西條剛央のレビュー一覧

  • 人を助けるすんごい仕組み

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    仕組み自体がすごい、というわけではない(違う表現をするならば、シンプルかつ合理的過ぎて逆に当たり前と思ってしまうほどにすごいと言える)。
    仕組み自体のすごさ以上に、このような仕組みを生み出した事象がすごい。これが構造構成主義によるものかどうかまでは判断できなかったが、あくまで、どこまでも純粋に、問題解決に向かっていたことは確かである。目の前の問題の先に新たな問題を設定することを意識的にしない。問題解決Aで得た利益を問題解決Bに投資し、というような投資的概念がここにはないからなのかもしれない。

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    2014年12月08日
  • 人を助けるすんごい仕組み

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    サブタイトルは
    「ボランティア経験のない僕が、日本最大級の支援組織をどうつくったのか」で、
    まさにその通りの本でした。
    著者の西條さんは「ふんばろう東日本支援プロジェクト」代表で、
    早稲田大学大学院(MBA)専任講師です。

    帯の糸井重里さんの推薦文がわかりやすいので、
    全文引用します。

    『岩をも動かす理屈はある。
    「そこに方法がないなら、つくればいい」
    西條さんの学問は、実戦的で痛快だ。
    震災の状況だけでなく、あらゆる仕事の場で
    役に立ってしまう本になったと思う』

    最初は、地震の発生、そこからの著者の思いや行動などが綴られて進行していきます。
    あっという間に組織の原型が出来あがりますが、

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    2014年07月19日
  • 人を助けるすんごい仕組み

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    東日本大震災のボランティアをどうやって始め、進めていったかという話。
    本の始めに震災当初のころの話が書かれていた。私的な話だが、震災の日の翌日に自分の結婚式が予定されていたことでそのことで頭がいっぱいだったことと、帰宅難民になり、車の中で一晩過ごしたことで、震災直後の様子をよく知らなかったことに思い当たった。本を読むだけでずんと落ちおんでしまうほどひどい状況に、自分のことでいっぱいいっぱいでこのことを直視できなかったことが本当に幸せなことだったんだなと思った。
    内容は後半のところどころに、蛍光ペンで線を引きたくなるような、ビジネス書としていいことが書かれていて、いい本だと思う。

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    2013年12月06日
  • 人を助けるすんごい仕組み

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    「未曾有の事態には、未曾有の自分になるしかない。」と自分の中のリミッターを外して震災ボランティアを立ち上げたプロジェクトの話し。ツイッターやフェイスブック、ブログといったSNSを駆使することでボランティア活動が瞬く間に大きくなって次々と成果を上げていく様子は、まさに「すんごい」。
    プロジェクトを推進する方法論といった内容とは別に、震災時の現場の悲惨さや津波の恐ろしさなども記述されていてぼろぼろ泣きながら読んだ。

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    2013年07月23日
  • 人を助けるすんごい仕組み

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    震災のボランティア活動を通じた、あらゆる目的を達成させる方法の考え方について語られた本。
    素晴らしいと思ったのが、すんごい仕組みの中には、システマチックな構造だけではなく、きちんと人間の気持ちが組み込まれていること。
    いくら方法が素晴らしくても、気持ちが動かなくてはお話にならない。
    ボランティア活動は感謝がなくなったら崩壊する、のくだりでは、自分の普段の活動についても参考になる。もちろん、お金をもらえる仕事にも、感謝はあった方がい。

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    2013年03月30日
  • 人を助けるすんごい仕組み

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    ・方法の原理では、プロジェクトの有用性は、1)状況と、2)目的から規定される。
    ・現場の状況を踏まえた上での目的の設定。
    ・被災者と支援する側の関心事と期待値のマッチング
    ・計画はたてない。
    ・任せるとことは任せる。
    ・勝負ところにはリソース投入。
    ・やってよかったね。で終わる。
    ・モチベーションがすべて。感謝の気持ちがボトムライン。

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    2013年02月24日
  • 人を助けるすんごい仕組み

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    3.11の後、日本最大級の支援組織「ふんばろう東日本プロジェクト」をつくった、代表 西條剛央さんの記録

    4人でのボランティアからはじめたことが、全国のひとりひとりの力を活かし、大きなプロジェクトになっていく過程と仕組み。固定的な方法も役に立たず、未知の状況で、変化の激しい環境のなか、必要なものを、必要な人に。協力したい人から、早く確実に届ける。

    被災された方々のために、自分にできることをしたい、という思いの具現化のもとになるのは、構造構成主義=あらゆることを、しなやかに対応するための考え方。構造構成主義という理論があったからこその実現、でも、そのきっかけは、たくさんの偶然(もしかしたら必然

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    2013年02月24日
  • 人を助けるすんごい仕組み

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    なぜ、日本ではジャスミン革命が起こらないんだろう?と思っていた、インターネット、SNSがこれだけ盛んなのに。
    でも、日本では、SNSを利用したすんごい仕組みが動いていたのだった。
    「ふんばろう東日本支援プロジェクト」あの大きな仕組みが、こんなにも個人的なきっかけで始まっていたとは...
    「ふんばろう東日本支援プロジェクト」は、震災後の大混乱のなか生み出された仕組みだが、必ず来ると予想されている東南海地震、東海地震でもこの仕組みは有効に機能するだろう。
    その日に備えるためにも、ぜひ一度読んでおくことを薦めます。

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    2013年02月04日
  • IT時代の震災と核被害

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    あの日、IT企業で何が起こっていたか、から、あの日から、僕らはどこへ向かっていくのか、まで。
    引き受けて考える、ことが、紹介されてる色んな人たちに通奏低音になっていて、宮台さんの文章でしっかりと言語化されて、締まった感じ。いわゆる理系と、いわゆる文系をつなぐ一冊。編集、お疲れさまでした。

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    2011年12月31日
  • チームの力 ――構造構成主義による“新”組織論

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    会社の新規プロジェクトを始める前にここで言われている原理について理解しておいて良かったです。
    でも理解するのは簡単でも案外単純なことを実践するのが難しかったりする、、、

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    2024年08月08日
  • 人を助けるすんごい仕組み

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    P283 公平主義からの脱却
    「行政の足かせになっていたのが「全員に、完全に同一の物を、同時期に配らなければならない」という「公平主義」である。
    なるほど。一部のクレーマーのおかげで行政が慎重になってしまう理由だ。

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    2019年09月23日
  • チームの力 ――構造構成主義による“新”組織論

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    一人の人間にできることは限られている。でも、チームを作れば“巨人”にもなれる。チーム作りとは希望を作ることでもあるのだ。「日本最大級の支援プロジェクト」を運営した著者が、独自のメタ理論「構造構成主義」をベースに説く、チームのための新しい組織論。チーム作り、リーダーシップ論、戦略の立て方、モチベーションを引き出す極意、トラブル解消法など、チームの力を最大限に伸ばす原理と方法を明らかにする。

    今回は理解できず。いずれまた。

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    2018年08月26日
  • チームの力 ――構造構成主義による“新”組織論

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    「ふんばろう東日本支援プロジェクト」を立ち上げた西條氏によるチーム論。「構造構成主義」を学ぼうとするより、これだけの偉大なことをやってのけた人物の視点から学ぶべき。

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    2017年01月01日
  • 人を助けるすんごい仕組み

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    現場に即した自由な発想で実行することのすごさ!

    亡くなったおじさんへの思い、現地で目の当たりにする被災状況が胸を打つ。

    質問は気軽に、批判は慎重に。
    相手を認めてから提案する。
    厳しすぎる攻撃を慎む。
    初めての人にやさしく。
    メールより電話、電話より直接話す。
    休む時は休む。
    目的を同じくして行動するものは、みんな仲間であり、味方であることを忘れない。

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    2016年09月15日
  • 人を助けるすんごい仕組み

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    ネタバレ

     著者 西條剛央氏は1974年生まれで、早稲田大学大学院(MBA)の心理学と哲学の専任講師を務めている。
     過去にボランティア活動の経験は無かったが、「構造構成主義」を用い「ふんばろう東日本プロジェクト」を立ち上げ、日本最大級のボランティア・プロジェクトを成功させる。
     本書は、その仕組みと支援の舞台裏を書いたもの。
     
     阪神大震災のときも、全国から集まった多量の支援物資について保管と仕分けができずに被災者に届かなかったと聞いた。東北大震災では、その失敗を教訓にロジスティクスに詳しい人がボランティアとして支援していると聞いたような気がするが、事実を確認したわけではない。
     確かに、『ホームペ

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    2016年02月01日
  • チームの力 ――構造構成主義による“新”組織論

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    総論は賛成。
    見落としが多い。つまり、自説の主張はなんとなくわかるけど、他との相対的位置関係や、なぜそれが重要なのか、とか歴史的背景がないので、この理論や技術?が僕らにどういうメリットがあるのか全く想像が至らなかった。編集者の問題だと思うけど。
    自分を見ているようで、恥ずかしい。

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    2015年06月13日
  • 人を助けるすんごい仕組み

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    ほば日で紹介された、西條剛央さんの本
    構造構成主義を元にした、東日本大震災でのボランティア活動について解説している。
    一番面白いのは、ほぼ日の対談を西條さん視点で再編成した5章だ、
    構造構成主義とは、何にでも通用する原理を研究するもので、状況と目的をポイントに有効な方法を見つけるというもの。

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    2014年10月21日
  • 人を助けるすんごい仕組み

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    東日本大震災の時、ボランティアを一番大きく動かした西條さん。 どのようにこの仕組が生まれ実践されたのか? これは多くの人が活かせる点が多いものだと思います。これからの時代の考え方、資本主義の未来。 そういう意味でも学びの多い本だと思います。

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    2014年05月28日
  • 人を助けるすんごい仕組み

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    東日本大震災における被災地支援の大きなうねりの一躍を担ったプロジェクトの活動の様子と、ボランティアの集合体という無形なものを、いかにして実態ある組織にまとめ上げたのか、その内部構造が良く分かります。

    ボランティアに参加したことのある人、あるいは、ボランティアと被災者をマッチングする立場に立ったことのある人は、その組織化と運営がいかに難しいことなのかを実感しているはず。

    私自身、何度もボランティアに参加し、そしてNPOの運営に携わっている者として、本書は、組織運営のお手本として大いに参考になった。

    組織論としては、ビジョンの共有、目標の設定、プロジェクト組織の有効性、権限移譲と情報共有の重

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    2013年02月01日
  • IT時代の震災と核被害

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    東北の震災の際に関わったITのお話。パーソンファインダーとかUstとかポジティブな面と、人間のダイレクトな関係が支えたあの時期についての考察をさまざまな方がしています。今回ほどSNSが重要な役割を果たしたことはなかったと思う。でもいろいろと課題もあったのも実際です。私がもし使いこなせなかったらどうだったんだろう…気になったのは書き手の差かな?いろいろな人の観点から見れるのは面白いけど、明らかに当事者だった人と取材して他人事だった人の文章は違うと感じました。

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    2012年04月16日