カレー沢薫のレビュー一覧

  • ブスの家訓

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    「いや、ゴミは捨てろよ!」とつっこみながら楽しく読んだ。まぁゴミ捨てろよってつっこんどいてなんだけど、わたしも部屋をまったく片付けられないナチュラルボーンクズなので共感するところが多く、無職でひたすら虚無を過ごしている現在のわたしにはある意味救いになるようなところもあった。「何もしないことが得意でニートが天職」みたいな存在わたしだけかと思ったけどわたしだけじゃなかった!
    共感するところもたくさんあれば、ある意味新しい価値観を知れた部分もあった。わたしはやたらグッズや本を溜め込むタイプのオタクなんだけど、カレー沢さんは本書で「しかし、ソシャゲはいい。得られるものがJPEGであり、物量がゼロだ。段

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    2019年05月28日
  • ブスの家訓

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    カレー沢薫さんの著書を読むのは2冊目ですが、この人は言葉のチョイスが面白いと思う。短い文章にも個性が出るというか。
    ただまぁ、色々と極端な人ではありますよね。このひねくれ感を好むかどうかは、読み手の感性次第かも。

    「家庭生活」がテーマなのに、全然ハートフルじゃないのが「カレー沢さんだなぁ・・・」と思いました(笑)。

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    2019年05月19日
  • 負ける技術

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    あまりにネガティブな視点で物事を捉えているからなんだか読んでいて自分の人生もまぁなんとかなるだろ!的あっけらかんとした気持ちになってくる。
    ネガティブ過ぎるからこっちまで暗くなると言うより一周回って突き抜ける感じが面白かった。

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    2019年03月08日
  • やらない理由

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    ネタバレ

    「痩せたいが、食べるのを我慢するのは嫌」、「ピンチは乗り越えたいが、頑張るのは嫌」、「部屋はキレイにしたいが、片付けるのは嫌」、「話は聞いてもらいたいが、あれこれ言われるのは嫌」…。
     我慢せえ!がんばれや!的なツッコミが入りそうなお題に対し、舌を巻くような言い訳、否、正当性を以って立ち向かう。怠惰やわがままと思われたこれらの行動が、いかにクールで正しいことであったか、押さえ切れない自己肯定感で「逆に罪では」と別の悩みができてしまうことうけあい。
     「やらかした」ことは全て肯定。「やらなかったこと」も全て英断。こういう人に私はなりたい。相変わらずボキャブラリーがえぐい。

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    2019年01月06日
  • 猫工船 1

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    群馬県のとある孤島にあるネ工場で強制労働に勤しむ猫たちの日々を描く脱力系ギャグ漫画。
    猫たちの給料は日本円ではなくネコジンバブエドルで支払われる。ネコジンバブエドルが使えるのはネ工場の中とFXのみ。ネ工場はさながら、現代日本の歪んだカリカチュアである。

    主人公ミケはFX狂い。ポンドが好きでロングしかしない。FX初心者の生態が地味にリアル。
    (※ポンドは取引量が多い先進国通貨だが値動きが荒い。ヘッジファンドや山っ気のある個人トレーダーが好んで売買する通貨である。)

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    2018年11月29日
  • 負ける技術

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    エッセイ。
    テイストは著者の漫画の「クレムリン」や「猫工船」と近い。時事ネタあり、ネガティブ発言ありで、20個に一つくらい吹き出す作品がある。猫の出てこないクレムリン。
    とはいえ、油断して読んでいると「日本人は偉業を成し遂げた人物をすごいすごいともてはやすのが好きだが、当人が『俺はすごい』というのは大嫌い」というような思わずハッとする記述があったりして侮れない。

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    2018年11月28日
  • マンガ肉

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    いろんなマンガ家のみなさんが、
    肉への想いをつづったオムニバス。
    それぞれの持つ「肉」感が垣間見られて面白いです。
    何かものすごいことが展開されるわけではありませんが、
    とりあえず肉をいただきたくなります(笑)。

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    2018年10月03日
  • ブスの本懐

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    OL兼漫画家・コラムニストの方による、ブスについてのエッセイ。同じ女性が書いていなかったら完全にハラスメントになっているのでは?というくらい強めの言葉がどんどん出てきて心配になります。
    どうも元は連載モノのようで、編集者からテーマを貰っているようなのですが、そのテーマ出しがまずどうなの?というレベル。「ブスの老化」とか、何でもブスってつければ良いってモンじゃねぇぞ、ってモノから、最終的に「量産型ブス」「自撮りブス」まで至っては、何がしたいのか正直良くわかりません。

    文章のテンポはメチャクチャ良くて、そういう意味では勉強になるのですが、1行にブスが3回か4回出てくるとなると軽くゲシュタルト崩壊

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    2018年04月01日
  • ブスのたしなみ

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    帰ってきたブス図鑑。相変わらずキレッキレです。もくじを開いただけでまず笑えますもんね。
    本文にもパワーワードどっさりで、誰かとこのクセになる味わいを共有したくなります。民はこうしてブスに慣れブスに取り込まれブスの虜となってゆくのか。。。
    前作より担当のサイコパスっぷりが言及されていてそこもまた面白さの1つ。
    それにしてもこれ週一で連載してるってすごいですね。ブスについての研究まだまだ続けてほしい。ブスはアート!ブスは学問!

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    2018年03月08日
  • ブスの本懐

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    ブスに真正面から斬り込んでいくエッセイ。ブスがバッタバッタと死んでゆく。
    これがまた信じられないくらいおもしろかった。ブスが一体何をしたんだ!と庇いたくなるほど血も涙もなく徹底的にブスをディスり倒している。いやしかしそこには一抹のリスペクトさえ感じさせる。
    ああ世の中にはいろいろなブスがいるなぁ。ブスは細部に宿っているのだなぁ。と感慨深いというか悟りの境地に達することができた。ワーキングブス。季節感のあるブス。ブスとはなんぞや。
    最後まで読んだところで確かに得るものは何一つ無かったが、ブスに対する造詣と懐は深まった気がする。
    みんな違ってみんなブス。

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    2018年02月13日
  • ブスの本懐

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    ブスに始まり、ブスに終わる。正にとことんブスについてしか語られていない1冊。
    これは、連載で時間をおいて少しずつ読むのが正しい楽しみ方だったのかも。一気読みすると結果、ブスはブス、となる(笑)

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    2018年01月23日
  • やらない理由

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    孤高の漫画家・コラムニストであるカレー沢薫御大の最新作は、「痩せたいが食べるのを我慢するのは嫌」、「お金は欲しいが働くのは嫌」など、人間が生きる上で直面するアンビバレンツに対して、できない自分を卑下するのではなく全面的に肯定しようというコンセプトで書かれた哲学書であり、まさに「人間革命」な一冊である。

    一冊読み通して、御大の日本語表現の豊穣さには毎回感服させられる。例えばこんな文章。

    「私も人の色恋沙汰というかエロ話が大好きなので、どこかでエロトークが開催されていると聞きつけるや否や、『話は聞かせてもらった』と窓から入って座に加わろうとする。しかし、いざ自分にマイクが回ってくる段になると『

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    2017年12月09日
  • ブスの本懐

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    最初のほうは痛快な感じがするが、ずっと同じことを言っているわけなので、飽きる。途中でやめた本。続編のようなものが出ているそう。

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    2017年10月30日
  • 負ける技術

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    なんというか、斜に構えつつ、諦めとともに自虐でテンション低く生き残る感じです。
    ナンシー関さんに憧れながら、ナンシー関さんほど突き抜けられていない感じが、今の時代っぽいです。
    能町みね子さんのエッセイに通じる、気だるい明るさがある気がします。

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    2017年03月07日
  • ブスの本懐

    購入済み

    ブスについて

    ありとあらゆる枕詞をブスにくっつけた結果、故郷の村を焼いてきたブスが1番ツボでした。

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    2017年02月22日
  • ブスの本懐

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    ネタバレ

    言葉のチョイスにキレがあり、とてもテンポよく楽しんで読めた。著者が作中で何度か書いているように、内容があるかないかでいうと、まあ特にはないのだが、読んでいて「確かに」「そうなんだよな」「そういわれてみれば」という共感や気づきがあった。思ってはいても体裁もあって言えないようなことをはっきり言語化してくれ、すっきりする。最も語感が気に入った単語は「エレクトリカルブス」だった。意味は特にない。あくまで語感の問題である。

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    2017年02月20日
  • 負ける技術

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     ブス自虐ネタで全て引っ張るのかと思いきや、漫画、映画、その他諸々あっさりといいとこ突いて書かれてあり面白かった。カレー沢薫さんは本当は可愛らしい奥様なのではないかと思うのだか、どうなのだろう。

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    2016年11月23日
  • ブスの本懐

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    もはや、「イラストも描けるエッセイスト」として、21世紀のナンシー関の後継者として各種媒体にエッセイを乱筆するカレー沢薫御大が、「ブスに厳しいブス」として、全てのブスに捧げる哀歌(エレジー)。

    読み始めて3ページ目で、余りの「ブス」という単語の多さに、ゲシュタルト崩壊を起こす本書では、恐らく人類の歴史上、ここまで「ブス」というテーマについて語った人間はいないのでは、と思わせるほど、あらゆる角度から「ブス」について語られる。といって、何か有益なものが残るかというと、これが清々しいほど読後に残るものがなく、「あー時間を浪費した」という空疎さが残るのみであり、万人にはお勧めできない。

    エッセイス

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    2016年11月22日
  • もっと負ける技術 カレー沢薫の日常と退廃

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    WEB連載も毎週欠かさず読んでいたけど、本になっても面白い。基本的にリア充や担当への怨嗟だけどたまにいいこというから侮れない

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    2016年07月28日
  • 負ける技術

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    2015.11月

    発売から作者の度重なるTwitterでの宣伝に根負け?し、購入。
    カレー沢さんは漫画よりも、コラムを書くほうが向いてるのでは…
    題材ひとつひとつ、それに対するコメントが秀逸で暗かった学生時代や日常の些細な出来事を思い出して頷くことばかり。
    負け組、負け犬、人に対して劣等感が半端ないわたしのような卑屈な人間にはハマると思います。
    マイナビニュースでの連載も更新を楽しみにしています。

    でも作者は結婚もしてるし家も建ててるし、全然負けてないと思う。とは言わせてもらう。

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    2016年01月27日