月谷真紀のレビュー一覧
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人生は学びに溢れている。
特に、学校の勉強、趣味のスキル、仕事の技術などは、多くの人が挑戦と挫折の経験をしたことだろう。
もし、学びを深め、学習の効果を高める方法が分かれば、これから先の人生における、あらゆる学びを促進し、人生がより豊かになるのではないか。
本書では、「人が物事を学ぶとはどういうことか。」、「どうすれば学びを効果を高められるのか。」、「なぜその方法が効果的であるのか。」について論拠となる事実を交えながら、学習について体系的にまとめられている。
学習というと机に向かって勤しむ学校の勉強を想像しがちだが、それだけでなく、バスケットボールの上達に著者が本書のメソッドを実践して成功したことが書かれている。
子供のいる方であれば、子供の学習をどのようにサポートすれば良いかも知ることができる。
とにかく、これからの学習が楽しみだ。 -
Posted by ブクログ
本書の目的は、「科学的で効率のよい学習法を学ぼう」です。
学習方法を学ぶことは、現代において最も重要な能力の一つであり、あらゆるスキルの前提となるスキルである。
・学習とは理解のプロセス、メソッド、体系。
・スキルを習得するうえで、モチベーションは最初の一歩、意味があると思えないことを学ぶのは難しい。
・自分に経験がある経験するだろうことのほうが学習のモチベーションが上がる。
・短期記憶は小さく、学習の目標を絞り込まなければならない。一度にたくさん学習してはならない。
・個人指導は、他の教育法にくらべて倍の効果がある。
・学習は苦労して当たり前。
・能力開発は、フィードバックとモニタリング。
・不確定なもの、不確実性を受け入れる感性を持てる人ほど、よく学べる。
・自分に語りかける、たくさん質問をすることが、学習を加速させる。
・仮定推論、アナロジーをつかって関連づける。
・ポリアの四段階問題解決、①問題の理解、②計画の立案、③計画の実行、④振り返り
・謙虚であれ!過去の実績から、過信が起こる
・外部からチェックする。内省する。集中するために静かな時間をもつ。
目次は以下です。
イントロダクション
第1章 価値を見いだす
第2章 目標を決める
第3章 能力を伸ばす
第4章 発展させる
第5章 関係づける
第6章 再考する
エピローグ -
Posted by ブクログ
監訳者による、孫子の「彼を知り己を知れば百戦危うからず」との言から始まる。
本書の結論は、中国リーダの教訓から欧米が学べることもある かと。
気になった点は以下です。
・欧米は株式は分散されていて、株主のために短期の利益のために左右される。
中国は、起業家の株の保有率が高いので、長期的利益に主眼を置きやすい。
一時の赤字であっても、将来のプラスであれば、ためらいもなく投資を行う。
・欧米は、1:株主 2:顧客 だが、中国は、1:顧客、2:従業員
・中国人企業は勉強家、自己管理型学習、経験学習、リーダシップ・コーチングが
3つの柱。中国企業は、学習する組織。
・政府、特に地方政府とは、一定の距離を置く。企業が儲かっている間は、政府は
何もいってこないので、企業としても、一定の距離を保っている。
・政治の不安定、巨大な国内市場から、俊敏に変われた企業のみが生き残ってきた。
そして、アメリカにでても、その優位が生きた。
・面子を重んじる中国人、不正をしても即時に首はきれないし、従業員だって
その立場を重んじる。起業家はこのことで悩む。
・欧米のビジネスモデルを模倣してもってくるがそのままで成功しない。
その内容を理解して、中国へカスタマイズして、改善を加え続けていく。
・中国企業は、私企業がなかった時代から、試行錯誤でシステムをつくってきた
欧米のような手本はなかった。です。
目次は次の通りです。
第1章 序論 アメリカ流ではなく
第2章 自力での進路開拓
第3章 学習する企業
第4章 長期的な勝負を見すえた敏捷な戦略
第5章 人材管理
第6章 トップが絶対権力者
第7章 成長が金科玉条
第8章 パートナーシップとしてのガバナンス
第9章 独自性は何か、持続性があるのは何か -
Posted by ブクログ
ネタバレ今ある素晴らしいサービスや商品は、何百何千のアイデアを元にして作られたアイデアと行動の結晶である。
そこから叶えられる夢を実現するために、愚直で一途な粘り強さは大きな武器になる。
起業するとなると、誰しも「絶対上手くいかない」と否定から入られる。(融資する銀行が無いほど)
でも周囲の協力者に理解を得ること、価値があることを納得させることが大切。
そうしたことを繰り返すと良質なフィードバックを得られて、アイデアの制度も上がり、相手が肩入れする気にもなってくれる。
誰かにお願いごとをするときの恥は克服する精神力が必要。(拒否や無視もある)
お金の使い方には注意する。特に、欲に飲まれないようにすること。
従業員は本来、自由と責任を求めているもの。
そこで社会的価値を感じる。
信頼とやる気を作るにはマネジメント力が必須。
これがイノベーションの作り方
そして、社長の情熱を共有することが大事である。
アイデア、貢献度、創造性、自己解決力を追求
自由と責任×正直さ→意思決定の自由を喜ぶ
どのアイデアが優れてるかなんてのは、未来がわからない並に不明確。でもだからこそ成功の可能性もある。挑戦する気持ちが大事。
ランドルフ家の成功訓
言われたことを1割増しでせよ
誰に対しても絶対に自分が知らないことについての意見を事実のように言うな。よくよく慎重に振る舞い自制すべし。
常に礼儀正しく思いやりを持て。相手の立場の上下に関わらず。
避難や不平を言うな。あくまで建設的で真摯な批判に徹せよ。
根拠となる事実があるなら決断を恐れるな。
可能な限り数字化せよ。
心をオープンに、ただし疑いを持て。
すぐにやれ。 -
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教育投資の効果は大きい――学歴が上がれば賃金も増える。その理由は、高い教育を受けることで仕事の生産性が高まり、その生産性に応じて賃金も上がるから、ではない。そうではなくて、教育の「シグナリング」効果こそが賃金を高めてくれるのである。
「シグナリング」は本書のキーワードだ。教育を受けることで(というか、卒業証書を手に入れることで)、学生は自分が「知力・真面目さ・協調性」を備えた人物であると示すことができる。なぜなら、こうした能力が欠けていたら無事に学校を卒業できなかったはずだからだ。これがシグナリングである。
教育についてのもっと素朴な見方は人的資本論と呼ばれる。学生は学校教育をつうじて多くの技能(人的資本という)を身に付ける。しかし、著者はこの見方に批判的である。高校や大学では仕事に役立つ技能をほとんど教えないし、学校教育は学生・生徒の知力をさほど高めるわけでもないからだ(2章)。それにもかかわらず、企業は「学位」を持つ労働者に高額のプレミアム賃金を支払う(3章)。シグナリング理論はこの現象をもっとも単純明快に説明できる(4章)。
では、実質的な中身のない学校教育など受ける意味がないのか?そうではない、というのが著者の主張である。学校教育がシグナリングであっても、学位を取れば賃金が上がる。個人レベルでは学校教育から大きな恩恵を受けるのだ(5章)。しかし、学校教育が実質的な価値をともなわないならば、政府による教育支出は社会的に見て大きな損失である(6章)。ここでの議論のために、著者は教育にまつわる費用と便益を注意深く数え上げながらシミュレーション分析を行なっている。以上の分析を踏まえれば、論理的に以下の結論が導き出せる。政府が教育支出を減らせば、社会厚生が改善するのである(7章)。社会的な投資効率を高めるためには、カリキュラムをスリム化し(不要な科目をなくし)、職業教育を充実することも有効な方策となる(8章)。
本書のタイトルを見て誤解してしまうかもしれないが、本書の主張は「学校教育を受けるべきではない(大学へ進学するべきではない)」とか「質の高いオンライン教育が増えている中で、大学は教育カリキュラムを改革・拡充するべきだ」といったものではない。
本書での著者の主張は2つに集約できる。
①学校教育の多くはシグナリングでしかなく、個人レベルでは大きなリターンをもたらしてくれても、社会的には無駄が大きい。
②資源を有効活用するために政府は教育支出を削減し、可能であればゼロにするべき(場合によっては教育に課税してもよい)。
読みやすい文章でスラスラと読み進めてしまうのだが、統計的な議論などはやや難しい。それでも全体として議論は分かりやすく、著者が根拠として示したデータや研究には説得力がある。けれども、教育支出削減という著者の提案を抵抗なく受け入れられる人は少ないだろう。著者が嘆くように、多くの人にとって「魂を涵養する」教育は聖なるもので、お金の問題ではないのだ(9章)。教育にたずさわる多くの人に本書を読んでほしいが、教育政策にかかわる人には特に本書を手に取ってもらいたい。色んな議論のきっかけになると思う。 -
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『Learn Better』
学ぶとは、人生を豊かに、サバイバルするために有効なこと。
これを体感するのは、果たしていつか?
一方で、そのいつを短縮してみたい自分も存在します。
1.いまと未来の開きを埋めたい
→勉強の動機づけとなります。
2.知識→まとめる→意味づけ→長期記憶
→活用可能の知識へ変化します。
3.僕はできる、僕は忙しい
→いまが居心地いい→だから、勉強しません。
業務がそつなくこなせるならば、それは今コンフォートゾーンにいるということです。
成長のために、ストレッチゾーンへシフトする信号と受け止めるということです。
分厚いです。
読みたい章から読むのがよいかもしれません。
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2026年の本屋大賞にノミネートされた一冊の主要なテーマは「物語」。
「物語」がどれだけ強力なものなのかに興味を持ち手に取ったのだが、人間は「物語」なしでは生きていけない、それどころか人間は「物語」そのもの、と結論付けても間違いではなさそうだ。
「物語」の使い方次第で、人間をいとも容易く操ることができるのだ。
この本は決して人を思いのままに操る方法を教えてくれるものではない。
だが、「物語」がそれだけ危険なものであるということを知っておくことが重要だということを教えてくれる。
情報が氾濫し、玉石混交な「物語」にさらされる世の中を泳ぎ切るために、「物語」に踊らされない自分を確立しておきたいもの。 -
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故郷を懐かしみ、古き過ぎ去った時代に思いを馳せる。一般的にノスタルジアと言われるこの人々に現れる症状について、著者はノスタルジアとは何かを様々な観点、側面から眺め、また時代と共にノスタルジアに対する人々の見方・考え方が多様に変化する事実を取り上げることで、ノスタルジアのつかみどころのない概念を明らかする。
ノスタルジアは時代によって心身の病気であると考えられたり、過去を悪戯に美化することで、現実を直視できず、未来への展望や希望を持てない人々が抱くものであるという負の側面で考えられてきたという。また、時代の変化の速度についていけない人々の昔を懐かしむ事による防御的反応のような現象であるなどとも言われている。近年のイギリスのブレグジットやアメリカのトランプ現象は過去の大英帝国の栄光や偉大なアメリカの過去に思いを馳せる人々により推進された現象などと考えられている。それに対しても著者は具体的な事例や過去の事実を取り上げて、ノスタルジアが一部の愚かな人々や保守的で右派的な人々の特徴的な感情であるということを否定する。ノスタルジアは全ての人々が持つ人間の普遍的なものなのであるという。
現在の日本では「昭和レトロ」ブームという昭和を古き良き時代と取り上げる風潮が見られるが、そのような風潮の要因を考える上で本著は大いに参考になると思われる。