野口百合子のレビュー一覧
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猟区管理官ジョー・ピケットシリーズ
失踪したセレブを現知事の依頼で捜索することになったジョー
依頼も、状況も不可解な点が多い。
娘のシェリダン働いている観光牧場で起きたため
久しぶりに二人で話す機会がある。(忘れてるだけか)それだけで結構嬉しい。
そして鷹匠の師匠であるネイトとも絆がちゃんとあることがわかって良かった…前も少しあったけど二人だけに通じる会話があって感動した。
彼氏候補の男も登場し、シェリダンが小さい頃から読んでる私としては「お前、変な行動とったら西部流の解決といくぜ」と父親ヅラしながら読んでました。
ジョーだけではなく、下手したらネイトに耳をちぎられる可能性もある。
事件 -
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猟区管理官ジョー・ピケットのシリーズ。15作目。
「越境者」に続く作品。2015年原著発行、2022年翻訳発行。
ワイオミングの広大な自然を背景に、仕事と家族を愛する愚直で善良なジョーの苦難と活躍が描かれます。
ジョーの養女エイプリルが、殴打されて道路端で発見された。
エイプリルは、幼い頃事件に巻き込まれ、問題のある親からジョー夫婦が引き取った娘。
反抗的で頑なだったが、それなりにモテるようになって居場所を見出していた。
出来た恋人はロデオスターのダラス。駆け落ちしたのだが‥
昏睡状態のエイプリルに、ジョーとメアリーベスは悲痛な思い。
ジョーはダラスを疑うが、なぜかダラスは怪我をして実家に -
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猟区管理官ジョー・ピケットのシリーズ。
「発火点」の次の作品。14作目。
前作で一度職を辞したジョーだったが、知事の意向で復帰している。
新たな任務は、大製薬会社のスコギンズが殺された事件で、担当する地域を離れて、ワイオミング州でも辺境の町へ調査に赴くことに。
その土地の大立者のテンプルトンという人物が、暗殺ビジネスを運営している可能性があるというのだ。
親友ネイトが関わっているかもしれない事件。
知事の要請でFBIとも連携があるとはいえ、大きな権限があるわけでもなく、よそから来た管理官など、嫌がられても仕方ないが。
それにしても、いささか様子が‥?
ネイト・ロマノウスキは、山に独りで暮ら -
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ネタバレジョーピケットサーガも17作目になるのか。2作目(電子のみ)以外全部読んでいるが、ずっと安定したレベルを維持しているのが素晴らしい。
ジョーと家族が危機に瀕して、苦悩して、最後にその危機を(ネイトがやってきて)乗り越えるカタルシス…マンネリっちゃマンネリなんだが、そのマンネリを何度も味わいたいって気持ちをもつ俺としては、このシリーズは期待を満たしてくれる安定供給源の一つとして非常に重宝している。
家族の危機、ネイトの強さ、ミッシーのヴィランっぷりと本作でもその良きマンネリ要素は満たされるのだが、州知事の交代や娘たちの成長など、要素は少しずつ変わってきてて、そこもまた次作以降に期待する要素だ -
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毎年、一作楽しみに待ち焦がれるシリーズ新作が今年も順調に登場。現代の西部劇。最近、海外旅行に出たり、Liveとその練習に時間や気持ちが優先されて(←言い訳)、こんなに愛読しているシリーズ作品を、今頃読んでいる。さて本シリーズは、そもそも単独完結作品として書き継がれてきたように思うが、時には複数作品を通して連続感のあるストーリーも増えてきていると思う。
初期の頃は「荒野のディック・フランシス」などと呼ばれて、読者としてもなるほどいいキャッチコピーだと納得していたものの、やはりフランシスのように毎作異なる主人公・異なる設定ではない。フランシスは設定を変えても、すべて同じハイ・レベルでのハード -
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シリーズ作品の難しい事は、毎回キャストを総動員しないといけないことだろう。
個性豊かなキャラが増えるごとに、読者は新作でお気に入りのキャラの登場を期待する。それを裏切らずに見せ場を作りつつ新作を書くのは並大抵のことではないだろう。
特にシリーズの魅力の一つが、雄大なオレゴンの自然の風景(そしてそこで熟成された人々の生き方・価値観)であるだけに舞台も変えにくいだろうし…。
そういった制限がありながらも、本作は見事にいくつかのエピソードを束ね、お馴染みのキャストを配置しラストまで一気に楽しめる仕上がりになっている。
キャストが年を取り(成長し)、すこしずつ言動が変わる辺りもリアルで、こちらも感 -
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講談社文庫はルーロン知事のように任期が切れ、創元推理文庫はネイトロマノフスキのように寡黙で語らない。
日本での最新刊を読み終えた今、次作が出るまで途方に暮れているしかないのか?
日本語訳ピケットシリーズは一年に一回しか出版されていない。
ピケットファンの皆さん、これでいいと思いますか?
アメリカでは既にこの作品以降5作も出版されているんですよ。(Wikipediaによる)
今回のシェリダンは大学生なのに、アメリカの最新刊では30歳に近くなっているはずなんです。
どうかどうか一刻も早くアメリカに追いついてください。
水源のない荒野で喉が渇いたエルク状態です。
いや、風雪に晒されるヤマヨモギの気分 -
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猟区管理官ジョー・ピケット・シリーズ、13作目。(電子書籍を別にすると12作目)
「鷹の王」に続く作品。
今作から版元が創元推理文庫に代わって、引き続き発行されてます。
ジョー・ピケットは広大なワイオミング州で、国立公園を管理する仕事を愛し、大自然に日夜触れている男。
一見ごく普通の善良な人物だが、小さな兆候も目に留め、どんな難題にも愚直なまでに対処し、逃げることなく突き進む。
その結果、豪放な知事には信頼されているが、与えられた車両は何度も大破、堅苦しい上司とは反りが合わない。
環境保護局から、裁定指令を持ってやってきた役人二人がいた。ジョーの知人のブッチの所へ。彼らはなぜか、武器を所持 -
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今までピケットシリーズに嵌って、胸躍らせながら既に10冊以上読んできた。
さて、何がこんなに私の琴線に触れるのだろうと考えたら、ふと浮かんだドラマがある。あの有名な「大草原の小さな家」だ。あのドラマにも嵌り、どれだけ毎回楽しみにして観たことか。
勝手な考えだが「ピケットシリーズ」と「大草原シリーズ」には共通点が多いような気がする。家族構成も似ている。大自然に囲まれているという舞台設定も似ている。
そして何よりも家族愛や正義とはという部分に共通点があるように思える。
まったく嵐の地平に触れませんでしたが、「大草原の小さな家」に夢中になった方は、その現代版としてピケットシリーズは十分に楽しめるよう -
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ネタバレ猟区管理官ジョーピケットシリーズ現時点最新作。いよいよネイトとのバディものになってきたなぁ。物語も前作にもましてインフレ化、国際政治的な陰謀が背景にあって、狩猟規則はもはやきっかけとか味付けにすぎない感じ。
ネイトがメインの話だから、そうなるのは必然で、それはそれでオモロいんだが、いったん基本に立ち返って、牧場荒らすヤッカイなヤツとか地方政治の利権悪徳政治家とかそういうの相手に大自然の中で立ち回ってほしいなぁと思うファンのワガママ心理。
ところで、ネイトとメアリーベスの予知夢という話のきっかけは、剣客商売で美冬が男の夢を見たのが大治郎、という話を思い出し、何やら不穏な符合を感じたが気のせい -
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前作では、病院のベッドに身を横たえていたネイト・ロマノウスキーが、本作では熱砂の砂漠で銃を構えて登場する。迫りくる敵。空を旋回するネイトの鷹たち。砂塵を巻き上げて迫る脅威。そんな緊迫したシーンにスタートする本書は、全編この手のアクション満載の読み逃せない一作だ。本作ではネイトと本編主人公であるジョー・ピケットとのそれぞれのドラマが、ラスト近くで交錯する。言わば、二つの冒険小説を楽しめるばかりか、それらの合体するラストシーンの豪華さを味わうことができるのだ。
ぼくは、インターネットが普及する前に、パソコン通信Nifty-Serveで冒険小説&ハードボイルドフォーラムのSysop(Syste -
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ジョーがネイトと出会って10年経過してることに衝撃…
容疑を抹消することと引き換えに州南部の砂漠地帯でテロ計画の潜入捜査を開始したネイト。ジョーは失踪したネイトを捜索する。
当然面白い。
ジョーの娘のシェリダンが巻き込まれてしまうことに最初違和感があったが、友達想いでトラブルに巻き込まれる点は父親譲りなのか…
シェリダンが事件に絡んでくる流れに違和感をもって、何故そうなるのだろうかと引っかかっていた。
鷹匠のネイトと姉弟関係にあると同時にジョーと同じく"鷹"のように自由に飛び回るネイトが立ち戻る場所としての存在していることがわかる展開に納得した。
夢で始まり、夢のように -
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ネタバレ最早読み逃すことはできない、ジョーピケットシリーズ。本作ではネイトとジョーが久々に邂逅する。やっぱり二人は紺で活躍しないと物足りない!
ここまで続くシリーズなので、マンネリっちゃマンネリやけど、こういうピケットサーガを読みたいからこのシリーズを読んでいるので、こうでなくっちゃなぁ、な気分の方が大きくて満足。
作者もだんだんインフレを楽しんでいる雰囲気になってきてるのか、ジョーはやるなよ、するなよな事を絶対やってしまう、上島竜兵状態やし、ルーシーは「たよーせい♪」の歌を歌うし、ミッシーはあれだし、エイプリルに至ってはMCUエンドロール的な見せ場作るし…。
まだまだ飽きさせない、ピケット一家 -
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ネタバレジョー・ピケット猟区管理官シリーズ第十四弾。
カウボーイと家出していたピケット家の養女エイプリルが、
意識不明の状態で発見される。
家族はショックを受け、ジョーは犯人を捜す。
一方、盟友メイトはFBIとの屈辱的な取引の結果、
監視付きで釈放される。
鷹を使った最初の仕事に向かい、いきなり撃たれる。
無敵のネイトが撃たれたとあっては、
よほどの組織と理由かと想像していたが違った。
エイプリルと同じ病院にネイトも運ばれてはいたが、
エイプリルが狙われたときに、
病院にいたシェリダンとルーシーも危険な目に合うかと
はらはらしたが、
最後にネイトが活躍。
ジョーが意識不明の若い女性が発見された