい響きだけれど、彼の紡ぎ出す言葉達は、コロコロと楽しげで、軽やかで、美しくも悲しい。
    可愛らしささえ感じる素直な目線と柔らかい文章、
    そして唯一無二の表現力に、貴方もきっと心打たれるはず。

    「果物」
    秋になると
    果物はなにもかも忘れてしまって
    うっとりと実ってゆくらしい

    うっとりと実るだなんて表現、他に誰が出来ようか。
    たっぷりと果汁を含んで甘く熟している様を思い浮

    0
    2022年09月29日
  • 永遠の詩08 八木重吉

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    八木重吉の名前を知ったのは最近なのですが、どこで知ったか忘れましたが(アンソロジーかなにか?)とにかく、この人の詩集をもっと読んでみたいと思わされました。
    それで、探したらこの『永遠の詩』のシリーズが一番入手しやすいとわかり、このシリーズを集めだしました。はじめに八木重吉ありきでした。
    とても透明感があって、とってもピュアで美しい詩ばかりでした。
    私のレビューより、ご存知ない方の為に、短い詩が多いので何篇かまとめてご紹介します。


    「素朴な家」
    この明るさのなかへ
    ひとつの素朴な琴をおけば
    秋の美しさに耐えかねて
    琴はしずかに鳴りいだすだろう

    <解説より>
    八木重吉の詩で一番好きな詩に「素

    0
    2019年11月10日
  • 永遠の詩05 石垣りん

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    初期の詩は、少しこわいくらいの精神力の強さが感じられました。
    少女の頃から一家の生活を支えて、家族を次々に亡くしたという環境もあったことだと思われます。
    初期といっても、初めての詩集『私の前にあるお鍋とお釜と燃える火と』を出されたのは39歳という遅咲きの詩人だったそうです。
    晩年の詩は肩の力が少し抜けたようなかんじで、しみじみと心に染み込んでくる味わい深いものが多かったように思います。


    「崖」
    戦争の終わり
    サイパン島の崖の上から
    次々に身を投げた女たち。

    美徳やら義理やら体裁やら
    何やら。
    火だの男だのに追いつめられて。

    とばなければならないからとびこんだ。
    ゆき場のないゆき場所。

    0
    2019年10月07日

新規会員限定 70%OFFクーポンプレゼント!