九井諒子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
1~2巻まで読み終わったので、こちらに感想をまとめます。
大変面白かったです。九井先生の作品全体に言えることではありますが、ファンタジーと現実の配分の仕方が正に絶妙! もしこれが普通のダンジョンもののゲームだったら、緊急脱出用のアイテムや魔法を使えばノーリスクで外に出られるし、食べ物はアイテムとしてダンジョン内にランダムに落ちているし、満腹度が尽きればゲームオーバーとなり所持金半分or全ロストで再スタートとなるはずです。でも、この漫画は違う。緊急脱出すれば持ち物は全部ダンジョンに置きっぱなしとなって一文無しになってしまうし、食べ物なんか落ちているはずもないので外で購入して持って入るかもしくは本 -
購入済み
奇抜でありながらスルッと入る
ほとんどネタが出尽くしてマンネリ化したファンタジーRPGの世界を背景に、よくまあここまで斜め上の発想ができたもんですね。
いや、むしろそのマンネリさえ武器にして既出感を共感にかえている計算さえうかがえます。
かといってそのナイスアイディアな題材に寄りかかりすぎることもなく、キャラクターたちの人間味や生々しい反応、意外性や予想に反する行動なども各所にちりばめられ読者を飽きさせません。
もともとこの作者さんは短編などでも、そういった予想外の流れや人間心理などの描写が魅力的でしたが、今回はその魅力が一気に溢れだしたような印象をうけました。
そして作中に出てくる食材の味が、なんとな