二村ヒトシのレビュー一覧
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ネタバレなかなかすごいタイトルではあるが、男性目線でなぜダメな男に引っ掛かるのか、などを解説している新しい切り口の本。
著者は「心の穴」と言う言葉で、自分ではコントロールできない感情や考えが湧き出る場所を表現しており、それは本来的に埋められないものだとしている。その穴を認めることが自己受容であり、それを無理に埋めようとすると相手に執着したりしてしまう、という内容。
個人的には末尾に収録されている特別対談「信田さよ子×二村ヒトシ どうして女性学はあるのに「男性学」はないんですか?」がおもしろかった。
特に特別対談内の信田さんの言う、「父の娘」という考え方がとても自分にしっくりきた。
父からの性的な視線 -
Posted by ブクログ
作家・燃え殻とAV監督・二村ヒトシのラジオ番組を書籍化した本作
「生と死」「含羞」「さみしさ」「自由」「コスパの話」をテーマに面白可笑しく、ときには真面目に語っているw
燃え殻さん好きなんですよー
勝手な私のイメージですが、燃え殻さんって、力まず、自然体でふわふわって生きてる感じがします
けど、エッセイなどを読むとこう思います
この人、実はものすごく真面目でものすごく頑張る人なんだなと!
私の勝手なイメージとギャップの差に燃え殻さんの魅力を感じます
ただ、やっぱり少し不思議な人なのかな…
本作の中でこんなやり取りがw
燃え殻 「僕は集中力が途切れると、狭すぎるそのシャワー室に、文 -
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Posted by ブクログ
腐女子2人とAV監督の二村ヒトシがメインとなって、BL文化や男の乳首(雄っぱい)、リアルゲイについて語り合う本。
「今、タチが減少している」というゲイの方との話が興味深かった。それまで男性がリードしていくセックスから、受け身になるセックスへと変わってきているとのこと。「気持ちよくさせたい」ではなくて「気持ちよくしてもらいたい」の受け身のセックス。これは女性が強くなってきたことや、男性の性の快楽の求め方が多様化してきたことが要因なのではないかと思った。
色んな漫画や小説などを挙げて語られていたが、元ネタがわかればもっと楽しめるんだろうなとは思った。BL好きの人たちがワチャワチャとお喋りしてい -
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親友が突然貸してくれた。
「最初は薄っぺらいな〜と思って読んでたけど後半すごいの!一気に深くなるの!!」
とのこと。いや、けっこう前半からなかなかいいこと書いてるなあと思ったよ。笑
恋愛のことだけじゃなく、心の穴の存在、心の穴ができてしまう過程、穴を埋めようとするんじゃなくその形を理解することでネガティブな感情を抱かなくて済む/折り合いをつけられるようになるのだとか。結局、根本的に満たされないものを他人に求めても無駄ってことよね。自分自身で折り合いをつけないと。
結婚する前、まだ彼女もわたしも恋愛市場に首までズブズブに浸かっていた頃、一緒にこういう本を読んで、あーだこーだ考えて迷って悩 -
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ネタバレ 購入済み
読みにくい
何十回ナルシシズムや自己受容
と言う言葉が出てくるが脳内で読みづらくて
イライラするので内容が入ってこない
それが何なのかもっとわかりやすい言葉に変えるのが本ではないのか -
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ネタバレTBSラジオのアトロクなどでよく聞く声の女性ふたり+AV監督の3人、ときどきゲスト、の対談集。
この会話自体が抜群に面白い。
センシティブな内容なので、男の性をイジって遊んでいると辟易する向きもあるかもしれない、功罪両面ある本だとは思うが。
個人的には気を付けながらならば遊んでもいい事柄だとは思う。
半分くらいは漫画アニメ小説などコンテンツの話だが、半分くらいは現実の男体について。
個人的には前者の話をもっと。
目次
・はじめに あらゆる次元を生きるすべての男女と、その狭間にいる者たちへ 岡田育
・第1章 これからの*(アナル)の話をしよう
・いまさら聞けない!「ボーイズラブ」ってなんだろう -
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Posted by ブクログ
AV監督の二村ヒトシ、社会学者の金田淳子、エッセイストの岡田育の三人が、BLを中心に性について縦横無尽に語りあっている本です。
BLにおける「やおい穴」「雄っぱい」「タチ」といったテーマについて三人の鼎談がくり広げられますが、青年コミック研究家やSMの実践者、ゲイなどのゲストも加わって、それぞれの立場から興味深い意見が展開されており、性にまつわる多様な考えかたを知ることのできる内容になっています。
わたくし自身は男性であり、BLには拒否感こそないものの関心もなく、著者に二村が加わっているという理由で手に取ったところ、予想以上のおもしろさでした。ちょっと残念だったのは、岡田とともに金田も腐女 -
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さすがは社会学者の著書でした。表紙の愛らしいイラストからは想像できないくらいにちょっとヘビー。笑
難しい言葉が沢山並んでいて、とてもすべてを理解するには及びませんでしたが、非常におもしろく読ませていただきました。
小生、普段はこういった本を手に取ることが少ないため、性産業に従事されている方々が、こんなにも真剣に人間の性に向き合い思索していることに率直に感動を覚えました。
自分の無知と無教養を晒す覚悟で申しますと、「セックスは、欲を抑えきれない動物がそれぞれの性欲を処理すべくとる刹那的な手段」だと思っていました。とんでもなかった。もっと奥が深かった。(謝罪)
最後の方の章で書かれていた -