月谷真紀のレビュー一覧
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学習も経営と同じく戦略が大事で、学びの目標に対してどのように成果を出すかのプロセス、メソッド、システムを理解することが重要である。単純に本を読んで線を引いたり、たくさんのインプットをしているだけでは学びや記憶の効果は薄い。質の良い学び方を学ぶための本。学び方を知れば、どんなことでも学ぶことができるようになる。
学びの手順
・価値を見出す
・目標を設定する
・能力を伸ばす
・発展させる
・関係付ける
・再考する
学びメモ
・手順やノウハウを身につけるだけではない、大事なのは学び方を知り、思考のスキルを身につけることである。
・学ぶものに、自分にとって価値があるものだと思えるか、学びたいものに意味を見出すことが重要である。
・学習にはマインドフルネス、積極的な価値の探求が必要。読書であれば、本の内容の中に好奇心をそそるもの、価値のあるものを見つけること、その方が学習成果が高く、読書体験も楽しくなる。
・何も考えずに体当たりで学習してはいけない。プロセスを管理する、つまりは目標設定、計画策定、前提となるスキルの習得、習得したい専門知識の絞り込みを行うこと。どういった知識から習得していくべきかを考えること。
・学びながら自分自身で小テストを行うこと。自分で自分に問題を出したり、自分に説明したりするような能動的な学習活動が最も効果が高い。
・メタ認知とは、思考についての思考のことで、自分が物事をどう理解するかを理解すること。自分がわかっていることはどうしたらわかるか、あやふやなのはどの点か、理解度を測る手段はあるか。
・情動も学習に影響する。自分ならできる、うまくいくという自己効力感が集中力に火をつける。
・フィードバックによって自分の間違いを知る、失敗から学ぶことができる。
・検索練習。学んだことについて自分で自分に質問をする、自分が知っていることを思い出す手間をかけること、つまり、記憶から情報を取り出すことに高い学習効果がある。
・なぜを問う質問をすることで自分の思考について考えさせてくれる。なぜ著者はこのように主張しているのか?なぜそれを信じるのか?なぜ大事なのか?
・人に教えることは、相手にどう伝え、理解してもらえるか考えることになり、学びを促す。
・学習効果を上げるには、関係性を考えること。複数の分野を混ぜ合わせてみることで、関係性への理解が深まる。
・関連付けをする上で、アナロジー(類推)によって類似点や相違点に気づきを与えてもらえる。
・自分はわかっていると過信してはいけない、知識を再考するために謙虚でいなければならない。慣れや過去の実績によって過信になり、学習を怠ってしまう。
・自分は本当にわかっているのか、わかっていることは何かを考え、見直す意欲が学習を後押しする。
・分散して学習することに効果がある。人は誰しも忘れる。忘却曲線を理解し、学習の間隔をコントロールすること。
・集中して熟考するためには、頭の中を落ち着いた状態にすること、静かな内省の時間が必要である。
ストレスや怒りや孤独を感じている時にスキルの習得は難しい。感情の落ち着きと深い学習は車の両輪。 -
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『Learn Better』 ウルリッヒ・ボーザー
2022年10月―12月期 グロービス参考図書
学びのための6つのポイントを示すもの。なんといっても学習はActive。主体的な学びが重要
1.Value 価値を見出す
学びたいことに自ら価値を見出し、意味付けをする
2.Target 目標を設定する
学ぶためにはリソースの集中が必要。楽々とできる少し上の範囲に目標を設定し、その為に短期集中で努力する。
3.Extend 知識とスキルを伸ばす
自分の知識に対して、記憶から取り出す練習を行う。これは検索練習ともいう。受験時代、私も世界史の問題集を解いた後に、解答を見ずに、わからない問題は教科書や図表から探す練習をしていたが、確かに効果があった。学習日記をつけ、定期的に学んだことを思い出す習慣をつける。友人とFBをし合うことも重要。
4.Develop 専門知識を発展させる
仲間に教えることや、概念を応用してみる訓練。まったく別の領域の人に教えることで、知識を一旦多面的に見つめ直し、使用可能な形に変換する。筋トレにおけるプライオメトリクスのようなイメージ。
5.Relate 関係づける
専門知識同士のつながりを見出し、関連付けていくことで、体系理解を行うフェーズ。知識の知識を持ち、アナロジーを考えていく。
6.Rethink 再考する
自分自身がわかっていることは、本当にわかっていると言えるのか、自分に問いかける。人に教えられるのかが重要なポイント。 -
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ダーウィンは人種差別主義者だとか、Facebook は2030年までに終わるとか、こども授かる前に絶対合格できる親テストとか、優しい顔して過激な話しで面白いです。
他者を愛することすなわち、恋愛関係は永久に恋は続いてほしいということは、別の人と恋愛関係になることもできるという話しや他人のためにワクチン接種受けるのは間違いだという話しは納得しました。
哲学の対義語はもしかしたら科学かもしれないですね。
あとSNSとロックダウンは倫理的に毛嫌いしているのがよく分かりました。特に宗教に対して無知な日本人に倫理を勉強しないと他者と生きることが難しい時代なんだなぁと思いました。資本主義がよくわかっている人からたくさんの日本人が搾取されていることも気づかずに生きづらさを感じていると、ガブリエルさんはいいます。
もっと宗教を知り、倫理も学びたいと思います。 -
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新実存主義による他者論。ちょっと難しい感じ。
家族とは「親密さ」を基盤とした結びつきである。
家族を健全に保つのは「正しい喧嘩」である。
高い生産性の秘訣は短時間睡眠ではありません。
非効率であっていいタイミングがわかっているから効率を上げられるのです。
人生のこの部分(恋愛)に偶然はないと思うのです。物語が必要なのです。そして物語は予想もしていないときに生じます。思いがけずぴったりくる相手と出会うのです。だから自由と切り離せないのです。そして恋に落ちるわけですが,愛するためには相手が自分の思っていた人とは違うと気付かなければなりません。 -
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世の中の問題、世間をにぎわせるニュース、それらについての意見について。
倫理観崩壊している目を疑うような信じられない意見や、反対意見をねじ伏せようとする不健全な態度を何度も、そして長く見てきて。わかりえないこと、分かり合えない人間は存在するし、自分が正しいと思う意見を他人に押し付けることはできないのだと悟った。
自分の心の中でそう思ってきただけで、口に出さなかったけど、そのものズバリのタイトルの本に店頭で出逢い手に取ってみました。
今まで読んできた現代の問題提起の本何冊かの内容に通じるような、またさらに理解が深まるようなものもあり、関連性を感じましたし、それまで読んできた本で自分の理解が及ばなかった部分がクリアになったり一歩進む手助けになったりしました。
例えば、『スマホ脳』の内容に近いことも著者は考えておりますし『人新生の資本論』のように現在の資本主義を著者も批判している姿勢が見られます。
この本を読んで自分の中で腑に落ちたのは、黒か白かではなく、二択でもなく、段階を追っていく必要があるという考え方。
言われてみれば当然なのですが、なぜか視野が狭くなっていて気づきませんでした。SNS、ニュースで世間をにぎわせる問題についてみんなが意見を交わすとき、なぜか二択に大きく分かれてしまう。発言の正当性、情報の正確性を遥か彼方に追いやりただフォロワーが多くRTされるというだけで重宝される薄っぺらい意見が独り歩きし続け、裏付けが取れていない情報がのさばっていく。
メディアやSNSに二択にされて騙されて振り回されてはいけないなと思いました。
早速、先日のMr.サンデーの番組の内容は信じられないもので大変恐怖を感じました。ウクライナ侵攻の話題から何故か日本が軍事力を持つか否かの二択でスタジオの有識者(なのか?単なる爺ではなく?)が話していたのですが、一体全体どうして今その話をしているのか、影響力のあるテレビで、と甚だ理解に苦しみました。
この本の中で、「非人間化」というワードが出てきますが、自身の安全を保障され命令するだけの立場の人間は戦争だけでなく日々の暮らしからも何から何まで国民を非人間化して見ているのだなと思いました。
私は、たとえ日本が他国から軍事侵略されようが、核攻撃を脅されようが、核保有したくない、日本国に核保有をしてほしくないです。
広島・長崎と被爆を受けた過去があり、一瞬でたくさんの人の尊厳も命も無残に奪い取り苦しめ続けるあの惨状。壕で負傷兵の救護に当っていたひめゆりの女生徒たちは地上戦が始まって絶望的になり自害のための手榴弾が持たされ、隣で学友が吹き飛ばされるのを目の当たりに…。
負の遺産として残された記念館・資料館、語り部の方の話。それらを実際に目に、耳にしてきて、二度と繰り返してはいけないと強く心に思い続けてきた。
防御のためにというのも詭弁だと私は思いますし、人間同士が地上でやり合うことでかけがえのない地球の自然にさらにダメージを与えて取り返しがつかないことを加速させてどうするつもりなのだと思います。
武器製造販売の人が儲けて、国のトップが権威を振りかざし、多くの罪もなく戦争を望まない人々の命が軽んじられ、自然が破壊される。馬鹿げています。
いざ、自分にその恐怖が迫った時、武器をもって抵抗したいとならないのか、大事な人を守るために武器をとらないのかと問われれば否定できませんが、そうなる前に「対話」を試みるべき、そこに至れるまでに倫理観の教育と倫理を重んじる意識を世界的に高めていくことが大事だと思います。
小さな意見の対立で二極化してどちらかにこだわり、そしてねじ伏せて満足するようなことを大人が繰り返して満たされていてはいけません。
SNSの使い方を誤ってはいけません。
誹謗中傷、転売、詐欺、著作権侵害など、倫理観の教育をもっと厚くすることで長い目で解決できないものか、とお花畑の頭で考えます。
小さい頃から子供を一人の独立した人間として接して倫理観についても日々教えることが大事と著者は言っていますが、ここで気になるのは軽犯罪、世間を困らせる問題の大元にあるのは境界知能の人たちが多いのではということ。
倫理観の教育が大事と言っても、それを理解できるかはまた別の話で、既に学習機会に恵まれている人達の理解がさらに進んだとしても差が広まり分断化が進むだけだと思うので掬い上げるのは大事なんだなと思います。
段階を踏んでいく理想の政治の在り方(P88)を読んで、人種・男女・LGBTQ差別の問題について、今は世界で段階を踏んでいるところなんだなと思わされました。
ハリウッドも作品もポリコレなんて揶揄することがありましたが、今は“あえて”それらを表舞台でフューチャーする段階なのだなと腑に落ちました。その時代を超えて、ようやく「違いにこだわらない」段階にいくべきなのだと。
この段階の考えが人々に浸透していないから反発もあるけれど浸透を待っていては遅いからエンターテインメントの世界からも急いで推し進めて人々に考えるきっかけを与えているのかな。今かなり神経質に業界人の過去の罪も暴かれていることは、いくら作品に罪はないという考えがあるとはいえ、必死に意識改革を推し進めている段階では糾弾するしかないのかなと納得できます。
前述で日本の武力行使について自分のスタンスを書きましたが、それと反対にいる人に対してSNSやYahoo!コメントで噛みついてねじ伏せようなんてことはしていません。
多くの人から構成されて社会、国となるからこそ様々な意見が存在するのですから、否定して消すことはできません。
何をもって良い/正しいとなるのか、自分から見てそうでも、違うスタンスの人からすれば私が信じられない意見の持ち主にうつるかもしれません。
正しいの綱引き奪い合いではなく、対話をして双方の落としどころを見つけるのが良いのかなと思います。とても難しいですが諦めてはどうしようもないですからね。。 -
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1.学習することにおいて自分に足りないことは何かを考えるために読みました。
2,自分の学びをより良くするためには以下の6つの作業を頭の中で行っていかなくてはな
りません。
①価値を見出す:学びたいと思う
②目標を設定する:集中する
③能力を伸ばす:パフォーマンス向上の手段を知る
④発展させる:知識をより深く理解するためにはアウトプットが必要であるということ
⑤関係づける:人間は関連付けなければ理解することができない
⑥再考する:疑うことで新しい知識の習得の意欲がわき、新しいアイデアを生むことにも繋がる。
以上のような行為がなければ学びを深めることはできません。本書では、サイエンス書として脳科学の視点から人はどのようにして知識を取得していくのか、実際に行った実験を基に述べています。
3.私に足りないのは、本書でいうところの「パターン認識能力」だと思いました。私は昔から容量が悪く「4~5倍やってやっと人並み」という自覚があるほど初めての作業に時間がかかります。そうなってしまう理由がこれなのだと思いました。容量の良い人は「この作業はこれと似てる」といった関連付けが非常に上手です。ですが私は新しいことに出会った場合、ゼロから考えてしまいます。そして、後になってから「これと似てる」と気づくことが多いです。つまり、瞬時にパターンを認識し、自分の知っているモデルを派生させていくことで、容量が良くなりますし、知識の体系化にも役立ちます。 -
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自分がハマっているNetflixの創業期の話。
今でこそ巨大企業になり、カルチャーを変えている企業だが、ベンチャーの頃は小さなオフィスで創業した一歩間違えば倒産してしまいそうな弱小企業。
しかし頭を使いながら、寝食も忘れて没頭するベンチャーらしさに共感する。
古今東西ベンチャーってこんな感じだ。自分も起業して失敗したけど覚悟が足りなかったと痛感する。
話はNetflixがインターネットで貸しDVDをやっている時代のもので、配信はまだアイディアにあって技術がない時代のもの。
著者はその前に引退してしまうが、配信を始めた頃からのサクセスストリーもぜひ知りたい! -
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学びについてより良い学び方を読める本。
学びとはそもそも思考することであり、思考の体系を身につけることである。考え方が変化してこそ学習である。
1.価値、バリュー
2.目標、ターゲット
3.開発、ディベロップ
4.発展、エクステンド
5.関係、りれいと
6.再考、りしんく
価値があると思えるものを見つける。価値を見出せないと学習は簡単ではない。
モチベーションは、コスト、期待、価値の3点からなり、価値の変動が深層的とも言えるモチベーションにする。スマホとかいじるのは短期的なモチベ。
次にターゲットをしる。階段を登るようにやるものだけど、足元の最低限の知識がないと何もできない。
それを学んだ上でちょっと先のできることは何か考える。ネットワーク化された知識がある意味ゴール。
学習は難しくて当たり前。
そして開発していく。フィードバックできるように記録をつける。検索練習や兎に角間違えることなど有効。
人に教えるなどして発展。
システム思考のように他のものや情報を結びつける。
仮定思考も有効で、事実を見て、仮説を立てて、仮説をテストして、結論を出す。
ハッカソンなど
アナロジー思考がスキルや知識が具体的にどう関わっているかを理解する手助けになる。
この章は関係性に着目し深みにある体系を学ぶ手助けをするもの。類似点と相違点をアナロジー、類推で学ぶことができる。
意図的に意識を向けて分散学習など熟慮する時間を設ける。 -
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ネタバレ学習の仕方に関する一冊。
具体的な方法についてのアドバイス・示唆があり、面白かった。教える側としても、教えられる側としても、学ぶことがたくさんあった。
ちなみに、学習とは整理されたわかりやすい体系のパーツを理解することである。
大切なこと
1.学習の価値を見出す/明確にする
学びたい理由、今そこにある文献/文書を読むには理由があるはず。そこに時間をかける意味を最大化するなら、”なぜ自分がそれを読むのか”を明確にする。できれば書く。それによって、学びの質は高まる。
2.目標を設定する
SMARTな目標(Specific、Measurable、Achievable、Related、Time-bound)をたてる。今知っていることではなく、できないことを目標にしないと進まない。でも、人間は今知っていることを繰り返しがち。
3.効率よい方法で練習する
何度も読んだり、蛍光ペンを引いたりではなく、「時々思い出す」期間をあけてから思い出すことが、もっとも長期記憶に結びつく。
フィードバックをもらう。自分に気付けない欠点を教えてくれる。
4.専門知識をつける
実践する、他人に教える、自分で自分に説明するなどを実行することで得られる学びは大きい。時間と努力がかかるが、その分以上の見返りはある。
5.自分の理解を再考する
「自分はわかっている」と思っていることほどわかっていない。他人に説明して質問されることで、自分がどれだけわかっていないかを知ることができる。
また、「自分が何を学び、次に何を学ぶ必要があるか」を問いかける。「自分が既知であったこととどう関係するか?」を考える
→自分が学習したことが「整理されたわかりやすい体系」になっていないなら、まだまだ不十分。理解の程度を知るためには、わかりやすく体系化してみよう。 -
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【本書を読もうと思った背景】
偶々、ネット上で見つけた一冊です。学ぶとはどういうことだろう?と改めて考えてみると、仕事でも日常でも、自分はちゃんと学べているのかと疑問に思いました。自分は学んだ気になっているのではないか?本当の意味で学ぶとは?効率的・効果的な学び方とは?本書は、これらの疑問にヒントや解決策を与えてくれるのではないかと感じました。また、今後に学んでみたい分野や、今取り組んでいる書評を上達させたいという目標もあったので、本書を手に取りました。
【本書から学べることを一言で表すと】
価値を見出す→目標を決める→能力を伸ばす→発展させる→関係づける→再考する、という学習のステップを理解し、効果的な学習方法を学べる。
【本書をおすすめしたい人】
・これから何かを学習しようと考えている人
・仕事、日常で誰かに何かを教える機会がある人
【感想】
本書における主張のほとんどに、根拠となる具体例が挙げられています。その具体例の数々は、研究成果のみならず、著者の原体験も交えているのでイメージが湧きやすかったです。そして、巻末のツールキットという表題の数ページには、学習者へ向けた効果的な学び方、親・先生・上司へ向けた効果的な指導方法の提言がなされていて、また本書の内容の復習の役割も果たしています。なので、定期的にこの部分を読み返して、本書を通して理解した学び方に立ち返り、実践していこうと思います。
本書で挙げられていた効果的な学習方法は、思い返せば自分が実践しているなと思うものもいくつかありました。例えば、本書では「概念を自分自身に説明すると、そのテーマの理解が深まる」と主張していたり、「頭や身体を動かす能動的な学習」の重要性を説いています。高校時代の日本史のテスト勉強の際に、私は教科書の内容を見ずに、自分自身にしっかりと説明できるようにしたり、用語を覚えられるまでひたすら紙に書き続けるといった勉強法をしていました。こうした学習方法のメリットが、研究成果等によって裏付けされていることが分かったので、今後もしっかりと実践していきたいです。
スロー・シンキング(思考を減速させ熟考する)という概念は、自分にとって新しい発想でした。以前までは、何事も早く覚えられたり、素早く考えて答えを出せたりできるようになることが良いことだと思っていました。もちろん、それらは素晴らしい能力です。ただ、知識を習得・定着し、発展させるという意味では、覚えた知識について熟考し、「なぜ」を問いかけ続け、他の知識との繋がりを見つけていくことも大切だと理解しました。また、熟考して自分の考えを内省すれば、上手く意思決定を行えるようになるとも著者は語っています。なので、今後に大事な意思決定をする時や集中して考えたい時は、進んで一人の時間を作り、感情を落ち着かせてから思考に取り組みたいと思います。
本書を読み終えて、これまでの自分がいかに学んだ気になっていたかを痛感しました。ただ、分からないことや知らないことをその都度ググって調べたり、為になる動画を一度観たりしただけで、習得した気になっていてはいけないことに気付きました。それと同時に、学習は時間がかかるものであり、また苦労するものだということを改めて理解しました。一度学んだだけでは、習得は不可能であり、次の日には忘れてしまうことが多いため、何度も学習・復習を繰り返す必要があります。また、その度に誤った理解・解釈をしていたことにも気付きます。そして、「学んだテーマを全体の一部として理解する」ために、他のテーマも学び、繋がりを見つけていく必要があります。では、これらの大変さを覚悟した上で、意欲を持って根気強く学習するためにはどうしたら良いか。それは、「学ぶ対象が自分の生活に関連が深いと思い、学ぶに値するという意味を見出す」ことです。私自身も、これから学んでみたいなと思っている分野があります。なので、この考え方を念頭に起きつつ、知識は自らで拡大していくものだという心構えを持って、今後の学習に取り組みたいと思います。