西條剛央のレビュー一覧
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・意味の原理:起きた出来事は変えられないが、出来事の意味は事後的に決まる
・10分あればできることがある、今の自分にしかできないことがある
・時間を止めて固定的に考えると、一人ひとりの力はあまりに小さく無意味なものに感じてしまいますが、時間というファクターを入れて考えるとそんなことはないとわかります。僕らが少しでも進めておけば、そこを出発点として、子供たちが次の世代がさらに進めてくれる。強い意志は継承されます。
・構造構成主義:「方法」というのは、必ず「ある特定の状況」で「ある目的を達成する手段」として使われる。要するに考えればいいポイントは2つしかない
・状況をトップダウンにコントロールせず -
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タイトルだけ見たときは、「仕組み」という言葉に少々違和感を感じていたけれど、読んでみると確かにすんごい。
内容的には仕組みよりも想いや情熱の部分をとても感じ、考えさせられる本だった。
ボランティアをやったことがなくても、こんなに大きなことを成し遂げられる。
人間、なんでも本当にやると決めたことはやるんだなと思った。
ボランティア、チャリティ、支援、まだまだ自分もしたことがないけれど出来ることはある。
知らないからやらないとか、やったことないからやらないとか、でも自分がされたら嬉しいのは何か?
そうやって人の想いと具体的な行動、活動が巡り巡ってこの地球は成り立っているんだなと改めて考えた。
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Posted by ブクログ
●ボランティア活動への感動
・前半部分は読んでいると涙が出てくる
・人の優しさ、誰かを、他人を思いやって、自分の時間やあらゆるエネルギーを投資してきた人たちがたくさんいたことに驚く
・知らなかっただけだが、多くの人が、被災地を支援していたという事実に感心した。自分の見えないところで、いつも、誰かが、誰かのために、頑張ってくれているのだろう
●個人の手によって多くの被災者を支援できる時代
・役所や赤十字社に頼らず、支援の仕組みを作り上げた筆者
・ツイッター、フェイスブック、サイボウズLiveなどを駆使して多くのプロジェクトを実施した
●被災地の悲惨さ
・遺体は損傷が激しく、頭が取れているこ -
Posted by ブクログ
構造構成主義を専門とする西條さんが、東日本大震災で行ったボランティアの様子(人を助ける様子)をまとめた本です。
ボランティアそのものよりも、ボランティアの仕組み、ボランティア団体の組織の作り方・運営の仕方が「すんごい仕組み」になっています。
「状況」と「目的」に応じて「方法」を決める、という、言われてみれば当たり前の方法を、適切にそして素早く、東日本大震災後のボランティア活動に適用した結果が、「人を助けるすんごい仕組み」につながるわけです。
ボランティア活動の本としても読めますが、組織論の本としても読めます。
興味がある方は、是非、手に取ってください。 -
Posted by ブクログ
副題の「”新”組織論」に偽りなく、現時点で最先端をゆく組織論と感じました。
本書は、著者が立ち上げた「ふんばろう東日本支援プロジェクト」を、改めて論理的に振り返った組織マネジメント論です。マネジメント分野で最も高度で難しいとされる非営利活動のボランティアマネジメントに関するヒントが多数盛り込まれており、すぐに役立つ内容になっています。
組織論の本は、自分の専門だけに、数多く読みましたが、これまでの組織論の常識を覆す要素が複数ありました。プロジェクト型業務が増加する中、非営利活動の実践者に留まらず、営利活動のビジネスパーソンにも是非お薦めしたい一冊です。 -
Posted by ブクログ
さっちゃんさんからMaetakeへのプレゼント本です。
本はあの3.11の事件当日の著者の体験された状況から、支援に乗り出すきっかけ、そのプロジェクトが拡大していく過程での様々な出来事を検証する中で(ここまでは涙なしにはやはり読めませんでした)、何が効果的で何が反省点だったのか、今後の課題はなにか、そして最後に自分がこの本を書くその必然性のようなもの、について書かれています。
やはりこういった書評はありきたりの解説ではなく、自分が置かれた今の状況の中で何を感じたかを個人的主観として書くべきなのでしょうから、私自身の湧き上がった思いをあげると…
・関西に住んでいて、あの日、映像に食い入るように見 -
Posted by ブクログ
ネタバレ筆者が3.11以降「ふんばろう」プロジェクトを立ち上げ、
巨大化した組織をいかにまわしていったかを、筆者の専門
「構造構成主義」という小難しい理論を軸に語っています。
大事なのは「状況確認」と「目的の把握」。
実に単純明快!
この目的に集った力は、役所の公平主義や前例主義などの
障害を打ち破る力やスピードがあることを実証しました。
また、勢いで動いていた初期から、次第に
組織内部で発生してきたトラブルを減らす
7か条は、色々な組織に使えそうです。
後半には、
「ある組織や社会が衰退と滅亡に向かうときに、
一つの共通した現象が見られる。
それは個々人レベルでは、誰もがおかしいと
思っている