是枝裕和のレビュー一覧

  • そして父になる
    映画監督の「是枝裕和」とノベライズ作家の「佐野晶」の共著『そして父になる』を読みました。

    『三度目の殺人』に続き、「是枝裕和」と「佐野晶」の共著です。

    -----story-------------
    「6年間育てた息子は、他人の子でした――。大切に育ててきた6歳の息子。彼は、出生時に病院で取り違...続きを読む
  • そして父になる
    主人公が人間として成長する姿が素晴らしい。
    夫婦間では特に、一方の考えて決めていくのではなくて話し合いが大切だと改めて感じた。

    家族ごとに仕事に重きを置くか、愛を育むかといった方向性は違うものの、お互いを受け入れて新たな考えを得ることが大切。尊重し合うことを学んだ。
  • 続・僕たちが何者でもなかった頃の話をしよう
    池田理代子さん、平田さん、大隅先生のパートが良かった。

    池田理代子は成功した漫画家の地位を捨てて47歳で音楽家を目指し大学に入りなおしたことで有名だが、"私にとって一番怖い後悔は、あの時やろうと思えばできたのにどうしてやらなかったのかというものです。"というところに共感した。やって失敗したらしょう...続きを読む
  • 僕たちが何者でもなかった頃の話をしよう
    是枝監督のファンなので読みました。
    天才5人がみんなと同じ人間だということを実感してもらうための書籍とのことでしたが、やはり5人とも若くから頭角を現しているように思う。

    以下、備忘録。
    山中伸弥
    ・iPS細胞のiはiPhoneをパクって小文字にした
    ・アメリカではみんな「素晴らしい研究だから頑...続きを読む
  • 僕たちが何者でもなかった頃の話をしよう

    二十代。何をやったら正解というものはない。でも何もしないのだけはやめてほしい。どんなことでもいいから、何かに夢中になっていたら、自分の成長につながっていく。なんでもいいんだ。


    一つでもいいけど、もう一つ何か力を尽くしてるものがあると、one of them で楽になれるかも。

    自分にしかでき...続きを読む
  • 万引き家族
    一般的に見たら家族と呼べない関係だった5人。みんなが何の目的で一緒に暮らしていたか、暮らそうと言ったのか、いろいろな心情、事情はあったと思うが、みんなと一緒にいた瞬間はみんな人生で1番幸せで美しい時間だったと感じていた。どんな形でも愛情、何気ない平和な日常があるということが素敵なんだと思った
  • そして父になる
    主人公が自分と同年代なので感情移入できました。子供を取り違えられた家族の話です。主人公はいわゆるエリートサラリーマンですが子供との交流はちょっと微妙という。最終的には地位や名誉はなくしますが子供との絆や家族との愛情を手に入れるっていう王道路線です。子供たちの心の機微がすごい。
  • 万引き家族
    映画を小説化したということで、それに従い映画を観てから読んだ。
    映像で涙した所は小説でもグッときたし、私なりの、それぞれの心情の解釈もきちんと文章になっていて答え合わせが出来たようで気持ちがよかった。

    映画でも小説でもイマイチわからずモヤモヤしているところ
    ·初枝が貯めていた慰謝料の意図
    ·最後の...続きを読む
  • 歩いても 歩いても
    人生はいつもちょっとだけ間に合わない。
    是枝監督の描く良多の不器用さが良いな。奥さんは自然と真木よう子で再生されるんだよなぁ
  • 万引き家族
    あまりにもうらぶれた家族で、しかも誰もそこから脱却したいと思ってない様子が、読むのが辛くなるほどだった。
    しかしみんなで海に行った場面は幸せそうで、でもこんな生活長く続くわけはないから、どのようにラストを迎えるのだろうと気になって読むのが止まらなくなった。
    りんちゃんのその後だけが気がかり。
    ほんと...続きを読む
  • 万引き家族
    万引きという犯罪に手を染めないと生きてはいけない家族。それでもそこには確かに存在する絆。
    思わず、この家族が日本に住んでいなければ幸せに暮らせるのになぁとも思ってしまいました。
  • 海よりもまだ深く
    全体的に暗い人間味が溢れていて少し辛いところもあったがラストで何も語られないところに色んな展開が考えられ独特な余韻が残る話だった。
  • そして父になる
    大企業スーパーゼネコン超一流サラリーマン主人公 良太が6年間育てていた子供は他人の子供だったことを、ある日、元産婦人科の病院から呼び出され、医師からそのように告げられてしまう。嫁が子供を出産した直後、看護師によって、子供を他の子とすり替えられてしまったのだ。元産婦人科の病院で すり替えられた側の夫婦...続きを読む
  • 僕たちが何者でもなかった頃の話をしよう
    立花隆『青春漂流』『二十歳のころ』にしろ、仮に美化されたものだとしても、誰かが己の青年期を回顧し、そこから人生訓を抽象化してくれるなら耳を傾けない手はない。そもそも正解がなく、比べられない人生。与えられるのではなく、掴み取ること。
  • 家族と社会が壊れるとき
    改めて二項対立的に社会を見るのは良くないと思った。ナショナルに回収されやすい気質であることを自覚しなくちゃならないし、不要不急かどうかは「私」が決めるものでなくちゃならないと思った。
  • 僕たちが何者でもなかった頃の話をしよう
    どの人もさすが第一線で活躍されている方。こんな風に歳をとりたい。

    山中伸弥…20代はなんでもいいから失敗してでも打ち込めるものを見つけて貰いたい。それと体力は裏切らない。

    羽生善治…失敗を挽回できないほど重ねないこと。ミスを重ねないためには「その時点から見る」という視点が大事。「次の一手から始ま...続きを読む
  • 歩くような速さで
    是枝裕和監督。日本の映画監督の中では、トップクラスに好きな監督です。その是枝監督の文字の作品を読むのは、初めて?という感じでしたので、ドキドキしながら読み始めました。「映画は大好きだけど、文字作品は、どうだろうなあ、、、あんまグッと来なかったら、個人的にはショックだなあ、、、」とか思いながら。

    ...続きを読む
  • 家族と社会が壊れるとき
    読んだあとに、ケン・ローチ監督の映画「家族を想うとき」を観ました。とても余韻が残る良い映画でした。主義主張の押し付けではなく、考えさせられる余白のある映画は良いなあ...と思いました。
  • 公園対談 クリエイティブな仕事はどこにある?
    映画監督の是枝裕和さんと、電通のディレクターの方が対談した本。

    世田谷公園で四季に一度づつ、計4回の対談をまとめたものなのだが、そのシチュエーションや頻度、季節は全然内容と関係ない。 ネタなのかもしれません。

    30歳手前くらいまでの若いビジネスマン向けの話題がメインなのだが、是枝監督の現在取り組...続きを読む
  • そして父になる
    映画も見たけど小説の心理描写がもっと面白い。父親同士の性格が対比的でそれが子供にどんな影響を及ぼすのか、という部分が見どころだと思いました。
    仕事にとらわれていたときは見えなかったけど、新しく見えてきたもの。真相が明らかになっていくにつれて変わっていく主人公の心情が感動的。