有賀裕子のレビュー一覧
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"デジタル・テクノロジとの距離の取り方を考察した本。
便利になったが、心の平安が得られているのであろうか?
7人の賢者の教えから著者の哲学が語られる。
1.プラトン
距離の取り方。考えを巡らせるときに郊外に出かけていたプラトン。デジタルツールを家に置き、散歩に出かければよい。
2.セネカ
内面の探究、ネットの人脈を棚卸。ごく内輪の集いの場を作ることもよい。
3.グーテンベルク
テクノロジーを生かして内省をする。ネットとの接続を立った状態で活用するのもよいのでは?
4.シェイクスピア
紙の本を読む。ノートにメモをとる。
5.フランクリン
自分なりの習慣づけを工夫しては
6.ソロー
ネットにつながらないコーヒーショップなど、スクリーンからの逃避の場所を確保
7.マクルーハン
地球村を離れて自分村に戻ることで、解放感を得られる。" -
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【生きる領域】
ブルーオーシャンに出し続けることはむずかしいと思います。1個や2個は出すことができると思いますが、出し続けることは困難です。しかし、ブルーオーシャンの発想は重要ですし、そういう考え方をすると楽しいです。
だれもいない海へ漕ぎ出す、こんなワクワクすることはありません。
まだだれも踏み入れていない未開の地、いいですね。
ただ現在では全く未知の世界はほとんどなく、少し見方を変えた未開の地はたくさんあるように思います。あるものに極端に特化したものなどはある意味ブルーオーシャンです。
スマートフォンなどは新しい市場を切り開くほどのインパクトがありましたが、そこまでのインパクトは必要ありません。
既存を少しひねったぐらいのもので十分です。今までにないものであればOKだと思います。ただ、「使いやすさ」この点は重要です。どんなにコンセプトがいいものでも快適に使用できないものは広がりません。
考え出したものがヒットするかしないかは正直やってみないとわかりません。
10回出して1回ヒットするかしないかというレベルですから、ほとんど失敗します。成功率を高める方法もありません。つまりヒット数を増やすには数を打つしかありません。ヒットの率は変わりません。
【常に少数派】を自負するわたしとしてブルーオーシャンは魅力的な世界です。
本の内容とは全く関係ありませんが、海外の著者は冗長過ぎます。ある程度の厚みがないと海外では本として成り立たないのかもしれませんが、例えを多数入れるので主語と述語が遠く離れてしまいます。
言葉としての成り立ちは日本語より簡潔、明瞭だと思うのですが、簡潔にまとめられた文章は安っぽく見えるのかやたらと文章が長いです。。。
その点、日本の著者の方が簡潔にまとめられていてすばらしいです。 -
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これからのリーダーシップは、女性的な要素が重要になってくる、という本。
と書くと、「男性的とか、女性的とか、言っている時点で性差別じゃん」という声が聞こえてくる(私だけか?)が、ちゃんとした統計調査に基づいていて、タイトルのイメージから想像されるより、ずっとしっかりした本です。
まず、グローバルなアンケート調査で、いろいろな資質が男性的か、女性的か、どちらでもないか、ということを調べる。
そして、その調査をした人以外の人に対して、さまざまな資質が、リーダーシップとか、成功とか、幸福にどの程度関係しているか、という調査をやる。
そうすると、これからは、従来、どちらかというと女性的と捉えられてきた資質が男性的とされるものよりも、重要性が高まっているという、分析がある。
で、その実例をアイスランド、イスラエル、ブータンなどなど(日本も入っている)から、紹介してあって、最後にまとめ、という構成です。
内容をあまり書くと、読む楽しみがなくなりそうなので、このくらいで。
これをそのまま受け入れるかどうかは別として、なるほどそれあるよね、という共感と、久しぶりに思考を揺さぶるというか、これをどう展開するか、という刺激をうけた本でした。 -
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元USA Todayのテクノロジー担当記者だったケビン・メイニー氏の著書です。
記者として数々の企業トップなどへのインタビューや取材を通して培った経験を基に話題となったビジネスモデルや商品を分析した見解を紹介する内容となっています。
この本の視点は、「上質か、手軽か」の一点に集約されています。
中途半端はダメで、「上質か、手軽か」のどちらか一点を目指し、他は捨てることこそ戦略であると論じています。
「上質とは愛されることであり、手軽とは必要とされることである。」という記述は、ビジネスの成功モデルの本質をうまく掴んでいる言葉だと思います。
上質か、手軽かという視点はありそうでなかった視点であり、改めて周囲の商品を見ると色々と考えさせられることが多いです。
この視点に新鮮さを感じましたし、読んでいてとても面白かったです。
この本では具体的な戦略をどうするかまでは落とし込まれていないという指摘もありますが、自分で考える楽しみと考えれば良いと考えます。
読みやすく、わかりやすい良書です。
最後に本の装丁についてですが、「ビジョナリー・カンパニー」のジム・コリンズ氏の著書かと思うような出来栄えです。せめて帯だけにすれば良いのに・・・著者が気の毒に感じました。(笑) -
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主にアメリカ国内の事例で、これまでの消費のトレンドと毛並みの異なるサービスやプロジェクトとそれに関わる人たちを紹介しながら世の中の志向が変わってきていることを伝える一冊。誰もが、意思をもって、より希望を感じるお金と時間の使い方をすることで、そのサービスは育ち好循環が生まれていっている。取り上げられていたのは地域通貨の話や地産地消にまつわる話、親子の読み聞かせを促進するプロジェクトなどなど。自分たち、お客さま、地球環境の三方良しのプロジェクトを顧客である自分たちは選ぶことができ、そういう消費が世の中の動きを加速する。政治よりもそっちの方が結局自分たちにできることとしては大きいのかもしれない、とも思った一冊でした。
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ジャーナリスト だったゆえに
非常にわかりやすく 切り口も鮮明だ。
ただ ちょっと まとまりすぎていて 浅さも感じられる。
上質をめざすのか?手軽さをめざすのか?
それは 技術の進歩によって 常に変化していく。
上質は オーラがあり 個性があり 愛される。
手軽は 入手しやすく、安いもので 必要とされる。
どちらを 選ぶのか?
それを多くは間違えることによって、
成功を失うことになる。
1 テクノロジーの進歩を見落としてはいけない。
2 商品やサービスの成否は、目新しいか、時流に乗っているかどうかよりも、
上質と手軽のさじ加減で決まる。
3 上質と手軽さのどちらをどれだけ重視するかは、顧客層ごとに異なる。
4 商品やサービスを小さく生むと、小回りが利くため、テクノロジーの進歩や競合他社の動きに対応しやすい。
5 新しいテクノロジーは必ずと言ってよいほど 不毛地帯で産声を上げる。
この本は 鈴木敏文の本の中で知った。
プレミアム そして ゴールド という商品群は
まさに 手軽さの代表である コンビニから 始まったのである。 -
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【インターネットと離れた生活の提唱】
携帯電話やPC(これらを総称してスクリーンと呼んでいる)を通じてインターネットをしている世界を雑多世界と呼び、それらと離れた世界を内面世界と呼ぶ。SNSやアプリ、メールチェックなど、人々はみなスクリーンに依存しており、それなしの生活など考えられない。
一見便利に見えるスクリーンも、人々から自分と向き合う時間や人生と向き合う時間、人と直接向き合う時間を奪った。それにより、人は奥深さを失い、ただ表面的で、薄い人間へになってしまってきている。
これからの社会を考えた時、スクリーン無しの生活は考えられないが、いかに付き合っていくかが大切になる。『つながらない生活(=スクリーンと離れた生活)』を日常に取り入れることで、より人生が充実したものになるのではないだろうか。
朝起きてやることが、メールチェックやSNSチェックなどのスクリーンから始まるあなた。ぜひ読んで欲しい一冊。 -
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リーダーシップについて考えているときに、トップダウンではない、しなやかなリーダー像ってどんなものだろう?ということを考えていた。その一つの解が、この本の中にあると思う。
この本は、女性のリーダーについて書かれた本ではない。
実際に本書の中では紹介されているケースには多数の女性リーダーが登場するが、重要なのは、それが実際に女性か男性かであるかということではなく、リーダーシップを構成する要素として、従来「女性的」とされてきた資質――共感力、利他、協力、コミュニケーション、忍耐強さ、柔軟性など――が、従来「男性的」とされてきた資質――強い、勇敢、決断力、プライドが高い――よりも重要視されているということが主眼である。まさにサブタイトルに「世界を変えるのは、女性と『女性のように考える』男性である」とあるように。
そしてこの主張は、世界のGDPの65%をしめる13か国、6万5000人を対象にした調査の結果に基づく仮説からスタートし、世界各国の実際に取材して収集したケーススタディによって裏打ちされるという結果になっている。
その膨大なケースが滅法面白い。
・ロンドンのカーシェアリング「ホイップカー」
マイカーを見知らぬ人に貸し出すサービス。「人間は基本的に誠実だ」という前提に基づいて、効果的なテクノロジーとルールさえ整備すれば、愛車をきれいな状態できちんと返してもらえるということを証明している。価値あるものを短期間だけ必要とする人に、お目当てのものを提供する機会を提供するという発想。
・アイスランドの憲法改正
2000年代初頭の金融バブルによって一時的に株式市場や不動産価格が高騰したが、バブルがはじけ、国の経済は一気に破綻。その後に登場した女性の首相が、思慮深さと責任感をもって全国民を巻き込んだ憲法改正を行い、そのプロセスをすべてネットで公開。それによりアイスランドの危機的状況は快方に向かう。
・イスラエルの都市ホロンの再生
荒廃した都市を再生するため、「子どものための都市」という標語をかかげ、それを実現するためのプランを追加コストなしで実現したというもの。廃校を利用した博物館やアートセンターはほとんどが「手弁当で」とリーダーが頼み込んだおかげでほぼコストゼロに近かった
・ケニアの通信会社が金融機関を凌駕する
携帯電話網が発達したケニアにおいて、金融機関よりも安全な送金手段をサービスとして提供したサファリコムの例。経済活動の活性化だけでなく、新生児死亡率の高さの改善や、子どもの教育といった生活全体の水準を引き上げるという方向へ。
まだまだあるのだが、あげるときりがないのでこのへんで。
上にあげたように、新規のビジネスを立ち上げたり、一部の国や都市で状況を改善した事例は数多く紹介され、これらは新しい時代の価値観の到来を予見される大変興味深いものだと思う。だがふと自分の身近に立ち戻ってみたときに、はたしてすでにある企業、営利を目的とした企業、大企業の中で、こういったリーダーシップの交代劇は行われるのだろうか?ということに思い当った。
その答えはYesだと思いたい。
古くからある企業、「男性的」な価値観が優位にあった企業で「女性もしくは女性のように考える男性」型のリーダーが出てくることにより、組織間の断絶や対立、そしてそれらにより発生する無駄なコストがなくなり、一つの方向を向いて新しいことを生み出せるようになるのではないか。そんな風に思います。 -
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商品やサ-ビスがヒットするかのどうかの判断材料として、手軽さもしくは上質さのどちらかを追及しているかどうかの観点で見れば分かりやすいと主張している本です。
逆に手軽さと上質さのどちらも追求しようとした商品や会社は凋落の憂き目にアウトの意味を込めて本書のタイトルは「トレ-ドオフ(片方を手に入れるともうひとつは捨てざるえない)」としたのだと思いました。
企業戦略に関する本を読んでよく記載されているのは、戦略とは何を選び何を選ばないか選択することとの考えがよく出ます。本書で語られている「手軽さ」・「上質さ」どちらかの追及も、その考えに沿った内容に思いました。
2011年の本ですので、事例としてあげられる例が若干古い点は仕方ありませんが読んで面白い本だと思います。 -
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ネタバレ経営戦略というよりは経営哲学書。
「仕事に就く際の5つの真実」として本書の冒頭部分に語られていることが一番印象的でした。曰く、
1. 未亡人である自分の母親が一生の蓄えをこの会社に投資している。
2. 上司は兄 / 姉。必要なときは迷わず進言し、決して諂わない。
3. 部下は皆幼なじみ。彼らの行いを好意的に解釈して、進歩を助けるために出来る限りのことをする。
4. 会社の主な顧客は自分の子供。喜ばせ、満足させる。
5. あなたには、自立できるだけの経済力がある。誠実でない行いをするなどということは断じてない。
確かに、自分自身が所属する組織はどこまでこれができるのか、と。あるいは、自分自身はどうなんだろう、と自省するところであります。
序文にも「むしろ、未来に適し、人間にも適した組織を築くための青写真を示す」とあるとおり、今後こういう組織を目指してはどうかという内容で、日々の業務の問題意識に重なる部分も多く。
参考として挙げられたモーニングスター社やHCLT社の事例は示唆に富むものでした。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ【トレード・オフ】
●卓越した人々は、慎重に考え抜いた上で難しい選択をする勇気を持ち合わせているうえ、「何もかもできる」などという錯覚に陥ることなく、自分が抜きん出る可能性のある分野だけに力を注ぐ。
●「心を鬼にして上質さと手軽さのどちらかひとつに賭けようとする者は、煮え切らない者よりも大きな成果を手にする」
●ハリネズミの概念を持つとは、①情熱(自分の信条に沿っていて心から打ち込める分野)、②資質(資質に恵まれていて抜きん出た成果をあげられる分野)、③価値ある貢献(経済や社会に貢献しながら生活の糧を得られる分野)、以上三つの円が重なる分野で進むべき道を切り開くことを意味する