月谷真紀のレビュー一覧

  • ノスタルジアは世界を滅ぼすのか―ある危険な感情の歴史

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    ノスタルジアをテーマに時代毎にどのように扱われてきたかの研究的な内容。どういう生活をしていたらこのテーマを対象にするのかの方が興味があるくらい興味を持てた。
    内容的には、18世紀前からノスタルジアという概念があり、当時は病名で診断されていた。その事例がいくつか示されている。奴隷がノスタルジアで亡くなって行ったなど。
    病気からホームシックという憂鬱な気持ちを表すものになり、それが幼さの対象となり、現在はマーケティングや国民感情を操作する政治利用にまで波及するようになってきた。

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    2026年02月14日
  • 自分の「声」で書く技術――自己検閲をはずし、響く言葉を仲間と見つける

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    本書は、「書くことに困難を感じているが、書かなければならない人」に向けた実践書である。最大の特徴は、文章技術の向上以前に、「自分の声」で書くことを取り戻す点に焦点を当てているところにある。
    ただし、本書の評価が難しいのは、想定読者が曖昧に感じられる点だ。前半は明らかに学習者向けの内容であり、書き手自身が自己検閲を外し、言葉を生み出していくプロセスが丁寧に示されている。一方、後半は授業での実践を想定した構成になっており、教師向けの色合いが強くなる。そのため、教員であれば通読する意義は大きいが、純粋に「書けるようになりたい」と願う個人の読者は、前半部分のみを読むことになるかもしれない。
    さらに、学

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    2026年02月11日
  • 時間・自己・幻想 東洋哲学と新実在論の出会い

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    ネタバレ

    p19 西洋哲学と東洋思想の大きな違いは、西洋哲学が不変のものを探求している点だと思います。~他方、日本人が問うのは、「変わらないものが存在するという幻想は」なぜ生じるのか」です。~西洋思想はアフリカ思想なのです。
    p48 ~真の効率性とは点の質を上げることではなく、点同士の結びつき方を向上させること~。真の効率性は現実を分解することではなく線を引くことです。

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    2025年12月20日
  • ストーリーが世界を滅ぼす―物語があなたの脳を操作する

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    物語が持つ暴力性と、私たち人間が物語りを語らざる負えないという性質、そのどちらもが現実であり、生きる上で逃れることが出来ないという事を、様々な事案や社会情勢を参考にしながら語られている良本でした。

    昨今のポストトゥルースと言われる21世紀を生きる私たちですが、都市伝説や陰謀論、根拠のない言説がSNSにより多分に散見され、私達自身の日常生活にも影響を及ぼしているように感じていました。それ自体は時代の変化や、メディア環境の変化によって必然的に起こるべくして起こった事だと思っています、しかし、私達自身がどこを頼りに生きれば良いか、「真実」や「現実」とは一体なんなのか、という問いも同様に生まれ、頼る

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    2025年12月04日
  • ストーリーが世界を滅ぼす―物語があなたの脳を操作する

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    暴力や貧困、政治とカネ、発展と衰退、あらゆる所にストーリーテラーの存在。もう自分の存在や人生が誰かが語る物語の一部なんじゃないかと思えてきました。

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    2025年11月09日
  • 時間・自己・幻想 東洋哲学と新実在論の出会い

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    著書こそ出会ったことはなかったが、
    若い天才的哲学者、マルクス・ガブリエルの名前は聞いたことがあったので、本屋さんで見かけて気になっていた。
    しかも副題が、
    「東洋哲学と新実在論との出会い」

    新実在論の方は聞き馴染みがなかったが、東洋哲学については、ちょっと勉強したいぞ…とここ数年、ずっと思っているトピック。

    今年は聖書読書会を通じて、聖書を開く時間が増えた。クリスチャンでもないし、ましてや新たなる信仰心から読もうと考えて通読を試みているわけでもないので、聖書について向き合う際には、ざっくり「東洋哲学や東洋思想とは別世界のもの」と思って読んできたんだが、ところどころ(私が知る限りなのでだい

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    2025年10月30日
  • わかりあえない他者と生きる 差異と分断を乗り越える哲学

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    他者とは永遠に分かり合えないんだろうけど、その前提で付き合う必要があるってことだと思う。
    なぜ哲学者の口調って全て自分が正しいかのような口調なんだろうというのが気になった。

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    2025年09月22日
  • 時間・自己・幻想 東洋哲学と新実在論の出会い

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    本書は時間・自己・幻想という3つのテーマを置いて、「新実在論」を唱えるドイツの天災哲学者、マルクス・ガブリエル氏と作家で国際ジャーナリストの大野和基氏の対談形式から生まれた書籍である。哲学という響きからは理解が難しく、近寄り難い雰囲気が漂ってくるが、ガブリエル氏の様々な出来事や事例を挙げて明快な解答をしていく内容はわかりやすく、読みやすいものとなっている。とは言えベースは哲学であるから、ある程度頭をクリアにした状態(特に起きたばかり、朝の時間帯)で読む事を勧める。
    今回はその様なガブリエル氏の主張の中に西洋哲学だけではなく、「東洋哲学」が深く影響している点を詳しく説明している。とは言っても東洋

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    2025年05月25日
  • 時間・自己・幻想 東洋哲学と新実在論の出会い

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    今をときめくマルクス・ガブリエル氏の新著ということで購入。対談方式のため、氏のこれまでの本の中では読みやすいのだろうと思うが、まだまだ自分には氏が考える「新・実在論」を理解しきれていない。
    それでも、本書を通じて、分析に重きを置く西洋思想、心身の統合を重んじる東洋思想、それを融合させた思想を、これからの人間は考えていかなければならないということはぼんやり理解できた。特に、「瞑想」が大脳皮質の活動をむしろ低下させて、心身の働きを活性化させる点が東洋の伝統的な宗教の特徴という指摘は面白かった。

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    2025年05月07日
  • ストーリーが世界を滅ぼす―物語があなたの脳を操作する

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    「私は犯罪者に比べて少しも立派な人間じゃない」と父は言った。
    「善人でいられる贅沢を手にしているだけだ」
    (本文より)



    物語が人を殺しも生かしもし、善人にも悪人にもする。私たちはストーリーから逃れることは出来ない。物語に操られるのでも操るのでもなく、私はただ純粋に物語の世界を楽しみたいと思った。

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    2025年03月18日
  • ストーリーが世界を滅ぼす―物語があなたの脳を操作する

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    ストーリーテリングは人類にとって必要不可欠な毒だ。酸素のように生存に欠かせないと同時に破壊的でもある。私たちは皆ストーリーテラーだ。自分自身の筋の通った世界観とアイデンティティに寄り添うナラティブに飲み込まれている。その衝動の実在を理解しよう。

    科学がエビデンスを示せた時代が終わり、エビデンスはどうにでも使えるし作れる状況になると、ストーリーにまた戻るということでしょうか。

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    2024年12月01日
  • カオスの帝王―惨事から巨万の利益を生み出すウォール街の覇者たち

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    混沌とした状態を狙って利益を生み出してきた覇者たちの考え方、活動をまとめた本。
    反脆弱性の著者であるナシーム・ニコラス・タレブが出てきて面白かった。
    通常時は小さな損失を積み重ねることに耐え、大きな混乱が発生した時に大きな利益を得る考え方はどうかなと思うものの、混乱が発生する頻度が高まっている近年に置いては、素晴らしい戦略では無いかとも思っている。自分の投資ポートフォリオに少し加えてみたい。

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    2024年10月06日
  • カオスの帝王―惨事から巨万の利益を生み出すウォール街の覇者たち

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    「運とリスク」選択の日々
    投資に人生を賭けた若者(ユニバーサ創設者:マーク・スピッナーゲルとナシーム・ニコラス・タレブ)の生き方、それは「ギャンブル」だ。投資は時に莫大な収益をもたらす一方、大暴落し破産、地獄を見ることもある。その予兆を如何に誰よりも早く知り先手を打つことが出来るか。必ずやその「賭け」には失敗への保険をかけておくこと、と言う教訓もある。世界情勢の多くの情報は一部の人・メディアからでありコンピューター、生成AIでの分析、予測は過去のデーターが源になっているだけなのだ。人の発信ほど不明確で不信なものはない。その一つ一つの情報に安心して眠る間もなく焦り、迷い、苦悩する日々が投資家の人

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    2024年09月22日
  • わかりあえない他者と生きる 差異と分断を乗り越える哲学

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    難しく、理解しきれていないところも多いのですが、「家族」や「宗教」に関する説明が興味深かったです。

    他の本を読んで、この本に戻ってきて、というのを繰り返していくのが良さそう,と思いました。

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    2024年06月01日
  • わかりあえない他者と生きる 差異と分断を乗り越える哲学

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    Audibleにて。
    イグノーベル賞にあった惹かれ合う者同士の心拍や発汗の同期は、Zoomによる関わりでも起こりうるのだろうか?著者は、「他者を知るには相手の匂いを感じる必要がある」と述べる。五感(六感も含む)で知ろうとするからこそ同期は生じるのだろうか。
    実感としてはそちらのほうが強いな。電話のカウンセリングが一番抵抗感が強いのは 、分からないことが増えるからだしな。

    「他者の社会的な仮面を超えた所に人間性を見る必要がある」
     →これも我ー汝につながっていくものかな。自分ごとのように他者を考える…利他のためではなく、それが人間の幸福にとって必然だからそうする。社会的望ましさゆえでなく、そう

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    2024年05月02日
  • 不可能を可能にせよ! NETFLIX 成功の流儀

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    出会った人の人柄をとてもよく見てる人だなと思った

    流れが淡々としすぎていて
    どの点が大事だったのかがわかりづらい
    それが洋書の書き方なのかもしれないけど

    退屈すぎて最後、流し読みになってしまった

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    2024年04月28日
  • ストーリーが世界を滅ぼす―物語があなたの脳を操作する

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    雰囲気のようなものに飲まれないで自分の頭で考えましょうという内容の本かと思いました
    興味深いけど難しい本

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    2024年04月02日
  • 大学なんか行っても意味はない?――教育反対の経済学

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    教育とはシグナリングである。という本

    同じようなことを考えていたので特に新しい考えはなかったが、アプローチが経済学という手法なのが自分とは違ったなぁという感じ。

    ただ、教育がシグナリングである限り、どんなにバカなインフレ状態のシステムでも変革をもたらすにはみんながみんなそれを理解し全員が変わらなければいけない。
    それが経済学の難しいところなんだよな…


    どうやったらこの教育業界を変えられるのか。

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    2024年01月05日
  • ストーリーが世界を滅ぼす―物語があなたの脳を操作する

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    ストーリーを語る事が、良くも悪くもとても強力だという事はわかった。ストーリーで語ってくる人の話を素直に聞けなくなりそ。

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    2023年12月07日
  • わかりあえない他者と生きる 差異と分断を乗り越える哲学

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    わかりあえない他者と生きることを主義、考え方について突き詰めたわかりづかくはない哲学の本だったなぁと思います。マルクスガブリエルは好きで何冊か読んでおり、倫理資本主義という考え方もすごくいいなと思っています。一方で、マザーテレサはもっと人生を楽しむべきだった。彼女はそうではなかったと思うという話が出てきましたが、それは本人に聞いてみないとわからないのではないかなぁと思いました。作中断言されることが間々出てきますが、私はこれが解です。というよりもものごとはコインのように裏表があり、シーソーのように絶えず揺れ動いていて時代や環境や感情によってあらゆるものは常に変化しているのかなと思います。そうであ

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    2023年08月25日