小中千昭のレビュー一覧

  • 恐怖の作法 ホラー映画の技術

    ネタバレ 購入済み

    小中理論

    ホラーファンに語られる「小中理論」とは何ぞや? と思い手に取った本です。人を怖がらせるロジックについて書いています。アメリカ人に呪怨のようなジャパニーズホラーがウケる理由がなんだか分かった気がしました。ただ、注意点としては、理論だけをひたすら述べている本ではありません、著者の映画製作の経験や批評も多く含むので、売れたホラー映画の知識があるほうが読みやすいです。動画配信サービスに加入していると、ああ、この話をしているのか、と感じると思います。

    #タメになる

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    2026年06月07日
  • 怪獣文藝の逆襲

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     怪獣映画はガチのリアリズムがないとだめだ。非現実としかいいようのない怪獣を召喚するにはまわりからリアルに固めていかねばならない。某ゴジラ映画には夢オチのが一本あって子供心にもあれは腹が立ったな。しかしまた、映画においてはとにもかくにも怪獣が出てきて、それが「絵」としてよくできていたら、放射能で巨大化したとかいうしょぼい設定であっても、それだけで説得力を持つ。何しろ人間は視覚をもっとも信じるのだから。
     だから視覚を欠く怪獣小説は最初からハンディを負っているのだと思う。

     本書は『怪獣文藝』の続編。続編といってもそもそもアンソロジーだから、話がつながっているわけではなくて、第2弾ということである。『怪獣文藝』のほうは読んでないのだが。

     で、その夢オチというか、最初から主人公が繰り返し見る怪獣の夢の話で押していくのが有栖川有栖。こういうのもありか。
     怪獣小説でリアリズムを追求すると、怪獣対策の行政組織ができて、というようになるだろうが、それは山本弘の『MM9』シリーズ。大倉崇裕は同工異曲の設定で、しかし怪獣の至近距離で迫力ある写真を撮って売る人々「怪獣チェイサー」を登場させたのが目新しい。
     その山本弘は別種のリアリズムを、かつてあった冒険物語──映画にもあったような、少年雑誌にもあったような──を復興させることで得ようとする。20世紀半ばの密林、怪しい宗教団体、生け贄にされる半裸の少年、そこに現れる巨大生物。ほらなんだか懐かしい。
     冒頭にはいまや特技監督の第一人者である樋口眞嗣が若いころに書いた怪獣映画の企画書が掲載されている。題して「怪獣二十六号」。土木機械で怪獣に立ち向かうのである。
     美しかった母親は50歳を過ぎたころから急激に老婆のように老け込み、山に捨ててくれと言い出すようになった。梶尾真治「ブリラが来た夜」。「ブリラ」の名の由来が面白い。
     怪獣とは少年の破壊衝動の具現化である。そしてそれが現実化したら世界は破滅する。ということを太田忠司はよくわかっているようだ。黒い虹を出す怪獣というのは『ガメラ対バルゴン』を踏まえているのだろうが、作品の暗い雰囲気に禍々しさを添えていて秀逸。
     今度怪獣映画を公開する園子温監督は自主映画時代のエッセイだかフィクションだかわからないものを寄せている。怪獣が登場するのは「怪獣映画を撮った」とほらを吹いているところのみ。
     脚本家小中千昭は東京地下の巨大ミミズをカルトに描くが、ちょっとシノプシス調。
     もと角川書店社長の井上伸一郎の処女作は、時代劇というか元寇の時代が舞台で、『ガメラ』シリーズへのオマージュとなっている。これだけが二大怪獣対戦である。

     以上8編。私は結構楽しんだ。
     怪獣というと、破壊される大都会、応戦する自衛隊がステレオタイプでもあり期待されるところでもあるのだが、それは最初に述べたように周囲をリアルで固めていくことである。ここでも多くの作品がありきたりな現代生活に怪獣を登場させているのは、怪獣にリアリズムを持たせる方策かもしれない。だから遠未来を舞台にしたものとか、スペースオペラ+怪獣といった趣向がないのだろう。
     ただ、「怪獣文藝」の場合、特撮映画とはやはり違う線を追求せざるを得ないのであろうから、私は本書では第一に太田忠司「黒い虹」、次に園子温「孤独な怪獣」が面白かったとしておこう。

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    2016年02月26日
  • 恐怖の作法 ホラー映画の技術

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    氏がどのように作品に向かい合ってきたかや、考えを整理した「小中理論」が記されている。
    serial experiments lainやですぺらにも言及がありそちらも面白い。

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    2018年08月18日
  • 深淵を歩くもの

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    ウルトラマンティガのスピンオフ小説2編を目当てに読んだけど、それ以外の映像作家ならではのネタのホラー小説がなかなか良かった。
    ただショートショートはいまいちだったかな。

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    2017年07月12日
  • 怪獣文藝の逆襲

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    9人の著者による怪獣ものアンソロジー第2弾。ほとんどのお話は「怪獣 vs 人間」的でわかりやすかったのですが、有栖川有栖「怪獣の夢」だけは抽象的で理解に苦しみました。

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    2015年07月31日
  • 怪獣文藝の逆襲

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    「はじめに」にあるような『「生命」「生命体」としての怪獣と、(中略)同じ生物である人間との、死力を尽くした闘いを描き出すことに主眼が置かれている』というほどに、『今度は戦争だ』のようなバトルものは少なくて、『MM9』をイメージしてるとやや肩透かし(大倉崇裕「怪獣チェイサー」くらいか)。概ね怪獣幻想的ではあったが、それでも怪獣の圧倒的な存在感がページから伝わってきて、引き込まれながら読めた。

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    2015年07月05日
  • 怪獣文藝の逆襲

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    怪獣大好きなおじさんたちが自分の怪獣をふがふが生み出す。和む。
    「大江戸恐龍伝」読まなきゃなのだった。「荒神」も怪獣小説とな!?読むぅ。

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    2015年05月29日
  • 恐怖の作法 ホラー映画の技術

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    恐怖映画の第一人者が語る恐怖の作法。ひとを怖がらせるために、どのような作法があり、その中で新しいものを表現するために苦心していった様子がわかる。

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    2015年02月22日
  • 恐怖の作法 ホラー映画の技術

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    最近テレビは季節がら本当にあった怖い話とか心霊現象の特集がたくさん組まれていますね。この本はそういう話の総集編ではなくて、怖さを感じてもらうことを追究する小中理論というものについて書かれています。題名は作法ですが小難しい内容ではなくざっくばらんに書かれていて読みやすいです。怖さは伝播して増幅していく、今時のネットの果たす役割、まとめサイトの恩恵、20年前に遡ればパソコン通信BBSフォーラムからの派生などIT業界で働くベテランにも親しみ深い内容に仕上がっています。

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    2014年08月17日
  • 恐怖の作法 ホラー映画の技術

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    ネタバレ

    第一部の恐ろしいほどの面白さが、第二部、三部と行くにつれて失速して行ってしまうのは、現在のホラーの行き詰まりを表しているようで、寂しい。

    演出で「驚かせる」のではなくて、恐怖を感じさせる映像とはどんなものか、だけを追及する本。
    著者の関心から、神道的なのと神経医学的なアプローチはあったけど、民族・風俗な部分がちょっと片手落ちな感は否めなかった。自分も好きでは無いけど、ゾンビ映画がなぜホラー映像として受け入れられているか、と言うのも、何か足りなかったよなぁ。
    とはいえ、これからの恐怖映像を考える上で、まず土台に刷るべき本であることは、間違いないとは思う。

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    2014年06月08日
  • 深淵を歩くもの

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    ホラー、特撮、アニメと多彩なジャンルの作品で魅力的なエピソードを生み出している脚本家・小中千昭の作品集。小中氏が参加した「ウルトラマンティガ」の最終話とキリエル人のサイドストーリー、ラヴクラフトの「インスマスの影」を脚色化したドラマのノベライゼーション、井上雅彦監修の書き下ろしホラー・アンソロジー「異形コレクョン」に捧げた数々の短編と多彩な短編集となっている。ただ幻燈館の章の掌編には魅力的な作品が少なかった為評価は4にした。しかし、幻想と怪奇がお好きな方は充分に楽しめる魅力的な数々の世界が構築されている。

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    2013年10月04日
  • 深淵を歩くもの

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    ネタバレ

    「ウルトラマンティガ」等の特撮作品で脚本を担当し、「異形コレクション」等にはホラー短編を寄せていた著者の初の短編集。
    最初は映像ディレクターとしてスタートしたということもあって、映像畑での活躍が長いことは今回の個々の作品にも反映されているように思えた。
    「異形~」に収録されたものや、クトゥルー神話などバラエティに富んでいる。中でもオススメは冒頭の書き下ろし作品「Read Me!」。アパートの前の住人が、次に来る住人に対して宛てた手紙、という形式で書かれた作品だが、最後まで背筋にチリチリと厭な感覚が残る1本。

    但し、これは作品内容とは関係ないんだが……なぜこのレーベル(徳間デュアル文庫)から発刊されたんだろう?ラノベのレーベルで版型が普通の文庫より一回り大きいし、おまけに表紙は可愛いイラストで、書店じゃジュニア向けの書棚にあるし……。

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    2012年03月14日
  • 怪獣文藝の逆襲

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    怪獣大好き男性作家陣の怪獣小説アンソロジー

    「怪獣二六号」樋口真嗣
    25年前の怪獣映画の企画書
    ざっくり。さもありなんです。

    「怪獣チェイサー」大倉崇裕
    ゴジラ存在的世界観の日本。
    怪獣先進国たる日本。
    ちょっとそのままドラマになりそうな
    カメラマンと怪獣省の女性の関係が素敵
    怪獣省の大臣はきっとあの人。

    「廃都の怪神」 山本弘
    未開の奥地の原神となっていた怪獣。
    少年は、原始的な戦い勝利した。
    最近、こういう感じのファンタジーBLあるよね。

    「ブリラが来た夜」梶尾真治
    自分の母親が ウルトラの母的存在であったならその血脈は受け継がれるのではあるまいか。
    怪獣来襲の夜は、家族の来歴を知る夜でもあった。
    おもろかったです。

    「黒い虹」太田忠司
    謎の転校生(眉村卓)×時を駆ける少女×怪獣

    「怪獣の夢」有栖川有栖
    さすがというか、怪獣文藝とは、といった短編。貧しい子供時代から見続けた怪獣の夢。
    現実が成功するにつれ、怪獣となった夢に転換する。ラストの意味深が好き。
    先日読んだ 能の邯鄲を思い出す。

    「孤独な怪獣」園子温
    もし、あのトラブルが表面化した後の作品だとしたら人格を疑う。
    アンソロジーが2015年刊行だから さすがにセクハラ流出前ですね。
    これを小説と読むか私小説と読むか。
    同意してるから良いのかな?
    私は、何やっても自由だと思うけど
    それを文藝とされたくはない。

    「東京デスワーム」小中千昭
    ものすごく昔、テレビのロードショーで
    ワームがそこらじゅうから溢れてくる映画を観たことがある。水道の蛇口からもどこからも。おそらく、私が観た事がある映画の中で最恐だと思う。この小説のように怪獣並みのワームならまだ良い。小ぶりなのがいっぱいが 怖い。
    で、もしかしたら蛭子様とかからのモチーフかなと思いました。

    「聖獣戦記 白い影」 井上伸一郎
    著者は初読。
    雑誌編集者で、2007年に角川書店代表取締役社長、のち角川グループホールディングス代表取締役専務という経歴がまず目を引く。
    しかも本作が小説執筆の初作品だというから驚く。

    時代設定は鎌倉時代、文永の役・弘安の役。
    いわゆる「神風」を、聖獣の存在として再解釈する構成がとても明快だ。
    怪獣(聖獣)というフィクションを用いながら、
    歴史の踏み込んでいく。
    そしてラストのまとめ方が、
    怪異譚としてだけでなく、時代小説としても少しドキッとする着地になっている。

    あとがきは東雅夫氏。
    発刊当時の怪獣映画事情が語られる中で、
    宮部みゆき『荒神』にも触れられていた。
    福島県内陸部を舞台にした元禄期の怪獣小説。
    民話・歴史・怪異が溶け合ったこの作品は、
    怪獣を愛する男性作家たちによる諸作品をも凌駕する名作だと思います。


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    2026年01月21日
  • 怪獣文藝の逆襲

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    東雅夫さん編集ということで手に取ってみたら、有栖川有栖さんや山本弘さんといったミステリ畑やSF畑の方も書いていて驚いた。
    んだけど、アンソロジーの傾向として、「怪獣はあるもの/対峙するもの」として描かれていて、絶対的に抗えない存在という畏怖感には欠けていて残念だった。前作がそういったものらしいので、気にしておこうと思う。

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    2019年03月04日
  • 怪獣文藝の逆襲

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    樋口真嗣『怪獣二十六号』(25年前に書いた)怪獣映画の企画書。建設技師や自衛隊員が協力して土木機械で怪獣に立ち向かったり、インテリ美人が出てくるあたり…、いや、表紙の「怪獣は常に人間にとって恐怖の存在でなくてはならない」とか「この映画は人間の前に怪獣が現われ、人間は自らの身を守る為に智慧と勇気で闘う、ただそれだけの映画」「我々がこだわりたいのは、「ただそれだけ」にする事なのです。」とか…うん、シン・ゴジラを思い出す。
    大倉崇裕『怪獣チェイサー』怪獣対策が進んだ日本。ヒロインの怪獣省の怪獣予報官・岩戸正美は、封鎖区域で怪獣の動画を撮影する違法行為を行う「怪獣チェイサー」と予期せず協力することになる…。面白かった!シリーズ化してもいいんじゃなかろうか。
    山本弘『廃都の怪神』6歳の頃に漂着し、密林で一人生き残った白人の少年は、ガダイバ教の神に捧げる生贄とされることになるが…。おお…、こういうのもありなのね。
    梶尾真治『ブリラが来た夜』急速に老いた母はある日、自分を山へ捨ててくれ、と言い出し…。なんか懐かしいSF感あるなと思ったら梶尾真治だった。
    太田忠司『黒い虹』転校生は怪獣のいた世界からやってきたのだという。これもちょっとSFっぽい。
    有栖川有栖『怪獣の夢』幼いころから見続けているのは自らの願望を映した怪獣の夢。これも怪獣もの…なのかな。
    園子温『孤独な怪獣』映画監督を目指す主人公は高円寺で暮らしていた。これはさすがに怪獣ものではないだろう…えっありなの?
    小中千昭『トウキョウ・デスワーム』地下トンネルの工事中、巨大なミミズのようなものが発見される。そして現れる謎の少女の正体は…。クトゥルー的ホラーの香り。
    井上伸一郎『聖獣戦記 白い影』元の侵攻に対峙する龍造寺家清は、自分と同じく謎の勾玉の守護を持つ若者と出会う…。元寇を舞台にした…伝奇ファンタジー?怪獣ではない気がするけどこれはこれで面白かった。

    怪獣ものとしては『怪獣チェイサー』が好き。その他枠になるけど『聖獣戦記 白い影』『ブリラが来た夜』『黒い虹』も嫌いじゃない。

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    2017年01月12日
  • 怪獣文藝の逆襲

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    大倉崇裕「怪獣チェイサー」がよかった。自分、MM9シリーズみたいな怪獣に関する架空の職業について書かれた小説が好きなのかもしれない。プロフェッショナルは格好良い。

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    2015年09月30日
  • きっと、夢にみる 競作集 <怪談実話系>

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    10人による、怖い話。

    題名通り、夢で見たり、白昼夢だったり。
    うっかり思い出してしまわないためにも
    日が高いうちに読んだ方がいいかもしれません。
    いや、思い出すような読み方をしなければ大丈夫?

    ぎょっとする終わりなのは、そらみみ。
    これが現実なのか、あちらが現実なのか、と
    思わせるような最後の一言。
    非常に混乱させられます。

    目的だった、辻村さんは…子供のせいか
    やたら無邪気に怖い。
    世の中、知らない方が…気がつかない方が
    幸せ、という選択もあると思われます!

    言ったら相手に移る夢、かと思っていたのは、琥珀。
    さすがにそれはない内容でしたが
    とり憑かれたと表現するのがぴったりな感じでした。

    どれもこれも、読んだのを忘れた方がよい話。

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    2015年07月06日
  • 怪獣文藝の逆襲

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    2013年に刊行された「怪獣文藝」の続編として、怪獣と怪獣が跋扈する世界をこよなく愛する映像作家(監督)と小説家による持ち前のセンスを生かして書き上げた怪獣短編小説で構成したアンソロジー集の第二弾。
    前作が怪異な世界観をメインテーマに据えて構成したミステリー、ホラー色の強い怪奇小説作品集としての仕上がりは≪怪獣小説≫を期待した読者の評価が二分した結果を踏まえ、今回はより具体的に怪獣の暴れまわる事件に焦点を当てたビジュアル的なストーリー展開の作品で構成されている。映像でストーリーを読ませる映画監督による文章表現と、文章を用いてビジュアルをイメージさせる小説家の双方が「怪獣」をテーマにした競作は≪文藝同人誌≫としての仕上がりとしてもまた楽しい。日本では映像作品が先行している「怪獣話」はミステリー、ホラー、SFの世界に統合されており、小説として一つのジャンルとしては確立していないのが現状であり、その点でも「怪獣小説」の今後の発展に期待したい。

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    2015年11月05日
  • 恐怖の作法 ホラー映画の技術

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    タマフルで何度か小中理論と聞いていて、いつか読みたいと思っていた本。
    ホラー映画の理論が全編書いてあるのかと思っていたが、そんな事はなかった。
    小中さんの事を全く知らない状態で読んだので、個人的な所は興味を持てないまま過ぎてしまった。
    恐怖表現が書かれている所は興味深く面白かった。
    若干高いのがチョット。

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    2014年07月12日