二村ヒトシのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
「きっと人間は、他人から「あなたは、そんなにキモチワルくないよ」って、保証してほしいんです。」
「なぜモテたいの?」から始まり、「あなたがモテないのはキモチワルいから」「必要以上に自分のキャラを「ワキ役」だと決めてしまってはいないでしょうか」など心に刺さる言葉が満載だった。
ただモテたい、彼女が欲しい、と外に目を向けるばっかりで自分に目を向けていなかった。この本では「心のふるさと」と呼んでいるが自分の居場所を確立すること。自分に立ち返る場所があって始めて臆病でもなく、エラソーでもなく、ワイルドでもない等身大の自分で相手に向かう準備ができる。そんなこともしないで何も特別でもない自分がモテたいなど -
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内容紹介
なぜモテないかというと、それは、あなたがキモチワルいからでしょうーーーー。
数ある「モテ本」のなかで異彩を放ち、各方面で話題を呼んだ名著(1998年刊)が大幅加筆修正のうえ再登場!
「全男性必読の書」なんて、
あのウエノチズコが推薦したら、
この本、かえって売れなくなるでしょうか。
ーー上野千鶴子(社会学者・東京大学名誉教授)
この本は、モテ本ではない。
実践的かつ、真面目な倫理学の本である。
ーー國分功一郎(哲学者)
<目次>
第1章 どんなふうにモテたいのか?どんなふうにモテないのか?
1 そもそも「モテ」とはなんでしょう?
なぜモテたいと思うのか?/どういうふうにモテ -
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Posted by ブクログ
一冊の本に、こんなに傍線を引いたのは何年ぶりだろう、ほとんど緑線なのも。
主張は要するに「野良男と賢し女構造の」野良男、つまりバイオレーターになるしか、人生を、仲間を、社会豊かにする方法はないぞ。という、何千年も続く神話の繰り返しだったが、耳通りの良い言葉で、なんというかリフレッシュされる。
ぼくは、丙午のへそ世代だけど、工学部大学時代マン研の先輩の何割かは性経験があり、僕らは片思いの経験があり、後輩はそれすらゼロだったのを思い出す。そこに断層があった。恋愛至上主義世代の最後の尻尾だ。
よく考えると、恋愛至上主義の解体はバブルの終焉よりも速かったように思う。
今より昔の方が、昔 -
Posted by ブクログ
ネタバレ内容と感想
なぜモテないかというと、それはあなたが気持ち悪いからです
そんなことばで始まる一冊。モテるためのテクニック本ではなく、「モテるとモテないの論理から」自分を見つめなおすきっかけを与える一冊。下品なたとえが多いが、読めば価値観が打ち砕かれる人も多いはず。下品な例えをできるだけ省いて紹介したいと思います。
そもそも、なぜモテたいと思うの?
本能だと言うのはナシで。【自分で自分の欲望の形を把握する】のは非常に大切です。
* モテないよりもモテた方が楽しそうだから?
* モテている知り合いが楽しそうにしてるから?
* あなたにはプライドがあり、モテていない現状に「なにかまちがっている」とい -
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Posted by ブクログ
ずっと書店に行ってタイトルだけ見て気になってた本で
最近読書を始めて、自分が読んでるジャンルとはちょっと違うので、休憩程度に読もうと思ったらめっちゃ考えさせられる一冊でした。
タイトルの名前がストレートだったりや著者がAVの監督だけど、内容はめっちゃ深いです。
共感できる部分が本当に多い本で、恋愛だけにとどまらず色んなことに対して変換して言える部分も多い作品だと感じました。
その中で特に『自分をキモチワルくないって保証して欲しい』ってとこと
『男が求める女性のベースになってるのは自分の中の女性像がある』ってところはすごい刺激を受けました。
ただこの本がマニュアル本に収まらないのは第5章で著 -
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Posted by ブクログ
二村ヒトシさんがPodcastで話しているのを聞いて読んでみたくなった
もともと2015年に発売された単行本に加筆修正されて2017年に刊行された文庫本
今から10年以上前であるので、この時点から見れば言葉の捉え方に関してやや古い面があることは否めないが、今なおあまり解決されていない、支配欲や加害欲を性欲と取り違えているのではないかという問題提起や男性が自分の身体や心に関して鈍感であることを指摘しており、このころから言われていたのか…ということと、今なお解決する兆しがあんまり見えてこないことを考えてしまった
それはそれとして、まじめに性、とりわけ男性の身体のことを考えている内容のため興味深く、