あらすじ
教育書として異例の30万部突破!
「林先生が驚く 初耳学!」(2016/9/25,10/9,11/6放送)をはじめ、新聞・雑誌・各種メディアで話題!
社会現象にもなったベストセラーが待望の携書化!
「思ったよりカンタンだった! 」
「わかりやすくてスラスラ読めた! 」
など反響続々!
エビデンス(科学的根拠)が明らかにした費用対効果の高い教育とは?
「データ」に基づき教育を経済学的な手法で分析する教育経済学は、
「成功する教育・子育て」についてさまざまな貴重な知見を積み上げてきた。
そしてその知見は、「教育評論家」や「子育てに成功した親」が個人の経験から述べる主観的な意見よりも、
よっぽど価値がある―むしろ、「知っておかないともったいないこと」ですらあるだろう。
本書は、「ご褒美で釣ることは良いのか」ということから「少人数学級の効果」まで、
今まで「思い込み」で語られてきた教育の効果を、科学的根拠から解き明かした画期的な一冊である。
<目次>
第1章 他人の〝成功体験〞はわが子にも活かせるのか?
- データは個人の経験に勝る
第2章 子どもを〝ご褒美〞で釣ってはいけないのか?
- 科学的根拠に基づく子育て
第3章 〝勉強〞は本当にそんなに大切なのか?
- 人生の成功に重要な非認知能力
第4章 〝少人数学級〞には効果があるのか?
- エビデンスなき日本の教育政策
第5章 〝いい先生〞とはどんな先生なのか?
- 日本の教育に欠けている教員の「質」という概念
※本書は2015年に弊社より刊行の『「学力」の経済学』の携書版です。 判型以外のコンテンツは同じですので、あらかじめご了承ください。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
冒頭から興味深い内容ばかりで一気読み。データを用いて教育を経済学的に分析されている。学習塾や私立校の費用対効果について書かれているのかと思ったら、少人数学級の効果やご褒美子育て、ゲームの悪影響など範囲はもっと広かった。ご褒美はアウトプット(テストの点数)ではなく、インプット(本を読む、1時間勉強するなど)に近い将来与えることは学力向上に効果がある。一見細やかな教育が実現しそうな少人数学級は費用対効果が低いことに驚く。習熟度別学級は効果的だと思うが、平等主義の保護者から苦情が来るんだろうな。
Posted by ブクログ
子育て世代に最もマッチした本である。巷に溢れるn数1の結果ではなく、大規模実験からの統計的優位によりエビデンスを確立させ論じている。この本に書かれているのは、子供達に対する土台の部分をどのように作っていくか?であり、けして成功するためのものではない。
子供への向き合い方、考え方を整理できた良書であった。
Posted by ブクログ
いい点取ったらoutputご褒美はあんまり意味なく、過程inputで褒める。
成長するほど先生よりも周囲の友達に影響される。
米では教員資格保持者間での能力差が大きい。逆に教員資格有無の差は小さい。教員資格者"先生"であれば誰でも良いというわけではない。
性格次第だがご褒美がお金でも良い。同時に金融教育も出来る。直ぐ使うことの意味、貯めることの意味、投資の意味が学べる。
Posted by ブクログ
子供を考えている人には一読の価値があると思っています。
理由は二つ挙げたくて、一つは能力を誉めるのではなく、成果を誉める事。それも小さく段階を考えた上で、やったことを褒めることで、継続性ができて学力が上がること。ビジネスではKPIなど言われていますが、子供の時から考えること。
もう一つは、躾はしっかりしなければいけないんだなと。継続性や勉強に対しての意識を持たせるために必要な非認知能力は、親の意識で伸ばしたり、落としたりできること。
改めて気付かされる一冊でした。
Posted by ブクログ
非常に面白い内容
効果があるもの、効果が見られないものをデータを用いて教えてくれた。
日本の教育体制に改善点が多くあると感じた。
家庭でできることを夫婦で話し合いたいと思った。