中室牧子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
子育てに関しては、世の中に有象無象の本が存在していて、誰かの主観や経験に基づくものばかりだと思っていて、仕事と同様に、何かちゃんとしたデータ(エビデンス)に基づく知見を得たいと思っていたので、非常に興味が湧いた。
スポーツをすること、リーダーになること、非認知能力を高めること。それぞれは確かにエビデンスなんて必要なく、「そりゃそうか」と思うところもあるが、それをちゃんとエビデンスに基づいて述べられているのはとても納得感のある部分だと思う。
一方で、本書では様々なお話が既往研究を参照して述べられる形となっているが、少し掘り込みが浅いので、油断して読んでいるとまるで「ホンマでっかTV」を観てい -
Posted by ブクログ
本書は、これまでの「専門特化が成功への最短ルート」という通説に異を唱え、多様な経験を持つ人材(ゼネラリスト)の強みを明らかにした一冊です。スポーツ界、ビジネス、科学、芸術など幅広い分野の事例を交えながら、なぜ「知識の幅」が重要なのかを論じています。
変化の早い現代において「ゼネラリストの時代」が来たことを実感できる一冊で、専門性に縛られすぎず、幅広い知識を持つことがこれからの時代にどれだけ強みになるかを理解できる内容でした。キャリア形成や学び方に悩んでいる人にとって、新たな視点を与えてくれる本です。
また知識の幅を獲得することは、自分が何をするかわかる時、自分が誰だか分かる、これに通じると -
Posted by ブクログ
様々な分野を跨いで思考し、関連性を見つけたり新たな気付きを得ることは楽しい。絵画、建築、音楽、科学、解剖学、工学等、多数の分野を渡り歩いたレオナルド・ダ・ヴィンチ氏などその際たる例ではないだろうか。興味が赴くままあらゆるジャンルの本を読む自分を、本書は優しく肯定してくれた。人生は実験であり、比較対象は他人ではなく過去の自分なのだ。これからも分野を問わず、貪欲に知的好奇心を満たして行きたい。
以下、本書より抜粋。
「僕の人生で起こった良い出来事は、元をたどれば全部が不運な出来事から始まっている。だから、何かが起きた時点ではそれが良いことなのか悪いことなのかはわからない。本当にわからないよ。わか -
Posted by ブクログ
ネタバレ目の前ににんじんをぶら下げる方が勉強する。すぐに得られる報酬には飛びつく。将来の報酬より魅力的に見える。
インプットにご褒美を与える。=報酬とやること、が明確に結びつく。結果に報酬、では何をしていいか分からない。
勉強へのご褒美は、内的動機付けを失わせない。
自尊心と学力の関係は相関があるが、学力が高いから自尊心が高い、自尊心を高めても学力は高まらない=褒める教育は一概には言えない。むやみに褒めても、実力の伴わないナルシストを増やすだけ。
学力の高い友達がいると学力が上がる、はレベルが違いすぎると効果が無い。=習熟度別学級は効果がある。
最も収益率が高いのは、就学前教育。ここにお金をかけ -
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