野口百合子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ猟区管理官ジョー・ピケットシリーズ。このシリーズは、アベレージが高く、本作も期待に違わない。このシリーズの最大の読みどころは、アメリカ・ワイオミングの雄大でも有り、厳しい自然描写と銃の描写のリアリティさに有る。(判事が法衣の下に銃を忍ばせ、取り出すシーン有り)今回も、ジョーが春の雪嵐の中、ピックアップトラックで、エルク・キャンプを探し回ってからの悪役との対決シーンが、最大の読みどころでも有る。
ジョーの養女エイプリルが、意識不明で道路に捨てられていた事件、ジョーの盟友ネイトが襲撃され、重体で病院に搬送された事件、キジオライチョウが殺戮され、コロニーが消滅した事件、この3つの事件が繋がった時、この物語の全貌が明らかになります。ストーリーの説明は、ここまでに。前々作の「発火点」は、とてもスリリングでドキドキさせてくれました。そちらと比較してしまうと、少し、マイナスとなりますが、それでも十分に楽しめました。
最後に、このシリーズの根底に有るテーマは、家族の在り方です。本作に置いても、2つの家族の在り方(共に母親が家族の中心にいる)が、描かれ、片方の家族には、悲劇的な結末が訪れます。 -
Posted by ブクログ
ネタバレこのシリーズも邦訳されているのは15作目だとのこと。
全て読んでいるはずだけど、主人公の成長しないぶりは相変わらず。今回の物語は「自分の敵は自分」という実に皮肉なストーリー。一気に読み終えた。ナイスな読書体験にサンクス!
作品紹介・あらすじ
猟区管理官ジョー・ピケットの養女エイプリルが、頭を殴られ意識不明の状態で発見された。彼女と駆け落ちしていたダラスは、かつて女性への暴行事件を起こした疑いがあった。だがダラスの両親から、彼は大怪我をして実家に戻っており、事件とは無関係だと言われてしまう。ジョーはダラスを疑いながらも犯人を探るが。一方、盟友ネイトにも危機が迫っていた……。
悪辣な犯罪と大自然の脅威に挑む猟区管理官を描く人気シリーズ最新作! -
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ここまで来ると、ある程度シリーズを読んでいないと面白さは半減だろう。
今回はオールキャストで”事件”に巻き込まれていくのだが、話のスケールが大きいというか、ノンフィクション要素が強すぎるというか。
もちろん、ボックス作品だけに派手なガンアクションやカーアクションはないのだが、展開はなかなかにハード。特にある登場人物(!)が現れるあたりからテンポが良くなり怒涛のエンディングになる。
よくまとめたなぁ。
ただ、娘のエピソードは強引かな?
あくまでも美しい大自然になじみのある家族、そしてネイトと昔からの定番ドラマも過不足なく描かれているのでじっくり楽しめる。
どうか、シリーズの翻訳を終わらせないでほしい! -
Posted by ブクログ
ネタバレそこそこたくさん海外ミステリには手を付けてきたつもりだったけれど、これほどまで長くシリーズ化されたもので、読んでいないだけならまだしも、知らないものがあったなんて。やはり本の世界は奥深い。
なんとシリーズ21作品中、14作品目とのこと。
現役ばりばりのシリーズものでいうと、リンカーン・ライム、ハリー・ボッシュシリーズに肩を並べる古参ではないですか。
舞台はアメリカ中西部の大自然に恵まれたワイオミング州。
猟が生活に根差した土地ならではの、猟区管理官という法的機関に属するジョー・ピケット。
様々な事情(前作までのいきさつもあるが、あまり詳しくは触れられていない)から、州知事の子飼いの隠密捜査員的な立場を取らされ、あくまでも非公式な情報収集として、州北部で蠢く元やり手のウォールストリートマン、ウルフガング・テンプルトンを中心とする組織犯罪の匂う怪しげな動きを調査することに。
が、”ものごとのど真ん中に踏み込んでいかないわけにはいかない”才能を持つと評されるジョー、のっけから該当地域へ踏み込む口実として接触した同僚の猟区管理官と密猟者に対する態度の取り方でもめ、否が応でも目立ってしまう。
同じく大自然を背景にしたハードボイルド事件捜査物、クルーガーのコーク・オコナーシリーズにかなり似たところがあるが、こちらのジョーの方が、悪いものを毅然とした態度で見逃さない頑なさが強く、自分好み。
ただ単品として読むよりも、シリーズ性を重視しているのか、あまりにも確率を超越した重要関係者の偶然の再会があり、それはさすがにやりすぎな流れではと感じるところも。
とはいえ、どういういきさつ、過去の遺恨があったのかなぁと興味はそそられた。
たぶん、シリーズ作品遡り読みしますね、これは。 -
Posted by ブクログ
ネタバレジョー・ピケット猟区管理官シリーズ第十三弾。
残りの頁数が少なくなっていくのが怖いのは、
話が嫌な終わり方をするのが怖いのか、
終わらないで次作へ続いてしまうのが怖いのか。
ファーカスが登場したが、今回は酷い目に遭っていなかった。
知事に頼まれて、暗殺を行っている疑いのある牧場へ「調査」へ向かうジョー。
現地の猟区管理官に協力するという名目だったが、
あっという間に台風の目になってしまう。
ネイトが暗殺に手を貸していたのも嬉しくなかったが、
ジョーにいたっては不法侵入しただけで嬉しくなかった。
どれだけ、この二人に肩入れしているんだろう。
シェリダンの大学のでの事件は、
あまりにあっさり終わってしまって、
肩透かしをくらったよう。
野生動物の解体工場で死体を処理していたのと合わせて、
それ必要?
大金持ちの心をとらえて離さない謎の女は、
義母ミッシーだとすぐわかった読者は、
私だけではないはず。 -
Posted by ブクログ
邦訳が出るたびに読んでいるミステリのシリーズももう14作目とか。アメリカのど田舎ワイオミング州で猟区管理官を勤める主人公。本来は密猟を取り締まりにあたっているのだがトラブルに巻き込まれやすいというか自分から首を突っ込んでしまうというか…なので上司と地元警察との仲はすこぶる悪い。しかしながら型破りな知事に気に入られており確か何度目かになると思うのだけど前作で辞めた職にまた復帰している。密猟を取り締まるのが主な仕事のくせに銃の扱いが下手で突出した能力があるわけでもないのだが「田舎を踏み台に都会で出世しようと思っていない」FBIの支局長、やり手の妻とかなり凄腕の戦闘能力を持つ謎の鷹匠、達の力を借りつつ持ち前の正義感と粘り強さでに事件に対処している様が共感を得ているのだと思う。毎回思うのだけど地方を舞台にしたことによって自然破壊や代替エネルギー、カルト集団など都会を舞台にするよりも幅広いテーマを盛り込めており上手いな、と思う。本作では知事の特命を受けて州内でも特に辺境に派遣されることになる。過疎化が止まらない街に都会から移り住んできた富豪がおり街はほぼ彼の王国のようになっている。偵察に赴いた犯罪捜査官が不審な死を遂げたことから主人公にちょっと現地の様子を見てこい、と言われてのことなのだがそこは主人公。おとなしく偽装に留まるわけもなく…ということで今回も強大な敵と相対する主人公、鷹匠だったり過去の因縁の相手も登場し今回も緊迫感溢れる仕上がりとなっている。また本シリーズでは主人公の家庭問題も上手く盛り込まれているのだが里子で問題児の次女がまたもやらかして…というところで次作をお楽しみに!という終わり方になっている。このところこのシリーズは完結しつつも次作への伏線をチラ見せする形で終わっておりまたも作者の術中にはまってしまい次が楽しみでならなくなっている。大変だけどできれば最初から読んでほしいシリーズ、おすすめです。