月谷真紀のレビュー一覧

  • 時間・自己・幻想 東洋哲学と新実在論の出会い

    Posted by ブクログ

    著書こそ出会ったことはなかったが、
    若い天才的哲学者、マルクス・ガブリエルの名前は聞いたことがあったので、本屋さんで見かけて気になっていた。
    しかも副題が、
    「東洋哲学と新実在論との出会い」

    新実在論の方は聞き馴染みがなかったが、東洋哲学については、ちょっと勉強したいぞ…とここ数年、ずっと思っているトピック。

    今年は聖書読書会を通じて、聖書を開く時間が増えた。クリスチャンでもないし、ましてや新たなる信仰心から読もうと考えて通読を試みているわけでもないので、聖書について向き合う際には、ざっくり「東洋哲学や東洋思想とは別世界のもの」と思って読んできたんだが、ところどころ(私が知る限りなのでだい

    0
    2025年10月30日
  • わかりあえない他者と生きる 差異と分断を乗り越える哲学

    Posted by ブクログ

    他者とは永遠に分かり合えないんだろうけど、その前提で付き合う必要があるってことだと思う。
    なぜ哲学者の口調って全て自分が正しいかのような口調なんだろうというのが気になった。

    0
    2025年09月22日
  • 時間・自己・幻想 東洋哲学と新実在論の出会い

    Posted by ブクログ

    本書は時間・自己・幻想という3つのテーマを置いて、「新実在論」を唱えるドイツの天災哲学者、マルクス・ガブリエル氏と作家で国際ジャーナリストの大野和基氏の対談形式から生まれた書籍である。哲学という響きからは理解が難しく、近寄り難い雰囲気が漂ってくるが、ガブリエル氏の様々な出来事や事例を挙げて明快な解答をしていく内容はわかりやすく、読みやすいものとなっている。とは言えベースは哲学であるから、ある程度頭をクリアにした状態(特に起きたばかり、朝の時間帯)で読む事を勧める。
    今回はその様なガブリエル氏の主張の中に西洋哲学だけではなく、「東洋哲学」が深く影響している点を詳しく説明している。とは言っても東洋

    0
    2025年05月25日
  • 時間・自己・幻想 東洋哲学と新実在論の出会い

    Posted by ブクログ

    今をときめくマルクス・ガブリエル氏の新著ということで購入。対談方式のため、氏のこれまでの本の中では読みやすいのだろうと思うが、まだまだ自分には氏が考える「新・実在論」を理解しきれていない。
    それでも、本書を通じて、分析に重きを置く西洋思想、心身の統合を重んじる東洋思想、それを融合させた思想を、これからの人間は考えていかなければならないということはぼんやり理解できた。特に、「瞑想」が大脳皮質の活動をむしろ低下させて、心身の働きを活性化させる点が東洋の伝統的な宗教の特徴という指摘は面白かった。

    0
    2025年05月07日
  • ストーリーが世界を滅ぼす―物語があなたの脳を操作する

    Posted by ブクログ

    「私は犯罪者に比べて少しも立派な人間じゃない」と父は言った。
    「善人でいられる贅沢を手にしているだけだ」
    (本文より)



    物語が人を殺しも生かしもし、善人にも悪人にもする。私たちはストーリーから逃れることは出来ない。物語に操られるのでも操るのでもなく、私はただ純粋に物語の世界を楽しみたいと思った。

    0
    2025年03月18日
  • ストーリーが世界を滅ぼす―物語があなたの脳を操作する

    Posted by ブクログ

    ストーリーテリングは人類にとって必要不可欠な毒だ。酸素のように生存に欠かせないと同時に破壊的でもある。私たちは皆ストーリーテラーだ。自分自身の筋の通った世界観とアイデンティティに寄り添うナラティブに飲み込まれている。その衝動の実在を理解しよう。

    科学がエビデンスを示せた時代が終わり、エビデンスはどうにでも使えるし作れる状況になると、ストーリーにまた戻るということでしょうか。

    0
    2024年12月01日
  • カオスの帝王―惨事から巨万の利益を生み出すウォール街の覇者たち

    Posted by ブクログ

    混沌とした状態を狙って利益を生み出してきた覇者たちの考え方、活動をまとめた本。
    反脆弱性の著者であるナシーム・ニコラス・タレブが出てきて面白かった。
    通常時は小さな損失を積み重ねることに耐え、大きな混乱が発生した時に大きな利益を得る考え方はどうかなと思うものの、混乱が発生する頻度が高まっている近年に置いては、素晴らしい戦略では無いかとも思っている。自分の投資ポートフォリオに少し加えてみたい。

    0
    2024年10月06日
  • カオスの帝王―惨事から巨万の利益を生み出すウォール街の覇者たち

    Posted by ブクログ

    「運とリスク」選択の日々
    投資に人生を賭けた若者(ユニバーサ創設者:マーク・スピッナーゲルとナシーム・ニコラス・タレブ)の生き方、それは「ギャンブル」だ。投資は時に莫大な収益をもたらす一方、大暴落し破産、地獄を見ることもある。その予兆を如何に誰よりも早く知り先手を打つことが出来るか。必ずやその「賭け」には失敗への保険をかけておくこと、と言う教訓もある。世界情勢の多くの情報は一部の人・メディアからでありコンピューター、生成AIでの分析、予測は過去のデーターが源になっているだけなのだ。人の発信ほど不明確で不信なものはない。その一つ一つの情報に安心して眠る間もなく焦り、迷い、苦悩する日々が投資家の人

    0
    2024年09月22日
  • わかりあえない他者と生きる 差異と分断を乗り越える哲学

    Posted by ブクログ

    難しく、理解しきれていないところも多いのですが、「家族」や「宗教」に関する説明が興味深かったです。

    他の本を読んで、この本に戻ってきて、というのを繰り返していくのが良さそう,と思いました。

    0
    2024年06月01日
  • わかりあえない他者と生きる 差異と分断を乗り越える哲学

    Posted by ブクログ

    Audibleにて。
    イグノーベル賞にあった惹かれ合う者同士の心拍や発汗の同期は、Zoomによる関わりでも起こりうるのだろうか?著者は、「他者を知るには相手の匂いを感じる必要がある」と述べる。五感(六感も含む)で知ろうとするからこそ同期は生じるのだろうか。
    実感としてはそちらのほうが強いな。電話のカウンセリングが一番抵抗感が強いのは 、分からないことが増えるからだしな。

    「他者の社会的な仮面を超えた所に人間性を見る必要がある」
     →これも我ー汝につながっていくものかな。自分ごとのように他者を考える…利他のためではなく、それが人間の幸福にとって必然だからそうする。社会的望ましさゆえでなく、そう

    0
    2024年05月02日
  • 不可能を可能にせよ! NETFLIX 成功の流儀

    Posted by ブクログ

    出会った人の人柄をとてもよく見てる人だなと思った

    流れが淡々としすぎていて
    どの点が大事だったのかがわかりづらい
    それが洋書の書き方なのかもしれないけど

    退屈すぎて最後、流し読みになってしまった

    0
    2024年04月28日
  • ストーリーが世界を滅ぼす―物語があなたの脳を操作する

    Posted by ブクログ

    雰囲気のようなものに飲まれないで自分の頭で考えましょうという内容の本かと思いました
    興味深いけど難しい本

    0
    2024年04月02日
  • 大学なんか行っても意味はない?――教育反対の経済学

    Posted by ブクログ

    教育とはシグナリングである。という本

    同じようなことを考えていたので特に新しい考えはなかったが、アプローチが経済学という手法なのが自分とは違ったなぁという感じ。

    ただ、教育がシグナリングである限り、どんなにバカなインフレ状態のシステムでも変革をもたらすにはみんながみんなそれを理解し全員が変わらなければいけない。
    それが経済学の難しいところなんだよな…


    どうやったらこの教育業界を変えられるのか。

    0
    2024年01月05日
  • ストーリーが世界を滅ぼす―物語があなたの脳を操作する

    Posted by ブクログ

    ストーリーを語る事が、良くも悪くもとても強力だという事はわかった。ストーリーで語ってくる人の話を素直に聞けなくなりそ。

    0
    2023年12月07日
  • わかりあえない他者と生きる 差異と分断を乗り越える哲学

    Posted by ブクログ

    わかりあえない他者と生きることを主義、考え方について突き詰めたわかりづかくはない哲学の本だったなぁと思います。マルクスガブリエルは好きで何冊か読んでおり、倫理資本主義という考え方もすごくいいなと思っています。一方で、マザーテレサはもっと人生を楽しむべきだった。彼女はそうではなかったと思うという話が出てきましたが、それは本人に聞いてみないとわからないのではないかなぁと思いました。作中断言されることが間々出てきますが、私はこれが解です。というよりもものごとはコインのように裏表があり、シーソーのように絶えず揺れ動いていて時代や環境や感情によってあらゆるものは常に変化しているのかなと思います。そうであ

    0
    2023年08月25日
  • 政府は巨大化する 小さな政府の終焉

    Posted by ブクログ

    医療、年金、気候変動…。コロナ禍への緊急対応に加え、長年、支出拡大の圧力が政府を苦しめている。国家財政は今後、どうなるのか?先進国政府が直面する課題を読み解く書籍。

    新型コロナ禍とそれによる経済危機は、先進国の政府支出を大きく膨れ上がらせた。大半の先進国では、コロナ禍前の債務が未曾有の水準にあったため、政府支出の大幅増をコロナ禍後も恒久化すれば危機を迎える。平常な状態が戻れば、支出減による債務の縮小に注力すべきである。

    一方、長期的にみると、政府支出はこれからも大きく増える可能性がある。その要因は、例えば次のようなものだ。
    ・医療:慢性疾患の有病率の増加、高額な治療法の開発、医薬品への支出

    0
    2023年08月21日
  • ストーリーが世界を滅ぼす―物語があなたの脳を操作する

    Posted by ブクログ

    かなり冗長。
    ストーリーを重視する最近の傾向に、警戒するよう気づかせてくれる。ー
    確かに、戦前の日本、ウクライナに侵攻したロシア、国内外を支配しようとする中国、トランプ主義者、みなストーリーを利用している。
    一歩引いて見れば支離滅裂なストーリーを、なぜ多くの人が信じてしまうのか。
    自分も取り込まれてしまった時には気づけないのだろうと思うと恐ろしい。

    0
    2023年03月06日
  • ストーリーが世界を滅ぼす―物語があなたの脳を操作する

    Posted by ブクログ

    求めていたものとは違ったけど,これはこれで良かった.そして「正しいと信じたものを疑う」謙虚さの価値とその困難さをヒシヒシ感じながらの一冊になった.
    科学者の端くれとして,誤った情報に翻弄され,「善意から」デマを拡散する人々に何か出来ることはないか?と思うのだけど,出来ることは「ある」と思うのだけど…コレを読むと勇気と挫折,両方受け取ることになる…さて…どうしたものか⁈

    0
    2023年01月17日
  • 第三の支柱――コミュニティ再生の経済学

    Posted by ブクログ

    経済学者である筆者は、「国」「市場=企業」「コミュニティ」が社会を支える三本柱であるが、このうち最近は「コミュニティ」の機能が低下している危機的状況度だと説く。歴史を振り返ると、まず小規模のコミュニティが立ち上がり、商売=市場=企業が勃興し、コミュティの大型化とルールづくりの必要から次第に国の機能が求められるようになる。ただ、この過程が一方的に進行し続けると格差が生まれ、社会=コミュニティが破綻する。これを防ぐためには、国の権限をコミュニティに移譲し、責任を持たせることが重要との主張。確かに、国におまかせとか、企業の自由な活動を無制限に認めることは、身近なコミュニティとか一人一人の責任感、当事

    0
    2022年05月24日
  • わかりあえない他者と生きる 差異と分断を乗り越える哲学

    Posted by ブクログ

    面白いし興味深いけど、量が足りない。
    一単元で1冊くらいじゃないと、情報量が少な過ぎて著者の意図している状況や考え方が分からない。

    0
    2022年05月11日