あらすじ
「苦しい恋」にはわけがある。キーワードは「心の穴」と「自己受容」。上野千鶴子氏、白河桃子氏ほか、《女性の生き方》問題の第一人者も絶賛したベストセラー『恋とセックスで幸せになる秘密』が、大幅増補・改題!「恋愛」と「生きづらさ」を考えるための決定版。
國分功一郎氏(哲学者)推薦!
「マニュアル本の体をした、真に倫理学的な書物」特別対談:信田さよ子(臨床心理士)
解説:湯山玲子(著述家)
【目次】
まえがき
男性読者のためのまえがき
この中に「あなた」か「あなたの友だち」はいますか?
[1章] なぜ、あなたの恋は「うまくいかない」のか?
[2章] 「恋する女は美しい」は、嘘。
[3章] 恋しても「心の穴」は埋まらない。
[4章] ヤリチンとオタクだらけの男たち。
[5章] 「女は、しんどい」社会のしくみ。
[6章] すべての「親」は子どもの心に穴をあける。
[7章] 「いいセックス」をするために。
[8章] 自分を受容できるようになるための7つの方法。
[9章] 運命の相手は、どこにいるのか?
あとがき
男性読者のためのあとがき
[10章] 女性読者の恋のお悩みに答える
[特別対談] 信田さよ子×二村ヒトシ
文庫版のためのあとがき
[解説] 湯山玲子
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
久しぶりに痺れる本を読みました。
今まで、言語化できなかった気持ちの正体を照らしてくれて、紐解いてくれるような、そんな感覚になりました。
直接的な表現も多く、性的な言葉もバンバンでてくるのですが、この本で伝えたい本質は、 「心の穴」に向き合うということ。
恋愛指南書ではなく、自身の心のひずみと向き合うための本です。
「こうでなきゃいけない」と形を変えてまで愛されたい、心の穴を抱えた愛おしい人たちに読んで欲しいです。
Posted by ブクログ
恋愛系の本なのは間違いないけど、これは人間関係全般に共通する話だからぜひ色んな人に読んでもらいたい。
世にある自己啓発はいつも自己愛だの自己受容だの書くけど、結局それが具体的にどうなれたらそれになれるのか書いてなくてモヤモヤしてたけど、そこを論理的に落とした本だと思う。
だからその理論をちゃんと頭で分析して理解したい人向けかな。それを欲してない人にはただ説明してくる本に見えるかも。
好きな人に好きになってもらえる、がどういうことかわかる。
結局は我慢せずに自分の本当の部分を見せることだし、その勇気を出さないといつまでも本音でぶつかれる人に会えずに対等に扱ってくれなかったり長続きしない人を選ぶ。
全ては自分の在り方を変えればいいということがわかる良書。
心の傷こそ自分の魅力っていうのが本当によかったな。
だから傷ついても、次あなたが誰かに愛される時それは魅力となるってことだよね。
Posted by ブクログ
タイトルを見て、自分のための本なんじゃないか、と惹かれて購入しました。
愛してくれない人を好きになることで苦しんでいるわけではなく、それは自分に原因があることは腑に落ちていたので、興味津々でした。
本を読む前に、タイトルの答えを頭に浮かべてから読みました。
今まで、ぼんやりこうだろうな〜って思っているが、怖くて言葉にはしなかったことがすべて言語化されていました。
マクドナルドで読書をしていたのですが、半泣きで読んでました。
自分を肯定できないことに悩んでいる人に読んで欲しい。
私にとって、お守りのような本になりました。
Posted by ブクログ
ここ最近恋バナした人全員にオススメしてる。
好きな人、恋人は自分の弱さや寂しさを埋めるものではなく、自分を自分として受け入れることを肯定してくれる存在。
お互いに弱い部分も受け入れ合うのが愛なんだなあと気付かされた。
Posted by ブクログ
私はこの本を読んで救われました。大号泣した。二村さんはどうしてこんなに私の気持ちが分かるんだろうと思うほど。この本と出会ったから、今私は幸せに過ごすことができています。
Posted by ブクログ
本書はセックスレス研究の一環として手に取ったのだが、直接的にその課題に触れられていたわけではなかった。
ただ、セックスレスという一つの人間関係における表層的な課題よりも、一段階抽象度が上がったところにある視点で重要な示唆、セックスレス改善につながるソリューションへのヒントが読み取れた。
セックスレスにおいては、そもそも相手が自分を受け入れていないが故に起きているわけであるが、その裏で自分が相手を受け入れていないという事実が本書から読み取れる。
自分がパートナーを選ぶ段階で、既に人は自分の心の穴をふさぐために相手に恋心を抱いてしまっている。
そういった不完全な関係性から始まったとしても、本書で書かれているような思考を知ることで、良い関係性に直していくことが可能だ。
自分が相手を受け入れていること、そして自分が相手を受け入れていることを相手が知ること。
相手も自分自身を見つめ直し、私を受け入れようとすること、さらには相手が私を受け入れたことを私が理解すること。
これらの自己受容フィードバックの関係性が築けたとき、本当の意味でパートナー関係は安定し、幸せな生き方で歩んでいける。
セックス自体は心の穴を一時的に埋めたような気になれるもの、と著者はいう。
果たしてセックスレスという現象が起きているときに、自分と相手は自身の心の穴に向き合えているだろうか。
相手へ要求ばかりを突き付けているとき、そこには相手を受容する気持ちがない。それは相手にも伝わってしまっている。
逆に、相手はこちらが不満を持っていることを見て見ぬ振りし、それによって自分の心の穴を守ろうとしたり、塞ごうとしている。
鶏と卵の関係性のように、どちらが先という問題になってくる。
つまり、どっちが先に相手を受容するか。
関係性に火がついてしまっているときは、先に相手を受容したら負け、のような感覚に陥ってしまうように思う。
しかし、自分は自分自身の振舞いを変えることは可能な一方で、人の心を操作することはほとんど出来ない。
自分が相手を受容し、そのことを伝えられたら、相手は罪悪感であったり、安心感であったり、なんらかの心理的な変化を感じるだろう。
それによって相手が自発的に思考や行動を変えていくほかは、本当の意味での関係性の進化は望めない。
仮に自分が相手を受容したとしても、そこには損はない。
むしろ、相手を受容することによって自分の心の穴の取り扱い方法を理解することが出来、自分自身が柔軟でポジティブに生きていくことが可能になる。なので相手を受容することは自分を受容することと表裏一体であって、そこでは既に十分な報酬を得ているといえる。
それでも相手がかたくなに自己受容せず、また私を受容しない場合、これは人間関係として既に対等ではないとみていいんじゃないだろか。
そのタイミングで、新たなパートナーとの出会いを求めるか、根気よく相手の変化を待つか、はたまた変化しない相手を都合よく転がすかは人それぞれになる。
本書では後半に行くにつれて著者の二村氏の心の穴の問題が持ち上がってきていって面白い。
そのため、女性向けでありながらむしろ男性にとって大きな学びがある本だと思う。
かつての彼女や一目惚れして告白して玉砕した経験などを思い返して、相手への強い申し訳なさを感じたり、自分自身がどれだけ未熟であったかを思い知らされた。
『すべてはモテるためである』と『日本人はもうセックスしなくなるのかもしれない』の2冊と併せてお薦めしたい。
Posted by ブクログ
わかりにくい部分もあったけどすごい面白かった。
こころの穴っていう的確な表現が心に刺さった。
親から作られたこころの穴を埋めるために恋愛をするっていうのも心にささった。
もう一度読み直したい
Posted by ブクログ
核心をついつるなぁ〜と思うところが多かった
どんな恋愛の悩みにも効くんじゃないかと思う
(むしろ悩みの根っこの部分は同じという感じ)
悩むと読みたくなる本
Posted by ブクログ
生き方の本だった。恋愛から心の穴を考えるということに焦点を絞って書かれているおかげで、自分の心の穴(ラカンのいうファンタスムに近いものだと思う)について具体的にいろいろ考えることができた。おかげで自分でこれまで想定していた自分の形が崩れて、新しく見たくない醜い自分の形が見えてきた。けどまだまだ醜い自分の大部分は、綺麗な形に覆われてるんだと思う。
著者自身も、対談を通して自分の心の穴に気づいて狼狽する様子が掲載されていて、印象的だった。
完全に心の穴を知ることなんてできないのだということを、体感を持って知ることができた。それでも、自分と向き合い続けて、見えてきた部分から順番に受け入れられたらいいなと思う。
Posted by ブクログ
「はじめに」の見開き2ページですでに泣いてしまった、あまりにも痛いところを突かれたので。。。本書は全体的に図星過ぎてしんどかった。その分気付けたことがたくさんあったので、この本に出会えてよかったと思う。
自己受容、難しい。確かに理想のタイプって自分にない要素を持ってる人だなぁ。その人で自分の心の穴を埋めようとしていたのか。付き合う人は自分の鏡なんていうけど、その通りだなとしみじみ実感した。
Posted by ブクログ
とてもためになった。自分に心当たりがありすぎて痛いところを突かれるようだった。また、恋愛に悩んだときに読み返したいと思う。また、この本は女の人向けだけど、男の人向けの、すべてはモテるためにある、という本も読んでみたい。
Posted by ブクログ
とにかく自己受容をしなければ愛することも愛されることもできない。心の穴はふさぐものではなく形を把握するもの。そういう本だった。読んでいて何度も辛くなって泣いた。過去の色々な経験が頭をよぎった。ひとまず自分の感情をそのまま
感じきることから始めて、自己受容していきたい。それが難しいのだと気づいたけれど。
わたしは自己肯定できていると思っていたけれどできていなかった。かわいい自分なら好きだというナルシシズムしかない。自己肯定という言葉よりも自己受容という言葉の方がイメージしやすいな、と思った。 6/25
Posted by ブクログ
自己受容がとにかく大切なんだとわかった。
心の穴が悪い所だけではなく、魅力でもあるという考えで気持ちが楽になった。だからなんであんな人を好きになっちゃったんだろうという疑問が晴れた。他人ではどんな素敵な人と付き合っても自分の心の穴は埋まらないから、自分の心の穴とどう折り合いをつけていくが大切なんだなとわかった。
本編が終わってからの展開も面白すぎたので一度は読んでみてほしい!
Posted by ブクログ
後半はちょっと理屈っぽいので難解さもありましたが、全体としてはなるほどと思わされる内容で一読の価値はありました。
内容は女性の恋愛についての分析とアドバイスで多くの女性を見てきた著者の経験に基づいています、著者が男性なので「実体験」ではなく「周囲の視点」で女性を分析しているのが面白いと感じました。
AV撮影の裏話とかは書いてないです。
Posted by ブクログ
なぜ自分が恋をしたのか、なぜ悲しい恋に終わったのか、すごく腑に落ちた。
恋は自分を知るためにするものだとしたら、失恋した分自分を知れたということ。
自分の心の穴を知って、受け入れて、相手の心の穴も受け入れられるようになりたい。
自己受容ができたら次はきっと愛し合える相手に出会えるはずと思えた。
考えずに自分を受け入れることが、きっとモテなんだと気づいた。
Posted by ブクログ
色々思い出して正直読むのが辛い。
縫いが甘い傷口に塩塗られてる。
結婚は「愛の成就ではなくて、制度で責任を持つ体系」。
思考が揺らぎながら色んな論を受け止める器の大きさが二村さんの魅力だ。
芯があるのかないのか一見分からないところに、女は守りたいと思うのだろう。
二村さんの制作AV見てみよう。
Posted by ブクログ
編集中
自分の歪さをまるっとそのまま受け入れることの大事さが書いてあった。
自分の心の形が、少し視覚化されるような本だった。私は「人はどう生きるか」を読んだ時と近い感覚になった
人にやってもらったことの形が、自分の想像していたものと違ったとしてもそれをありがとうと受け入れて、言葉にする。120%で喜ぶ。自分が知っている、自分に自分にやっている形でしか認識することができないので自分を愛することができていなければ、人が自分を愛してくれていることにも気づくことがない。
怒りがある時や感情が触れる時は自分の気持ちと向き合い、どうした時自分の感情がそうなるのか知ること、向き合うことでパートナーや近くにいる人との関係性がより深まることとなると分かる
Posted by ブクログ
AV監督による、恋愛論というより、心理学や精神分析や社会学的な、コミュニケーションの心構え
「心の穴」というキーワードを基に様々なことをよみ解いている。
ナルシシズムなどのインチキ自己肯定でなく、自己受容が大切と説きながら、
終盤の章で自身の心の穴に新たに気付くという面白展開。
Posted by ブクログ
恋愛真っ最中でうまくいってない時に読みたかったけど、恋してない今でも充分勉強になった。
自己受容と心の穴の形を自覚し、認めることが鍵であり要だということが分かる。
サラッと読んでしまったけど、悩んでいる時にまた読み返したくなる一冊。
Posted by ブクログ
なぜ現代の社会というのは、こんなに「やらなければいけないこと」が増えちゃったのでしょう?
そもそも、社会というのは、かつて男たちが作ったものです。
そのころの社会は、男たちのためだけにあり、女には「女だけの社会」があったのです。
しかし時代の移り変わりとともに、男の社会に女性も加わるようになり、今では「女が、外で仕事をすること」はあたりまえになりました。
別々だった「男だけの社会/女だけの社会」が「男と女の社会/女だけの社会」になった。女性は両方の社会に属さなければならなくなったため「やらなければならないこと」が増えてしまったのです。
女性たちは自己愛しにくい状況だからこそ、愛されることを求めて恋をしてしまうのかもしれません。でも、そこでもやはり苦しい思いをすることになってしまう。
八方ふさがりーーこれが今を生きる女性たちの現実です。
「自己愛できなさ」は、あなただけの苦しみではないのです。
恋するということは「欲しがること」ですから、苦しいけれど刺激的で、楽しくもあるでしょう。
愛するということは「欲しがること」ではなくて、自分や相手の心の穴を「見ること」です。もしかしたら、それほど楽しいことではないかもしれません。
「見る」とは、正しいか正しくないか、よいか悪いかの判断をせずに、おたがいの心の穴を認めて、受容することです。目の前にあるものを大事にするということです。
それは、何かを「あきらめること」でもあります。
あきらめる、っていうと悪いイメージがありますよね。「あきらめたら負けだ!」とか「あきらめたら、そこで終わり」とか。
でも、じつは「あきらめる」という言葉がネガティブな意味で使われるようになったのは最近のことなんだそうです。
「あきらめる」は、もともと「あきらかにする」と同じ言葉で「本当のことを知る」という意味がありました。
「欲しいけど手に入らないもの」をしぶしぶあきらめるんじゃなくて、
「自分を苦しめるものは、本当は自分には必要じゃないものなんだ」ということを知って、あきらめる。
そして「別れて人のことを、あきらめる」だけじゃなく、
「この人を愛する」「ずっと、この人を愛しつづける」ためには、やはり、あなたの中の自分に向かっている何かも、あきらめなくてはならないのです。
恋の相手なら「理想の相手」かもしれませんが、愛の相手は「あなたと同じで欠陥もある、生身の人間」なのですから。
その時は、暗い部屋の中で沈んだ気持ちであきらめるんじゃなくて、明るい光のほうを向いて、あきらめる。
いま求めているものは手に入らないかもしれないけれど、もっと自分にしっくりとくる、別の明るいものがあるということを信じて、あきらめるんです。
恋を失いそうな時、相手に執着したくなる自分の気持ちに気がついたら、こう思ってみてください。
「自分にできないことは、やらなくていい」
愛すること愛されることが、できそうなのに、やっぱり何かをあきらめきれない、逃げ出したくなってる自分に気がついたら、こう思ってみてください。
「もうそろそろ『もっと! これ以上』って思わなくていい」
手に入らないものを手に入れようとする「努力」が「あなたを苦しめる」なら、それは欲しがらなくていいものなのです。
Posted by ブクログ
どうなんだろう…と思ったけれど面白かった!!
恋愛には自分にないもの、確かに求めちゃうし、それが自分にないからこそ辛くなる。
自己受容ってほんとに難しい。まだまだ自分を否定しちゃうしダメだって思うけれど少しずつでいいから受け入れていけたら。
Posted by ブクログ
岸田奈美さんがおすすめしてていつか見つけたら読んでみようと思ってたものを発見(恵文社)
これ、タイトルが中身を言い当てて妙はそうなんだけど、でももったいないとも思う。このタイトル、手に取りづらそうだもん。でもおすすめしたい!
これ、恋のノウハウとかそういう小手先のことではなくて、恋人、夫婦に限らず、人間の心理学的なことが書かれていて、 心の穴 と 自己受容がキーワードになっていて(!)自分を愛しましょう本のわかりやすい版みたいな。
(自己肯定より自己受容、という表現も個人的には好き)
AV監督が書いている本なだけあって、そういう系の話もかかれているけどなかなか興味深い。
_φ(・_・
みんな誰しも心に穴があって、その穴が何か、に気づきやすいのが恋をすること
そして心の穴に触れてもらうことが気持ちのよいこと。あとは、手に入らないものを手に入れようとする努力があなたを苦しめるのならそれは欲しがらなくていいもの。
セレンディピティをたいせつにすること
Posted by ブクログ
AV監督である著者が、恋に悩む女性たちに向けて書いたエッセイです。
「心の穴」や「自己受容」といったキーワードは著者独自のものですが、精神分析が論じてきたことと重なり合うところも多く、いわゆる「恋愛指南本」とは一線を画する内容になっています。
巻末の信田さよ子との対談では、著者自身が女性に「菩薩」を求めてしまうことが暴露されて厳しいツッコミをもらっていますが、これだけ鋭い恋愛論を展開している著者が、そうした彼自身の女性観の「身勝手さ」に無自覚であるとは思えません。むしろそのことを自覚しているからといって、容易にそれを克服できないところに、一番のむずかしさがあるような気がします。
著者のいう「インチキ自己受容」は、自分のことを振り返ると思いあたるところが多いのですが、それを克服することができるようには思えず、それを自覚することであまり世間の迷惑にならないように折りあいをつけていくほかないのかな、と思っています。著者も、本書で告白しているプライヴェートでの「ヤリチン」的な振る舞いについて、おなじようなスタンスをとっているのではないかと思うのですが、どうなのでしょうか。
Posted by ブクログ
文庫版のためのあとがきで、言ってることが二転三転しててモヤモヤが残ってしまった、、、
でも男性でも十分勉強になったし、自分を認めてあげる、受容してあげるってすごく大事なことだなって思った。
彼女は相変わらず欲しいのだけど、自己受容した素の自分を受け入れてくれる相手ならいいな。
Posted by ブクログ
なかなかすごいタイトルではあるが、男性目線でなぜダメな男に引っ掛かるのか、などを解説している新しい切り口の本。
著者は「心の穴」と言う言葉で、自分ではコントロールできない感情や考えが湧き出る場所を表現しており、それは本来的に埋められないものだとしている。その穴を認めることが自己受容であり、それを無理に埋めようとすると相手に執着したりしてしまう、という内容。
個人的には末尾に収録されている特別対談「信田さよ子×二村ヒトシ どうして女性学はあるのに「男性学」はないんですか?」がおもしろかった。
特に特別対談内の信田さんの言う、「父の娘」という考え方がとても自分にしっくりきた。
父からの性的な視線は一切なく(=女ではない)、ただ男でもない。そして教育投資がされた結果、今の自分が形成されていると思う。
親とも仲が良く、特に不満に思ってきたことはないが、自分が恋愛的に踏み込みきれずに恋愛を楽しめないと感じる時があるのは、これが理由なのかもしれないと感じた。そしてこれが私の「心の穴」の一つかもしれない。
Posted by ブクログ
好きになる人に感じる魅力は、自分が自己受容できていない部分。
相手の魅力はいずれ憎しみを持つ部分に変わる。
自分が惹かれる人は、自分のことを変えてくれそうな人。
なるほど、となった。
幸せになるためには自己受容することが必要だけど、なかなか時間がかかりそう。
本編を読んだからこそ分かるのかもしれないけど、本編よりも最後の対談が面白かった。
Posted by ブクログ
親友が突然貸してくれた。
「最初は薄っぺらいな〜と思って読んでたけど後半すごいの!一気に深くなるの!!」
とのこと。いや、けっこう前半からなかなかいいこと書いてるなあと思ったよ。笑
恋愛のことだけじゃなく、心の穴の存在、心の穴ができてしまう過程、穴を埋めようとするんじゃなくその形を理解することでネガティブな感情を抱かなくて済む/折り合いをつけられるようになるのだとか。結局、根本的に満たされないものを他人に求めても無駄ってことよね。自分自身で折り合いをつけないと。
結婚する前、まだ彼女もわたしも恋愛市場に首までズブズブに浸かっていた頃、一緒にこういう本を読んで、あーだこーだ考えて迷って悩んで右往左往して、って一緒にやってたら楽しかったかなあ。わたしは結婚が早かったから、この本みたいな理性的な大人の恋愛は経験しなかったような気がする。若い頃の恋愛もしんどかったけど、とっとと結婚してなかったら、大人になってからの恋愛もしんどかったのかなあ〜しんどかっただろうなあ〜
読みにくい
何十回ナルシシズムや自己受容
と言う言葉が出てくるが脳内で読みづらくて
イライラするので内容が入ってこない
それが何なのかもっとわかりやすい言葉に変えるのが本ではないのか