是枝裕和のレビュー一覧

  • そして父になる

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    ネタバレ

    大企業スーパーゼネコン超一流サラリーマン主人公 良太が6年間育てていた子供は他人の子供だったことを、ある日、元産婦人科の病院から呼び出され、医師からそのように告げられてしまう。嫁が子供を出産した直後、看護師によって、子供を他の子とすり替えられてしまったのだ。元産婦人科の病院で すり替えられた側の夫婦と主人公の夫婦にとって、それは驚愕の事実だった。
    病院側からすると 大人になるまえに双方の子供を交換して欲しいとの事。さすがに、そんな事言われても、両夫婦はとまどった。が、病院の言う通り、週末毎に相手側の子供を交換することを両夫婦は始めた。6歳になりたての子供に、こんな事を説明してもなかなか理解され

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    2021年09月11日
  • 僕たちが何者でもなかった頃の話をしよう

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    立花隆『青春漂流』『二十歳のころ』にしろ、仮に美化されたものだとしても、誰かが己の青年期を回顧し、そこから人生訓を抽象化してくれるなら耳を傾けない手はない。そもそも正解がなく、比べられない人生。与えられるのではなく、掴み取ること。

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    2021年09月02日
  • 家族と社会が壊れるとき

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    改めて二項対立的に社会を見るのは良くないと思った。ナショナルに回収されやすい気質であることを自覚しなくちゃならないし、不要不急かどうかは「私」が決めるものでなくちゃならないと思った。

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    2021年05月29日
  • 僕たちが何者でもなかった頃の話をしよう

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    どの人もさすが第一線で活躍されている方。こんな風に歳をとりたい。

    山中伸弥…20代はなんでもいいから失敗してでも打ち込めるものを見つけて貰いたい。それと体力は裏切らない。

    羽生善治…失敗を挽回できないほど重ねないこと。ミスを重ねないためには「その時点から見る」という視点が大事。「次の一手から始まる」とその場に集中していく。様々な物差しを持つと何かに挑戦する時に必要以上に不安にならないし考えすぎない。結果だけを求めると上手くいかず苦しくなることもあるが、プロセスの中で「面白い!やって良かった」という感動を見つけられることが挑戦を続けることの支えになる。挑戦をスムーズに続けるにはどこまでアクセ

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    2021年06月06日
  • 歩くような速さで

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    ネタバレ

    是枝裕和監督。日本の映画監督の中では、トップクラスに好きな監督です。その是枝監督の文字の作品を読むのは、初めて?という感じでしたので、ドキドキしながら読み始めました。「映画は大好きだけど、文字作品は、どうだろうなあ、、、あんまグッと来なかったら、個人的にはショックだなあ、、、」とか思いながら。

    結果。杞憂でしたね。映画監督として抜群の存在の是枝監督は、文章家としてもお見事でした。やっぱそらね、映画が本業の方ですので、映画の方がグッとくる率は断トツですが、文章も良い。良いんだよ。こういう考え方をする人が好きなんだよ俺は!という感じの文章がズラリ、でしてね。読んでて嬉しくなっちゃった。

    色々な

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    2021年05月12日
  • 家族と社会が壊れるとき

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    読んだあとに、ケン・ローチ監督の映画「家族を想うとき」を観ました。とても余韻が残る良い映画でした。主義主張の押し付けではなく、考えさせられる余白のある映画は良いなあ...と思いました。

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    2021年01月07日
  • 公園対談 クリエイティブな仕事はどこにある?

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    映画監督の是枝裕和さんと、電通のディレクターの方が対談した本。

    世田谷公園で四季に一度づつ、計4回の対談をまとめたものなのだが、そのシチュエーションや頻度、季節は全然内容と関係ない。 ネタなのかもしれません。

    30歳手前くらいまでの若いビジネスマン向けの話題がメインなのだが、是枝監督の現在取り組んでいる事や、「上下関係がダメ」とか「怒鳴ったりするのがきらい」
    といった個人的な事まで知れてとても楽しめた。

    監督の作品が好きな人なら、楽しく読める本だと思います。

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    2020年12月19日
  • そして父になる

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    映画も見たけど小説の心理描写がもっと面白い。父親同士の性格が対比的でそれが子供にどんな影響を及ぼすのか、という部分が見どころだと思いました。
    仕事にとらわれていたときは見えなかったけど、新しく見えてきたもの。真相が明らかになっていくにつれて変わっていく主人公の心情が感動的。

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    2020年09月19日
  • そして父になる

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    父になるという事は、なんだろうか?

    漠然とした質問だろうが、この本を読みきった時に感じたことが、その人にとっての父親なんだろうなと思う。

    厳しい父親、遊んでくれる父親、見守ってくれる父親。色々な父親が存在する。

    結局のところ、子供にとって安心や尊敬、愛をくれる人が父親なんだなって私は思った。

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    2020年07月21日
  • 万引き家族

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    フリードマンによる家族の定義は
    絆を共有し、情緒的な親密さによって互いに結びついた、しかも、家族であると 自覚している、2人以上の成員であると述べられている。

    ここには、血縁について書かれていない。

    家族の定義が揺らいでいる現代に難しい問いを投げかける本でした。

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    2020年05月26日
  • 僕たちが何者でもなかった頃の話をしよう

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    京都産業大学での講演・対談シリーズ「マイ・チャレンジ 一歩踏み出せば何かが始まる!」の書籍化。
    登場人物は、iPS細胞でノーベル賞を受賞された山中伸弥先生、将棋の羽生善治さん、映画監督の是枝裕和さん、京大の山際壽一総長という錚々たるメンバー。聞き手が科学者で、かつ、歌人の永田和宏という素晴らしいメンツ。
    どの人の話も含蓄があり、興味深い。
    どの分野でも一流になる方というのは、当たり前だけれども、自分の仕事を自分の言葉で語れる。

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    2020年04月19日
  • 僕たちが何者でもなかった頃の話をしよう

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     4人のスーパーリーダーが短い講演をして、そのあとそれぞれ永田和宏(生物学者、歌人)と対談するスタイルである。
     僕は傷が後を引くので、あまり積極的でなかった。傷が少なければリスクを取る事、機会を掴む事(オファーを受ける事など)を、心掛けたいと思う。

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    2020年04月06日
  • 雲は答えなかった 高級官僚 その生と死

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    社会正義といった得たいの知れない物事に真摯に向き合い死を選んだ公務員の物語。真実を教えてくれる一冊。

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    2020年03月01日
  • そして父になる

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    内容は面白かったけど最後がどっちつかずでうーんとなった。
    きっかけとなった人ももやもやするし、主に良太家がずっと悩んでて気持ちも複雑で、実際自分はどうするだろうかと考えさせられた。

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    2020年02月20日
  • 万引き家族

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    映画『万引き家族』のノベライズ。
    映画も本も両方観たり読んだりする必要があるか、というと微妙。
    子役の子が上手かったりした分、やっぱり映像の方がよかったかな。

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    2020年01月06日
  • 僕たちが何者でもなかった頃の話をしよう

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    京大名誉教授でありかつ詩人の永田和宏氏と山中伸弥氏、羽生善治氏、是枝裕和氏、山極壽一氏という超一流の人たちの講演とその後の永田さんとの対談を収録したのが本書である。

    山中さんとの対談では、大学はそれまでと違い答えがある問題の正解を探すのではなく、誰も答えを知らない、もしくは答えがあるかどうかもわからないが、大切な「問い」を自分で見つけるという態度を学んでほしい、というところが心に残る。大学に入ったときにまず第一に欲しい言葉だ。自分はこれがわかっていなかった。

    羽生さんとの対談では、ミスをした直後には後悔して過去に引きずられることなく「自分の将棋は次の一手からはじまる」とその場に集中する、と

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    2020年01月03日
  • そして父になる

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    赤ちゃん(我が子)を取り違えられた2つの家族の物語。

    産みの親か、育ての親か。
    親とは何か、家族とは何か。
    葛藤が描かれています。

    数年前に「家族という病/下重暁子」という話題作もありましたが、家族という、完全には自分で選べない集団に属するとき、納得できない想いにどう折り合いをつけるかは、なかなか難しいけれど、それが生きるということなんだろうと思います。

    自分が持ってる正義感がどうしても曲がっちゃうときって、家族のことなら、よりツライものがあるよね。

    先に映画を見てまして。
    福山雅治さんとリリーフランキーさんの
    父親っぷりの残像が残ってます。
    育ててきた子と血が繋がってない

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    2019年11月21日
  • 雲は答えなかった 高級官僚 その生と死

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    図らずも、初是枝作品が、映画でなくこれになってしまった。

    NHKクローズアップ現代の対談見てから一気にエンジンかかり、調べればいくつものご著書が!原点とも言える作品、なんて発見しちゃったら読まずにいられない!
    朝日新聞のコラムも目にして、”公共圏を豊かに”のフレーズにその関心が集約されている予感もあり、もう是枝沼にハマることは決定した、というところです。

    込み上げる激しい感情は今回なかったものの、静かな熱さにはやはり涙するばかり。誠実な人は誠実な人を引き寄せるんだなと、まさに出会いは鏡、詩を愛する山内氏と文学部出身の監督との共鳴とも言える洗練された文章と詩の味わいも加わって。

    もうこれは

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    2019年10月11日
  • そして父になる

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    良かったです。 話の中の慶多が自分の息子と同じ歳と言うこともあり、自分ならどうするか考えながら読めた。

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    2025年12月18日
  • 万引き家族

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    ネタバレ

    あの女の子は結局親に虐待され続けたんだろうなぁ。。。万引きはいけない事だけど虐待されるよりはマシかも。

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    2019年07月24日