月谷真紀のレビュー一覧
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人生は学びに溢れている。
特に、学校の勉強、趣味のスキル、仕事の技術などは、多くの人が挑戦と挫折の経験をしたことだろう。
もし、学びを深め、学習の効果を高める方法が分かれば、これから先の人生における、あらゆる学びを促進し、人生がより豊かになるのではないか。
本書では、「人が物事を学ぶとはどういうことか。」、「どうすれば学びを効果を高められるのか。」、「なぜその方法が効果的であるのか。」について論拠となる事実を交えながら、学習について体系的にまとめられている。
学習というと机に向かって勤しむ学校の勉強を想像しがちだが、それだけでなく、バスケットボールの上達に著者が本書のメソッドを実践して成 -
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本書の目的は、「科学的で効率のよい学習法を学ぼう」です。
学習方法を学ぶことは、現代において最も重要な能力の一つであり、あらゆるスキルの前提となるスキルである。
・学習とは理解のプロセス、メソッド、体系。
・スキルを習得するうえで、モチベーションは最初の一歩、意味があると思えないことを学ぶのは難しい。
・自分に経験がある経験するだろうことのほうが学習のモチベーションが上がる。
・短期記憶は小さく、学習の目標を絞り込まなければならない。一度にたくさん学習してはならない。
・個人指導は、他の教育法にくらべて倍の効果がある。
・学習は苦労して当たり前。
・能力開発は、フィードバックとモニタリング -
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監訳者による、孫子の「彼を知り己を知れば百戦危うからず」との言から始まる。
本書の結論は、中国リーダの教訓から欧米が学べることもある かと。
気になった点は以下です。
・欧米は株式は分散されていて、株主のために短期の利益のために左右される。
中国は、起業家の株の保有率が高いので、長期的利益に主眼を置きやすい。
一時の赤字であっても、将来のプラスであれば、ためらいもなく投資を行う。
・欧米は、1:株主 2:顧客 だが、中国は、1:顧客、2:従業員
・中国人企業は勉強家、自己管理型学習、経験学習、リーダシップ・コーチングが
3つの柱。中国企業は、学習する組織。
・政府、特に地方政府 -
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ネタバレ今ある素晴らしいサービスや商品は、何百何千のアイデアを元にして作られたアイデアと行動の結晶である。
そこから叶えられる夢を実現するために、愚直で一途な粘り強さは大きな武器になる。
起業するとなると、誰しも「絶対上手くいかない」と否定から入られる。(融資する銀行が無いほど)
でも周囲の協力者に理解を得ること、価値があることを納得させることが大切。
そうしたことを繰り返すと良質なフィードバックを得られて、アイデアの制度も上がり、相手が肩入れする気にもなってくれる。
誰かにお願いごとをするときの恥は克服する精神力が必要。(拒否や無視もある)
お金の使い方には注意する。特に、欲に飲まれないように -
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教育投資の効果は大きい――学歴が上がれば賃金も増える。その理由は、高い教育を受けることで仕事の生産性が高まり、その生産性に応じて賃金も上がるから、ではない。そうではなくて、教育の「シグナリング」効果こそが賃金を高めてくれるのである。
「シグナリング」は本書のキーワードだ。教育を受けることで(というか、卒業証書を手に入れることで)、学生は自分が「知力・真面目さ・協調性」を備えた人物であると示すことができる。なぜなら、こうした能力が欠けていたら無事に学校を卒業できなかったはずだからだ。これがシグナリングである。
教育についてのもっと素朴な見方は人的資本論と呼ばれる。学生は学校教育をつうじて多く -
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『Learn Better』
学ぶとは、人生を豊かに、サバイバルするために有効なこと。
これを体感するのは、果たしていつか?
一方で、そのいつを短縮してみたい自分も存在します。
1.いまと未来の開きを埋めたい
→勉強の動機づけとなります。
2.知識→まとめる→意味づけ→長期記憶
→活用可能の知識へ変化します。
3.僕はできる、僕は忙しい
→いまが居心地いい→だから、勉強しません。
業務がそつなくこなせるならば、それは今コンフォートゾーンにいるということです。
成長のために、ストレッチゾーンへシフトする信号と受け止めるということです。
分厚いです。
読みたい章から読むのがよいかもしれ -
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知の好奇心を煽られた。
でもなかなか理解できないこともあり。
著者が語る新実在論。
脳が受信機であれば、同じ受信機ではない。
だから人それぞれ、少しずつ見ている番組が違う。
そして放送されている番組(=現実)は単一の番組ではない。つまり世界は存在しない。
「私たちは現実をあるがままに知ることはできるが、現実は一つではない。よって世界は存在しない。
その現実とは、さまざまな断片の集まりだから。
※つまり世界とは、ひとつに繋がっている物語でないといけないのに、断片的であるから、存在しない、ということ?
※確かに東洋哲学だと 断片 を重視している。つまり、過去と現在と未来につながりはない、と。
で、 -
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タレブが自著でも紹介していなかった彼の生い立ちやキャリア、ヘッジファンド引退後の活動など、いろいろ知ることができて満足。
タレブファンにおすすめ。
地球規模のリスクに関する動向を論ずる最後の方は正直ついていけなかった。
この本と直接関係ないが、「卵は一つのカゴに盛るな」といった
資産運用のプラクティスはこの本で述べられているような年金基金といった大規模な資産運用を生業とする状況で成り立つ原理原則であって多少の金の増減が生死に関わらない弱小個人投資家が見習っていても絶対大成することはないんだなと再認識。
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タレブの戦略を実現したヘッジフ -
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ネタバレ『ストーリーが世界を滅ぼす』読書メモ
ジョナサン・ゴットシャル著/月谷真紀訳/東洋経済新報社
◆核心テーマ:物語は文明を築きも破壊もする
人類が進化の過程で獲得した「物語依存脳」が、デジタル社会で暴走するパラドックス。陰謀論・フェイクニュースの拡散、社会分断の加速という現代病の根底に「ストーリーテリングの毒性」がある。
◆物語の二面性
【薬としての機能】
・共感形成(難民問題を個人の体験談で伝える)
・社会統合(#MeToo運動のような集合的変革)
・知識伝達(複雑な事象の単純化による理解促進)
【毒としての脅威】
・善悪二元論(移民問題を「善良な -
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著書はストーリーが好きだし、人類の生活と結束に必要だと考えている。→同意。
ただし、ストーリーが生み出す結束は善悪二元論をベースにした他者と我々の分断を基盤としており、その基本構造が社会の分断を招いていると説く。→なるほど。そうかも。
ストーリーがない社会は考えられないし、実存しえない。よってどうやってストーリーの悪い面を捉え、それを自覚しながら活かすか?というのが主張。→言われればそうだけど実際には難しい。自分が持っているストーリーだけでもそれを自覚することから始めたい。
この本は、「NEXUS」、「プロフェッショナルはストーリーを語る」、「ホモデウス」、「楽園の楽園」などストーリーについ