藤野恵美のレビュー一覧
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色々な作家さんの実話系。
実話『系』なのは、本当なのか違うのか…。
香月さんの話は、これによってあの話ができた? と
ものすごく分かりましたが。
実話…実話だったら恐ろしいですが
現実は小説や漫画よりも恐ろしい…。
1月に死ぬと7人連れて行く、は言い伝えだと思ったら
結構最近の話だったのにびっくりです。
目的だった辻村さんは、占い師。
不確かな言い方をしたりして、当てはまる事を
占われる人間自身に探させる。
とはいえ、本当にそう言われてしまったら
驚きを通り越してぞっとします。
それ以外の話は特に…というよりも
お話のような感じで、実話っぽくなかったです。
漫画はすごく分かりやすかったですが。 -
Posted by ブクログ
“お嬢様は、だいじょうぶでしょうか……。
ふだん、体を動かす機会がほとんどないお嬢様にとって、雪の山道を急ぐというのは、かなりきびしい状態だと思われます。しかも、いまは、とても動きにくそうな着物すがたなのです。
雪や水で地面はすべりやすくなっていますし、転んだりしては大変です。
そう考えて、ぼくはお嬢様の手を取りました。
「なっ、なにをするの、執事……。」
一瞬、おどろいたようすで、お嬢様はこちらをごらんになりました。
しかし、手をふりはらおうとはなさいません。
お嬢様の手は、ひんやりとしていました。”[P.125]
6巻目。
最後の雰囲気だと、ありすはゆきが言った言葉の裏を理解していて、理解されていることをゆきも分かっていて、って読み取れるけれど合ってるかな。
杖の件はあまりにもあっさりだったけれど、嘘付いてたりって思わないの?前にも何かしら伏線あったっけなぁ。
HACCANさんの絵は本当良いなぁ……。
“「それから、もうひとつ、お嬢様にお願いがあるのです。」
まるで、他人の声のように、その言葉は耳にひびきました。
「どうか、ぼくをクビにしてください。」
お嬢様を裏切らないために……。
ぼくは、お嬢様の執事でいることを、やめなければなりません。
「執事、あなた……。」
なにか言いたげに口を開いたお嬢様でしたが、くちびるをかんで、うつむくと、軽く肩をすくめて、おっしゃいました。
「もちろん、そのつもりよ。あなたなんて、執事失格だわ。クビよ、クビ!荷物をまとめて、さっさと出ていきなさい!」
片手で追いはらうようにして、お嬢様はぼくに命じます。
「わたしは、待たないわ!ぜったいに、あなたがもどることを、待っていたりはしないのだから!」”[P.193] -
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“「だが、くれぐれも忘れるな。最初に、おまえを拾ってやったのが、だれかということを。おまえは、どこに属するものか、ということを。……以上だ。」
翁の話が終わったので、ぼくは深く頭をさげると、座敷をあとにします。
来たときとおなじ通用門をくぐって、どこもかしこもそうじの行き届いた敷地の外に出て、やっと、全身から力がぬけました。
翁のまえでは、表情には出しませんでしたが、ぼくは内心、とてもショックを受けていました。
ぼくの役目が、スパイだったなんて……。
そんな、まさか……。”[P.25]
5巻目。
ちょっとわくわくする展開……!
これが落ち着いたら終わってしまいそう。
“「ああ、そうだ。致命的な欠点だ。弱点、と言いかえてもいいだろう。あの子は、めったに他人に心を開かない。だが、一度、自分のふところに入れてしまうと、すっかり信じてしまう。」
そこで、秋麻呂氏は手をのばすと、びしっとぼくを指さします。
「あの子は、きみをうたがわない。」
ぼくは一瞬、ぎくりとしました。しかし、もちろん、顔には出しません。
秋麻呂氏はいったい、どこまで気づいているのか……。
「たとえば、この古城ホテルで、連続殺人事件が起きる。はね橋が壊され、よそからだれもおとずれることもできなければ、この場からだれも逃げることもできない。閉じられた空間、クローズドサークルだ。そんな状況で、ひとりずつ、だれかが殺されていくとしよう。」
どこか楽しげな口調で、秋麻呂氏は語ります。
「そして、ふたりだけになった。」
秋麻呂氏がつきだした片手では、二本の指がぴんっと立っています。
「次々に犠牲者が出て、ついに生きのこっているのが、あの子ときみのふたりだけになったとする。それでも、あの子は、きみのことをうたがわないだろうね。」
ぼくは表情を変えません。
どのような表情を作ればいいのか、わからなくて、石像のようにかたまっています。
「きみが刃を向けて、あの子におそいかかったそのときになっても、真相にはたどりつけまい……。」
秋麻呂氏は、ぼくの顔を正面から、じっと見つめます。
名探偵のふたつの目が、ぼくを観察しています。
「そんなことで、名探偵といえるかい?」”[P.130] -
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“目や鼻や口といったパーツはまったくおなじなのに、つくっている表情で、実に印象というものは変わるものだなあ、と感動すらしてしまいます。
「すごくそっくりですね。入れかわってもわからないといいますか、ふたり一役のトリックができそうです。」
ふたりを見つめながら、ぼくはそんな感想をもらしました。
髪型を変え、服やくつなども交換すれば、まったく見分けがつかないでしょう。
「実はふたごだった……なんて、あなた、そんなトリック、いまどき、ありえないわよ。そんなものが通用するわけがないでしょう。」
お嬢様は片手をひらひらとさせて、あきれたようにおっしゃいます。”[P.32]
3巻目。
豪華客船良いなー凄い。
“料理はまだたっぷり残っているようですし、あらたにケーキやシャーベットなどをのせたワゴンも運ばれてきました。
「お嬢様、料理のおかわりをお持ちしましょうか?」
「それよりデザートがいいわ。脳のために糖分を補給してから、部屋でやすむとするわ。今日はもうなにも起こらないでしょう。」
デザートのテーブルには白鳥のかたちをした氷の彫刻が飾られ、食べるのがもったいないほどきれいにカットされたメロンやすいか、オレンジ、マンゴー、パイナップルなどのフルーツが五重の塔もびっくりな感じでつみあげられていて、宝石のように美しいケーキやムースやタルトやチョコレートなどさまざまなデザートがならんでいました。
お嬢様はそのすべてのデザートをひととおりご堪能されたあとで、部屋へともどられたのでした。”[P.129] -
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“「人間が、悪意をもって、ほかの人間の命をうばうのよ。その行為にたいして、執事、あなたはどう感じるかしら?」
「こわい、と思います。それに、かわいそうだと……。」
「そうね。それが正常な人間の感覚よ。けれども、そうじゃない人種がいる。」
お嬢様は宙を見つめ、なにかをにらみつけるような目をなさいます。
「なんておもしろい事件だ。そんなふうに思ってしまう、呪われた人間もいるの。」
それが、お父上である秋麻呂氏なのでしょうか。
そういえば、秋麻呂氏は自分のことを「名探偵」だと言っていました。
だからこそ、お嬢様は名探偵という肩書に強い嫌悪感をしめされるのかもしれません。”[P.41]
4巻目。
ありすの父上の登場。
次巻はゆきとの両親の事故に突っ込む……?
“それは、杖、でした。
銀色の杖。
その杖には、ワシの翼をもつライオンのすがたが刻まれていたのです。
グリフォンです!グリフォンのついた杖!
まちがいありません。
忘れようにも、忘れられない。
特徴的なかたちをした杖。
あの事故の夜、両親をうしなったあのとき、ぼくが目撃したのとおなじ……。
それが、どうして、ここに——?”[P.201]