是枝裕和のレビュー一覧

  • 三度目の殺人
    映画を観ても「は?」な感じで終わってしまったので、小説の方はもうちょっと詳しく書いてあるところがあるかもと思って読んでみた

    誰が誰を裁くのか?
    法廷では真実は必要なく、方針とそれを裏付ける証拠が重要視される
    同じ殺人でも、動機により量刑が変わるという矛盾を突いた作品
    ただ、主題は違うところにあるの...続きを読む
  • 僕たちが何者でもなかった頃の話をしよう
    タイトル通りの本。
    本書の目的も「はじめに」で永田氏が言われている通り。
    分かりやすいし、面白かった。
    続編もあるので、読みたい。
  • 万引き家族
    映画を原作として書かれた小説だったのね。映像の補足的な要素が満載で 更に深みが増したし、社会問題を提起するといった側面が強かったように思う。
    人の生き方はそれぞれだけど子どもに及ぼす影響は計り知れない。巻き込むことへの大きさが怖いくらいだった。人生において何が正しくて何が間違っているのかはっきりとし...続きを読む
  • 僕たちが何者でもなかった頃の話をしよう
    羽生善治さんの心構えが書いてあって面白かった。
    羽生さんは何者でもなかった頃はないけど,未だに,
    プロ棋士の中の差はわずかなもので自分を特別だと考えていないことが,向上心を持ち続け慢心しない理由なのかなと思った
  • 万引き家族
    アインシュタインの「常識とは18歳までに身につけた偏見のコレクションのことを言う」が読み終えたとき頭に浮かんだ。

    この本を読むまでは、ニュースで虐待や年金詐欺や家族の揉め事で巻き起こる実際の事件を見たときに、本の中で出てくる警察官達のような目で今まで彼らを見てしまってたような気がする、、。

    どん...続きを読む
  • 雲は答えなかった 高級官僚 その生と死
    今や「世界のコレエダ」的な人が一介のテレビ制作マンだったときに書いたもの。初めて自分の手で制作した番組をきっかけに(故人として)出会った山内豊德という厚生官僚の軌跡を追ったルポルタージュ。是枝さんについては、「誰も知らない」「そして父になる」「万引き家族」といった作品から、自分の興味関心と重なるとこ...続きを読む
  • 万引き家族
    話題になっていた映画「万引き家族」を是枝監督自ら小説化した、とのことで、書店で見かけて迷わず手に取った。

    映画は見ていないのだけれど、何度も見た映画のワンシーンが頭に浮かび、そこからどんどんイメージ映像が広がっていく。
    私の頭の中で脳内映画が完成した。

    映像があって小説化されたものだから当たり前...続きを読む
  • 万引き家族
    映画は見たいと思っていながら見れなかったので小説を目にして買って見ました。
    小説がもとじゃなくて、
    映画にもどついて、監督が自ら描き下ろしたそうです。
    映画と同じ内容の、さらに詳しい内容が読めたので、良かったと思う。
    映画の宣伝やキャストの顔が浮かんで、読みながら、あの人達が動いている様、表情、感情...続きを読む
  • 僕たちが何者でもなかった頃の話をしよう
    素晴らしい、著名な方々、偉人を一定人たちが何を考えているかを語ってくれている。
    どういう姿勢で物事を捉えているかを話してくれている。
    特に初めの二人が良い。
    山中先生の苦手なことで挫折したけど、新しくチャレンジして得意なものを突き詰めていって成功するあたりの話は非常に重要。
    羽生さんの感性・理論とし...続きを読む
  • 続・僕たちが何者でもなかった頃の話をしよう
    やはり面白かったのは池田理代子先生。
    まさか 47歳で音大声楽科に入学していたとは知りませんでした!それも40歳で思い立ち 45歳まで悩んで
    2年かかって合格!!受かることが天才だとは思うのですが
    やりぬく力は素晴らしいです 見習いたい
  • 続・僕たちが何者でもなかった頃の話をしよう
    僕が僕である事を認めてもらえる環境に身を投じること。
    それが僕が何者であるのかを知る手がかりになるのかもしれないと感じた。
  • 続・僕たちが何者でもなかった頃の話をしよう
    このシリーズ良い。今回のメンバーはどうかな?と思ったけど、そこそこ。漫画家としての名声が他分野への挑戦に効いたのか、切り込んで欲しいところではあった。皇族に対しても同じく。
  • 海よりもまだ深く
    なにやってんだろね、このクズ!と思いながら読み進め、最後の方は涙で読めなくなった(個人の感想です)。これは母の物語。
  • 僕たちが何者でもなかった頃の話をしよう
    現代の様々な分野でのスターたちが大学生たちを前に講演する若き頃の話。登場するのはノーベル化学賞の山中伸弥、棋士の羽生善治、映画監督の是枝裕和、京大総長の‎山極壽一。

    彼らは学生たちにとってあこがれの偉人だが、手の届かない別世界の住人ではない。彼らにも「何者でもなかった」無名の時代があった。そのとき...続きを読む
  • 僕たちが何者でもなかった頃の話をしよう
    久しぶりに良い新書に出会えた。
    様々な分野の先生方、誰でも名前を知っているような方々がどうやってそうなっていったか、「何者でもなかった頃」が見えるようだった。
    確かに元々持っていたセンスはあるのかもしれないけど、そういった方でも道を迷いながら、それでも興味を追求して今があるのだと思った。
    私も人生に...続きを読む
  • 海街diary
    突然読みたくなった。映画を見ていたから文章がスルスル入っていく。
    なんかいいなって思う、この4姉妹。
    コミックは読んでないけど、映画のキャスティングも最高だと思う。
    映画をまた見たくなったな。
  • 海よりもまだ深く
    ギャンブル好きな主人公を軸に親子、夫婦関係を描く。愛される要素があったとしても、やっぱりだらしないな、この主人公は。老いていく母親の様子が寂しい。
  • 海街diary
    当たり前だが映画の雰囲気がよく出ている。映像も浮かんでくるのでとても心地よい。本棚に置いて映画を思い出すきっかけにしたい。
  • 雲は答えなかった 高級官僚 その生と死
    最近読んだ奥泉光の『東京自叙伝』と、ちょうど対になるような作品だと思った。フィクションである『自叙伝』の主人公が無責任な現実主義者として飄々と描かれていくのに対し、ノンフィクションである本書の主人公は、現実と理想の間で苦悩する人物として丁寧に描かれていく。そして両書とも近現代の日本社会について同じよ...続きを読む
  • 海街diary
    映画の映像をイメージしながら読み進める事ができた。小説として素直に入り込めた。
    幸も佳乃も千佳もすずも鎌倉も二ノ宮も全てが好きだ。