是枝裕和のレビュー一覧

  • 万引き家族

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    家族とは何か、改めて考えさせられた。家族は血縁関係により結ばれる人々の集合体だと思っていたが、そうではない。血縁関係があっても家族の温かさや安心さ、楽しさ、愛情がなければ家族ではないかもしれない。逆に血縁関係が無くてもそこに自分の居場所を感じる事ができればそれが家族になる。冷静に考えれば夫婦は元々血の繋がりはないし、養子も同じく血が繋がっていない。では、血の繋がりが無い家族は何を拠り所として共に生きるのか、それは時として利害関係や自身のコンプレックスや復讐心の他者への投影という形で現れる。本著を通して、血の繋がりという表面的だが本質的な要素が実は家族を家族たらしめる事なのかもしれない事を示唆し

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    2019年06月08日
  • 万引き家族

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    万引きで生活を支える疑似家族の物語。先進国といわれる日本だが、貧富の格差や高齢社会の歪のなかで起こる児童虐待・年金詐欺などにスポットをあて、家族とは何か、幸せとは何かを問う作品。小説としての面白さよりも、現代社会への警鐘としての意義を感じる作品。

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    2019年05月26日
  • 僕たちが何者でもなかった頃の話をしよう

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    ネタバレ

    山中伸弥:受精後、最初の1週間ぐらいは、受精卵はお母さんの子宮の中でプカプカと浮いていて、1週間位して子宮の壁に潜り込んで妊娠が成立します
    羽生善治:挑戦と言うと、何か大きな目標に向かっていくことを想像しがちですが、毎日の生活の中で何かを選択したり、新しい知識を得ようとすることも、小さな挑戦の積み重ねと言えるのではないでしょうか
    是枝裕和:自分が学生の頃は、先生とか大人と言うものを全く信用していなくて、まともに学校に通っていませんでした

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    2019年05月07日
  • 万引き家族

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    歪んだ形の家族かもしれないけど、そこに確かな愛を感じて涙が込み上げてきました。映画も見てみたいです。

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    2019年04月14日
  • 三度目の殺人

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    映画がとても好きで小説版読んでみたけど映画以上の情報はなかった。
    三隅の娘の味が悪かったってのが嘘だったのだけ映画では気づいてなかった。
    広瀬すずはよかったけど、あまりに純粋そうで嘘つきには見えなかった気がする。
    重盛が役に立たないw

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    2019年01月25日
  • そして父になる

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    福山雅治主演の映画を観た後に、完読。

    映画も良かったが、こちらの方が、私は好きだ。

    にしても、事件のきっかけとなるあの女性には同情できない。

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    2018年12月17日
  • 三度目の殺人

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    ネタバレ

    え〜っと……ラスト、難しくてよくわからなかったんですけど…(^_^;)
    映画、観てみたいなぁ〜〜。。。

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    2018年11月25日
  • 僕たちが何者でもなかった頃の話をしよう

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    山中伸弥、是枝宏和、羽生善治、京大総長山極壽一の若き日の話。みんな相当な失敗と努力を重ねたのだろうが、やはり栴檀は双葉より芳しじゃないか。山極氏の話はゴリラは面白かった。

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    2018年10月20日
  • 海街diary

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    愛人を作って別れた父と、去っていった母に残された3姉妹。祖母に育てられて大人になった3人の元に、父が死んだという知らせが。葬儀に行ってみると、義母の元に残された異母妹が・・・。
    異母妹を呼んで鎌倉の家で4姉妹は暮らし始める。
    自分の生い立ちが誰かを傷つけるっていたたまれない。でも優しく接してくれる姉達で、大事にしてもらえて良かった。
    映画の脚本が元になっているだけあり、景色等の描写がわざとらしかったけど、最後は自然と涙がこぼれた。

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    2018年10月05日
  • そして父になる

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    血の繋がりか、育ってきた家族か。とても残酷な選択だと思う。
    本当に大切なものを見失いかけていた主人公が、父親という存在と戦う話なのだと思った。自分の過去、今の自分。家族とギクシャクしていた環境が、主人公の性格を形成していったに違いないのだが、どの目線で見るかで物語の受け止め方が違ってゆく。
    映画を先に見ていたのだが、文章になるとまた違う。
    親というものに迷ったとき、立ち止まって考えるにはとてもいい作品だと思う。

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    2018年08月07日
  • 三度目の殺人

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    本当のことを、教えてくれよ。
    過去に殺人を犯し、一度服役した男が、また、殺人を犯した。その事件の担当検事が、その事件の取り調べを行う、という内容のサスペンスです。

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    2018年07月27日
  • 僕たちが何者でもなかった頃の話をしよう

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    タイトルが興味を引いた1冊
    本当に凄い人たちが、目標を見つけたり、挫折したり
    若い頃の初々しくておもしろい話しが講演と対談と言う形で描かれている。

    また 登場する人たちがIPS細胞の山中伸弥さんや、将棋の羽生善治さん、
    その時はまだカンヌ映画祭のパルムドールは受賞していないけれど、ドキュメンタリーのような映画で定評のある是枝監督、
    京都大学の霊長研究の山極さんに関しては、名前は知らなかったがモンキーパークに何度も足を運んだ私としては、もう 興味津々のラインナップだ。

    どの人の講演内容も面白くて、機会があったら生のお話を聴きたいと思った。

    特に山極さんのゴリラとチンパンジーの社会、そして人

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    2018年07月22日
  • 僕たちが何者でもなかった頃の話をしよう

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    羽生さん目当てで読んだけれど、山極さんのゴリラの話が素敵

    考え続けること、取り組み続けることでしか、どこかにたどり着く方法はないんだと改めて思える

    もう大人になりきった私は、何者かになれたんだろうか、そしてまだどこかに行けるんだろうか

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    2018年07月17日
  • そして父になる

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    ネタバレ

    知ってたからこそ、今日まで読めなかったけど、読み始めたらいつものごとく一気読み。
    もっとゆっくり読みたいけど、先が気になってしまって。
    血か
    時間か
    父親が左遷されたあたりから、気づいて変わっていくまでのところがよかったかな。
    よかったね、気づいて。
    人は自分しか変えることはできないからね。

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    2018年07月16日
  • 僕たちが何者でもなかった頃の話をしよう

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    山極先生のパート、最初はもう読み飛ばしてしまおうかと(失礼・・)と思っていたけど、読み始めると面白く一気に読み終えてしまった。霊長類を研究することによって人間の本性を調査していく・・人間と霊長類の差って何なんだろう。同時期にalpha maleに関するTEDのプレゼンを見たりしたこともあり、人間の社会は生物のあるべき姿から捻じ曲がってしまっているよなと思ったり、でもそれが人間らしさなのかもしれないと思ったり。

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    2018年07月10日
  • 歩いても 歩いても

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    亡くなった優等生の兄を中心にこじれた家族の一時。
    何か大きな事件が起こるわけでも、全てが解決してハッピーエンドで終わるわけでもないのに読み終わった後はどこかすっきりした気がした。

    1万円選書の一つ。

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    2018年06月22日
  • 三度目の殺人

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    映画に納得がいかず, 小説に手を出してみた。

    映画では感じることのできなかった心理描写があって分かりやすくなっていたけど, やはり映画のスタンスと同じで, 社長を殺したのが誰なのかは最後まで明かされないし, あの段階で犯人性を争うと言い始めた三隅の想いも語られないため, こちらで想像する他ない。
    邦画にありがちな展開なのに何でこんなに腑に落ちないんだろうかずっと考えてた。
    多分私は物語を追ううちに, 重盛と同じ気持ち・目線に立ってしまったんだ。
    真実なんて当事者しか知り得ないのに, それを知りたいと願ってしまう。誰かのために三隅が罪をかぶったのだと信じたくなってしまうのに, そうだと言っても

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    2018年04月04日
  • 僕たちが何者でもなかった頃の話をしよう

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    山中さんと羽生さんの部分を読んだ。本のテーマとしては、この人たちも同じ人間なんだ、と親近感を持ってもらうところに目標があったようで、確かに、山中さんは偉人伝を読んだ時のような別次元感はなく、自分も、、、という気持ちになったが、羽生さんはやっぱり異次元だった。

    両者とも、それぞれの専門領域で見つけた勘所を語っていて、とても勉強になった

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    2018年01月11日
  • 三度目の殺人

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    映画「三度目の殺人」のノベライズで映画の復習のため読んだ。
    本当の犯人は誰なのか、三隅は本当にただの器なのか、咲江はどう関与したのか、謎は結局明かされない。
    重盛はこれから依頼人や家族と向き合える人間になっていくんだろうか。深い余韻が残る終わり方が好き。

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    2017年12月17日
  • 僕たちが何者でもなかった頃の話をしよう

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    企画意図としては、それぞれの世界において凄まじい業績を残した人も若い頃は「何者でもなかった時代があるんだよ」という話伝える・・・ことなんだろうけど、通して読んでみると逆にみな「何者でもなかった時代から、何者かになるための条件」みたいなものをもっているんだな・・・ということを感じてしまい逆にやる気がなくなってしまうのではないかと心配になってしまった。

    例えば、将棋の羽生善治。彼の場合、中学生でプロになっているので「何者でもなかった時代」というのは極めて短くて、せいぜいプロになるまでの小学生の数年間の話と奨励会の話ぐらいである。企画本来の意図としては「小学校から血の滲むような努力をして・・・」み

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    2017年12月10日