中原中也のレビュー一覧

  • 汚れつちまつた悲しみに…… アニメカバー版 中原中也詩集

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    すごく良かったです。。!
    慌てていた心が、読んでいて、とても落ち着く気持ちになって、心がぽわんと軽くなる感じがする詩集でした。個人的にはいのちの声と秋日狂乱が好きでした。

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    2025年12月07日
  • 中原中也全詩集

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    「生い立ちの歌」がイチバン好きです


    幼年時
    私の上に降る雪は
    真綿のようでありました

    少年時
    私の上に降る雪は
    霙のようでありました

    十七〜十九
    私の上に降る雪は
    霰のように散りました

    二十〜二十二
    私の上に降る雪は
    雹であるかと思われた

    二十三
    私の上に降る雪は
    ひどい吹雪とみえました

    二十四
    私の上に降る雪は
    いとしめやかになりました


    私の上に降る雪は
    花びらのように降ってきます
    薪の燃える音もして
    凍るみ空の黝む頃

    私の上に降る雪は
    いとなよびかになつかしく
    手を差伸べて降りました

    私の上に降る雪は
    熱い額に落ちもくる
    涙のようでありました

    私の上に降る雪に

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    2025年06月14日
  • 中原中也詩集(新潮文庫)

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    自分の陰鬱と日常を結びつけたことで悲しみから逃げられなくなってしまった感じ、神聖視しすぎてより苦しみが増すような恋愛観。
    僕も似た感じの感覚あるからか、詩とかまだ読みなれてないけど、とても感情が伝わってきた。

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    2025年03月01日
  • 中原中也詩集(新潮文庫)

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    教科書で「サーカス」に触れて以来、一推しの詩人である中原中也。
    声に出して読みたくなる詩が多いのもひとつの魅力だなと思います。

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    2024年11月23日
  • 汚れつちまつた悲しみに…… アニメカバー版 中原中也詩集

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    「生きる」「恋する」「悲しむ」の3つのテーマに沿った詩を、未刊詩篇も併せて収録。テーマごとに分かれているのでとっつきにくくなく、気分によって読む箇所を変えることもできて楽しめる。コラボカバーのおかげで中原中也どころか詩集を初めて買うような人でも手に取りやすい。

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    2024年11月23日
  • 中原中也詩集(新潮文庫)

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    『山羊の歌』と『在りし日の歌』がまるごと収録されているので、中原中也の考え方や感情の変化を読み比べて楽しめる。未刊詩篇のチョイスも良い。

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    2024年11月23日
  • 中原中也全詩集

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    ネタバレ

    人の性格が数種類に異なるように、文学のあり方も幾通りかあるだろう。例えば、活力に満ちた起伏のある物語もあれば、静的で浮き沈みのない、人生を冷静に観察する物語もある。夢想を語るものもあれば、美に耽るものもある。文学は、書き手の性格と発想のスタイルが作り出したものではないか。◆私が勝手に名づけている文学スタイルの一つに「自己言及」がある。自分の内面に沈潜し、闇に閉じこもり、やっと出てきた言葉を紡ぐ時、その言葉は、もはや闇を纏わず、光を発する言葉となって、聞く人を勇気づける。中原中也はその典型だ。例えばこの詩。「あゝ、おまへはなにをして来たのだと/吹き来る風が私に云ふ」(「帰郷」)。◆詩人は元来自己

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    2024年05月13日
  • 中原中也全詩集

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    中也全詩集を時間をかけて読んだ。今彼の詩を読んで所謂名作と言わてるものが物凄く際立っているように思えた。
    好きだった作品をあげてみる。
    山羊の歌より
    ・帰郷
    ・失せし希望
    ・汚れちまった悲しみに……
    ・生い立ちの歌
    ・時こそ今は…
    在りし日の歌より
    ・冷たい夜
    ・湖上
    ・骨
    ・北の湖
    ・一つのメルヘン
    ・冬の長門峡
    未発表詩篇より
    ・春の夕暮
    ・(概念が明日となれば)
    ・(秋の日を歩み疲れて)
    ・秋の日
    ・幼なかりし日
    ・夏の海
    ・夏
    ・湖上
    ・砂漠の渇き
    ・(吹く風を心の友と)
    ・(疲れやつれた美しい顔よ)
    ・コキューの憶ひ出
    ・細心
    ・酒場にて(定稿)
    ・脱毛の秋
    ・いちぢくの葉
    ・朝

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    2023年12月04日
  • 詩集『山羊の歌』より(乙女の本棚)

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     乙女の本棚シリーズから、中原中也さんとまくらくらまさんのコラボ作品「詩集『山羊の歌』より」です。この作品のイラストがスゴイんです!!画集としても楽しめるとうたっている、乙女の本棚シリーズの中でピカイチです。飾っておきたくなります。

     「汚れつちまつた悲しみに
     今日も小雪の降りかかる」

     あまりにも有名なフレーズ…中原中也さんの詩だったんですね!!この詩って、中原中也さんの失恋に基づく詩らしいです。

     「ゆあーん ゆよーん ゆやゆよん」

     こちらは、「サーカス」という詩で…なんか、頭から離れなくなりますよね。サーカスの空中ブランコの描写らしいです。

     この独特な世界、そしてホント美

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    2023年07月26日
  • 詩集『山羊の歌』より(乙女の本棚)

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    汚れちまった悲しみに…が昔から好きだったので美しい絵と読めて良かったです。
    何故だか中原中也の苦しみ?のような感情をヒシヒシと感じました。絵がすごく美しくまるで美術館にいるような感覚でした(^-^)

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    2023年05月27日
  • 中原中也詩集(新潮文庫)

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    哀しい詩だった。
    よくわからない言葉がたくさんだけど、解説を読んで胸にきた。遠さ・自己・神・女性・死など詰め込まれていて哀しい。

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    2023年04月19日
  • 汚れつちまつた悲しみに… 中原中也詩集【語注付】

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    中也詩はリズム感が良く、声に出して口遊むのもまた味わい深い。幼少期から文学に優れ、新聞に短歌の投書もしていたというから、そのリズム感覚を引き継いでいるのだろう。少し捻くれているようでどこまでも純真な詩の数々が綴られた詩集。

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    2023年03月19日
  • 汚れつちまつた悲しみに… 中原中也詩集【語注付】

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    『汚れつちまつた悲しみに……』を初めて聞いたのは、小学生の頃。教育テレビでやっていた、"にほんごであそぼ"という番組でした。その時に、妙に耳に残る語感のよさが印象的で、もういちど、きちんと文字として読んでみたくなり、高校生になってこの本を手にしました。
    表題作の『汚れつちまつた――』は、冒頭も印象的ですが、私は後半、三連目の
    「汚れつちまつた悲しみは
     なにのぞむくねがふなく
     汚れつちまつた悲しみは
     倦怠のうちに死を夢む」
    の部分が好きです。

    他にも、『別離』『いのちの声』など、すてきな作品がたくさん載っています。
    難しい言い回しはあまり使われておらず、詩をあまり読ん

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    2023年01月19日
  • 汚れつちまつた悲しみに…… アニメカバー版 中原中也詩集

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    確か読むのに結構時間がかかった気がします。
    詩の独特な言葉が印象に残りました。
    例えば「っ」が「つ」になっているところとか。
    私は「サーカス」がよく印象に残っています。

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    2022年10月16日
  • 中原中也全詩集

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    62冊目『中原中也全詩集』(中原中也 著、2007年10月、角川学芸出版)
    30歳という若さで夭折した天才詩人・中原中也の全詩集。
    約800ページという非常にボリュームのある文庫本だが、1ページあたりの文字数は少ないので割とサラサラと読み進めることが出来た。
    爽やかかつロマンチックでありながら、全てに唾するような無頼さも感じられる。どちらも彼の本質であり、それこそが中原中也の魅力なのだろう。

    「ポッカリ月が出ましたら、舟を浮べて出掛けませう、波はヒタヒタ打つでせう、風も少しはあるでせう。」

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    2022年09月25日
  • 汚れつちまつた悲しみに…… アニメカバー版 中原中也詩集

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    表現がとてもきれいで、印象に残りました。
    昔の言葉であったり、「っ」が「つ」になっていたりして意味を完全に捉えきることは難しいかもしれませんが、心を揺さぶられるきれいな詩を書く方だと思います。
    「ゆあーん ゆよーん ゆあゆよん」
    など、独特な表現も相まって、私の一番好きな詩人の方です。

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    2022年08月24日
  • 中原中也全詩集

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    「月夜の浜辺」月夜の晩にボタンがひとつ浜辺に落ちていた
           捨てられないもの
    中也の詩があってうれしい

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    2022年04月26日
  • 中原中也詩集(新潮文庫)

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    春日狂想が好きです
    家族を失って、辛くて辛くて、もう辛いなんて言葉では表現しきれないほどの悲しみのなか、それでも私たちは生きていかないといけない。失った家族の事を思い出したあと自然と頭に浮かぶようになった詩です。

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    2022年03月16日
  • 汚れつちまつた悲しみに… 中原中也詩集【語注付】

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    中也先生の詩には、言い表すことのできない美しさがある。ほかの詩人にそれを求めてみようにも、結局これを読めば「ああ、これだな」という気分になってしまう。どうにかしてほかの詩人も参考にしたいのに……。個人的には「憔悴」「また来ん春……」がお気に入り。
    「このバージョン」に限った話をすると、装丁も綺麗だしそれぞれの詩の順番が守られているし好感度高め。秋元康のコメントはともかく、で。個人の感想を言わせてもらえばあのコメントはあまり面白くなかった。年表を読んで閉じるのがおすすめ、かもしれない。

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    2022年03月08日
  • 中原中也全詩集

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    悲しみと生きるために

    バイトの休憩中にちびちびと読んできた、中也の詩。全詩集。
    悲しみはどこにでも、何しても、消えてくれるものじゃないから、それならば、私はそれと手を繋ごう。
    中也の悲しみを一緒に感じて、あなたの悲しみは心地よいから。私はずっと、救われているよ。

    いつかまた会いに行ける世界になったら、あいにいく。

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    2022年01月31日