もう年はとれない

もう年はとれない

小説・文芸
1,119円 (税込)

5pt

思いかえせば、戦友の臨終になど立ちあわなければよかったのだ。どうせ葬式でたっぷり会えるのだから。捕虜収容所でユダヤ人のわたしに“親切とはいえなかった”ナチスの将校が生きているかもしれない――そう告白されたところで、あちこちガタがきている87歳の元殺人課刑事になにができるというのだ。だがその将校が金の延べ棒を山ほど持っていたことが知られて周囲が騒がしくなり、ついにわたしも、孫に助けられながら、宿敵と黄金を追うことに……。武器は357マグナムと痛烈な皮肉。最高に格好いいヒーローを生みだした、鮮烈なデビュー作!2013年マカヴィティ賞新人賞受賞作、『IN★POCKET』2014年文庫翻訳ミステリーベスト10/読者部門第1位。

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もう年はとれない のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    "主人公は87歳の元殺人課の刑事。ユニークなヒーロー。孫と一緒に過去の落とし前をつけに行く羽目になる老兵。アルツハイマーにおびえながら、毎日「忘れたくないこと」を記録帳に書いている。若かりし頃のスタイルで借金取りの胴元に殴りこみにいっても、相手に傷一つ与えられない。会話の駆け引きもユーモア。
    こんなじぃさんに私はなりたい。"

    0
    2018年11月06日

    Posted by ブクログ

    バック・シャッツ最高!!なんて痛快なんでしょう。いうこともいちいち格好いいし笑えるし。ローズは大変かもしれないけどある意味尊敬する。家族にいたらいいなとも思うけどやっぱり孫としてがベストかなあ?
    もうホントに止まらない。読み進めるしかない。そして残りページがどんどん減っていくことに一抹の寂しさを覚える感じ。こういうの久しぶりで嬉しかった。続編も期待!
    タイプは違うけどエーランド島シリーズのイェルロフも大好きです。自分なんてまだまだ頑張りが足りないなと少し元気づけられる面もあって。

    0
    2016年05月09日

    Posted by ブクログ

    (⁠⌐⁠■⁠-⁠■⁠)じいじの冒険ものと思いきや、最後は悪〇〇〇との、、ぞ!

    ⊂|⊃
    [ಠ⁠_⁠ಠ]しっかりどんでん返しもある。

    0
    2025年07月18日

    Posted by ブクログ

    年寄りが活躍する話は時々あるけど、まぁせいぜいが定年になって暇な60代くらいかという気がするけど、今回は88歳だかで、さすがに厳しい。ここまでくると亀仙人とか老師の世界でもはや漫画である。と思ったらクリント・イーストウッドが最後の映画を撮ったときに90歳だったらしい。やべーな。
    といっても薬を飲んで副作用で血が止まらないやら痣になるやら、読んでて実に不安になるので、初めてのお使いの逆バージョン的な。孫は孫でなんか情緒不安定で怖いし。
    いやでもとりあえず無事でよかったよお祖父ちゃん。

    0
    2025年03月29日

    Posted by ブクログ

    スゴ腕の警官としてかつてブイブイ言わせていたバック・シャッツ。しかし、腕を鳴らしていたのも遠い昔、退職した今は現役時代のような動きのキレもすっかりなく妻と近くに住む孫と余生を過ごす毎日。そんなバックの元にある日、旧友が死の間際に最後の願いを口にします。その依頼とは、かつての大戦の際に収容所で2人を凄惨な目に合わせたナチスの将校の行方を突き止め、大戦終了時に持ち出したという金塊を手に入れて欲しいと言うものでした。最期の依頼を託した旧友はほどなく息を引き取り、バックは弱った足腰に鞭打って、宿敵ともいえる件の人物を追跡を決意します。しかし、お宝の噂をどこから聞きつけたのか、金塊を狙う複数の人間達が現れ、バックの調査はいきなり困難を極めることになりました。

    主人公のかつての宿敵に対する因縁と200ポンドの金塊という財宝を追跡するという、ある意味分かりやすい王道のストーリーですが、本書を際立たせている設定は、『加齢』 すなわち、タイトルの「もう年はとれないDon’t Ever Get Old」という年を取る事への恐怖にあります。中年や初老を主役に据えた作品はいくつかありますが、今作の主人公のバックは第2次大戦のナチスの収容所を生き延びた(主人公はユダヤ人、宿敵はナチスの将校という設定)なんと87歳。後期高齢者どころかもうすぐ米寿のお祝いです。老いの恐怖をコミカルに描くという意味では、ジョン・スコルジーのSF「老人と宇宙」と共通する印象がある感じです。

    とにかく、いまやすっかり足腰の弱った主人公は事あるごとに身体機能の低下を訴えつつ、ダーティーハリーはクリントイーストウッドばり活躍をする本書は、ユーモラスなミステリーでありながら、バックの老いていく恐怖を説得力を持って表現している点で、本当に楽しくも魅力あるストーリーでした。

    惜しむらくは中盤に入ってからの展開。主人公を付け狙う関係者の連続殺人が発生し、こっちの捜査に軸足が移ります。「罪を犯す手段と同期を持っている人間が何人もいるにも関わらず、一人も殺人者として直感的にしっくりこないことだ」のセリフ通り、終盤まで全く予想できないフーダニットとして良い出来ではあるのですが、老いの恐怖という本作の魅力が隠れてしまう感じがして、個人的には微妙なところではあります。

    0
    2024年01月22日

    Posted by ブクログ

    主人公の「バルーク(バック)・シャッツ」は87歳のユダヤ人で、常に強烈な皮肉な言葉を発し、何処かしこで紫煙を燻らすヘビースモーカーの爺さんだ。
    「バック」は、第二次世界大戦でノルマンディー上陸作戦に従軍し、ナチの捕虜収容所では生死に係る過酷な経験を経た後、何とか生きて母国のアメリカへ生還したタフな男だ。
    捕虜収容所で凄惨なリンチを「バック」に加えたナチ親衛隊の将校「ジーグラー」は、戦後のどさくさに紛れてユダヤ人から強奪した多くの金塊を持って海外へ逃亡したとの噂があった。
    この設定が核となって、タフな「バック」の物語が綴られる。
    アメリカへ生還後に社会復帰した「バック」は、メンフィス警察殺人課の辣腕刑事として、大いに名を馳せた実績がある逞しい男だったが、今では単に年老いた爺さんになってしまった。
    ある日、戦友だった「ウォルス」の臨終直前、「ジーグラー」はアメリカに逃亡後、未だ生存していて金塊をも隠し持っているとの言葉を「バック」に遺す。
    その噂を聞いても、「バック」は老いと初期の痴呆症を認識していたこともあり、当初は金塊には無関心だったのだが、孫の「ウィリアム」の力に助けられながら、憎き「ジーグラー」と金塊を追うことになる。

    0
    2023年12月18日

    Posted by ブクログ

    ダニエル・フリードマン。87歳のもと刑事がかつて自分を酷い扱いをしてナチス将校が金を持って逃げ延びていると聞き、孫の手を借りながらそれらを追う話。将校自体は中盤で見つけるものの、捜索の過程で次々と同じく金を狙う者たちが殺されていき、その容疑が孫にかかる。
    皮肉とマグナムが武器の痛快な爺ちゃんがとても魅力的で
    婆さんのことをこころの中で本当に大切にしているのは良かったが、推理小説としては特に可もなく不可もなしオーソドックスな結末だったと思う

    0
    2022年09月07日

    Posted by ブクログ

    連続殺人犯の目的は欲。仕事上得た情報が「大量の金塊」で自分のものになると察した時、欲が出る。それまで平凡で且つ真面目な刑事人生を送っていた人物だったのがその「欲」で業務上の情報と役柄から殺人を犯し変貌する。 人は大金が目の前に積まれると一寸先は読めない。

    0
    2021年11月01日

    Posted by ブクログ

    ユダヤ人の元刑事(87歳)による、ナチの元将校に対する復讐劇と思いきや、いつの間にか殺人事件に巻き込まれて…

    最初の方は、おじいちゃんの皮肉にニヤつきながら読んでいたのですが、後半はハラハラしながら一気に読みました。

    次作もあるみたいなので、探してみようかな。

    0
    2018年08月30日

    Posted by ブクログ

    高齢の元刑事が孫と一緒に活躍するミステリ。
    テンポよく、けっこう大きな事件が展開します。

    バック・シャッツは87歳。
    元メンフィス署殺人課の刑事で、荒っぽい捜査で伝説的な存在だった。
    かっての戦友が死に際に言い残した言葉から、騒動に巻き込まれます。
    死んだと思われていた元ナチス親衛隊の将校ジーグラーがじつは生きていて、金塊を持って逃亡したというのだ。
    バックとは、浅からぬ因縁のある将校。
    逃亡犯と金塊という組み合わせに、戦友の孫や牧師、調査官やイスラエルの職員など、さまざまな人物が絡んできます。

    息子をなくしてるバックは、孫息子(あだ名がテキーラ)と共に、真相を探りに出かけます。
    口が悪く、今も大胆なバック・シャッツ。
    退職後のブランクが長すぎで、既に身体は老いて腕力がびっくりするほどなくなっていたり、時には認知症ではないかと怯えたり。
    表はともかく内心では妻は最愛の存在だし、じつは情が深い様子。

    バックの活躍が、ネットでジョークになったりするのが楽しい。
    作者自身は孫に似たところがあるようで、バックは祖父がモデルらしい。
    面白く読めました☆

    0
    2016年06月23日

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