町田康のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ペット飼育未経験者が読むと、ふたつの理由から疎まれる可能性が高そうな作品。
闘病生活の生々しさ。猫飼い特有の、猫中心の生活の自虐。
でも、今作はそれが正しい姿に思われる。
なぜなら、安易にぬいぐるみ感覚で飼われて飼育放棄される動物が一匹でも減れば、この作品を書いた意義になるだろうから。
作品のマイナス点は、文体のくどくどしさ、推敲の荒さが目立つ文体だ。
か、句読点の打ち方が雑で、一文が8行に渡る文があった。これを適宜に切断して、「というわけで」を削除するだけで割と読みやすくなるはずだ。
おそらく、原因は看取り終わってから書く、という執筆スタイルだろう。
素人のブログなら及第点だけど、著者が兼 -
Posted by ブクログ
怖えええ。こんな怖い町田康、読んだことない。
ある日突然送りつけられてきた謎の短歌を、雑誌の原稿に無断で引用した作家・糺田。糺田に短歌を書き送った張本人である小角と、小角に協力する美女・未無。
短歌の無断引用を理由に、糺田は小角と未無にどつきまわされるのであった。
って言ったら、町田作品に親しんできた人は「ああ、この糺田とかいう奴はヘラヘラふにゃふにゃその日暮的な日々を送っていて、大方今晩の酒代に困るとかして盗作に及び、その報いを謎の男女から受けるに至るのだろうな。それはもうズタズタに。ボロボロに。はは、おもろ」なんて頭の中で町田文体っぽく思ったりするんじゃないかなと思う。と云うか、私はし -
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町田康の作品を読むとなんだかほっとする。こんなアホ臭い人間が世の中にいるんだなあと。何をやっても駄目な自分が勇気付けられるというか、優越感に浸れるというか、俺なんかよりよっぽど下層でバカな人間がいたもんだなと安心する。が、実際はそうでもないようで。
町田康の作品をいくつか読んできて、作品を重ねるごとに感じるようになってきたのだが、そこには常に笑いをもぎ取ろうとする緻密な計算と思考があるようにしか思えてならない。このエッセイ集もそう。自然体のように見せかけて、天才的なアホのように見せかけて、実は裏で入念な笑いの仕掛けを施し、読み手を見事にその罠にハメ込んでいる。そして俺もハマる。ハメられる。
そ -
Posted by ブクログ
とってもステキなマーチダさんの、痛快うくくなエッセイ集第3弾。
人間の慢心の恐ろしさを説く「実るほど頭が反り返るあほんだらかな」、
軟派になることができずについには絶望する若者にまで見放される「人間の絶望」、
他人に嘗められやすい体質ゆえの苦悩をつづる「なめとったらあかんど」、
マーチダさんの十八番である誤変換シリーズ「極悪なメール」、
身も心もずたずたにされてしまう「傷だらけの青春」、
最後の一行が秀逸すぎる「言い訳」、
温泉玉子に翻弄される「納得したいなあ」、
自他の区別のつかぬ人たちにまたしても翻弄される「あうときにはいつも自分のふたり」、精神の弱体化を促すスリッパ&サンダルを呪う「サ -
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『「まあ、あの、まあ六月ぐらいからですねぇ、ひどいっていうか、あんまり無茶苦茶な、ちょっとあれが続くものですから、どんなものかなー、って思ったっていうか、まあこんな感じが、いつまで続くんだろうか、みたいなことがちょっとあれだったものですから」自分でもなにを言っているのか分からない。』
「私はあなたと別れます。なぜならあなたが途轍もない馬鹿だと分かったからです。私はあなたのことがほとほとに嫌になりました。足は臭いし、チンポが臭いくせにフェラチオしろと言うし」
「わかりました。足とチンポも洗います。だから別れないでください」
「一日何回洗うのですか」
「足が一回、チンポが二回でどうでしょうか」