ひずき優のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ひずき優『小説 最後まで行く』集英社文庫。
岡田准一主演の同名映画のノベライズ。
刑事の工藤祐司がひたすら堕ちていくというという既視感のあるストーリー。一生懸命、映画の筋を辿っているだけで、小説としての面白さは余り無い。
雨の中、危篤状態の母が入院する病院に向かうために、刑事の工藤祐司が酒気帯びで車を飛ばしていると、別居中の妻から早く来いと携帯電話に催促が入る。さらには工藤が反社会的勢力から裏金を貰っていたことがマスコミにリークされ、警察の上司からも監察が入るから直ぐに署に来るよう催促の電話が入る。
極度の精神状態の中、工藤は道路に飛び出してきた男をはねてしまい、轢き逃げの罪を負うこと -
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Posted by ブクログ
食べても食べてもお腹が空く呪いをかけられたお姫様。
ものすごくどうでもいい理由で呪いが…と思ったら
元々の元凶は別にいた、という。
女性は、どうして男性に怒りを向けないのか、と
聞きたいものがあります。
いや、魔女だからこれはこれでよし??
しかし食べたものはどれだけ高速吸収されて
エネルギーとして使われているのでしょうか?
これ呪いを解いたらどうなる? と聞きたいものが。
そして元王子とのご関係は? ですけれど
やってきた婚約者、使えないし。
とはいえ、そこまで数がいるのなら、適当あつかいでも
仕方がないのかも知れません。
何て思っていたら…という、さらなる展開。
そして巨乳好き。
そ -
Posted by ブクログ
ネタバレ大富豪の娘なのにボランティアにいそしむフィリアは、元気いっぱいで言動がかわいらしくて、好感もてました。
昔助けた王子様アレクシスが、助けたフィリアではなく別人を恩人だと勘違いして婚約している状況は、確かに彼女としては本当のことを言いたかったでしょうが、あのタイミングはダメでしょう。
アレクシスの方も最初は恩人と勘違いしていた彼女に心酔してましたけど、それがフィリアだと分かった途端の豹変ぶりはちょっとね。まあ、ひげ面のおっさんを彼女と勘違いして、長年文通してたのが明らかになったら、ショックのあまりこうなっちゃうのかも(^^ゞ
三人の護衛は当て馬かと思ったら、そんな雰囲気でもなく、ランドルフ -
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Posted by ブクログ
“ミリエルは棚に並ぶガラスの小瓶の中からラベンダーとローズマリーを手に取り、栓を抜いた。きゅぽんとガラスのこすれる音が響く。
小瓶を注意深く傾け、中身を香炉の受け皿に一滴ずつ垂らしていった。
ミリエルの持つ香炉は真鍮製である。縦に長く、先端はとがっていて、下に行くにつれて丸みをおびていく雫の形。先端部が開くようになっていて、その中には小さな受け皿があり、ずんぐりとした下の部分に蠟燭を置く。受け皿の部分に水を注ぎ、そこに《花の雫》をたらして火で温め、芳香を楽しむのだ。
蠟燭に火をつけると、《雫》はしばらく湯の上をたゆたい、次第に集まっていく。それを見届けて、蓋になっている先端部を閉めた。
しばら