村上憲郎のレビュー一覧
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●内容
・京大の学生活動から足ぬけして日立電子に就職し、米国DEC社、インフォミックス社長、グーグルジャパン社長を歴任した著者によるキャリア論
・自らを「頭でっかち」と称する著者は、新しい仕事にどんどん首を突っ込むことで「できることリスト」を増やし、いつの間にか「好きなことを仕事に」また「今やっている仕事を好きに」なっていた、という。
・繰り返し語られる「世界とのつながり」が独自視点。
●コメント
・「世界と自分」「全体と部分」の意識、大局観についての考え方がすごくわかりやすい。知識派で好奇心が強いタイプなら、著者の手法をそのまま使えそう。
(引用)
目先の仕事も世界とつながっている。本来、人間の視野は狭いもの。誰でも窓から世界を眺めているようなもの。問題はその窓をどうやって広くするようにこじ開けるか。未知の分野に出会ったら首を突っ込む。ここで窓をこじ開ける。疑問があればその場で解消する。という場数を積み重ねていけばいい。
・キャリアについては、目先の仕事を「将来」あるいは「大局」につなげるための視点の持ちかたが示されている。今の仕事に飽き足らない人にはこういう視点が刺激になりそう。
(引用)
仕事を通じて「職務経歴書を作る」という発想。転職の声がかかったときに私が考えたのが「DECで手に入れられるべきものとして、何が残っているだろう」というもの。「会社を踏み台にしなさい」とは、職務経歴書を飾る材料を、遠慮なく会社からもらいなさいということ。
(引用)
基本的な知識を大雑把に学ぶ。会社設立のプロセス、手続き、定款に何を書くか。それが済んだら清算手続き、倒産法制。入口と出口を抑える。さらに税法や労働法といった、会社がその活動に伴って課されているさまざまな法的枠組みについても勉強しましょう。
・管理職になったばかりのころの習慣として、『人を動かす』の目次をボロボロになるまで毎日眺めたエピソードが紹介されている。フランクリン自伝のやりかたで、自己啓発好きな人の習慣ぽい。
(引用)
管理職研修でカーネギーの『人を動かす』と出会い感銘を受けた。以来私は『人を動かす』の目次をコピーしてデスクの引き出しに入れておくようになった。毎朝出勤すると、コピーを取り出します。目次の項目を眺めて「ああ、昨日もまた間違えた」「実践できなかった」と赤面するためです。この習慣はコピーがボロボロになるまで続きました。 -
Posted by ブクログ
■概要
村上式シンプル英語勉強法がベストセラーになった村上さん(グーグル日本法人名誉会長)の第2弾です。
サブタイトルで「厳しい時代を生き抜く14の原理原則」とある所に惹かれ読んでみました。
原理原則は、『7つの習慣』を読んで以来、自分の中でキーワードとなっています。
全体は4部構成です。
第1部、村上式・仕事における7つの原理
第2部、グローバルに仕事を動かす4つの知識
第3部、仕事に活かす3つの経済学
第4部、理系諸君へ
全体像をつかむことが大切であるとはじめに明言されておりました。
シンプルな14の原理原則を理解することで自らの仕事、ひいては社会の全体像を知ることができると教わりました。
■仕事に活かせる点
<業務知識>
●会社のしくみを知る
●財務・簿記の基本知識を身に付ける
<コミュニケーションスキル>
●デール・カーネギーに学ぶ
・より親しみやすい人になる
批判、非難をしない。
・あなたの考え方を受け入れてもらう
おだやかに話す
相手にしゃべらせる
・リーダーたれ
まずほめる
(69頁)
<参考文献>
『マンキュー経済学』(158頁)
『ハイエク 知識社会の自由主義』(176頁)
(のぐ) -
Posted by ブクログ
著者が自ら述べているが一般に市場にあるようなビジネス書とは視点が違う。特に納得した点で、「欧米人とビジネスを行うには欧米人を知る必要ある。欧米人を知るにはキリスト教を知らないと理解出来ない。」というロジック。今まで考えた事も無かったがその通りだと思った。欧米人特有の「俺が、俺が」的な自己主張は、キリスト教の最後の審判の前まで自己を保有している宗教精神に起因していた。この本を読んでビジネスセンスが良くなることも結果が出始める事も無いと思うが、何かしらの行動指針や方向性を示してくれる。そう言う意味では読んでおいて得である。キリスト教と仏教と経済(マンキュー、ハイエク)の勉強してみようかなと思った。
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Posted by ブクログ
本書のタイトルの通り、ビジネスマンとしての考え方の基礎を各業界の先人から重要ポイントを抜き出して教えてもらう形の本。
本田直之氏の著作は本作以前のものや本作以降のものもほぼ全部読んでいたため真新しい情報は特になし。
「子供は時間割があるからあれだけ多くのことを密度高く行動できる。大人も自分の時間割を作れば効率的に動ける。」という主張は参考になる。
一見、自分の行動を決めて行動することは窮屈なように感じるが、自分で選び、自分で決めたことであれば嫌なことなどないはずだ。
それに当然生活の上での優先順位は変わっていくので、時間割は適宜ブラッシュアップしていく必要がある。
なので、自分で決めた予定が窮屈になるまいかと考えることは杞憂だろう。
もちろん、「やれること」と「やらなければならないこと」の間には大きなモチベーションの差異がある。
しかしもし自分がやりたいことが「やらなければならないこと」に変わった途端にやる気がなくなるようならば、おそらくそれは本当にやりたいことでないか、あるいは強制されたことに対してはなんでもかんでも反抗してしまう悪い癖がついているかのどちらかだろう。
いずれにしても、自分の欠点を洗い出すいい機会なので、時間割を作るのはメリットが大きいように思う。
竹中平蔵氏に関しては、新自由主義を擁護・推進し日本の経済をめちゃくちゃにした経済学者、という印象を持っていた。
この人の単著は読んだことがない。
事前情報通りの主張ではあったが、本書で主張されている主題としては「経済古典を読むべし」であり、それに関しては異論なし。
自分は経済学については疎いため、改めて国富論をはじめ、きちんと読もうと決心した。
また村上憲郎氏も英語と経済学と宗教を学ぶべしと主張しており、経済学を学ぶ上では『マンキュー経済学』のミクロ編とマクロ編を読むように勧めている。
知らなかったの本なので参考にしたい。 -
Posted by ブクログ
Google日本法人社長などを歴任された著者による働き方を指南する一冊。10年以上前の著書になります。
最初から終了直前まで、著者の半生を紹介しながら、そのときの決断した理由や背景が語られており、少し期待はずれな印象でした。
残り2章あたりで、当時のアメリカと日本の現状を比較し、問題点の提起と解決策を述べています。10年前の内容とはいえ、雇用に関する状況はほとんど変わっていない状況に驚くとともに、わずかながらでも理想とする方向に進みつつあることを感じます。雇用の確保を優先するとはよく聞かれましたが、その意味を1つの会社に囲い込むことではなく、雇用の流動性を確保することで、社会全体として雇用を確保していくのは必要な考え方です。コロナと少子高齢化による人材不足により、図らずもその方向に動いている感じもします。
著者の言う「一生食べられる働き方」というのが東大で満足せず世界を目指す、くらいにしか感じられなかったので、働き方の話というより、日米比較で感じた社会制度の改革の話、といったほうがいいのかもしれません。
▼自分の部下に「会社を踏み台にしなさい」とよく言うようになった。会社を軽視せよということではなく、職務経歴書を飾る材料を遠慮なく会社からもらえという意味
▼経済にはトレンドがあるので、社会的役割を終えた企業が消えていくのは健全なこと。斜陽の会社が消えることで、優秀な人材が放出される。そして、新しい成長分野に人材が供給される。
次々に会社がつぶれ、リストラが繰り返されても、人材が新たな成長企業に移っていく道さえ確保さrていれば、全体としてみれば雇用は維持され、経済全体のダイナミズムも保たれる。
▼雇用の流動性が確保されていないのは、日本にとって非常に大きな損失だといわざるをえない。日本では企業が正社員を解雇することは事実上不可能になっている。
雇用の流動性がないなかで雇用を維持するためにはどうするか。役割を終えたゾンビ企業を生き残らせ、むりやりそこに人材を閉じ込めておくしかない。そのためには公的資金も注入しなければならないし、おかしな規制も横行することになる。なにより、ゾンビ企業のなかで優秀だったはずの人材が腐っていくのが最大の問題
▼「転社」を当然のことと考え、会社任せでなく、自分でキャリアをつくっていくという考え方が浸透すれば、現在の日本社会に漂っているなんともいえない陰鬱な空気も晴れていくのではないか。いくら景気が悪い、失業率も上がっているとはいっても、年間三万人も自殺者が出る日本の状況は明らかに異常
▼日本人もアメリカ人にとってのキリスト教のような「垂直方向の軸」を持てれば、たとえ経済状況が厳しいままだとしても、自殺者も減るだろうし、社会全体の空気も明るくなるだろう。だからこそ、会社から離れた専門職としての安定感を手に入れていくことは、日本人にとっては非常に重要ではないか。
▼日本の教育を見ると、先頭集団にいる子どもたちをエリート候補として後押しするどころか、むしろ足を引っ張っているように見受けられる。そもそも、最大の問題は、日本のエリート候補の教育が、最終的には東京大学に入学することを目標にしてしまっているところ
▼日本の教育のもう1つの問題は、年齢による制限をしてしまうこと
▼現在の日本の教育制度は、若い才能、頭脳に足かせをはめて、わざわざ可能性をつぶしているようにしか見えない。
<目次>
第1章 明日の食料に戦慄せよ
第2章 セールスを愛したエンジニア
第3章 自分の強みを活かす
第4章 成長する企業、消えていく企業
第5章 リスクを取れ!そうすれば変化がついてくる
第6章 あなたは世界をイメージできるか -
Posted by ブクログ
ところどころ、2回読み直しながらページを巡り、目を擦りながら、眠気に耐えながら、最後まで読んだつもりだが、やっぱり難しいですよ、村上先生。。。
文学部卒である私のような人でも読めるように気遣いながら書かれてはいるが、5分でアクビが出る。こんな理数アレルギーを無くすようなマインドチェンジが必要であることは、伝わってきたが。
まさに「半知半解」の精神で、分からなくて気持ち悪くても、それを受け入れて(というか、悔しくて)、読み進めた。1回目を何とか読み終わって率直に思ったことは、理数アレルギーが私の中で増大したということ。そして不快感を覚えた。
2度読むことを推奨されているが、そんな読者はどれだけいるだろう。業務命令でも無い限り、絶対にやらない。
とはいえ、このまま放置はマズイので、せめて関連する著者の記事や動画でもチェックしておこうと思う。できれば今日中に。(明日だとやる気が9割無くなっているだろうから)
6/11追記
村上氏の英語学習法に関する動画を視聴した。日本人で初のGAFA中枢を経験された方というだけあって、日本の教育の将来に危機感を持たれていた。このまま日本の中で、自分の興味のある分野の本だけを読み、似たような人とだけ付き合い、狭い視野を持って過ごすという人生選択はリスクが高いと感じた。
この本を2度読む意欲は起きないが、村上氏のことはもう少し知りたいと感じている。