町田康のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
献本企画で頂いた本。多謝。
自らを“余”と称することを決め、
超然という境地を相手取った自意識によって、
逆に決して超然となれずに、
世間、自然、人工、人間、その他視界に入るありとあらゆるものを
切り取っては徹底的に思考していく主人公の日常が、
町田氏独特の言葉と文体によって綴られた一冊。
人生の可笑しさがつまっている。
「どつぼ超然」というタイトルがいい。
超然として見える人は、
何かその人の道を究めることに集中していて、ある意味どつぼに入っている。
そう思うと、この本は、
「死」のどつぼに入らんと超然を目指した主人公が、
最終的には「生」のどつぼに入り超然を得る、
という話なのかもしれない -
Posted by ブクログ
第41回谷崎潤一郎賞受賞
河内音頭で歌われる、「河内十人斬り」を書いた小説だ。事件を起こす熊太郎とはどんな人物なのか、幼少から青年期の無軌道な行動や、縫いとの出会いから所帯をもつまでがながながと本人の独白形式で書かれる。河内弁はなかなかユニークで読んでいて面白いが、中だるみは正直感じる。
河内十人斬りの事件を起こした熊太郎は、最後には自害して果てるのだった。今も昔も世間の一般人とは考え方、行動を異にする人たちはいる。熊太郎は生活環境や貧しさからのものではなく、個人的な思考(偏屈)からくるもののようだ。それで身を滅ぼすことになるのだが、結局はいいかっこしいの見栄っ張りだったとわたしは簡単に片付 -
Posted by ブクログ
後半ちょっと飽きたなあ。
でもこんなに堕落しても堂々としていないことを堂々としているというか、
ちまちました自分に対する潔さみたいなのがあって
痛快。
語り手が真面目であればあるだけ、笑ってしまう。
そして、自分で自分を笑う、悲しさ。。あきらめ。。
自分なんてちっぽけだしね、
くよくよ悩んでる自分を笑ってみたり、またくよくよ悩んだり、
時々運良くいい感じになったり。どーでもよかったり、よくなかったり、
でも著者は努力してると思うけど。
著者なりの努力って言うか。
遊ぶのも大変って言うか。
自分で自分の時間に納得するのに、実は普通より厳しいとか。
こんなに堕落してるぜって言っててもさ -
Posted by ブクログ
町田康のつける題は余韻が残る。その奥に深い含蓄を感じるような雰囲気ではあるが、おそらくはそんなものないんだろう。単に、言葉になりかける寸前でぐずぐずになってしまう想いをむりやり言葉にしたからこうなってしまうんだろう。だから、町田康は町田康であり続けるんだけれども。
彼は因果という言葉をよく使うが、まあ僕の生い立ちも因果、みんな人生因果なのであるが、同じ因果でも、彼のような因果な人生は、なかなか魅力的だと思う。ただし憧れながらも僕は無頼を認められないんだけどね。強迫的に。
彼も若いときはともかく、現在はなんとなく、そうなのではないかと思う。