ひびき玲音のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
前作(というか、一部完結作)『ハロー・グッバイ』で、これでマリみても終わりだなぁ、長かったなぁ、と思っていたら続編が出てしまいました。祥子や令が卒業した後のリリアンのその後と、あと何時の時期かはわからない学園内の短編集。短編集がいくつかあって、その間をつなぐ薔薇様たちのドタバタがあって。本来はメインであるはずの彼女たちが幕間のつなぎに徹する辺りが、いいのです。ベテランが新人を支えるタイプの公演とすると「なるほどなぁ」と思ってしまう。
本当にこの子は何とかなるのかしらと思っていた祐巳はしっかり「お姉さま」となり、妹ができた由乃は由乃で状況にまだ戸惑っている―― 「成長小説」というとものすごく大仰に見えるけれども、ただ、高校の三年間という繰り返されるサイクルの中で、中の女の子たちはどんな理由にせよ、それぞれがそれなりに得るものがあって大きくなっていくのだ。筆者のような「大きなおにいちゃん」も「祐巳ちゃんたらこんなに立派になって」と目頭を熱くするのである。性的な意味でぢゃなくて。
新シリーズ、ちゃんと続くかどうかは心配だけど、でもたぶん次も買うね。