「学力」の経済学

「学力」の経済学

ビジネス・実用
1,760円 (税込)

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「ゲームは子どもに悪影響?」
「子どもはほめて育てるべき?」
「勉強させるためにご褒美で釣るのっていけない?」
思い込みで語られてきた教育に、科学的根拠が決着をつける!

「データ」に基づき教育を経済学的な手法で分析する教育経済学は、
「成功する教育・子育て」についてさまざまな貴重な知見を積み上げてきた。

そしてその知見は、
「教育評論家」や「子育てに成功した親」が個人の経験から述べる主観的な意見よりも、よっぽど価値がある―
むしろ、「知っておかないともったいないこと」ですらあるだろう。

本書は、「ゲームが子どもに与える影響」から「少人数学級の効果」まで、
今まで「思い込み」で語られてきた教育の効果を、科学的根拠から解き明かした画期的な一冊である。

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「学力」の経済学 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    経済学者による、データ分析で評価する教育の話。子育て中の身にとってはとても身近な話題で読みやすく、個人の主観ではなく客観的な視点ですごく面白かった。

    ・子供に勉強させるためにご褒美で釣るのは有りか?
    -テストの点数などのアウトプットではなく、本を読む、宿題をするなどのインプットに与えるべき。アウトプットではなくインプットに、遠い将来ではなく近い将来にご褒美を与えるのが効果的。アウトプットに褒美が与えられると、何をすべきか具体的な方法が本人に分からない。アウトプットに褒美を与える場合は、具体的な方法指南と導いてくれる人が必要。

    ・子供は褒めて育てるべきか?
    -褒められた子が学力が高いのではなく、学力が高いという原因が、自尊心が高いという結果をもたらすだけ。成績の悪い子に自尊心を高めるような介入を行うと、反省の機会を奪うだけでなく自分に対して根拠のない自信を持った人になる
    -褒める時は元々の能力ではなく、具体的に達成した内容を挙げることが重要。能力を誉めると子供のやる気を蝕む。

    ・ピア・エフェクト=友人や周囲から受ける影響
    学力の高い友達の中にいると、自分の学力にもプラスの影響がある。ただし影響を受けるのは上位層だけ。レベルの高すぎるグループにいるのは逆効果。
    問題児からも影響を受けるが、成績への影響はほぼ無く、行動への影響がとても大きい。
    同じ学力の子供は互いに影響を受けあう

    ・教育の収益率(教育により将来の収入がどれ程高まるか)が最も高いのは幼児教育。
    特にこの時期に非認知能力を鍛える事が重要。
    非認知能力は将来の年収、学歴などに大きく影響する。学校は学力以外に非認知能力を培う場でもある。
    特に重要な非認知能力は「自制心」「やり抜く力(非常に遠い先にあるゴールに向けて興味を失わず努力し続けることができる気質)」
    非認知能力は成人後も鍛えられる。
    「自制心」を鍛えるには、細かく計画を立て、記録し、達成度を自分で管理する。
    「やり抜く力」を鍛えるには、自分の能力は生まれつきではなく、努力により伸ばせると信じるしなやかな心を持つ。自分にはできないと思うとできなくなる。

    ・平等を重視した教育(手を繋いでみんなでゴール)を受けた人は、思いやりに欠ける大人になる。
    現実には学力は遺伝や家庭環境など子供にはコントロールできない要因の影響を受けるが、平等主義では元々の能力に差がないから、努力次第で全員良い成績を取れると考える。従って成功しないのは努力せず怠けているからと考えるようになってしまい、不利な環境の人を思いやることができなくなる。

    0
    2026年09月08日

    Posted by ブクログ

    データを用いて教育を経済学的に分析する

    インプットへのご褒美は効果あり
    アウトプットへのご褒美は効果なし

    インプットは何をすればよいかわかる
    アウトプットはどうしたらよいのかがわからない

    お金をご褒美にしてよいか?
    →ご褒美はインセンティブになる
    →金融教育になる

    褒め育ては効果がない
    →学力が高いから自尊心が高い
    →努力を誉めることは効果あり

    勉強しなさい、は効果なし
    →勉強を見る、勉強時間を守らせる、はあり

    学力の高い友だちの中にいると学力アップ
    だが、レベルが違い過ぎると逆効果

    教育投資の収益率が高いのは、就学前教育
    忍耐力、社会性、意欲的、生きる力といった非認知能力が高まる

    ゆとり教育や週休2日制
    →高所得層は空いた時間を勉強にあてた
    →低所得層はしないので学習時間の格差が

    親の学歴による学習時間の差は、学年とともに拡大していく

    低所得、低学歴の親への補助金は学力向上には効果なし
    所得移転ではなく、低層児童の多い学校への援助、少人数教育の方が効果あり

    学力向上には、遺伝や親の収入より、教員の質
    人数ではない

    0
    2026年08月04日

    Posted by ブクログ

    教育政策は様々あるが、その成果・効果の検証は少ない。
    本書は「教育政策」における「エビデンスに基づく政策形成」を模索する。Evidence Based Policy Making : EBPM
    日本の不得手なところ。おもんばかる・反省をしない
    1.学校に必要な「手術室を1つ空けておく」余裕が潤滑油(258)
    全体最適が個別の円滑化を図り、全体のパフォーマンスを高める
    目先の一所懸命は逆効果 「合成の誤謬」
    「優先順位をつける」←EBPM
    2.2050年までに生産年齢人口はΔ20%減少する(257)
    ① 首都圏 生産年齢人口Δ10% 高齢者+30%
    ② 標準県 生産年齢人口Δ30% 高齢者±0%
    ③ 過疎県 生産年齢人口Δ50% 高齢者Δ30%
    ⇒セグメントグループに分ける=見通しと対策が異なる!
    3.教育の「質」を測る(217)日本では不可能 質の差は評価できない
     世界は「数値化」の努力をしてノウハウがある
     幼稚園長の理念大きい ①基礎学力重視 ②関心・経験重視
    4.「教員」こそが教育の核(246)
     教員の指導力の改善・向上
     =子どもたちの習熟度に合った指導
     ①学力②非認知能力の両方を伸ばせる先生は少ない(79)
    5.子どもたちの未来へ①スポーツ②リーダー③非認知能力
    6.目標設定 2タイプ
    ① インプットに目標を設定◎
    ② アウトプットに目標を設定✕
    やり方が判らないと成果が出ない
    7.Evidence Based Policy 科学的な根拠に基づく政策立案・実行・検証
    日本では進まない 何故か 役所がデータを開示しない 無謬性を担保している
    しかしTry & Error ができないので 小さく産んで大きく育てることが出来ない
    霞ヶ関の大鑑巨砲主義 vs ベンチャーアプローチ

    Evidenceには階層がある ランダム化比較試験が最上位
    意見・感想は最下位

    0
    2026年07月12日

    Posted by ブクログ

    現在育児中の方におすすめです。
    3章までは効果的な子どもとの関わり方について
    4章からは現在の教育に関する政策の問題点について
    学ぶことができました。
    忙しい方はとりあえず3章まででも十分かと思います。

    0
    2026年06月20日

    Posted by ブクログ

    なぜ日本は他国に比べて教育に関して遅れをとっているのかがよくわかり、同時に子を持つ親としてがっかりしてしまいました。国が前向きじゃないから。それによって子供への教育のアップデートを閉ざされてしまうのって不平等。

    0
    2025年12月02日

    Posted by ブクログ

    子供の元々の能力を褒めず、努力したことを褒めるのが良い
    学校はテストなどの認知能力を学ぶ場ではなく、非認知能力を学ぶための場として相応しい。
    少人数学級にしたからといって成績が上がるわけではない。
    親の年収が子供の学力に関わる。
    教員の免許有無で生徒の成績に大きな差はない、むしろ持たない教員の方が算数などでは差がある。
    日本では問題提起しても問題解決の為の実験は何故か行わない。

    0
    2025年11月13日

    Posted by ブクログ

    エキサイティング! なにこれめっちゃ面白い。n=1の経験よりデータが大事。

    教育の収益率の話は資本主義的ではあるが、非認知能力の高低も将来の収入を左右するのなら、育児の指標に適している。

    非認知能力は成人後も鍛えられるという話には救われる。
    やり抜く力とは「非常に遠い先にあるゴールに向けて、興味を失わず、努力し続けることができる気質」 。なるほど、受験勉強ができた人にはやり抜く力が備わっているのかもしれず、学歴主義はスクリーニングとして機能しているのか。
    自制心を鍛えるのに有効なのは、「細かく計画を立て、記録し、達成度を自分で管理する」こと。そういえばレコーディングダイエットというものもあった。

    一方で、学力の35%は遺伝という話に驚く。言われてみれば、医者の子は医者になるし、弁護士の子は弁護士になるもんなあ。
    しかし、それは獲得形質が遺伝するという意味だろうか。全国民の学力が上がれば次世代の学力も底上げされるのだろうか。それでも、家庭環境とは別の話とされているから、何かしら根拠があるのだろう。

    巻末の注や根拠資料の多さは、FACT FULLNESSを思い出した。

    0
    2025年07月30日

    Posted by ブクログ

    主観や個人の経験ではなく、データに基づいて書かれているのが良かった。
    幼児がいるので、今後の参考になった。
    非認知能力が大事だと分かった。何度か読み直してみたい。

    0
    2025年05月15日

    Posted by ブクログ

    誰かの子育て経験を書いて有るのではなく、科学的根拠を元に子育てについて書いて有る。
    本も良かったけれど、中室先生の公演はもっと楽しく吸い込まれて行きました。
    非認知能力の話を今子育て中のお母さん、お父さんに知ってもらいたいです。

    0
    2025年10月09日

    購入済み

    良い本でした。

    大変参考になりました。学者の本ですが、専門用語も少なくとても読みやすかったです。子供の教育の必要性が書かれていますが、大人でも十分参考になると思います。

    0
    2015年08月11日

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