是枝裕和のレビュー一覧
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ネタバレ大企業スーパーゼネコン超一流サラリーマン主人公 良太が6年間育てていた子供は他人の子供だったことを、ある日、元産婦人科の病院から呼び出され、医師からそのように告げられてしまう。嫁が子供を出産した直後、看護師によって、子供を他の子とすり替えられてしまったのだ。元産婦人科の病院で すり替えられた側の夫婦と主人公の夫婦にとって、それは驚愕の事実だった。
病院側からすると 大人になるまえに双方の子供を交換して欲しいとの事。さすがに、そんな事言われても、両夫婦はとまどった。が、病院の言う通り、週末毎に相手側の子供を交換することを両夫婦は始めた。6歳になりたての子供に、こんな事を説明してもなかなか理解され -
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どの人もさすが第一線で活躍されている方。こんな風に歳をとりたい。
山中伸弥…20代はなんでもいいから失敗してでも打ち込めるものを見つけて貰いたい。それと体力は裏切らない。
羽生善治…失敗を挽回できないほど重ねないこと。ミスを重ねないためには「その時点から見る」という視点が大事。「次の一手から始まる」とその場に集中していく。様々な物差しを持つと何かに挑戦する時に必要以上に不安にならないし考えすぎない。結果だけを求めると上手くいかず苦しくなることもあるが、プロセスの中で「面白い!やって良かった」という感動を見つけられることが挑戦を続けることの支えになる。挑戦をスムーズに続けるにはどこまでアクセ -
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ネタバレ是枝裕和監督。日本の映画監督の中では、トップクラスに好きな監督です。その是枝監督の文字の作品を読むのは、初めて?という感じでしたので、ドキドキしながら読み始めました。「映画は大好きだけど、文字作品は、どうだろうなあ、、、あんまグッと来なかったら、個人的にはショックだなあ、、、」とか思いながら。
結果。杞憂でしたね。映画監督として抜群の存在の是枝監督は、文章家としてもお見事でした。やっぱそらね、映画が本業の方ですので、映画の方がグッとくる率は断トツですが、文章も良い。良いんだよ。こういう考え方をする人が好きなんだよ俺は!という感じの文章がズラリ、でしてね。読んでて嬉しくなっちゃった。
色々な -
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試し読み
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京大名誉教授でありかつ詩人の永田和宏氏と山中伸弥氏、羽生善治氏、是枝裕和氏、山極壽一氏という超一流の人たちの講演とその後の永田さんとの対談を収録したのが本書である。
山中さんとの対談では、大学はそれまでと違い答えがある問題の正解を探すのではなく、誰も答えを知らない、もしくは答えがあるかどうかもわからないが、大切な「問い」を自分で見つけるという態度を学んでほしい、というところが心に残る。大学に入ったときにまず第一に欲しい言葉だ。自分はこれがわかっていなかった。
羽生さんとの対談では、ミスをした直後には後悔して過去に引きずられることなく「自分の将棋は次の一手からはじまる」とその場に集中する、と -
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赤ちゃん(我が子)を取り違えられた2つの家族の物語。
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産みの親か、育ての親か。
親とは何か、家族とは何か。
葛藤が描かれています。
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数年前に「家族という病/下重暁子」という話題作もありましたが、家族という、完全には自分で選べない集団に属するとき、納得できない想いにどう折り合いをつけるかは、なかなか難しいけれど、それが生きるということなんだろうと思います。
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自分が持ってる正義感がどうしても曲がっちゃうときって、家族のことなら、よりツライものがあるよね。
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先に映画を見てまして。
福山雅治さんとリリーフランキーさんの
父親っぷりの残像が残ってます。
育ててきた子と血が繋がってない -
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試し読み
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図らずも、初是枝作品が、映画でなくこれになってしまった。
NHKクローズアップ現代の対談見てから一気にエンジンかかり、調べればいくつものご著書が!原点とも言える作品、なんて発見しちゃったら読まずにいられない!
朝日新聞のコラムも目にして、”公共圏を豊かに”のフレーズにその関心が集約されている予感もあり、もう是枝沼にハマることは決定した、というところです。
込み上げる激しい感情は今回なかったものの、静かな熱さにはやはり涙するばかり。誠実な人は誠実な人を引き寄せるんだなと、まさに出会いは鏡、詩を愛する山内氏と文学部出身の監督との共鳴とも言える洗練された文章と詩の味わいも加わって。
もうこれは