中室牧子のレビュー一覧

  • 「学力」の経済学

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     冒頭から興味深い内容ばかりで一気読み。データを用いて教育を経済学的に分析されている。学習塾や私立校の費用対効果について書かれているのかと思ったら、少人数学級の効果やご褒美子育て、ゲームの悪影響など範囲はもっと広かった。ご褒美はアウトプット(テストの点数)ではなく、インプット(本を読む、1時間勉強するなど)に近い将来与えることは学力向上に効果がある。一見細やかな教育が実現しそうな少人数学級は費用対効果が低いことに驚く。習熟度別学級は効果的だと思うが、平等主義の保護者から苦情が来るんだろうな。

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    2025年02月18日
  • 「学力」の経済学

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     子育て世代に最もマッチした本である。巷に溢れるn数1の結果ではなく、大規模実験からの統計的優位によりエビデンスを確立させ論じている。この本に書かれているのは、子供達に対する土台の部分をどのように作っていくか?であり、けして成功するためのものではない。
     子供への向き合い方、考え方を整理できた良書であった。

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    2025年02月16日
  • 「原因と結果」の経済学―――データから真実を見抜く思考法

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    教育や経済、医療について因果関係を推測・評価する方法がわかりやすく解説されています。専門的な知識が欲しい人には物足りないかもしれませんが、初心者や素人にはちょうど良い難易度になっていると思います。それぞれの解析法に具体例と引用文献がきちんとついているのも評価高いです。
    著者の中室牧子さんは、この本(2017)以外には「『学力』の経済学(2015)」しか著作がなく、少ないのが残念です。いずれも出版から年数が経っているので、そろそろ新刊が欲しいところです。

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    2025年02月05日
  • RANGE(レンジ) 知識の「幅」が最強の武器になる

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    とても良かった。

    不確実性の高く、かつ生産性を求められる(効率的という意味合いの強い)時代に生きる上で、重要な「レンジを持つ」ことがまとまって書かれていた。

    今年の4月からメーカー社会人1年目になる自分にとって専門特化を急がず、自分にマッチしたキャリアを自分なりに探索していこうと思えるいい機会になった。

    また読む

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    2025年01月03日
  • 「学力」の経済学

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     教育の世界にも、統計、エビデンスをはっきりさせなければいけないと、著者は書いている。
     確かに週休2日制になって、学力は上がったのか?不登校の生徒の数はどうなったのか?などほとんど検証されていないと思う。
     私が、1番腹が立つのは「ゆとり教育」である。我が家の子供達は正にゆとり世代。文科省の政策の犠牲になったと親として危惧している。ゆとり教育は、成功だったのか、失敗だったのか?きちんと検証してほしい。

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    2024年12月06日
  • 「学力」の経済学

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    また時々子どもの成長に合わせて読み直したい!
    とても参考になった!
    海外でデータを元にして政策を実施している国で育てたくなった

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    2024年11月06日
  • 「学力」の経済学

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    子ども教育だけでなく、福祉の支援、社員教育にも参考になりそう。

    「こんなふうに育てられたかった」と思いながら読んでいました。

    自分が「いい先生」になれるのか?どうやって育てていくが自分への課題。

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    2024年06月15日
  • 「学力」の経済学

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    学習行動をどうやって取らせたらいいかの参考になる本です。ご褒美についての記述もあり、これは実践したところ同じ結果になりました。

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    2024年05月21日
  • 「学力」の経済学

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    誰かの子育て経験を書いて有るのではなく、科学的根拠を元に子育てについて書いて有る。
    本も良かったけれど、中室先生の公演はもっと楽しく吸い込まれて行きました。
    非認知能力の話を今子育て中のお母さん、お父さんに知ってもらいたいです。

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    2025年10月09日
  • RANGE(レンジ) 知識の「幅」が最強の武器になる

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    実は幅が大事!!一つのことを狭く深くよりも、広く浅くさまざまな体験を積んでおく方が後々、道が開けやすい。人生において無駄なことなどないのである。

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    2024年04月04日
  • まんがでわかる「学力」の経済学

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    ネタバレ

    続かないダイエット。足りないのは非認知能力。GRITの本でもあったやりぬく力と自制心の事。
    マシュマロ効果実験に当てはめて鑑みれば、私は遠い未来よりも近い未来の利益を追っている、自制心の足りない大人(笑)
    細かく計画を立て、記録し、達成度を自分で管理する事で自制心を鍛えるのに有効であるとのことだ。
    生まれつきの能力に頼らず、後天的な努力により能力は伸ばせると思う方が効果は出やすい様だ。私は今でこそ生まれや育ちなど原因論的に人や自分を決めつけていた様に思える。考慮すべきは未来論、今から何をやり遂げられるか。

    少しでもいいから前進する事から始めよう、と思えた。子供の教育に対し悩む親への本であるが

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    2024年03月05日
  • RANGE(レンジ) 知識の「幅」が最強の武器になる

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    ネタバレ

    様々な事例を用いながら、早期の専門化による影響と、様々な経験を経る(寄り道する)ことで、新たな発見や特出した成果を残すことを説明している。
    早期に専門化が決して悪いという観点ではなく、専門化が遅くなっても、決して悪くはないし、様々な道を通ることで、成功した事例を紹介している。1つの分野にとっては、当たり前なことでも他の分野に適用した際には、新しい発見を生み出すこともある。

    任天堂の枯れた技術の活用
    フェデラーのテニスへの専門化の時期など、
    いくつか刺さる部分があった。
    チャレンジャー号の例を見ていると、数値やデータだけに頼るというのが間違いというわかる。
    * 何かが違っているのであれば、そこ

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    2024年01月14日
  • 「原因と結果」の経済学―――データから真実を見抜く思考法

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    ネタバレ

    メモ
    相関関係なのかは因果関係なのか。如何に因果関係を見抜くか。

    因果関係を読み解く5ステップ
    1.原因は何か
    2.結果は何か
    3.3つのチェックポイント
    ①まったくの偶然ではないか②交絡因子(第三因子)が存在しないか③逆の因果関係は存在しないか
    4.反事実を作り出そう
    反事実を作り出せない場合が多いので、「最もらしいデータ」で置き換える必要がある。
    (本書の見直しポイント...実験か、手元のデータを用いた実験のような状況を再現(自然実験)、実験をまねる擬似実験、前後比較を改良した差の差分析、操作変数法(第三の変数を利用)、回帰不連続デザイン(ジャンプに注目)、
    5.比較可能になるよう調整し

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    2024年01月04日
  • RANGE(レンジ) 知識の「幅」が最強の武器になる

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    様々なスポーツを経験することで運動能力や反射神経が養われる。
    自分がかつてしていたこと(スポーツや楽器)を子供に指導してはいけない。イライラするだけ。ほっとく。

    - タイガーウッズの場合
    10000時間の法則。
    意識的な練習、つまり最も良いやり方を明確に教えインストラクターが個別に指導してやってみた結果に対してすぐに有益なフィードバックと知識を共有し、同じことを何度も繰り返す。

    - フェデラーの場合
    体験期間を必ず経ている。その間にさまざまなスポーツを自由に緩い枠組みの中で経験し、幅広い身体能力を育み自分の力や性質を知って集中的に練習に取り組む。

    成功者はウッズよりフェデラータイプが圧倒

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    2023年12月07日
  • 「原因と結果」の経済学―――データから真実を見抜く思考法

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    因果関係と相関関係の違いを、どうしたら因果関係があると言えるのか
    いろいろなパターンで観測する方法が優しく例をもとに書かれている。
    なにか研究分析をするならまず初めに読むべき本

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    2023年09月26日
  • まんがでわかる「学力」の経済学

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    まんがになっていることで堅苦しさが軽減されて読みやすい。科学的根拠のある教育方法が知れて勉強になった。

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    2023年04月19日
  • RANGE(レンジ) 知識の「幅」が最強の武器になる

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    【サマリと感想】
    「1万時間練習すると習熟できる」というのは自分が部活・習い事で何度も聞いて来た言葉だった。これにより得られるのは深さだが、広さもまた重要であり、イノベーションはむしろ広さから起きる可能性がある、というのが本書の主張。

    何事も深く突き詰め専門家になる事が必要という常識があるが、それだけでなくmuch quality(ある仕事とその人がどれだけ合っているか)が重要であり、これを見つける為には一見回り道に見える道程が無駄ではないという事である。 例として、アメリカで大学の専門と関係する仕事に就き続ける人は2割程度だという。中でも学部の初めに教養課程を経て専門に移行する方が関係する

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    2023年04月12日
  • 「原因と結果」の経済学―――データから真実を見抜く思考法

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    経済学を学ぶ人だけではなく、日常でも大切な「因果関係と相関関係の違いとは何か」という基本中の基本から、ある原因と結果が因果関係なのかそれとも相関関係なのかを正しく見極めるための方法論としての「因果推論」の幾つかの方法を実際の研究結果を例に著した一冊です。難しい話は、専門書を読むことで補うように出来ている入門中の入門書なので、どなたでも読むことが出来ます。「因果推論」をさらに学びたい方と統計ソフトの使い方を知りたい方のために巻末には専門書のブックガイドが付いています。

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    2023年03月23日
  • RANGE(レンジ) 知識の「幅」が最強の武器になる

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    人生の回り道は選んででもした方が良いのかも、そんな事を思えた。救われた気がした。

    日々の細々とした作業はいかに効率化するかを考えている私だけど、大きく見ると受験で当初想定と違う学校に行ったのもはたからみればなんでわざわざそんな、、、と思われそうな出来事。
    仕事も色んな部署を転々としているから、なかなか評価してもらえない。でも、自分の中ではあっちの仕事でやった事がこんな所で役に立つんだ!なんて事もちょくちょくあって、なんだか腑に落ちた。
    子供教育も、早くから何かを習わせた方が良い、継続させた方が良いというのはそれを売っている企業に乗せられている部分も少なからずあるのでは?と思えた。
    スポーツ選

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    2023年03月04日
  • RANGE(レンジ) 知識の「幅」が最強の武器になる

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    とても刺激的で学びが深い一冊。「ある分野から全く別の分野に移っても、その経験がムダになることはない」、「遅れを取ったと思わないこと」、肝に銘じます。

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    2023年02月24日