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Posted by ブクログ
九井諒子作品集「竜の学校は山の上」。
うーん。人の善意や未来への希望が作者の根底にあるのだろうけど、それだけで物事は収まりはしないよね、という現実の虚しさ厳しさを見せてくれる作品集だと思いました。どちらも、大上段に振りかぶってどうだ、というのではないし、こういうのもあるよね、というさりげなさでもない。押し付けがましくもなく、気づく人だけ気づけば?のニヒルさもない。ちょうど良い塩梅なところが、うまいと思います。
『代紺山の恩返し』『現代神話』のラストが、誰かへの好意という善意が生み出した先にある結果の虚しさを描いていて、どちらも報われなくてこう悲しさと悔しさと哀れみが混じって虚しくなる。
皮肉や冷笑を喜劇のオブラートに包むのが巧みなのかな。奇妙奇天烈というわけではないんだけど、王道でもなく、風刺も含みながら、誹謗批判ではない。
中庸になるのかなぁ。いろんな要素が作品のテーマとしてあるんだろうけど、世の中の全てに、それぞれの要素でうまく中庸なんだと思います。
現代と融合したファンタジー
現代社会とファンタジーが上手く融合していて、
本筋と息抜きの案配もよい。風刺と見ることができるが、
いかにも社会への批判といった風でなく、ユーモアや希望が
あるところが素晴らしい。
すこしふしぎ
気軽に読める短編集。どれもオチがいい。九井先生には『ダンジョン飯』で出会いましたが、この短編集を読んで、こういうことを日頃から考えている人だからダンジョン飯が描けるんだな……とわかりました。
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