野口百合子のレビュー一覧

  • もう過去はいらない
    超後期高齢者バック・シャッツシリーズ2作目。少し中だるみしてるかなという感じがしなくもないけど、皮肉の効いた掛け合いが相変わらず読んでて楽しい。より老いていく描写がリアルで、心に追いつかない身体が切なくもあり。孫の活躍は控えめ。
  • もう年はとれない
    87歳のハードボイルド元刑事。
    確かに、アメリカ映画で観るなら(虚構として観るなら)カッコイイ。
    けど、現実にいたら・・・
    銃さえ乱射しないでくれれば、他は好きです。
    銃の乱射がなければ、自分のおじいさんがこんなだったらいいなとも思います。
    銃さえ・・・・・そこが日本と違うとこ?

    このシリーズは高...続きを読む
  • もう過去はいらない
    更に年を重ね88歳のハードボイルド元刑事。
    前回の後遺症で、更に、現実を見つめ、諦め、受け入れなければならない事が増えているにも関わらず、元気。
    ありのままの自分を受け入れる事で、こんなに快活(?)になれるのだ。
    受け入れられないから悩み、苦痛となるワケで、受け入れてしまいさえすれば、それが当たり前...続きを読む
  • 7は秘密
    歴史の重さ、共感させる主人公、読ませる物語。全てを差し置いて、キレ者でいかれてて歪んだ愛情を弟に注ぐ兄は大好物です!
    ヴァレンタインとジェレミーは翻訳ミステリ界の「兄」の双璧だと思うの。大好き。
  • もう年はとれない
    老後はもう他人ごとではないけれど
    87歳になったらもう少し静かな生活を
    送りたいと思う。
    ナチスの金塊やら何やら、エキサイティングな老後は
    本の中で楽しみたい。
  • もう年はとれない
    元戦友の死際にナチス将校のお宝探しを頼まれたバック・シャッツ87歳。
    老いた身体にムチ打って、IT担当の孫息子をお供にいざ出立!

    …。
    どうしてこう厭世的なんだろう。
    先達にはもっと人生を楽しんでいてほしい。
    老いた身体を嘆きながらも残りさ程多くない人生を謳歌するヴァイオリン職人のジャンニや海の上...続きを読む
  • ゴッサムの神々 下
    宗教対立、アイルランド系移民排斥などに揺れる19世紀半ばのNYで、創設間もない市警察の警官となったティム。
    血塗れのネグリジェ姿で売春宿から逃げてきた少女の証言から、大量の子供の遺体が埋められているのを発見するのだが…。

    ラスト40頁がとてつもなく面白い。
    そこに行き着くまでの事件も人間関係もNY...続きを読む
  • ゴッサムの神々 上
    激動のNYで、創設間もない市警察の警官になったティム。
    彼を警官に押し込み、自分はちゃっかり分署長に収まった兄への捻くれた愛情を微笑ましく思いながら下巻へ。