野口百合子のレビュー一覧

  • 発火点
    コロラド州デンヴァ―にある環境保護局第八地区本部から、二人の特別捜査官が、ある件に関わる裁定文書をワイオミングまで届けに行くところから話は始まる。途中シャイアンの町で、陸軍工兵隊員の男と待ち合わせるが、男は二人が銃を携行していることに驚き、途中で姿をくらます。二人の特別捜査官は待ち合わせ場所に出向き...続きを読む
  • 発火点
    猟区管理官ジョー・ピケット・シリーズを読み始めて何年になるだろう?
    子供たちも成長してシェリダンなんか大学生だよ。

    ワイオミングの大自然の中で過ごす猟区管理官という職業をこよなく愛し、家族を大事にし、正義と誠実を貫く馬鹿正直な男。

    いつもいつも貧乏籤と言うか災厄が身に降りかかってくる(小説だから...続きを読む
  • 発火点
    ジョー・ピケットシリーズ。射殺された二人の捜査官。容疑者として浮かぶブッチは姿を消した。そしてジョーの捜索が始まる。ジョーの真っ直ぐな目線とブッチやその家族を思う気持ち。自分の家族や自然を守ろうとする想いが今作も伝わってくる。行政に翻弄され理不尽な扱いを受けてきたブッチの目的は。犯人は。そして森林火...続きを読む
  • 復讐のトレイル
    ジョー・ピケット猟区管理官シリーズ第七弾。

    すっかり長女のシェリダンが
    大人、というか思春期になってしまったなーというのも感慨深いが、
    愛犬のマキシーンが年をとったのも淋しい。

    相変わらず、管轄区の無い猟区管理官のジョーは、
    知事の特命でハンター狩りの殺人事件を追うことに。
    過去のハンターの事故...続きを読む
  • もう過去はいらない
    バック格好ええ。
    やっぱりユダヤ人、黒人・・根が深いなー。
    頭に身体がついていかない、頭も少し?
    シリーズのこの先は?
  • パールとスターシャ
    アウシュヴィッツ強制収容所の<動物園>と呼ばれたその場所で、パールとスターシャの双子の姉妹は、一つであることを切り裂かれてしまう。
    二人の、ミリ医師の、<双子たちのお父さん>の、ペーターの、痛み、哀しみ、嘆き、怒り、そして労りと慈しみと愛情が詩的な文章で語られ、深く鋭く心に響いてくる。
    残酷で悲愴な...続きを読む
  • 鷹の王
    昨年の11月に出版されたシリーズの最新作、やっと読むことができた。
    以前、俳優の児玉清さんがこのシリーズのファンだというのをどこかで読んだ。もうこの最新作を読むことはかなわない。かわりに堪能いたしました。本当におもしろかったのです。 合掌
  • 鷹の王
    久しぶりに題名に惹かれて読んでみた。鷹と鷹匠の話はちょっぴりで、鷹匠のネイトと猟区管理官のジョー・ピケットがメインの冒険とサスペンスだった。帯や裏を読めばわかるよねと言われそう。
    でも面白かった、自然の中であくせくしてるのは人間だね。
    動物と自然は好きなので楽しめた。
    ジョーの妻 メアリーベスと、ア...続きを読む
  • もう過去はいらない
    88歳の歩行器をつけたダーティーヒーローが主人公という点が、他の警察小説とは一線を画する。そして、クスッとする皮肉も小説のいたるところに散りばめられているので、読んでいて飽きない。前作はまだ読んでないので、ぜひ読みたい。
  • もう年はとれない
    ユダヤ人の元刑事(87歳)による、ナチの元将校に対する復讐劇と思いきや、いつの間にか殺人事件に巻き込まれて…

    最初の方は、おじいちゃんの皮肉にニヤつきながら読んでいたのですが、後半はハラハラしながら一気に読みました。

    次作もあるみたいなので、探してみようかな。
  • ガラスの靴(新潮文庫)
    おなじみのシンデレラの話に肉付けしたもの。キャラクターも生き生きと描かれ、魔法使いの現れ方や舞踏会での王子様との過ごし方などの演出も嫌らしくなくまとまっている。
  • もう過去はいらない
    シャッツ元刑事が活躍する第二弾。
    過去の銀行強盗事件と現在のヤクがらみの誘拐事件が交差する。犯人共に二人とも後期高齢者なのが面白がるポイントなのかな。
    相変わらずアウシュビッツでの悲惨な体験談も絡み、奥行きは増してくる。過去の記憶の中で息子のブライアンも登場。
    一弾で活躍した孫のテキーラの姿はイマイ...続きを読む
  • もう過去はいらない
    元刑事バック・シャッツのシリーズ2作目。
    88歳になったバックをまだ事件はほうっておかない!?

    前作の事件でさらに身体は衰え、とうとう妻とともに介護つきのアパートに移ったバック。
    若い頃にはダーティ・ハリーばりの力づくで行動するタイプの刑事だった。

    前に取り逃がした因縁のある、銀行強盗イライジャ...続きを読む
  • もう年はとれない
    高齢の元刑事が孫と一緒に活躍するミステリ。
    テンポよく、けっこう大きな事件が展開します。

    バック・シャッツは87歳。
    元メンフィス署殺人課の刑事で、荒っぽい捜査で伝説的な存在だった。
    かっての戦友が死に際に言い残した言葉から、騒動に巻き込まれます。
    死んだと思われていた元ナチス親衛隊の将校ジーグラ...続きを読む
  • もう過去はいらない
    バックが帰ってきたぁ!
    と嬉しく思ったけど、期待が大きすぎたのか、前回ほどの楽しさがあまりなかったよ……。テキーラが全然出てこなかったせい?いなくなって初めて彼の存在の大きさを知るみたいな。あのふたりの掛け合いが好きだったし。
    でもまだ続いてるみたいだから読みたい。ローズも自己主張してきたし。ブライ...続きを読む
  • もう過去はいらない
    ダーティハリーvsゴーストマンか?シリーズもので主人公の死でラストを迎えるって、モース警部があったけど、このシリーズは何とか引き延ばして欲しいな。定年退職したリーバス警部も復帰したね。頑張れ、おじいちゃん。それにしてもバックってやり方自体は悪徳警官すれすれに思える。欲得ずくではないから、反感は抱かな...続きを読む
  • もう過去はいらない
    大怪我をして歩行機が手放せないのにバックじいちゃんのやることはますます過激になっている。
    体が弱っていくことへの苛立ちとあきらめ、息子を失った悲しみは前作も描かれていたが、今回はユダヤ人への偏見に対するアメリカ社会の不条理が物語に奥行きを与えている。
    主人公のモデルである作者の祖父についてのあとがき...続きを読む
  • もう年はとれない
    一気読み!高齢化社会の今でこその87歳元殺人課刑事が主人公!何気に凄惨な死体を目の前に、老人ならではの皮肉な悪態が笑いを誘う…w 既に続編もあるらしいが、この調子だとまだまだ活躍しそう。映画化の話しも進んでいるらしいのだが、果たして誰が演じれるの!?イーストウッドでもまだ84歳だよ(-∧-;)
  • もう年はとれない
    主人公は87歳の元刑事のおじいちゃん、誕生日がきて88歳に。かくしゃくとしていると思いきや、結構よぼよぼ。でも毒舌と負けじ魂は健在。大学生の孫とコンビで事件に挑む。
  • もう過去はいらない
    88歳の元刑事に何ができるの?と思ったら‥‥若干の介護が必要な状態にもかかわらず「なんてタフな爺さんなんだ!!」と思う。認知症っぽい症状もあるのにねぇ。精神的なタフさはいつも持っていたいな。