西條剛央のレビュー一覧

  • 人を助けるすんごい仕組み

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    この本を読むきっかけは、テレビで西條上さんを見たことです。私自身が、震災から2年たって何もできなかったことがずっと心にかかっていました。仕事が忙しいとか、何が最善か考え込んでしまって結局何もできないと言う言い訳だらけで結局何もやらずじまいでした。

    心に残ったこと
    最善じゃなくてもとにかく動き始めることが大切である。 100人いれば100人から知恵を借りることもでき、次第により良い形に変えていくことができるが、何も始めなければ一歩も動くことができない。
    個人的には、やっぱり原子力発電にはNOという考えである。発電所の隣に住んでいない、自分はNOと言うしかない、というのが今の気持ちである。

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    2013年03月14日
  • 人を助けるすんごい仕組み

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    組織論として勉強になりました。スポーツ組織だけでなく、全国各地の行政組織は参考にした方が良いと思う位。

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    2013年03月03日
  • 人を助けるすんごい仕組み

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    先日西條さんの講演会があり、それに参加したのをきっかけにして、この本を読みました。講演会でのお話も、この本の内容にも、うん、うん、なるほど!ほんとうにその通りだ!と納得することが多かったです。特に6~7章の組織運営についてのくだりは、自分の仕事やボランティア活動を続けて行く上で大変参考になりました。早速Facebookのふんばろう東日本支援プロジェクトのFunbaro_allグループに登録しました。今後、何かの形で活動したいと思っています。

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    2013年02月13日
  • 人を助けるすんごい仕組み

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    もうすぐ2年がたってしまうのだが、段々報道が少なくなってきているし、ボランティア活動も下火になってきたと言われているので、あらためてあの日をきっかけにおこなわれたいろいろな活動を振り返りたくて手にとった。このプロジェクトの代表者、西条さんはほぼ日で紹介されるまで知らなかった。
    でも読み始めるとすぐにファンになった。腰の低い、謙虚な姿勢で、よくNPOで活躍している大声で正義を声高にさけぶスタイルとは真逆だったのが好感がもてたからだ。「公平という呪縛」にとらわれがちな日本の組織の問題点とそれに関する対処策がとくに会社組織にも通用すると思った。この本はできるだけ大勢の人に読んでもらいたい。そしてこれからも支援を続ける人の輪を拡げていきたい。

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    2013年01月04日
  • チームの力 ――構造構成主義による“新”組織論

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    これからチームを作るにあたり、参考になる本。うちのチームの理念は正しいのだろうか。浸透しているのだろうか。今一度、考えたい。

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    2025年04月10日
  • クライシスマネジメントの本質 -本質行動学による3.11大川小学校事故の研究

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    本の雑誌・年間ベストから。作者の字面、見覚えがあるよな~と思っていたら、いつかその著書を読んで、他のものも是非、と思っていた方だった。そういう意味でも惹かれた一冊。論旨は、大川小学校で突出して見られた被害を、丁寧に紐解くもの。その中で、色んなバイアスにも言及があり、実践に役立つ防災の知識も身につく。大震災のあとの余震という見方でなく、そのまえの前震という考え方は、予測のつかない自然の驚異と向き合うにあたり、大きな示唆を与えるものと考える。それにしても、こんな大きな災害下にあってさえも目につくのが、お上の隠蔽体質っていうのが泣けてくる。
    以下、敢えて言うなら、なんだけど、本書が論文の延長上のものだから仕方ないかもしれないけど、特に前半、同じ内容が何回も繰り返されるのがしんどい。あと、文章の拙さがちらほら目につくのも△。大勢としては非常に興味深い論文でした。

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    2022年01月05日
  • チームの力 ――構造構成主義による“新”組織論

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    構造構成主義に基づいたチーム運営を理解できる。提唱している内容自体は巷のビジネス書に書かかれていることと大きく変わらないが、哲学的な原理に基づいているので説得力がある。だからこそブレずに実践できるのだと思う。

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    2021年08月16日
  • チームの力 ――構造構成主義による“新”組織論

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    ネタバレ

    本書は「目的に応じたチーム、ひとりではできないことを達成するためのチームをどのように作ることができるか」というテーマについて、構造構成主義に基づく3つの原理(価値の原理、方法の原理、人間の原理)を元に説明している。
    3つの原理に通底するのは、関心相関性原理、言い換えれば「物事の価値や意味は関心に応じて立ち現れる」という原理である。少し単純化してまとめれば、チームが掲げるビジョン、追求する指標、方法の選択、人選といった物事を、チームの目的に即して決定することが肝心である。これが本書から得られる知見である。
    ところで本質に即したチームの目的という関心と、人間的な自己保存の関心は表面的なところではときにせめぎ合う。例えば、職場で管理職を担う人は、ときに自分が目的を見失っていたとは認めたくない。また、自分のやり方を否定されたくない。あるいは自分への責任を免れるために前例に則りたい。
    したがって、もし自分が組織を運営する立場になければ、本質に即した関心に応じてチームを変えるために説明と説得を試みる必要がある。そしてこれが難しい。
    本書のチーム論のよいところは、「ふんばろう」という著者自らがリーダーを務める新しいチームの事例を中心に紹介しているにもかかわらず、既に走っている組織を底辺から変革するニーズにも答えていることである。本書によれば、本質に即した変化を起こすことが管理職(チームの運営権を持つ者)の関心にとっても有利であることを示せばよい。
    また、本書は目的に即してどのような行動を取るべきかというレベルで関心が食いちがうときの考え方として、契機相関的観点を示しており、こちらも現場レベルで有効な道具であり、場合によっては自らの関心を修正することを可能にしてくれる。
    ふだんは、自分が選んだ組織に明確な「目的」が不在だったとすれば、不運と自分の見る目のなさを恨むしかないのではと思いがちだが、本書のチーム論を自組織で活かせる可能性もあると信じたい。

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    2021年06月06日
  • チームの力 ――構造構成主義による“新”組織論

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    物事の本質からなる原理を解き明かす「構造構成主義」に基づいて、組織や活動を作り上げるにはどうしたらいいかを解説した本。
    東日本大震災への支援組織「ふんばろう東日本支援プロジェクト」を立ち上げ、運営し、目標達成の末解散した際の具体的経験を例に説明が進むのでわかりやすい。

    理念が大事で、きちんと明文化すべき。
    目的と状況に応じて、最適解は変わってくる。
    話し合いのルールは、何でも言い合うのではなく、状況と目的に合った代案を出すこと。
    同じ問題関心を持った人が集まってチームを作ること。

    どれもなるほど、と思う。
    実行には難しいものもあるけれど。

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    2017年07月17日
  • チームの力 ――構造構成主義による“新”組織論

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    作者が体系化したと言われる構造構成主義がどういったものかはいまいち僕はわからなかった。
    が、方法の有効性は、状況と目的によって変わるという方法の原理を共有し、機能的に方法を変えていく姿勢や、人間の原理を加味してボランティアとしてチームメンバーに接する姿勢は、自分の会社でのチーム運営において忘れていたことなので、大いに参考になった。

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    2017年05月08日
  • チームの力 ――構造構成主義による“新”組織論

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    ネタバレ

    構造構成主義という独自理論からチームの在り方を提唱している。ただ、独自理論というが言っている事自体は、そうだよねって感じなのだけど理論化することで汎用性をもたせられるところに価値はありそう。

    チームとはそもそも何か?からミッションや目的の重要性を再考したり、深く掘っていく姿勢はすき(実際には本書では端的にまとめられちゃっているが)
    また組織とチームの違いとして、時間軸でとらえた一過性のものをチームとすることで、最終的には「なくなるべき」と主張しているのはとても賛成。

    あとは構造構成主義の根本原理に関して展開しているお話だった。

    「戦略と実行」でも言われていたことが理論化されていたのが価値の原理で、価値とはそれぞれの関心と目的に応じて立ち現れるもの。
    そしてその「関心」は何かしら契機=きっかけから生まれる。
    だから全ての価値判断は個人的体験をきっかけとして生まれた関心から生じるものなので、その価値判断の前提となる関心・契機を理解し合おうという流れ。
    [契機→関心→価値]というステップで捉えていたので、自分の中で非常に整理された。
    正しいかどうか、良いか悪いかという価値判断も結局はその根底にある関心からきているし、目的が同じでも意見が対立するのは個々人が異なる経験を通して異なる関心を形成しているからだろう。

    手段は目的に応じるとはいわれるが方法の原理では、そこに状況も付け加えているのでまあ確かに、と納得。様々なフレームワークも「それを使うことで目的は果たせるのか?」「今現在の状況に対して有効なのか」と問うことが必要なんだと。言われてみれば当たり前だけど、目的は常に明文化するがその状況下でどうかってあんまり明文化して考えてこなかったかも、と反省した。

    他にも前例主義に陥る体質としてサンクコストの観点から「失敗を回避することに関心がある」ために、変わろうとせず「現状を維持することに価値を見出す」という指摘はもっともで、ここでも価値の原理を活かして相手の関心に寄せたコミュニケーションを測ることが重要だと。

    上司や同僚に対しても調査を通してメンタルモデルを理解し、自分が成し遂げたいことの価値を訴求するためにコミュニケーション設計する、という考え方が大事で、UXデザイン導入したいのにって言ってる人がUXデザインを導入するためのデザインができてないよねってケースに関連ある分野の話だなあと思った。

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    2016年09月23日
  • 人を助けるすんごい仕組み

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    ボランティア経験のない著者が東日本大震災のあとに立ち上げ、被災者支援に成果を挙げた「ふんばろう東日本支援プロジェクト」について、どのような難題をクリアするために、どのように支援の仕組みをつくり、プロジェクトを運営していったのかを具体的に解説。「ふんばろうプロジェクト」の仕組みや成果は確かに「すごい」と思えるものだった。東日本大震災に直面し、それに立ち向かった著者を中心とする人々のドキュメンタリーとしても興味深い。
    本書の内容は、有効性のある組織づくりを考えるうえで有益だと思う。しかし、その鍵となる「構造構成主義」という著者が編み出した理論については、本書を読んだだけでは十分に理解できたとは言い難かった。方法の有効性は、「状況」と「目的」に応じて決まるというのが基本となる考え方のようだが、ある意味当たり前すぎて「ふーん」という感想しか持てなかった。
    本書では、プロジェクトを進めるなかで直面した「行政の壁」についても触れられており、その原因として「前例主義」や「取引コスト」、「公平主義」などが挙げられていたが、行政関係者として耳が痛い指摘だった。

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    2016年02月07日
  • チームの力 ――構造構成主義による“新”組織論

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    本書は「ふんばろう東日本震災支援プロジェクト」で中心的役割を果たされた、西條氏のチームマネジメント手法を中心に展開していく。新しい組織マネジメトの方法論として提起される構造構成主義の概念は、本書で初めて聞く考え方であった。

    構造構成主義は次の三つの基本原理に基づく。
    1)価値の原理:すべての価値は、目的、関心、欲望に応じてたちあらわれる
    2)方法の原理:方法の有効性は、目的、状況によって決まる(変化する)
    3)人間の原理:人は関心に応じてたちあらわれた価値を欲して生きている

    我々が実施してきた過去の多くの組織運営においては、経験に基づく知恵の体系化により、多くのマニュアル、ガイドライン、ルールを制定し、行動の規範とする場合が多かったと考える。 また、組織内の情報伝達も各階層を通過して、収集、判断、実行が行われてきた。予測できる範囲の変化とスピードに対しては、これら経験の蓄積も有効であった。

    しかしながら、予想を超えた大災害時にはマニュアル、ガイドラインのみでは不十分であり組織内の情報伝達ルートが途切れても、自主的に判断し自立的にフレキシブルに動くことのできる組織論が求められる。
    この方法論そのものは新しいものでもなく、民間レベルでの企業活動でも多く用いられてきた”現場力”の一つであろう。

    フレキシブルな組織を運営していくために、組織に参加するメンバー間に、共通の価値を達成する目的、ビジョンが必要である。
    状況の変化に応じ目的が達成されたら、新たな価値を求めるために、組織も自ら変化し消滅していくことを是とするなど、ああそうかと気づかされるところも多い。

    組織内での人を生かすという意味での”適材適所”も人は関心に突き動かされ動いていくという原理の視点に立つと、チームの有効性につながる運営も可能と気づかされる。

    ふむふむ、とうなずくところも多く、平常時ではあるが、多様な人材と日々変化する状況に対応せねばならない組織運営を新たな視点で見ていこうと思う。

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    2015年08月12日
  • チームの力 ――構造構成主義による“新”組織論

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    構造構成主義に基づくチーム組成及び運営論。東北大震災の支援プロジェクトを踏まえての議論で納得感が高い。

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    2015年07月11日
  • チームの力 ――構造構成主義による“新”組織論

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    構造構成主義による「ふんばろう東日本支援プロジェクト」の運営を丁寧に説明していて、なるほど構造構成主義とはこういうものかとある程度分かりました。
    しかし、構造構成主義というツールを使ったからといって、著者のような家電プロジェクトや重機プロジェクトを思い付くわけがないと感じました。つまり、構造構成主義を勉強しても素晴らしアイデアが出てくるわけではない、著者の発想力や閃きが日本最大級のボランティア団体を作ったのだと感じます。

    信念対立の解消には、お互いの立場に基づく関心から出発すれば良いと言いますが、この件がどうも引っ掛かります。本書や前書を読むと、『○○という前提(関心)があるなら××になる』というような定式化・アルゴリズム化している感じを受けます。
    信念対立については幕末の動乱期を思い浮かべます。幕末志士達は、己の信念によって、攘夷/開国、尊皇/佐幕/公武合体だったりと、様々に分けられます。それらについて、著者は『前提となる関心が異なるから対立が起こる』と言っているので、『じゃあ関心が同じだったら信念も同じになるのか?』と疑問を持ちます。それはさすがに言い過ぎでしょうが、なんかそんなニュアンスを受けます。ただ、相手の背後にある関心に注目するのは瞠目です。
    あと、『信念の対立は和解できないことがある。それは相手を認め合い尊重する姿勢が大事である』という終盤の開き直りにはちょっとガッカリでした。それを言ったらファイヤアーベントの『何でもアリ』で良いじゃん!って思いました。
    僕の評価はA-にします。

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    2015年07月01日
  • チームの力 ――構造構成主義による“新”組織論

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    構造構成主義、興味深いです。
    価値の原理、方法の原理、人間の原理からの考察。

    ここまでシンプルに絞れるのか、と思いました。
    そしてこれを自分たちで実践するのは、簡単ではないな、とも。

    信念対立についての考察も、日常的に出会うところなので、確認の意味でも参考になりました。

    私たちが価値判断を行う時、それは自らの関心に影響を受けている。そしてその関心には根拠となる物語がある。

    お互いを認め合うことができれば、それでいい、という落とし所もいいな、と思いました。

    自分の現場でも、構造構成主義を活用していこうと思います。

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    2015年06月17日
  • 人を助けるすんごい仕組み

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    大震災というスピードと柔軟性を必要とするなかで、ボランティアという不確実な人々をいかに組織するか。
    実践があるのでとても説得力がある。
    成功の背景には筆者の説く構造構成主義があったから、という理由はちょっとよくわからないけど、示されているポイントは、ボランティアのみならず様々な組織運営に当てはまると思った。
    ポイントを押さえて、いろんなアイディアを出すには、経験も必要だけど、学問も大切なんだなと感じた1冊。

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    2015年06月15日
  • チームの力 ――構造構成主義による“新”組織論

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    一度触れてみたかった本作者の主張がまとめられた新書。これまでにも、構造主義の観点に立った本はいくつか読んだこともあるので、それ自体は目新しいものではなかった。構造主義そのものは、自分的に納得できる部分が多いから、本作を読んでもうなづかされる面が殆ど。それに最近、仕事上でチームに携わらなければならない場面が増えてきたのもあって、リアルタイムに活かせそうなのも良かった。言葉で言えば簡単だけど、実生活に生かすのは難しいですけどね。

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    2015年05月18日
  • 人を助けるすんごい仕組み

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    仕組み自体がすごい、というわけではない(違う表現をするならば、シンプルかつ合理的過ぎて逆に当たり前と思ってしまうほどにすごいと言える)。
    仕組み自体のすごさ以上に、このような仕組みを生み出した事象がすごい。これが構造構成主義によるものかどうかまでは判断できなかったが、あくまで、どこまでも純粋に、問題解決に向かっていたことは確かである。目の前の問題の先に新たな問題を設定することを意識的にしない。問題解決Aで得た利益を問題解決Bに投資し、というような投資的概念がここにはないからなのかもしれない。

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    2014年12月08日
  • 人を助けるすんごい仕組み

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    サブタイトルは
    「ボランティア経験のない僕が、日本最大級の支援組織をどうつくったのか」で、
    まさにその通りの本でした。
    著者の西條さんは「ふんばろう東日本支援プロジェクト」代表で、
    早稲田大学大学院(MBA)専任講師です。

    帯の糸井重里さんの推薦文がわかりやすいので、
    全文引用します。

    『岩をも動かす理屈はある。
    「そこに方法がないなら、つくればいい」
    西條さんの学問は、実戦的で痛快だ。
    震災の状況だけでなく、あらゆる仕事の場で
    役に立ってしまう本になったと思う』

    最初は、地震の発生、そこからの著者の思いや行動などが綴られて進行していきます。
    あっという間に組織の原型が出来あがりますが、
    そのスピード感はほんとうに現実に即しており、
    ただ、紙幅の都合上早まっているわけではないのです、当たり前だけど。

    どういうプロセスを経て、このような大きくて機能的な支援組織が編まれたか。
    それがこの本を読むとよくわかります。
    細部の折衝なんかまではわからないところはありますが、
    著者自身、組織や枠組みを作ったらそこにいる人たちに放り投げてまかせられる人です。
    仕組みさえきちんとしていれば、ちゃんと動くのだ、
    という信念とご自身のされている学問への自信がそこにはあるようですし、
    実際、そうやってうまくいったボランティアモデルなんですよね。

    要所要所で、著者の専門である「構造構成主義」に照らして行った行為だとして、
    そのやり方が紹介されます。そのうちの「方法の原理」というのが、
    今回とても有益に使われていて、それはこういうことで、
    (1)状況と(2)目的によって規定される
    ということでした。
    _______

    状況を踏まえて、目的を見定めつつ、その時点、その場で
    有効な方法を考案すればいいという考え方である。
    _______

    と、引用すると上のような説明があげられます。
    これはね、けっこう使える考え方なんじゃないかなと思いました。
    知らず知らずそうやって「方法」を考えている人も多いでしょう。

    それにしても、最初の段階で著者が被災地に足を踏みいれて、
    その状況や被災者の話が載っている部分があるんですが、
    今読んでみると、当時の、北海道に居ても感じた、
    打ちのめされるような気持ちがよみがえり、
    さらに、こんなにもひどかったのかという新たな生々しい情報を知ることにもなって、
    この震災を忘れ去るべきではないなと思い返したくらいです。
    遺体の損傷もひどかったみたいですね、言うのがはばかられるくらいに。

    また、ちょっと考えたところは、P・F・ドラッカーの引用のところです。
    これは、価値についての考察のところであり、僕が気になった文章は
    まったく本書とは関係のないところなんですが、それはこういうところでした。

    _______

    「われわれは何を売りたいか」ではなく、「顧客は何を買いたいか」を問う。
    _______

    小売店で働いていた時に、お客さんが何を買いたいかだなと考えていた僕は、
    上司に「何を売りたいか考えて、どうやって売れるかを考えて売るんだ」と言われた。

    本部から、週末のセールはこれこれでチラシに載るから発注忘れるな、
    みたいな感じで毎週やってたわけで、
    本部としては顧客が買いたいものだとか旬のものだとかの合わせ技で出してきたと思うんだけど、
    その数量とかを決めるのは末端の僕みたいな人でした。
    そうなると、どれだけ売れるかを想像したり、過去のデータとか、
    昔からいる人にアドバイスしてもらって発注することになる。
    お客さんは買いたいかなと、そこで考えるわけです。
    でも、「何を売りたいか」ありきだったんですよね、どっちが先かって言うと。
    末端にいると、そこらへんひっくり返ります。
    だから、「何を売りたいか」でポップを作ったり、置き場所を考えたりして商売してた。
    店員は、もう、「どう売るか」なんですよねぇ。
    何をどうやってさばくか、でやらされる。
    ドラッカーを読んでると実はこういうところで末端の人はわからなくなります。

    と脱線したところで話を本書の内容にもどして。

    冒頭、糸井さんの名前が出たところで気がついた方もいらっしゃると思いますが、
    本書の第5章になっている部分は、『ほぼ日』で行われた糸井さんと著者の西條さんの
    まさしくこの「ふんばろう東日本支援組織」についての対談から
    再構成されたものだったりしますので、その対談で西條さんを知っていたりもするでしょう。
    また、ツイッターをよく使われていたようなので、地震発生まもない時点から
    西條さんを知っている人もいるかもしれない。
    そういう人に至っては、本書は僕よりももっと身近に感じて読めたりもするでしょう。

    最後に、本書の印税全てと出版社にはいる収入の一部が、
    このボランティア組織「ふんばろう東日本支援」におくられるとのことです。
    いまもまだ、仮設住宅にはいられている被災者のひとたちって多いでしょうし、
    この本で触れられているような、被災しながらも満足に支援をうけていない
    人たちもいらっしゃるみたいです。
    それを知ると、何もできない自分にはため息がでますが、
    本書を買ったことでちょっぴり寄付ができて、さらに読んで状況などを知れたこと、
    そして、明日へ繋がるような方法論に触れられたことは良かったなぁと思っています。

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    2014年07月19日