月谷真紀のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
経済学者である筆者は、「国」「市場=企業」「コミュニティ」が社会を支える三本柱であるが、このうち最近は「コミュニティ」の機能が低下している危機的状況度だと説く。歴史を振り返ると、まず小規模のコミュニティが立ち上がり、商売=市場=企業が勃興し、コミュティの大型化とルールづくりの必要から次第に国の機能が求められるようになる。ただ、この過程が一方的に進行し続けると格差が生まれ、社会=コミュニティが破綻する。これを防ぐためには、国の権限をコミュニティに移譲し、責任を持たせることが重要との主張。確かに、国におまかせとか、企業の自由な活動を無制限に認めることは、身近なコミュニティとか一人一人の責任感、当事
-
-
Posted by ブクログ
序章
取引の明示性と一回性が高いほど、取引の当事者同士の関係が薄くて匿名性が高いほど、取引可能な参加者集団が大きいほど、取引は市場取引の理想状態に近づく。取引条件が黙示的であればあるほど、取引する当事者の関係が濃いほど、潜在的に取引可能な集団が小さいほど、交換が平等でないほど、同じ当事者間で さまざまな取引が長期にわたって繰り返し行われるほど、取引は人間関係に近づく。個人を結びつけて一つ の集団にする蜘蛛の巣状の人間関係の網が厚いほど、コミュニティになる。ある意味、コミュニティと市場 は連続体の両端といえる。
進化心理学の議論では、私たちが自分と血縁があったり外見が似ていたりする他人を助 -
Posted by ブクログ
他者をめぐるインタビュー集。
全くもって理解も共感もできない他者と、時間と場所を共有して生きなくてはならない時、どうすればいいのだろう。ロシアや北朝鮮をどう見ればいいのか、「他者」をどう考えればいいのか、そんな思いから読みました。
内容的には広く浅く、限りなく平易に語られていたけれど、わかりやすいというのはむしろわかりにくい事なのかもしれない。
あまりに一般的な言説は精緻さを欠くため、意図していることのコアな部分が見えてこないように感じてしまいました。
そんな中深く感じ入ったのは、自分のアイデンティティよりも前に他者との関係があるということ、他者がいないと自分の信念を疑うこともなく、その外側 -
Posted by ブクログ
「新しい実在論」、「新しい実存主義」を提唱するマルクス・ガブリエルのインタビューをもとにした本。
哲学者としては、若いし、かっこいいし、現実的な提言もおこなうしということで、最近、人気の様子。
あれもこれも実は存在するが、「世界」つまり、唯一の意味をもつ総体のようなものは存在しない、という主張は、彼に期待されているように思える「相対主義の乗り越え」というより、「相対主義の徹底」のように私には思える。
この哲学的なポジションは興味あるところで、彼の本はわりと読んでいます。
で、最近は日本でも人気で、インタビューをベースとした日本企画ものの本も多くなっている。
なるほどと思うところも多い -
-
Posted by ブクログ
自分の仕事柄か特に新しい学びはなかった。
でも、この本に書いてあることは何かを学ぼうとする人、学んでいる人、誰かの学びをサポートしている人、学びの質を高めるための仕組みやコンテンツを考えている人には必須の知識。
新たに学んだ点はなかったが、繰り返し確認しないといけないと思う本でもある。
自分にとって今ないしこれからの学ぼうとしているものの意味や意義は何か、学びを通じて達成したい目標は何か、学ぶための具体的な方法やプロセスはどうするか、FBをくれる人はいるか、他の知識や過去の学びと関連させるとどうなるか、繰り返しアウトプットし振り返りをしているか。
常に意識していきたい。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ『Learn Better』要点まとめ
学習とは、理解のプロセス、メソッド、体系なのである。
学習とは、一つのことへの集中と計画性と内省を伴う活動であり、学習の方法がわかれば習得の度合いと効果は大きく上がる
また、学習の目的は、ある事実や概念についての考え方を変化させることであり、学習にあたって目指すのは思考の体系を学ぶことなのだ。
本書は、学習を通じて価値あるスキルを習熟するためには
以下にまとめた「体系的なアプローチ」が効果的であると書かれている。
①価値を見出す
スキルを習得する上でモチベーションは最初の一歩である。「意味」があると思えないことを学ぶのは難しい。
また、「意味」が