あらすじ
いち子は高校生活を流されて送っていた。好きでもない子と教室でセックスしているのも、なんとなく、だ。そんな生活を変えたのは、倫理教師・高柳との出会いだった。「ジェンダーとは」「幸せとは」そんなことを言う不可解な人は他にいない。いち子は恋心を抱き、倫理の授業に出席し続けるのだった。高柳と生徒たちが、倫理の諸問題を問い続ける傑作漫画のノベライズ版。
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Posted by ブクログ
元々、将来、学ばなくても困ることのない。考えを深めていく「倫理」が好きなこともあり、読んでみた1冊。
ドラマをやってた時から、ずっと気になっていたが、ここ最近、文庫版があるのを知って買ってしまいました。
元々、哲学書が好きなこともあり、よく読むものの、改めて、「様々な事柄についてもっと考えたい。」、倫理の勉強をし直したいなと感じさせてくれた1冊。
Posted by ブクログ
元々漫画を読んでいて、本屋で小説版を見つけ、興味本位で買って読んでみました。
読みやすさで言ったら、漫画の方がいい気がするけど、小説にしか無い表現(高柳先生が煙草を吸っている仕草、雰囲気の表現の仕方)が個人的にはいいなと思いました。
Posted by ブクログ
漫画読んでからこちらを。
臨場感が凄い漫画なので小説版でどうなるのかと思っていましたが、雰囲気はそのままでとても読みやすかったです。
倫理勉強したくなりました。今からでも遅くないかな。
Posted by ブクログ
マンガもドラマも見ていないので、代わりに一読。
倫理を体系的に理解するには『正義の教室』の方が分かりやすかったが、こちらはストーリー寄り。倫理教師・高柳によって、生徒一人ひとりが悩みに向き合うことになる姿が学園ドラマっぽい。
確かに、倫理は「学ばなくても将来ほぼ困ることはない」が、高校生という多感な時期に学んだことは自分自身の糧にもなった気がする。
印象に残った言葉
・ショーペンハウワー
我々は他人と同じようになるために、厳しい自己放棄によって自身の四分の三を棄てねばならない
・キルケゴール(実存主義)
誰もが顔も名前も失った“匿名の人”になっている
Posted by ブクログ
冷静沈着でいて、感情を表には出さない。ときどき出す感情もすごくクールな先生。
それでいて、イケメンなんて…
それはそれは、ステキでしょう(笑笑)
たかやな先生の半生を語ってくれるのかな〜と期待していたんだけど、それはなかった。
暗い落ち着いた話なのかと思ったら、そこまで暗くもなかった。
高校生くらいの若い方が読むと、共感できる場面がたくさんあるんじゃないかなと感じました。
Posted by ブクログ
高柳先生の倫理の授業は、難しい言葉が並べられたもの。でも、その回その回にキーワードがあり、読者はその「キーワード」さえ胸に刻み時にじっくり考えてみればきっと何かのヒントになる。短い本ながら、一つ一つのテーマを深掘りし答えを出さず様々な立場に立たせる高柳先生は読者にとっても良い先生になり得たのではないだろうか。